ライドシェア向けにシェアカーを提供するハイレカーは、2桁で売上高が急拡大しています。20年3月に底を付けた株価は、経済回復の期待で11倍にも上昇しています。経済が本格的に回復する21年は、さらに業績と株価は上昇するのでしょうか?
- 「ライドシェア市場の需要増で、売上高は2桁ペースで成長してる…」
- 「コロナからの回復期待で、20年4月に底値から11倍に上昇した…」
- 「営業損失額は膨らみ続け、自己資本比率は−70%まで落ち込む…」
ハイレカーは、車所有者とドライバーを結び付けるプラットフォームを運営する米国企業です。ドライバーは従量課金制で利用でき、60%はライドシェアやデリバリー目的で利用されます。ライドシェアによる需要増で、売上高は毎年2桁で急成長してましたね。
しかしながら、個人的にはハイレカーは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、2桁で売上高は拡大するも、大幅な赤字を計上してるからです。営業損失額は拡大する一方で、20年の営業利益率は−60%でした。黒字化できない理由は、差別化が難しい領域で競合企業も多いからです。
また、20年の自己資本比率は−71%と危険な水準ですね。
経済再開後の2Q売上は前年比+62%だが、期待値より低いです。同期間でリフト(LYFT)前年比+125%、ウーバー(UBER)は+105%に回復していますね。期待より低いことで、決算発表後は−20%も売られています。
- ハイレカーの4半期決算(21年4-6月)は?
- ハイレカーの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 本格的に経済回復する21年は、さらに業績が上向く?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ハイレカー(HYRE)の四半期決算は?
ハイレカー(HYRE)の四半期決算を紹介します。
20年4Q決算(2020年12月30日)
- 売上高:700万ドル(前年比+42%)
- 営業利益:—万ドル(—%)
- 純利益:−540万ドル(前年度−490万ドル)
- 1株当たり利益:−0.31ドル(前年度−0.35ドル)
21年1Q決算(21年3月31日)
- 売上高:744万ドル(前年比+28%)
- 営業利益:−720万ドル(−76%)
- 純利益:−720万ドル(−77%)
- 1株当たり利益:—ドル(—ドル)
21年2Q決算(21年6月30日)
- 売上高:906万ドル(前年比+62%)
- 営業利益:−933万ドル(前年度−385万ドル)
- 純利益:−933万ドル(前年度−385万ドル)
- 1株当たり利益:−0.45ドル(前年度−0.22ドル)
2Qの売上高は前年比+62%で906万ドル、営業利益は−933万ドルでした。20年4Qや21年1Qよりも、2Qの売上高は伸びていますね。ただし、営業利益率は−102%と大幅な赤字です。
ハイヤーは、UBERなどのドライバー向けのカーシェアリングです。
そのため、UBERやリフト(LYFT)と同様に、米国の経済再開で期待される銘柄ですね。2Qの売上高は伸びるも、期待よりは小さいですね。ただし、事業自体は好調で新規ドライバーは前年比+44%、レンタル日数は+44%で改善しています。
21年のガイダンスは未定としています。
21年3Q決算(21年9月…)
21年3Q決算は、11月10日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ハイレカー(HYRE)の10年間の損益計算書は?
ハイレカーは18年に5ドルで上場しました。株価は横ばいで推移するが、20年4月から大きく反転します。その後は最高値を更新し続け、21年4月は11ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大しています。20年のコロナでも影響が少ない理由は、ライドシェア向けの貸し出しが落ち込む一方で、フードデリバーの需要が急増したからです。ただし、営業損失額も拡大傾向にあり、営業利益率は−60%です。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。売上高は順調に拡大しているが、コロナでBPSは急落しています。自己資本比率は−71%と危険な状態ですね。また、EPSも大幅な赤字で改善傾向にはありません。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字が長く続いています。ハイレカーは持たない経営をしてるため、設備投資が必要ないビジネスです。しかしながら、問題点は営業CFが一向に上向かない事です。
営業CFが改善しない理由は、差別化が難しく競合企業も多いからですね。では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ハイレカー(HYRE)の注目ポイントは?
ハイレカーに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ハイレカーは、従量課金制で車所有所からドライバーに貸し出す会社です。利用目的の多くは配車やデリバリーなので、業績はウーバーやリフトに大きく依存します。
注目1:ドライバーの60%はUberやLyft目的で利用?
参考:HyreCar
ハイレカーのビジネスモデルを表した資料です。
車所有者からドライバーに従量課金制で貸し出すプラットフォームを運営しています。ハイレカーの61%のドライバーが、ライドシェアとデリバリー目的です。なぜならば、ライドシェアに毎月5万人が登録するが、その40%が車を所有してないからです。
ハイレカーは、審査が厳しく保険も完備してるため安心して利用できます。また、車を所有してなくても、従量課金制でいつでも利用できるため利便性も高いです。その結果、移民や貧困層が多い米国で、需要が高いビジネスだと言えますね。
ハイレカーは車所有者とドライバーから手数料と保険料を得ています。車所有者からは平均21%で1日当たり7.5ドル前後、ドライバーからは10%で3.6ドル前後、それから保険料で13ドルです。
カーシェアリングの企業で重要な指標は、レンタル日数です。
注目2:コロナから2ヶ月でレンタル日数は回復?
ハイレカーによる年間と日別のレンタル日数推移です。
過去4年間の平均成長率は60%と高く、順調にビジネスを拡大しています。また、パンデミック後の3月末に大きく落ち込むも、その後は順調に回復傾向にあります。在宅勤務が増え車を利用しない人が増えた事が、貸し出し日数の増加に繋がったかもしれません。
経済が本格的に再開する21年は、成長が加速する可能性は高いです。バイデン大統領は、21年7月には集団免疫を獲得すると発表しています。
ハイレカーのビジネスは、UberとLyftなどの配車サービスに依存します。
注目3:配車サービス利用者は2年で2倍に増えた?
オーストラリアと米国州で、16年と18年の利用客の割合です。
過去3ヶ月ウーバーを利用した乗客(青色)は、過去2年間で倍近く増えていますね。対して、タクシーを利用した乗客は、3〜5%低下しています。これは、タクシーではなくウーバーを利用する人が増えてる事を示しています。
ウーバー利用者が右肩上がりで増えている状況は、ハイレカーにとって大きなプラス材料です。ただし、カーシェアリングは差別化が難しく、競合が多い点に注意が必要です。競合企業にはHertz、FLEXDRIVE、fair、AVISがあります。
市場が急拡大していても、競合が多ければ儲からないですね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ハイレカー(HYRE)の四半期決算は?
- 18年に上場した、配車向けカーシェアを提供する米国企業
- 車所有者とドライバーを結ぶプラットフォームを運営する
- ライドシェアによる需要増で、売上高は毎年2桁で急成長してる
- ドライバーの60%は、ライドシェアとデリバリー目的で利用
- 従量課金制で車所有者から平均21%、ドライバーから10%得る
- 差別化が難しい上に競合が多く、営業損失額は増え続けている
個人的には、ハイレカーは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、2桁で売上高は拡大するも、大幅な赤字を計上してるからです。営業損失額は拡大する一方で、20年の営業利益率は−60%でした。黒字化できない理由は、差別化が難しい領域で競合企業も多いからです。
また、20年の自己資本比率は−71%と危険な水準ですね。
経済再開後の2Q売上は前年比+62%だが、期待値より低いです。同期間でリフト(LYFT)前年比+125%、ウーバー(UBER)は+105%に回復していますね。期待より低いことで、決算発表後は−20%も売られています。
米国の経済回復に賭けるならば、ライドシェアの2番手リフトがお勧めです。なぜならば、最大手のウーバーと違い、米国内だけでサービスを展開してるからです。また、フードデリバリーもないため、経済回復からの恩恵を最も受けます。
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