アマゾン(AMZN)四半期決算|21年3Qは前年比+15%に減速

世界最大のEコマのアマゾンは、コロナで最も恩恵を受ける銘柄ですね。コロナ後に売上高成長率は+43%に加速しています。利益が出ない会社だと批判されてきたが、21年1Qの営業利益率は9.9%まで急上昇しています。

  • 「20年3月に急落するも、株価は2倍に高騰してる…」
  • 「コロナで利益率が改善、営業利益率は9.9%まで上昇…」
  • 「ピークデジタル懸念で、PERは過去10年で最低水準…」

アマゾン(AMZN)は、世界最大のEコマースとクラウドの米国企業です。Eコマースのシェアは米国1位で38%、AWSも世界1位でIaaS市場で45%のシェアを持ちます。急激に利益率を改善し、21年1Qは9.9%まで上昇しています。

個人的には、アマゾンは長期で保有したい銘柄です。

なぜならば、高い売上高成長率に加えて、近年は利益率も大きく改善してるからです。14年から好調のAWSに加え、利益率が高い第三者販売や広告収入が増えています。その結果、14年の営業利益率0.2%から、21年に6.6%まで上昇しています。

ただ、経済再開が進む21年後半は、EC事業が大きく減速しています。

コロナ禍で好調だったEC事業は、1Qに前年比+44%、2Qに+16%、3Qに+3%まで減速しています。人件費や輸送費の高騰でEC関連の営業利益はゼロ、再びAWSに大きく依存しています。

4Qの売上高予想は、前年比+7%と引き続き低迷しています。

ただ、長期的にはアマゾンは買いだと思います。なぜならば、人件費や輸送費の高騰は、小売業全体の問題だからです。しかし、AWSで大きな利益を得ているアマゾンは、引き続き設備投資を加速させています。

しばらくは低迷が続くが、設備投資できる数少ない企業だと言えます。21年11月時点の予想PER46倍は、個人的には割安だと思います。

アマゾンの投資判断したい人向け
  1. アマゾン直近の4半期決算(21年7-9月)は?
  2. アマゾンの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 営業利益率は10%まで上昇、PER70倍は割高か?

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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

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では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

アマゾン(AMZN)の四半期決算は?

アマゾン(AMZN)の四半期の決算を紹介します。

21年1Q決算(21年3月31日)

第1Qの決算内容は...
  1. 売上高:1085億ドル(前年比+43%
  2.  オンラインストア:529億ドル(+44%
  3.  実店舗:39億ドル(−16%)
  4.  第三者販売売上:237億ドル(+64%
  5.  定期購入:76億ドル(+36%
  6.  AWS:135億ドル(+32%
  7.  その他:69億ドル(+77%
  8. 営業利益:108.6億ドル(+172%
  9. 純利益:81.0億ドル(+219%
  10. 希薄化EPS:15.79ドル(+215%

21年2Q決算(21年6月日)

第2Qの決算内容は...
  1. 売上高:1130億ドル(前年比+27%
  2.  オンラインストア:531億ドル(+16%
  3.  実店舗:41億ドル(+11%
  4.  第三者販売売上:250億ドル(+38%
  5.  定期購入:79億ドル(+32%
  6.  AWS:148億ドル(+37%
  7.  その他:79億ドル(+87%
  8. 営業利益:77.02億ドル(+31%
  9. 純利益:77.78億ドル(+48%
  10. 希薄化EPS:15.12ドル(+46%

21年3Q決算(21年9月30日)

第3Qの決算内容は...
  1. 売上高:1108.12億ドル(前年比+15%
  2.  オンラインストア:499.42億ドル(+3%
  3.  実店舗:42.69億ドル(+12%
  4.  第三者販売売上:242.52億ドル(+18%
  5.  定期購入:81.43億ドル(+23%
  6.  AWS:161.10億ドル(+39%
  7.  その他:80.91億ドル(+49%
  8. 営業利益:48.52億ドル(−22%)
  9. 純利益:31.56億ドル(−51%)
  10. 希薄化EPS:6.12ドル(−51%)

3Qの売上高は前年比+15%で1108億ドル、営業利益は−22%で48億ドルでした。好調だった21年1Qと比較して、2Qと3Qは売上も利益も減速していますね。営業利益率は4.3%と低下傾向にあります。

経済再開が進む2Qと3Qは、EC事業の売上高が大きく減速していますね。

対照的に、実店舗、AWS、その他(広告収入)が増えています。21年2Qと転換点に、経済再開でオフラインの買い物に移行した事が読み取れますAWSの成長加速は好材料だが、EC事業の減速は明らかにマイナスですね。

売上とEPSが予想を下回った理由は、輸送コストが増えているからです。この傾向は22年以降も続きそうですね。

4Qの売上高ガイダンスは、1350億ドル(前年比+7%)と引き続き弱いです。

COVID-19の最初の数か月で、アマゾンは人々が必要なPPE、食品、その他の必要な需要のあるアイテムを確保するのを助けるために重要な役割を果たしました。私たちは企業や政府と緊密に協力して、AWSを活用してビジネスの継続性を維持しました。彼らはパンデミックに対応しました。お客様は、このコミットメントを高く評価しています。これは、この前四半期のAWSの成長を前年比39%に加速させている要因の1つです。しかし、それはまた、顧客のニーズを満たすためにビジネス全体に異常な投資を引き起こしました。ほんの一例は、パンデミックが始まって以来、フルフィルメントネットワークのサイズをほぼ2倍にしたことです。第4四半期には、労働力の不足、賃金コストの増加、グローバルなサプライチェーンの問題、運賃と輸送コストの増加など、あらゆる手段を講じながら、コンシューマービジネスに数十億ドルの追加コストが発生すると予想されます。このホリデーシーズンの顧客と販売パートナーへの影響を最小限に抑えます。短期的には費用がかかりますが、お客様とパートナーにとっては正しい優先順位です。」

参考:AMAZON.COM ANNOUNCES THIRD QUARTER RESULTS

21年4Q決算(21年12月…)

21年4Q決算は、22年1月29日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

アマゾン(AMZN)の10年間の損益計算書は?

アマゾンは1997年に2.3ドルで上場しています。常に最高値を更新し続ける銘柄で、21年11月は3309ドルで推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上も営業利益も順調に拡大しています。21年の売上高は4191億ドルと膨大だが、過去10年で10倍にも拡大しています。また、14年に0.2%だった営業利益率は、21年に6.6%まで上昇しています。

21年1Qの直近決算では、営業利益率は10%と高いです。

14年以降は、AWS事業拡大により利益率が改善しています。20年以降は、利益率が高いマーケットプレイスや広告収入の増加で改善していますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。アマゾンは事業規模の割に、利益率が低い企業でしたね。しかしながら、21年のEPSは52ドルと、過去6年で40倍にも拡大しています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、順調に拡大しています。20年はEコマース事業に追い風で、営業CFは加速的に増えています。投資CFが増えている理由は、コロナ対策と配送費の増加です。

では、私たち投資家はどのような点に注目すれば良いでしょうか?

アマゾン(AMZN)の注目ポイントは?

アマゾン(AMZN)の注目すべきポイントを紹介します。

注目1:EC事業は前年比+44%から+3%に減速?

21年3Qまでの四半期毎の事業別売上高の推移です。

パンデミック以降、アマゾンの売上高は加速度的に増えていました。しかし、経済再開に伴い、21年3QはEC販売が大きく減速しています。オンラインストアは1Qは+44%から、2Qは+16%、3Qは+3%まで減速しています。

3Qの第三者販売は、前年比+18%(Q1は+64%)ですね。

対照的に好調な部門は、AWSは+39%、実店舗は+12%、その他は+49%です。その他には、広告収入が含まれます。経済再開が進む米国は、2Qを転換点にオフラインへ移行しています。

では、地域別とAWSの売上高の推移はどうでしょうか?

注目2:売上比59%の北米事業は+21%に減速?

20年と21年の地域別とAWSの売上高推移です。

売上比率の59%を占める北米事業は大きく減速しています。1Qは前年比+39%、2Qは+10%、3Qも+10%ですね。海外事業も1Qの+60%、2Qの+35%、3Qの+15%と減速しています。

好調なのは比率13%のAWS事業で、前年比+39%で拡大していますねオフラインに移行してるのは、英国、独国、日本などの先進国も同様です。

売上比率13%しかないAWS事業が、全事業の営業利益を稼いでいます。21年の経済再開を経て、再びAWSに依存しています。

注目3:AWS事業が営業利益の100%を占める?

21年2Qまでの地域別とAWSの営業利益の推移です。

21年1Qの北米事業の営業利益は前年比−61%、海外事業は赤字に陥っています。1Qの北米事業は前年比2.6倍、海外事業は前年比4倍から大きく減速していますね。AWS事業は好調で、前年比+38%で加速しています。

21年2QはAWSの依存度が54%でした。しかし、3Qを経て100%の利益をAWS事業に依存しています。

では、クラウド事業は今後はどのように推移していくのでしょうか?

注目4:IaaS市場でアマゾンは世界1位で45%?

参考:Alibaba Named by Gartner as Third Biggest Global Provider

IaaSだけの世界とアジア太平洋地域の市場シェアです。

19年時点のIaaSの世界シェアは、アマゾンが45%と他を圧倒しています。マイクロソフト、アリババ、グーグルが追いかける形ですね。ただし、最も伸び率が高いのはアリババで、急成長してる点は注意が必要ですね。

また、アジア太平洋地域では、アリババが28.2%と他を圧倒しています。アジア太平洋の市場規模は北米の10分の1程度で、これから高い成長率が期待できます。そのため、3年後にはマイクロソフトの世界シェアを抜く可能性もあります。

参考:アリババ の四半期決算|21年1Qの営業利益率は5%に大幅減速

では、IaaSとPaaSを含めた市場はどうでしょうか?

注目5:IaaS & PaaSも世界1位で33%のシェア?

参考:クラウド市場でAlibabaがIBMを抜き去る

IaaSとPaaS、プライベートクラウドの市場シェア推移です。

PaaSを含めた市場でも、アマゾンが33%と世界1位です。ただし、IaaS市場単体と比較すると、市場を独占できてない事がわかります。2位はマイクロソフトで、過去3年で市場シェアを2倍に増やしていますね。

アマゾンはIaaSには強いが、PaaSやSaaSではマイクロソフトに押されています。また、IaaS市場と同様に上位4社が、その他からシェアを奪う形で急成長しています。IBMを含むその他の企業が、上位4社の牙城を崩すのは不可能だと言えますね。

21年Q1の最新のIaaSとPaaSの市場シェアです。

参考:Amazon Leads $150-Billion Cloud Market

クラウド全体で見れば、マイクロソフトの方が優勢ですね。

参考:マイクロソフト(MSFT)四半期決算|21Q3もAzureは+50%で加速

では、クラウド全体ではどれくらい市場は拡大するでしょうか?

注目6:クラウド全体で22年に3310億ドルに拡大?

参考:Revenue to Grow 17.5 Percent in 2019

米国調査会社ガートナーによる、クラウド市場の予測です。

22年にはクラウド市場は、年率16%で拡大し3310億ドルになると言いますIaaS市場は年率15.8%で766億ドル、PaaS市場は年率19.5%で318億ドル、SaaS市場は年率15.8%で1437億ドル規模です。

全市場で高いシェアを持つマイクロソフトは、必然的に成長が続きます。

長期的にはアマゾンが成長するのは間違いありません。ただし、短期的にはコロナ終息後のピークデジタルを考慮する必要があります。

注目7:コロナ終息後に訪れる「ピークデジタル」とは?

参考:好景気ドル安時代到来!マネーは新興国株に!米株はどう動く?

アマゾン株に投資する上で、注意すべきはピークデジタルです。

20年4月のコロナによる都市封鎖以降、世界中でEコマースが急速に普及しましたね。12%前後だった米国ネット通販率は、16.1%まで拡大していますこの恩恵を最も受けたのはアマゾンで、大型株にも関わらず前年比+40%で成長しました。

21年にコロナが終息した以降も、同じだけの成長率を維持するのは難しいです。急騰したネット通販比率は13%前後まで戻す可能性もあります。

長期的には、アマゾン株が成長を続けるのは間違いありません。しかしながら、21年の業績は期待以上に伸びない点に注意が必要です。投資家もこの点を警戒しているせいか、20年7月からアマゾンの株価は伸びていません

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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:アマゾンAMZNの四半期決算は?

アマゾン株の注目ポイントは...
  1. アマゾンの粗利益率は26%、業界最大手よりも高い
  2. クラウドAWSだけで、営業利益率の56%を占めている
  3. クラウド市場は、年率300億ドルで急成長している
  4. IaaS市場では、AWSのシェアが47.8%で独占状態にある
  5. アマゾンAWSの売上高は、10年間で10倍に成長している
  6. クラウドビジネスは、電力と同様に発電所モデルに移行してる
  7. バリュー投資家のバフェットも、2019年にアマゾン株を購入

個人的には、アマゾンは長期で保有したい銘柄です。

なぜならば、高い売上高成長率に加えて、近年は利益率も大きく改善してるからです。14年から好調のAWSに加え、利益率が高い第三者販売や広告収入が増えています。その結果、14年の営業利益率0.2%から、21年に6.6%まで上昇しています。

ただ、経済再開が進む21年後半は、EC事業が大きく減速しています。

コロナ禍で好調だったEC事業は、1Qに前年比+44%、2Qに+16%、3Qに+3%まで減速しています。人件費や輸送費の高騰でEC関連の営業利益はゼロ、再びAWSに大きく依存しています。

4Qの売上高予想は、前年比+7%と引き続き低迷しています。

ただ、長期的にはアマゾンは買いだと思います。なぜならば、人件費や輸送費の高騰は、小売業全体の問題だからです。しかし、AWSで大きな利益を得ているアマゾンは、引き続き設備投資を加速させています。

しばらくは低迷が続くが、設備投資できる数少ない企業だと言えます。21年11月時点の予想PER46倍は、個人的には割安だと思います。

Eコマースで最大のライバルはショッピファイです。小売業者にECサイトを提供する同社は、前年比+110%と脅威の成長率で拡大しています。また、20年3Qに黒字化に成功し、営業利益率は13%とアマゾン以上に好調ですね。

参考:Shopifyの四半期決算|20年3Qで初黒字も危険な理由は?

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