クラウデラ(CLDR)の四半期決算|AI×ビックデータのPaaS企業

クラウデラは2桁で売上高が急拡大し、20年の売上高は4年で5.2倍にも増えています。しかしながら、19年の株価は最高値から78%も下落し、21年も低迷しています。ビックデータ解析は急拡大してる市場なのに、なぜ業績と株価は伸びていないのでしょうか

  • 「データ分析のPaaS系で、売上高は4年で5.2倍に増えた…」
  • 「売上高は増えてるが、株価は最高値から78%も下落した…」
  • 「ビックデータは急拡大してるため、再び成長軌道に乗るはずだ…」

クラウデラは、AIを活用したビックデータ解析のプラットフォームを提供するPaaS企業です。競合にはデータ分析のアルテリックス(AYX)、人工知能を提供するC3AI(AI)があります。データは指数関数的に増えていて、ビックデータ解析市場も急拡大しています。

しかしながら、個人的にはクラウデラは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、ビックデータ解析は競合が多く、儲かりにくいビジネスだからです。18年以前は50%を超える高い成長率だったが、20年4Qは前年比+2%まで急落しています。コロナ以前から見られる兆候で、競合企業にも共通して見られる事象です。

成長率が急落した原因は、競合企業が絶えず増えているからです。

ビックデータ解析は、参入障壁が低く多くの新興企業が資金調達に成功しています。競合が増え続けている中で、特定の企業が勝ち続けるのは難しいです。21年のガイダンスも弱く、成長軌道に戻る見込みは21年4月時点でないです

クラウデラの投資判断したい人向け
  1. クラウデラの4半期決算(2020年9-12月)は?
  2. クラウデラの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. コロナ以前から成長が減速、21年は業績回復できる?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

クラウデラ(CLDR)の四半期決算は?

クラウデラ(CLDR)の四半期決算を紹介します。

20年2Q決算(2020年7月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:2.14億ドル(前年比+9%
  2. 営業利益:−0.365億ドル(+59
  3. 純利益:−0.359億ドル(+58%
  4. 1株当たり利益:—ドル(—%)

20年3Q決算(2020年10月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:2.18億ドル(前年比+9%
  2. 営業利益:−0.470億ドル(+85%
  3. 純利益:−0.139億ドル(+83%
  4. 1株当たり利益:—ドル(—%)

20年4Q決算(2021年1月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:2.27億ドル(前年比+2%
  2.  Subscription:2.06億ドル(+13%
  3.  Services:0.19億ドル(−34%)
  4. 営業利益:−0.157億ドル(+75%
  5. 純利益:−0.547億ドル(+14%
  6. 1株当たり利益:−0.18ドル(+18%

4Qの売上高は前年比2%増で2.27億ドル、営業利益は−0.157億ドルでした。2Qと3Qに引き続き、売上高成長率は減速してるが、代わりに利益率は改善していますね。成長率は19年から減速していたが、コロナでさらに落ち込んでいます。

減速した理由は、ビックデータを活用する企業の多くはオールド企業で、コロナの影響を受けたからです。利益が改善してる理由は、パンデミックにより営業活動が抑えられたからです。

クラウデラは21年のガイダンスも悲観的に見ています。21年1Qの売上高は2.16-2.18億ドル、前年比+3%だけです。また、21年通期の売上高は9.07-9.27億ドル、これも前年比+4%の水準です。

クラウデラの低迷はまだまだ続きそうです。

21年1Q決算(2021年4月…)

21年1Q決算は、5月11日に公開予定です。

クラウデラの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

クラウデラ(CLDR)の損益計算書は?

クラウデラは17年に18ドルで上場しました。株価は下落基調にあり、19年6月には最安値5ドルまで下落しています。コロナ後に株価は大きく上昇し、21年4月現在は12ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大していますね。20年の売上高は16年の5.2倍にも拡大しています。しかしながら、営業利益率は−18%と低く、19年あたりから成長率も減速しています

ビックデータ解析は競合も多く、厳しいビジネスだと言えます。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。売上高の増加に伴い、BPSは順調に増えていますね。EPSは赤字が長く続いているが、徐々に赤字は縮小しています。しかし、黒字化するにはまだまだ時間が掛かりそうです。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に増えていますね。分析ツールのサブスクリプション販売は、設備投資を必要としないビジネスです。そのため、顧客数や事業拡大に比例して、フリーCFは増えていきますね

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

クラウデラ(CLDR)の注目ポイントは?

クラウデラに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。クラウデラはクラウドに最適化した機械学習と分析のためのプラットフォームを提供する企業です。競合にはデータ分析のアルテリックス(AYX)、人工知能を提供するC3AI(AI)があります。

注目1:18年まで売上ベースは+128%で拡大してる?

参考:機械学習とビッグデータ分析プラットフォーム

18年までは、クラウデラのビジネスは順調に拡大しています。

クラウデラは、Hadoopというオープンソースのミドルウェアを提供する会社です。このミドルウェアを利用することで、ビッグデータの蓄積や人工知能を活用した分析ができます。クラウデラは、このミドルウェアを無償で提供し、サポート収入を得ています。

クラウデラのオープンソースを利用する顧客が増えれば、業績も上向きますね。AIソフトウェア業界は急拡大しているため、時流に乗ったビジネスだと言えますね。

注目2:AIソフト業界は25年に8倍の312億ドル?

参考:Revenues from the artificial intelligence for enterprise applications

Enterprise AI Software市場の売上高推移です。

クラウデラが提供しているのは、Enterprise AI Softwareというカテゴリです。16年に3.57億ドルだった売上規模は、25年には87倍の312.36億ドルになると言います。人工知能に関連したビジネスは、指数関数的に増加していると言えます。

しかしながら、利益率は低い上に19年あたりから売上高成長率は低下しています。理由として考えられるのは、AIを活用したビックデータの解析はライバル企業が多いからです。

注目3:クラウデラはリーダー企業だがシェアは1%だけ?

参考:Wikibon’s 2018 Big Data and Analytics Market Share Report

18年のビックデータを解析するベンダー企業の売上シェアです。

08年に創業したクラウデラは、上位1%のシェアを持ちビックデータ解析のリーダー企業だと言えますねしかしながら、問題となるのは競合企業が多すぎる事です。ライバル企業にはIBM、Dell、オラクル、SAP、マイクロソフトなどの大手も多いです。

その他が占める割合は68%にも及びます。

また、次々に新しい新興企業が資金調達に成功しています。

注目4:AIを活用したテック業界はレッドオーシャン化?

参考:【約100社】AIなどを駆使して将来予測を行う企業をまとめた

ゼノデータラボが公開した「Forecast Tech カオスマップ」です。

米国内では様々なスタートアップ企業が、AIを活用したテクノロジーを開発しています。テクノロジーを駆使した予測技術は、各分野に横展開していますね。これが意味するところは、競合企業によるレッドオーシャンです。

ビックデータを解析する分野は競合が乱立しています。

設備投資の最適化を支援するC3.ai、小売の売上・販売数・客数予測を行うRELEX、 セキュリティリスクの事前検知に特化したSecurity Scorecardがありますね。スタートアップに限らず、GAFAMも積極的に研究開発しています。

こうした競争激化の業界で、特定の企業が利益を得るのは難しいです。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:クラウデラ(CLDR)の四半期決算は?

クラウデラの注目ポイントは...
  1. 17年に上場した、AI×データ分析を提供するPaaS系企業
  2. データ解析は年率13%で拡大、米国が世界の53%を占める
  3. 競合にはアルテリックス(AYX)、人工知能のC3AI(AI)がある
  4. 50%前後の高い成長率だったが、19年から減速している
  5. 4年で5.2倍に増えた売上高は、20年4Qは前年比+2%だけ
  6. AI×データ解析は競合が多く、大手ハイテク企業とも競争する

個人的には、クラウデラは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、ビックデータ解析は競合が多く、儲かりにくいビジネスだからです。18年以前は50%を超える高い成長率だったが、20年4Qは前年比+2%まで急落しています。コロナ以前から見られる兆候で、競合企業にも共通して見られる事象です。

成長率が急落した原因は、競合企業が絶えず増えているからです。

ビックデータ解析は、参入障壁が低く多くの新興企業が資金調達に成功しています。競合が増え続けている中で、特定の企業が勝ち続けるのは難しいです。21年のガイダンスも弱く、成長軌道に戻る見込みは21年4月時点でないです

同じようなビジネスモデルで、人工知能のプラットフォームを提供するシースリー•エーアイ(AI)があります。プログラミングなしでAIを簡易的に導入できるため、投資家からも人気が高いです。しかし、クラウデラと同様に成長率は20年に急落しています。

再び成長軌道に乗るならば、逆張りで利益を得られる銘柄ですね。

参考:シースリー・エーアイ(AI)の四半期決算|AI導入サポートのSaaS

会社員が株式投資で成功できない理由とは?

参考:個人投資家の年収は? – 年収300万円未満は49%

会社員投資家が勝てない理由は...
  1. 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
  2. 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
  3. 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
  4. お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
  5. お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
  6. お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
  7. 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
  8. 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
  9. 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない

会社員が株式投資で勝つのは難しいです。

なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます

実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。

会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。

ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。

私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。

21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。

しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました

実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした

私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。

ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月ですまた、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。

しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます

ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます

私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです

コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です

3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです

もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。

ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。

なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです

だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です