アリババ (BABA)四半期決算|22年1Qは成長率+34%に減速?

アリババ (NYSE:BABA、HKG:9988)は、世界最大のEC企業です。世界時価総額でも6位で、中国2位のテンセントやバイドゥ、JDと競争しています。しかし、中国リスクもあり、21年7月のPERは23倍と割安水準にあります。

  • 「20年のアントの上場延期で、株価は30%も下落した…」
  • 「アマゾン並み優良企業でも、PERは25倍と割安だ…」
  • 中国リスクはあるけれど、割安なうちに投資すべきか…」

アリババ(BABA)は、世界最大の中国EC企業です。EC事業は世界1位で29%のシェアを持ち、クラウド事業も世界3位で9%と巨大です。中国国内のECシェアの58.2%、クラウドシェアの43%を保有する独占企業です。

個人的には、アリババは長期で投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、中国最大規模の売上高だが、高い成長率を21年も維持してるからです。20年3月期は成長率+22%まで低下するも、21年3月には+63%まで加速しています。売上比率86%を占めるEC事業は、利益率が30%と高く安定してます。

ただし、短期的にはアリババに対して悲観的に見ています。

中国当局の規制により、売上高は減速し利益率も減少しています。当局の制裁後の22年1Qは、EC事業が大きく減速し前年比+34%でした。成長エンジンであるクラウドや物流も減速し、営業利益率は15%まで低下しています。

EC事業の減速はアリババだけの問題なのか、中国全体の問題なのか見極める必要があります。8月16日に発表されるJDの決算を注視する必要がありますね。また、中国ハイテク企業への投資判断を決めるのは、22年以降にすべきですね。

リスクが高い21年の段階で、底値を拾いにいく必要はありません。

アリババの投資判断したい人向け
  1. アリババの4半期決算(2021年4-6月)は?
  2. アリババの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 中国リスクがあるが、PER24倍は割安なのか?

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また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

アリババ(BABA)の四半期決算は?

アリババ(BABA)の四半期決算を紹介します。

21年3Q決算(20年12月31日)

第3Q決算の内容は...
  1. 売上高:2210億元(前年比+37%
  2.  Core commerce:1955億元(+38%
  3.  Cloud computing:161億元(+50%
  4.  Digital media and entertainment:80億元(0%)
  5.  Innovation initiatives and other:13億元(+9%
  6. 営業利益:490億元(+24%
  7. 純利益:779億元(56%
  8. 1株当たり利益:2.75元(+21%

21年4Q決算(21年3月31日)

第4Q決算の内容は...
  1. 売上高:1873億元(前年比+63%
  2.  Core commerce:1613億元(+71%
  3.  Cloud computing:167億元(+36%
  4.  Digital media and entertainment:80億元(+11%
  5.  Innovation initiatives and other:12億元(+18%
  6. 営業利益:−76億元(−178%
  7. 純利益:−53億元(−266
  8. 1株当たり利益:−1.99元(−271%)

22年1Q決算(21年6月30日)

第4Q決算の内容は...
  1. 売上高:2057億元(前年比+34%
  2.  Core commerce:1802億元(+35%
  3.  Cloud computing:160億元(+29%
  4.  Digital media and entertainment:80億元(+15%
  5.  Innovation initiatives and other:13億元(+37%
  6. 営業利益:308億元(−11%
  7. 純利益:428億元(−8
  8. 1株当たり利益:2.05元(−6%)

1Qの売上高は前年比+34%で2057億元、営業利益は308億元でした。中国当局から制裁があった4Qと比較すると、売上高は大きく減少しています。営業利益率は15%と過去平均と比較して低いです。

4Qは制裁金を支払った事で、利益は少ないです(参考:アリババに3000億円の罰金)。

ただし、制裁金を差し引いた営業利益は100億元前後で、営業利益率は5%と低いです。中国国内の規制が厳しくなり、構造的に利益を得にくい可能性もあります。1Qは売上が減速した上に、利益も減少した事が気になりますね。

アリババの成長を牽引する事業は、Eコマ、クラウド、物流の3つです。この3つの事業は、4Qと比較して大きく落ち込んでる点に注意が必要です。

Eコマ事業は前年比+35%(4Qは+71%)、クラウドは+29%(+46%)、物流+50%(+101%)です。物流「菜鳥」は、大型物流拠点「eHUB」を建設し配送の短縮を目指しています。中国全土に24時間、全世界に72時間で配送する計画です。

クラウドはEBITAベースでの黒字化に成功しています。ただし、テンセントも大規模な投資をしており、高い利益を得るのは難しいかもしれません。

22年2Q決算(2021年6月…)

22年2Q決算は、11月3日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

アリババ(BABA)の10年間の損益計算書は?

アリババは14年に93ドルで上場しました。20年3月に307ドルまで上昇するも、アントの香港上場停止で下落しています。21年8月は197ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は右肩上がりです。21年の売上は6442億元で、過去10年で100倍にも拡大しています。ただし、中国国内で競争が激化してる事もあり、営業利益率は16.4%まで低下しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも右肩上がりで上昇し続けていますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、順調に拡大しています。アリババは先行者を生かして、利益率が高いビジネスです。EC事業はプラットフォームを提供するだけで、自社で倉庫や流通網を持ちません。

その代わり、物流の管理会社を設立して既存企業にテクノロジーを提供しています。EC大手のDJと比較して、利益率が高い点が特徴です。では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いでしょうか?

アリババに投資する上で注目ポイントは?

アリババ(BABA)の注目ポイントを紹介します。アリババは世界1位のEC、世界3位のクラウド事業者です。EC事業は最大規模でシェアの29%、クラウド事業はマイクロソフトに次ぐ9.1%のシェアを持ちます。

注目1:21年4Qの売上成長率は+34%に減速?

アリババの四半期毎の売上高の推移です。

中国の景気後退もあり、19年から成長率は減速しています20年4Q(20年3月期)の成長率は−22%まで低下しています。ただし、コロナによる外出規制や中国経済の回復で、成長率は再び上昇しています。

21年Q4(21年3月期)は、前年比+63%まで急上昇ですね。日本総研のレポートによると、中国の個人消費は21年6月も引き続き増えています(参考:中国経済展望)。ただし、米国と同様に21年前半はEC事業が鈍化し始めています。

22年Q1(6月期)は、前年比+34%に減速しています。

では、アリババの売上構成比を見てみましょう。

注目2:Eコマース事業が売上比率の86%を占める?

21年度のアリババの事業別の売上構成比です。

アリババは主力のEコマース事業が、売上高の86%を占めます。また、唯一黒字化に成功してる部門で、営業利益率は31%と高いです。クラウド事業の比率は8%で利益率は0%です。次いで、メディア事業が4%、その他が1%と続きます。

アリババの主力事業の売上比率と前年比です。

  • 中国小売:売上比率66%(+42%
  • 海外小売:売上比率7%(+42%
  • 物流事業:売上比率5%(+68%
  • クラウド:売上比率8%(+50%

これらの主力事業は、まだまだ成長段階で伸び代も高いです。では、アリババのEコマースは中国でどれだけのシェアを持つでしょうか?

注目3:EC流通総額は中国1位でシェア58.2%?

参考:Who Is Who In China Retail

18年時点の中国のEコマース企業の売上上位です。

中国で最大のEコマ企業は、アリババでシェア58.2%を持ちます。2位はJDドットコムで16.3%、3位はピンドュオドュオが5.2%と続きます。アリババが圧倒的なシェアを持つも、JDとピンドュオドュオが追随していますね。

ピンドュオドュオは、前年比+238%で急速に追い上げています。地方向けに安価で生活必需品を提供する同社は、アリババやJDにとっては驚異ですね。

参考:ピンドュオドュオの四半期決算|赤字だが売上前年比は+238%

では、世界的には中国のEC企業はどれだけ強いでしょうか?

注目4:EC流通総額は世界1位でシェア29%?

参考:44% Of Global eCommerce Is Owned By 4 Chinese Companies

19年時点の世界のEC企業の流通総額の市場シェアです。

世界最大のEC企業はアリババで29%のシェアです。アリババはBtoC(消費者販売)のTmallが14%、CtoC(個人間取引)のTaobaoが15%です。世界2位はアマゾンで13%、3位はJDドットコムで9%、4位はピンドュオドュオで4%です。

上位5社が世界の58%を独占し、中国3社が43%と世界最大規模です

ただし、アリババは小売業種ではない点に注意が必要です。中国の小売業界のランキングでは、JDがダントツで1位です。流通総額ではアリババが他を圧倒しているが、売上高ではJDドットコムの方が大きいです。

参考:JDドットコムの四半期決算|世界3位のEC企業はPER14倍?

では、中国国内のクラウドシェアはどうでしょうか?

注目5:中国1位のクラウドシェアで43%を独占?

参考:Alibaba Cloud owns 43% China’s cloud market in 2018

18年の中国国内のクラウドシェアです。

クラウド事業は、アリババの売上比率の8%だけです。しかし、アリババは中国国内で43%のシェアを独占しています2位はテンセントで11.2%、3位はアップルと共同のチャイナテレコムで7.4%、4位はアマゾンで6.9%です。

中国のクラウド市場は、北米の10分の1程度でまだまだ成長段階です。では、世界や太平洋地域でのクラウドのシェアはどうでしょうか?

注目6:太平洋地域1位のクラウドシェア28%?

参考:Alibaba Named by Gartner as Third Biggest Global Provider

IaaSの世界とアジア太平洋地域の市場シェアです。

19年時点のIaaSの世界シェアは、アマゾンが45%と他を圧倒しています。マイクロソフト、アリババ、グーグルの3社が追いかける構造です。ただ、最も伸び率が高いのはアリババで、9.1%まで伸びています。

アジア太平洋地域で世界1位は、アリババで28.2%と圧倒しています2位はアマゾンで17.5%、3位はマイクロソフトは11%と続きます。アリババの成長率が最も高く、アジア地域で拡大することで世界シェアも伸びしています。

アリババは、大手2社に驚異的な存在だと言えますね。

参考:アマゾン(AMZN)の四半期決算|Eコマの利益は前年比5.1倍に拡大

アリババは、先行投資してる分野が多岐に渡ります。アマゾンやGoogleが先行するスマートスピーカーも自社で開発しています。

注目7:中国スマートスピーカーのシェアは29%に拡大?

参考:全世界スマートスピーカー出荷台数、2019年第4四半期で5,570万台へ

全世界のスマートスピーカー出荷台数です。

19年4Q時点では、アマゾンとGoogleが他を圧倒しています。しかし、中国ハイテクのバイドゥ、アリババ、シャオミがシェアを伸ばしています。19年4Qの出荷台数は、前期比+44%で5570万台でした。

過去1年で、中国の世界シェアは17%から29%に拡大しています。

参考:バイドゥ(BIDU)の四半期決算|広告収入以外は前年比+70%

では、将来的に中国のEC市場はどれくらい拡大するでしょうか?

注目8:中国のEC市場は世界1位で米国の3.3倍?

参考:圧倒的に強い!世界を牽引する中国EC市場

世界のEC市場の国別ランキングです。

世界最大のEC大国は、中国で1兆9348億ドル規模です2位は米国で5869億ドル、3位はイギリスで1419億ドル、4位は日本、5位は韓国と続きます。中国と米国が他を圧倒しているが、中国の市場規模は米国の3倍、イギリスの14倍も大きいです。

中国市場はダントツで大きいが、それでも世界最速で拡大します。

経済成長が7%で進むも、1人あたりのGDPは米国の6分の1だけです。地方の農村部を中心にオンラインEC市場はさらに拡大します。23年の成長率は63.9%で、4.1兆ドル規模になると予想されています。

では、中国のEC化率はどれくらい進んでいるのでしょうか?

注目9:19年の中国EC化率は36%で世界最速?

参考:主要国のEC化率の推移(小売りのネット取引割合の推移)

17年時点の主要国のEC化率の水位です。

10年移行、中国のEC化率は世界最速で進んでいます。17年には20%を超え世界1位、19年には36%まで上昇しています(参考:拡大する中国EC市場)。人口過密地帯が多いアジアは、広土な米国よりもECは有利ですね。

アマゾンが成長を牽引してる米国でも、わずか12%に止まります。

▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:アリババ (BABA)の四半期決算は?

アリババ株の特徴は...
  1. 1999年に創業した、ECサイトを運営する中国企業
  2. 中国の時価総額で1位、19年に世界6位まで上昇する
  3. 14年にニューヨーク市場に上場、20年に香港市場に再上場する
  4. 事業者向けに「タオバオ」、toC向けに「Tモール」を運営する
  5. EC事業は売上高の86%、クラウドは8%を占める
  6. EC事業の利益率が33%で、他の事業に投資している
  7. クラウド事業は成長率58%、世界3番手までシェアを拡大

個人的には、アリババは長期で投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、中国最大規模の売上高だが、高い成長率を21年も維持してるからです。20年3月期は成長率+22%まで低下するも、21年3月には+63%まで加速しています。売上比率86%を占めるEC事業は、利益率が30%と高く安定してます。

ただし、短期的にはアリババに対して悲観的に見ています。

中国当局の規制により、売上高は減速し利益率も減少しています。当局の制裁後の22年1Qは、EC事業が大きく減速し前年比+34%でした。成長エンジンであるクラウドや物流も減速し、営業利益率は15%まで低下しています。

EC事業の減速はアリババだけの問題なのか、中国全体の問題なのか見極める必要があります。8月16日に発表されるJDの決算を注視する必要がありますね。また、中国ハイテク企業への投資判断を決めるのは、22年以降にすべきですね。

リスクが高い21年の現状で、底値を拾う必要はありません。

参考:JDドットコムの四半期決算|世界3位のEC企業はPER14倍?

海外のEC事業でアリババのライバルは、東南アジアのシーです。Eコマの成長率は+189%と高く、アジアのあらゆる地域でアリババと競合します。

参考:シー(SE)四半期決算|Eコマ+189%で中国アリババと競合?

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