アマゾン(AMZN)四半期決算|EC事業後退で前年比+27%に減速

世界最大のEコマのアマゾンは、コロナで最も恩恵を受ける銘柄ですね。コロナ後に売上高成長率は+43%に加速しています。利益が出ない会社だと批判されてきたが、21年1Qの営業利益率は9.9%まで急上昇しています。

では、21年2Qも引き続き校長が続くのでしょうか?

  • 「20年3月に急落するも、株価は2倍に高騰してる…」
  • 「コロナで利益率が改善、営業利益率は9.9%まで上昇…」
  • 「ピークデジタル懸念で、PERは過去10年で最低水準…」

アマゾン(AMZN)は、世界最大のEコマースとクラウドの米国企業です。Eコマースのシェアは米国1位で38%、AWSも世界1位でIaaS市場で45%のシェアを持ちます。急激に利益率を改善し、21年1Qは9.9%まで上昇しています。

個人的には、アマゾンは長期で投資したい企業です。

なぜならば、高い売上高成長率に加えて、近年は利益率も大きく改善してるからです。14年から好調のAWSに加え、利益率が高い第三者販売や広告収入が増えています。その結果、14年の営業利益率0.2%から、21年に6.6%まで上昇しています。

ただし、21年2QのEC事業は大きく減速しています。

2Qのオンラインストアは前年比+44%→16%に減速、第3者売上販売は+64%から38%に減速しています。北米だけではなく、日本や英国、独国を含む海外事業も減速しています。21年2Qを転換点に、オフラインに買い物が移行したと言えますね。

3Qの売上高予想は、1090億ドル(前年比+13%)と引き続き弱いです。

ただ、長期的にはアマゾンは買いだと思います。なぜならば、コロナ禍で加速したEC化への流れは不可逆的な行動だからです。決算発表後の株価は−7%だが、さらに下げるようならば積極的に購入したい銘柄です。

アマゾンの投資判断したい人向け
  1. アマゾン直近の4半期決算(2021年4〜6月)は?
  2. アマゾンの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 営業利益率は10%まで上昇、PER70倍は割高か?

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では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

アマゾン(AMZN)の四半期決算は?

アマゾン(AMZN)の四半期の決算を紹介します。

20年4Q決算(20年12月31日)

第4Qの決算内容は...
  1. 売上高:1255億ドル(前年比+43%
  2.  オンラインストア:664.5億ドル(+46%
  3.  実店舗:40.2億ドル(−8%)
  4.  第三者販売売上:273.2億ドル(+57%
  5.  定期購入:70.6億ドル(+35%
  6.  AWS:127.4億ドル(+28%
  7.  その他:79.5億ドル(+66%
  8. 営業利益:68.7億ドル(+77%
  9. 純利益:72.2億ドル(+120%
  10. 希薄化EPS:14.09ドル(+116%

21年1Q決算(21年3月31日)

第1Qの決算内容は...
  1. 売上高:1085億ドル(前年比+43%
  2.  オンラインストア:529億ドル(+44%
  3.  実店舗:39億ドル(−16%)
  4.  第三者販売売上:237億ドル(+64%
  5.  定期購入:76億ドル(+36%
  6.  AWS:135億ドル(+32%
  7.  その他:69億ドル(+77%
  8. 営業利益:108.6億ドル(+172%
  9. 純利益:81.0億ドル(+219%
  10. 希薄化EPS:15.79ドル(+215%

21年2Q決算(21年3月31日)

第2Qの決算内容は...
  1. 売上高:1130億ドル(前年比+27%
  2.  オンラインストア:531億ドル(+16%
  3.  実店舗:41億ドル(+11%
  4.  第三者販売売上:250億ドル(+38%
  5.  定期購入:79億ドル(+32%
  6.  AWS:148億ドル(+37%
  7.  その他:79億ドル(+87%
  8. 営業利益:77.02億ドル(+31%
  9. 純利益:77.78億ドル(+48%
  10. 希薄化EPS:15.12ドル(+46%

2Qの売上高は前年比+27%で1130億ドル、営業利益は+31%で77億ドルでした。好調だった1Qと比較して、2Qは売上と利益が大きく減速しています。営業利益率は6.8%と高いが、1Qの9.9%と比較すると低いです。

2Qと比較して、EC事業の売上高が大きく減速していますね。

対照的に、実店舗、AWS、その他(広告収入)は増えています。21年2Qと転換点に、経済再開でオフラインの買い物に移行した事が読み取れますAWSの成長加速は好材料だが、EC事業の減速は明らかにマイナスですね。

3Qの売上高ガイダンスは、1090億ドル(前年比+13%)と引き続き弱いです。

21年2Q決算(21年6月…)

21年2Q決算は、7月29日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

アマゾン(AMZN)の10年間の損益計算書は?

アマゾンは1997年に2.3ドルで上場しています。常に最高値を更新し続ける銘柄で、21年7月は3719ドルで推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上も営業利益も順調に拡大しています。21年の売上高は4191億ドルと膨大だが、過去10年で10倍にも拡大しています。また、14年に0.2%だった営業利益率は、21年に6.6%まで上昇しています。

21年1Qの直近決算では、営業利益率は10%と高いです。

14年以降は、AWS事業拡大により利益率が改善しています。20年以降は、利益率が高いマーケットプレイスや広告収入の増加で改善していますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。アマゾンは事業規模の割に、利益率が低い企業でしたね。しかしながら、21年のEPSは52ドルと、過去6年で40倍にも拡大しています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、順調に拡大しています。20年はEコマース事業に追い風で、営業CFは加速的に増えています。投資CFが増えている理由は、コロナ対策と配送費の増加です。

では、私たち投資家はどのような点に注目すれば良いでしょうか?

アマゾン(AMZN)の注目ポイントは?

アマゾン(AMZN)の注目すべきポイントを紹介します。

注目1:EC事業は前年比+44%から16%に減速?

21年2Qまでの四半期毎の事業別売上高の推移です。

パンデミック以降、アマゾンの売上高は加速度的に増えていました。しかし、経済再開に伴い、21年2QはEC販売が大きく減速しています。オンラインストアは前年比+16%(Q1は+44%)、第三者販売は前年比+38%(Q1は+64%)です。

対照的に好調な部門は、AWSは+37%(Q1は+32%)、実店舗は+11%(Q1は−16%)、その他は+87%(+77%)です。その他には、広告収入が含まれます。

経済再開が進む米国は、2Qを転換点にオフラインへ移行しています。

では、地域別とAWSの売上高の推移はどうでしょうか?

注目2:売上比59%の北米事業は+21%に減速?

20年と21年の地域別とAWSの売上高推移です。

売上比率の59%を占める北米事業は、前年比+21%(1Qは+39%)で減速していますまた、北米だけではなく売上比率27%の海外事業も、前年比+35%(1Qは+60%)で減速です。

好調なのは比率13%のAWS事業で、前年比+37%で拡大していますねオフラインで移行してるのは、英国、独国、日本などの先進国も同様です。

売上比率13%しかないAWS事業が、全体の54%の利益を稼いでいます。ただし、20年と比較して、AWSへの依存度は減っています。

注目3:AWS事業が営業利益の54%を占める?

21年2Qまでの地域別とAWSの営業利益の推移です。

21年1Qの北米事業の営業利益は前年比+46%(1Qは2.6倍)、海外事業は+4%(前年比4倍)に大きく減速しています。AWS事業は前年比+24%(1Qは+35%)で、少し減速しています。

20年2Qのアマゾンは、AWSだけで77%の利益を稼ぐ会社でした。21年2Qは北米が40%、海外が4%、AWSが54%と改善していますただし、Eコマ事業が減速したことで、再びAWSの依存度を高めつつあります。

では、クラウド事業は今後はどのように推移していくのでしょうか?

注目4:IaaS市場でアマゾンは世界1位で45%?

参考:Alibaba Named by Gartner as Third Biggest Global Provider

IaaSだけの世界とアジア太平洋地域の市場シェアです。

19年時点のIaaSの世界シェアは、アマゾンが45%と他を圧倒しています。マイクロソフト、アリババ、グーグルが追いかける形ですね。ただし、最も伸び率が高いのはアリババで、急成長してる点は注意が必要ですね。

また、アジア太平洋地域では、アリババが28.2%と他を圧倒しています。アジア太平洋の市場規模は北米の10分の1程度で、これから高い成長率が期待できます。そのため、3年後にはマイクロソフトの世界シェアを抜く可能性もあります。

参考:アリババ の四半期決算|21年1Qの営業利益率は5%に大幅減速

では、IaaSとPaaSを含めた市場はどうでしょうか?

注目5:IaaS & PaaSも世界1位で33%のシェア?

参考:クラウド市場でAlibabaがIBMを抜き去る

IaaSとPaaS、プライベートクラウドの市場シェア推移です。

PaaSを含めた市場でも、アマゾンが33%と世界1位です。ただし、IaaS市場単体と比較すると、市場を独占できてない事がわかります。2位はマイクロソフトで、過去3年で市場シェアを2倍に増やしていますね。

アマゾンはIaaSには強いが、PaaSやSaaSではマイクロソフトに押されています。また、IaaS市場と同様に上位4社が、その他からシェアを奪う形で急成長しています。IBMを含むその他の企業が、上位4社の牙城を崩すのは不可能だと言えますね。

21年Q1の最新のIaaSとPaaSの市場シェアです。

参考:Amazon Leads $150-Billion Cloud Market

クラウド全体で見れば、マイクロソフトの方が優勢ですね。

参考:マイクロソフト(MSFT)四半期決算|21Q3もAzureは+50%で加速

では、クラウド全体ではどれくらい市場は拡大するでしょうか?

注目6:クラウド全体で22年に3310億ドルに拡大?

参考:Revenue to Grow 17.5 Percent in 2019

米国調査会社ガートナーによる、クラウド市場の予測です。

22年にはクラウド市場は、年率16%で拡大し3310億ドルになると言いますIaaS市場は年率15.8%で766億ドル、PaaS市場は年率19.5%で318億ドル、SaaS市場は年率15.8%で1437億ドル規模です。

全市場で高いシェアを持つマイクロソフトは、必然的に成長が続きます。

長期的にはアマゾンが成長するのは間違いありません。ただし、短期的にはコロナ終息後のピークデジタルを考慮する必要があります。

注目7:コロナ終息後に訪れる「ピークデジタル」とは?

参考:好景気ドル安時代到来!マネーは新興国株に!米株はどう動く?

アマゾン株に投資する上で、注意すべきはピークデジタルです。

20年4月のコロナによる都市封鎖以降、世界中でEコマースが急速に普及しましたね。12%前後だった米国ネット通販率は、16.1%まで拡大していますこの恩恵を最も受けたのはアマゾンで、大型株にも関わらず前年比+40%で成長しました。

21年にコロナが終息した以降も、同じだけの成長率を維持するのは難しいです。急騰したネット通販比率は13%前後まで戻す可能性もあります。

長期的には、アマゾン株が成長を続けるのは間違いありません。しかしながら、21年の業績は期待以上に伸びない点に注意が必要です。投資家もこの点を警戒しているせいか、20年7月からアマゾンの株価は伸びていません

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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:アマゾンAMZNの四半期決算は?

アマゾン株の注目ポイントは...
  1. アマゾンの粗利益率は26%、業界最大手よりも高い
  2. クラウドAWSだけで、営業利益率の56%を占めている
  3. クラウド市場は、年率300億ドルで急成長している
  4. IaaS市場では、AWSのシェアが47.8%で独占状態にある
  5. アマゾンAWSの売上高は、10年間で10倍に成長している
  6. クラウドビジネスは、電力と同様に発電所モデルに移行してる
  7. バリュー投資家のバフェットも、2019年にアマゾン株を購入

個人的には、アマゾンは長期で投資したい企業です。

なぜならば、高い売上高成長率に加えて、近年は利益率も大きく改善してるからです。14年から好調のAWSに加え、利益率が高い第三者販売や広告収入が増えています。その結果、14年の営業利益率0.2%から、21年に6.6%まで上昇しています。

ただし、21年2QのEC事業は大きく減速しています。

2Qのオンラインストアは前年比+44%→16%に減速、第3者売上販売は+64%から38%に減速しています。北米だけではなく、日本や英国、独国を含む海外事業も減速しています。21年2Qを転換点に、オフラインに買い物が移行したと言えますね。

3Qの売上高予想は、1090億ドル(前年比+13%)と引き続き弱いです。

ただ、長期的にはアマゾンは買いだと思います。なぜならば、コロナ禍で加速したEC化への流れは不可逆的な行動だからです。決算発表後の株価は−7%だが、さらに下げるようならば積極的に購入したい銘柄です。

Eコマースで最大のライバルはショッピファイです。小売業者にECサイトを提供する同社は、前年比+110%と脅威の成長率で拡大しています。また、20年3Qに黒字化に成功し、営業利益率は13%とアマゾン以上に好調ですね。

参考:Shopifyの四半期決算|20年3Qで初黒字も危険な理由は?

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