アリババ (NYSE:BABA、HKG:9988)は、世界最大のEC企業です。世界時価総額でも6位で、中国2位のテンセントやバイドゥ、JDと競争しています。しかし、中国リスクもあり、22年5月の予想PERは9倍と割安水準にあります。
- 「20年のアントの上場延期で、株価は50%も暴落した…」
- 「アマゾン並み優良企業でも、PERは12倍と割安だ…」
- 「中国リスクはあるけれど、割安なうちに投資すべきか…」
アリババ(BABA)は、世界最大の中国EC企業です。EC事業は世界1位で29%のシェアを持ち、クラウド事業も世界3位で9%と巨大です。中国国内のECシェアの58.2%、クラウドシェアの43%を保有する独占企業です。
個人的には、アリババは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、中国最大規模の売上高だが、収益性が悪化しているからです。収益悪化の原因は、中国当局による規制と国内の競争激化によるものです。22年3Qの営業利益率は過去最低の2.5%まで低下しています。
短中期的には、まだまだ収益は悪化すると思います。
中国国内の競争激化は、以前のように楽に稼げる環境ではないからです。収益性が高いビジネスは国内Eコマースで、調整EBITADベースで利益率は34%です。クラウドも黒字だが1%に止まります。他の大手ハイテク企業も力を入れているため、アリババだけが勝ち組になるのは難しいですね。
以上の要件を考慮すると、22年5月の予想PER9.8倍は割安とは言えないかもしれません。
- アリババの4半期決算(22年1-3月)は?
- アリババの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 中国リスクがあるが、PER17倍は割安なのか?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
アリババ(BABA)の四半期決算は?

アリババ(BABA)の四半期決算を紹介します。
22年2Q決算(21年9月30日)
- 売上高:2006億元(前年比+29%)
- Core commerce:1711億元(+31%)
- Cloud computing:200億元(+33%)
- Digital media and entertainment:80億元(+0.2%)
- Innovation initiatives and other:14億元(+37%)
- 営業利益:150億元(+10%)
- 純利益:33億元(−87%)
- 1株当たり利益:0.25元(−81%)
22年3Q決算(21年12月31日)
- 売上高:2425億元(前年比+10%)✖️
- China commerce:1722億元(+6)
- International commerce:164億元(+17%)
- Local consumer service:121億元(+27%)
- Cainiao:130億元(+15%)
- Cloud:195億元(+20%)
- Digital media and entertainment:81億元(+1%)
- Innovation initiatives and other:10億元(+63%)
- 営業利益:70億元(−86%)
- 純利益:192億元(−75%)
- 1株当たり利益:0.94元(−74%)○
22年4Q決算(22年3月31日)
- 売上高:2040億元(前年比+9%)◯
- China commerce:1403億元(+8%)
- International commerce:143億元(+7%)
- Local consumer service:104億元(+29%)
- Cainiao:115億元(+16%)
- Cloud:189億元(+12%)
- Digital media and entertainment:80億元(−1%)
- Innovation initiatives and other:3億元(−35%)
- 営業利益:167億元(前年度−76億元)
- 純利益:−183億元(前年度−54億元)
- 1株当たり利益:−0.76元(前年度−0.25元)○
4Qの売上高は前年比+9%で2040億元、営業利益は167億元でした。2Qと3Qに続き、4Qも売上が減速しています。営業利益率は8.1%と少し改善していますね。
アリババの成長を牽引する事業は、Eコマ、クラウド、物流の3つです。ただし、どの事業も成長率は急速に減速していますね。物流「菜鳥」は、大型物流拠点「eHUB」を建設し配送の短縮を目指しています。中国全土に24時間、全世界に72時間で配送する計画です。
クラウドはEBITAベースでの黒字化に成功しています。ただし、テンセントも大規模な投資をしており、高い利益を得るのは難しいかもしれません。
「アリババは、この前四半期に中国で年間10億人のアクティブな消費者にサービスを提供するという目標を達成し、会計年度の世界のGMVで記録的な83億1700万人民元を達成しました。サプライチェーンと消費者心理に影響を与えたマクロな課題にもかかわらず、私たちは引き続き顧客の価値提案と価値を提供する能力の構築に焦点を合わせました。アリババグループの会長兼最高経営責任者であるダニエル・チャンは、次のように述べています。 「今後も、デジタルインフラストラクチャを強化し、品質の向上に注力して、エコシステム全体のお客様、株主、その他の利害関係者に長期的な価値をもたらすことで、マルチエンジンの成長戦略を実行していきます。」
「今四半期は、前年比9%の収益成長で、健全な結果をもたらしました。厳しいマクロ環境にもかかわらず、会計年度の総売上高は前年比で19%増加しました。戦略的イニシアチブへの継続的な投資により、有望な成長の勢いが生まれ、運用効率が向上しました」と、アリババグループの最高財務責任者であるTobyXuは述べています。 「2023会計年度に向けて、持続可能で質の高い収益成長を生み出し、これらの不確実な時代の中で全体的な収益を高めるために運用コスト構造を最適化することにしっかりと注力します。」
Commerce:
2022年3月31日に終了した12か月間、中国のコマースセグメントの年間アクティブ消費者数は合計で9億300万人で、年間および四半期ごとの純増はそれぞれ8900万人と2100万人でした。このセグメントの堅調な消費者の成長は、さまざまな消費シナリオやフォーマットに合わせてパーソナライズされた没入型の魅力的なエクスペリエンスを作成するマルチアプリ戦略の成功を反映しており、さまざまな人口統計やショッピング行動のユーザーをコマースエコシステムに引き付けて維持するのに役立ちます。発展途上の地域からの新規の年間アクティブ消費者の割合は、2022会計年度でも70%を超え続け、2021会計年度と比較して高かった。
TaobaoとTmallは、中国の消費者の日常生活の重要な部分であり、高い消費者維持率を達成し続けています。 2022会計年度には、年間1億2400万人以上のアクティブな消費者が、それぞれ1万人民元以上を淘宝網と天猫に費やしました。 2021年度に淘宝網とTmallに10,000人民元以上を費やした年間アクティブ消費者の約98%は、2022年度も引き続きアクティブでした。2022年3月31日に終了した年度中、未払いを除く、淘宝網とTmallのオンライン物理商品GMV受注は、前年比で一桁台前半の伸びを記録しました。 3月四半期の1月と2月のGMVの合計成長率は横ばいであり、四半期全体のGMVは、主にサプライチェーンとロジスティクスの混乱、およびその結果としての需要の軟化により、一桁台前半の減少でした。 3月のCOVID-19の影響の。
お金に見合う価値のあるプラットフォームである淘特(淘特)は、初めての買い物客をeコマースエコシステムに誘導するのに役立ちました。 2022年3月31日に終了した12か月間、淘宝網取引の年間アクティブ消費者は3億を超えるマイルストーンに達し、四半期ごとに2,000万を超える純増となりました。淘宝網ディールを使用しているこれらの年間アクティブ消費者の20%以上は、2022会計年度に淘宝網またはTmallで買い物をしていませんでした。
重要なことに、Taobao Dealsは、ロジスティクスコストを最適化し、消費者への配送体験を向上させるためのいくつかのイニシアチブを成功裏に立ち上げ、実行しました。 2022年3月31日に終了した会計年度および四半期中、淘宝網取引の支払注文数は、前年比でそれぞれ100%および35%を超えて急速に増加しました。 2022年3月四半期の注文増加の有意義な減速は、COVID-19の影響によるものでした。
2021年3月には、近隣の集荷所で食料品や日用品の翌日集荷サービスを提供するタオカイカイを立ち上げました。 2022年度には、中国全土の対象地域や都市で、タオカイカイ事業のコアとなる地域配送センターと倉庫ネットワークの開発を無事に完了しました。 2022年3月31日に終了した12か月間、タオカイカイには年間9000万人以上のアクティブな消費者がおり、そのうち50%以上がさまざまなプラットフォームで初めて生鮮食品を購入していました。同時に、Taocaicaiのユニット経済は、会計年度中、四半期ごとに改善を続け、注文密度の向上とサプライチェーン機能の強化による粗利益の改善の恩恵を受けました。 3月四半期、Taocaicai GMVは、主に平均注文額の改善により、四半期ごとに成長を続けました。
2022会計年度の直販およびその他の収益は、主にSun Artと、TmallスーパーマーケットおよびFreshippo事業の力強い成長により、前年比43%増の260,955百万人民元(41,165百万米ドル)となりました。サンアートの統合を除くと、2022年度の直販等の売上高は前年比28%増となりました。これらの直販事業は、動きの速い消費財をはじめ、さまざまな分野で製品供給とサービス能力を向上させています。 (FMCG)、生鮮食品、電子機器、家電製品。
複数の直販事業を活用することで、多様なフルフィルメントネットワークを構築し、中国での時間保証配達、当日配達、翌日配達を提供することができます。私たちは、同じ都市のロジスティクスに多額の投資を行い、食品、食料品、その他の一般的な商品のオンデマンドの即時配達機能を開発しました。 2022年度には、タオカイカイ事業を通じて食料品や日用消費財を購入するお客様のために、翌日受け取りオプションを追加しました。さまざまな消費者のニーズを満たすこれらのロジスティクスおよびフルフィルメントモデルは、複数の業種の自社事業および外部の加盟店にサービスを提供する包括的なネットワークを形成します。オンデマンドの即時配信機能を活用することで、Sun Artの収益のオンライン部分は5%ポイント増加して29%になりましたが、FreshippoのオンラインGMVの貢献は2022年度も60%を超えていました。ロジスティクス機能は、eコマースプラットフォームとお客様により良いサービスを提供します。
International Commerce:
主にLazada、AliExpress、Trendyol、Darazプラットフォームを含む当社の国際商取引小売事業は、ローカライズされた市場洞察でブランドと商人に力を与え、幅広い製品選択と配達体験の向上を通じて地元の消費者にサービスを提供します。 2022会計年度において、これらの事業の合計注文成長率は、前年比で約34%でした。これは、Lazadaが60%、Trendyolが68%の堅調な注文の伸びを反映していますが、欧州連合が以下の国境を越えた区画に対する付加価値税(「VAT」)の免除を撤廃したことによるAliExpressの注文の横ばいの伸びによって部分的に相殺されました。 22ユーロかかりました。2021年7月の影響、およびロシアとウクライナの紛争によるサプライチェーンとロジスティクスの混乱。
Lazadaは、ローカルおよびグローバルな製品供給の品揃えを増やし、送料無料などの付加価値サービスを提供することでローカリゼーション戦略を実行し続けています。これにより、注文が大幅に増加し、消費者のマインドシェアが向上しています。
3月四半期中、これらの事業の合計注文成長率は前年比で約7%でした。これは、Lazadaが32%、Trendyolが48%の堅調な成長に牽引されましたが、継続的なAliExpressの注文減少により一部相殺されました。欧州連合のVAT規則の変更、およびロシアとウクライナの紛争によるサプライチェーンとロジスティクスの混乱による影響。
2022年度の国際商取引卸売事業は、中国からの商品の堅調な輸出の伸びと付加価値サービスの採用の増加により、Alibaba.comで完了した取引額が前年比46%の力強い成長を示しました。グローバルなロジスティクスおよび貿易保証として、グローバルな買い手と売り手による。堅調な取引額の伸びにより、前年比28%の大幅な収益成長が見られ、付加価値サービスの収益は前年比38%とさらに急速に伸びました。
3月の四半期中、Alibaba.comの取引額の伸びは、主に中国での輸出の伸びの鈍化とCOVID-19の影響によるサプライチェーンの混乱により、前年比で22%に減速しました。
Local Consumer Service:
2022年3月31日に終了した12か月間、ローカル消費者サービスセグメントの年間アクティブ消費者数は約3億7600万人で、年間純増は6,400万人、四半期純増は400万人でした。 2022年3月31日に終了した会計年度および四半期において、地方消費者サービスセグメントは、前年比でそれぞれ25%以上および約9%の受注量の増加をもたらしました。 3月四半期の注文量の伸びが鈍化したのは、2022年3月に始まったCOVID-19の影響によるものです。
To Home
2022会計年度の前半、Ele.meは有料会員の増加と消費者体験の向上への投資を継続し、その結果、年間のアクティブな消費者と注文が大幅に増加しました。この進歩に基づいて、2021年12月四半期から、Ele.meは戦略的都市でのユーザー維持と運用効率の改善に注力し、2022会計年度下半期の平均注文額を改善しました。カテゴリミックスを多様化することで、食料品や薬局の注文など、Ele.meの非レストラン注文は、さまざまなフェスティバルや休日の状況に応じたマーケティングを通じて、2022年度に大幅に増加しました。 2022年3月31日に終了した四半期のEle。私は、COVID-19の影響による3月の注文の減少によって部分的に相殺されたが、平均注文額の増加に牽引された回復力のあるGMVの成長を楽しんだ。当四半期中、Ele.meのユニット経済は、ユーザー獲得費用の最適化と注文あたりの配送コストの削減により、前年比で改善を続けました。
To Destination
2022年度には、AmapやFliggyを含む「To Destination」ビジネスの注文量が急速に増加しました。これは主に、Amapユーザーの取引数の増加と使用頻度の増加によるものです。 2022会計年度、Amapはコンテンツとサービスの開発に引き続き成功し、Amapアプリを使用して地元の商人を見つけ、つながり、訪問しようとする消費者からのユーザーエンゲージメントとロイヤルティを高めました。 2022年3月31日に終了した四半期では、COVID-19の影響により、Amapの注文の伸びは前年比で減速し、Fliggyの伸びは低下しました。Cainiao Network:
2022会計年度、セグメント間消去前のCainiaoからの収益は、主にクロスパーティのサードパーティ商取引からの収益の増加により、前年比27%増の66,808百万人民元(10,539百万米ドル)になりました。国境を接するeコマース小売ビジネス、および中国のコマース小売ビジネスに提供されるフルフィルメントソリューションと付加価値サービスの成長。会計年度中、Cainiaoの総収益の69%は外部顧客からのものでした。セグメント間の消去後のCainiaoからの収益は、前年比24%増の46,107百万人民元(7,273百万米ドル)でした。
Cainiaoは、eHubs、ラインホール、ソーティングセンター、ラストマイルネットワークなど、エンドツーエンドのロジスティクス機能を強化することにより、国際的なロジスティクスネットワークを拡大し続けています。 2022年3月31日に終了した会計年度では、Cainiaoの1日あたりの国境を越えた国際的なパッケージの量は450万を超えました。 2022年3月31日に終了した四半期に、Cainiaoは2つの新しい国際選別センターの運用を開始し、合計9つの海外選別センターが稼働しました。それぞれの地域の通関、倉庫、フルフィルメントセンターとして機能するクアラルンプールとリエージュの国際eHubsは、2021年11月に正式に操業を開始し、2022年3月にはすでにほぼフル稼働していました。
中国では、Cainiaoは、Cainiao Postネットワークを拡大して消費者体験と配送効率を改善し、中国のコマースビジネスを補完する発展途上の分野に浸透することで、消費者ロジスティクスビジネスを拡大し続けています。たとえば、会計年度中に、Cainiao Postは、淘宝網およびTmallの事業と協力して、追加の付加価値サービス(住宅など)を導入しました。
中国全土で急速に採用されている消費者向けの配送オプション)。さらに、Cainiaoは、さまざまな業界向けのエンドツーエンドのスマートサプライチェーンソリューションを継続的に改善しました。たとえば、2022年3月の四半期に、中国でのFMCGカテゴリに対するCainiaoのエンドツーエンドのスマートサプライチェーンソリューションの採用は、外部の商人からの収益の伸びとともに引き続き勢いを増しました。前年比で30%以上に加速しています。
Cainiaoはまた、DAMO Academyと協力して、ロジスティクス業界のデジタル化と効率化を実現する製品やサービスに導入される高度なテクノロジーを研究および開発しています。たとえば、Cainiaoは、ゲートコミュニティやキャンパス内での小包の無人配達のために、独自のL4自動運転車Xiaomanlv(小蛮驴)の採用を推進してきました。開始から2022年3月31日、Xiaomanlvは1,000万個以上の小包を配達し、無人の近隣配達業界をリードしました。
Cloud:
当社のクラウドセグメントは、AlibabaCloudとDingTalkで構成されています。 2022年3月31日に終了した12か月間、他のアリババ事業に提供されたサービスからの収益を含む、セグメント間消去前のクラウドセグメントからの総収益は、前年比21%増の100,180百万人民元(15,803百万米ドル)でした。 -年間。セグメント間消去後の収益は、2022会計年度で約74,568百万人民元(11,763百万米ドル)であり、前年比で23%増加した。 2022年度は、主にインターネット業界のトップ顧客が製品以外の理由や中国のインターネット業界の顧客からの需要の鈍化により、国際事業でのクラウドサービスの利用を段階的に廃止したことにより、前年比の収益成長が鈍化した。 。この上位顧客からの収益を除くと、セグメント間消去後のクラウドセグメントの収益は、2022年3月31日に終了した12か月間で、前年比29%と大幅に増加しました。
2022年3月31日に終了した四半期のクラウドセグメントからの収益は、セグメント間の消去後、前年比12%増の18,971百万人民元(2,993百万米ドル)でした。経済活動の鈍化、中国のインターネット業界の顧客からの需要の軟化、COVID-19の影響によるハイブリッドクラウドプロジェクトの提供の遅れを反映して、3月四半期のクラウドセグメントの前年比収益成長率は前四半期に比べて鈍化しました。 。重要なのは、クラウドセグメントの収益が多様化しており、インターネット以外の業界からの収益貢献が着実に増加していることです。 2022年3月31日に終了した会計年度および四半期において、非インターネット産業からのセグメント間排除後のクラウド収益の貢献は、それぞれ50%および52%でした。
Alibaba Cloud
Alibaba Cloudは、独自のサーバー、チップ、エラスティックコンピューティング、ストレージ、ネットワーク、セキュリティ、データベース、ビッグデータなど、世界中のお客様に包括的なクラウドサービススイートを提供しています。これらの機能とテクノロジーを活用して、Alibaba Group内のビジネスをサポートし、金融サービス、通信、小売、産業用アプリケーションなど、さまざまな業界のお客様に業界固有のソリューションを提供します。 Alibaba Cloudは、顧客の力強い成長とともに国際的に拡大し続けています。 2022年3月31日現在、Alibaba Cloudは世界27地域でコンピューティングサービスを提供しており、2022会計年度にはインドネシア、フィリピン、韓国、タイ、ドイツに新しいインターネットデータセンターが追加されています。Alibaba Cloudの利点は、独自のテクノロジーと、顧客やパートナー向けの新製品や業界固有のソリューションの研究開発に投資するというアリババグループの継続的な取り組みです。 2022年度の当社独自の技術のハイライトは次のとおりです。
データセンターとハードウェア:
•独自のサーバーテクノロジー:Alibaba Cloudは、データセンター、ネットワークテクノロジー、独自のハードウェアをカバーするフルスタッククラウドインフラストラクチャ設計機能を備えています。 2022年度には、高性能コンピューティングシリーズ、大容量ストレージシリーズ、高性能ストレージシリーズなど、独自のサーバーシリーズ「パンジウ」を発表しました。当社のサーバーシリーズは、コンピューティングとストレージの分離を可能にする柔軟なモジュラー設計を採用しています。
さまざまなビジネスシナリオのさまざまな要求に対応する柔軟性をお客様に提供します。当社のPanjiuサーバーシリーズは、ソフトウェアとハードウェアを統合して、コンピューティング、ストレージ、およびセキュリティで卓越したパフォーマンスを実現し、お客様がクラウドネイティブ時代で成功するのを支援します。サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)
•IaaSのリーダーシップ:2021年11月に公開された統合IaaS+PaaSの2021GartnerSolutionスコアカードによると、Alibaba Cloudは、評価されたすべてのグローバルベンダーの中で3番目に高いスコアのソリューションとして認識されました。 2022年4月に発行されたGartnerのレポートでは、Alibaba Cloudはアジア太平洋地域で最大のIaaSプレーヤーにランク付けされ、2021年の収益市場シェアで世界第3位にランクされました。過去4年間、AlibabaCloudはアジア太平洋地域でリーダー的地位を維持しています。Platform as a Service(PaaS)とソリューション:
•データベース:2022会計年度に、当社のクラウドビジネスはPolarDBを次世代のクラウドネイティブテクノロジーにアップグレードしました。これは、オンデマンドストレージ、トランザクション処理と計算、弾力性とスケーラビリティに対するお客様の高まる需要と要件に対応します。DingTalk
現代の企業や組織に新しい働き方、共有、コラボレーションの方法を提供するデジタルコラボレーションワークプレイスおよびアプリケーション開発プラットフォームであるDingTalkは、2022会計年度にお客様が組織およびビジネスのデジタル化を加速するのに役立つ戦略を発表しました。2022年3月31日現在DingTalkは、2,100万を超える組織のユーザーが接続を維持し、リモートで作業できるようにします。 DingTalkは、より多くのデジタル製品、ソリューション、およびサービスを提供するためのプラットフォームとしてサードパーティに機能することにより、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速することにも取り組んでいます。 2022年3月31日の時点で、350万を超えるDingTalkアプリケーションが開発され、企業やユーザーに採用されています。
23年1Q決算(22年6月…)
23年1Q決算は、8月27日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
アリババ(BABA)の10年間の損益計算書は?

アリババは14年に93ドルで上場しました。20年3月に307ドルまで上昇するも、アントの香港上場停止で下落しています。22年5月は95ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は右肩上がりです。21年の売上は6442億元で、過去10年で100倍にも拡大しています。ただし、中国国内で競争が激化してる事もあり、営業利益率は16.4%まで低下しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも右肩上がりで上昇し続けていますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、順調に拡大しています。アリババは先行者を生かして、利益率が高いビジネスです。EC事業はプラットフォームを提供するだけで、自社で倉庫や流通網を持ちません。
その代わり、物流の管理会社を設立して既存企業にテクノロジーを提供しています。EC大手のDJと比較して、利益率が高い点が特徴です。
では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いでしょうか?
アリババ(BABA)の注目ポイントは?

アリババ(BABA)の注目ポイントを紹介します。アリババは世界1位のEC、世界3位のクラウド事業者です。EC事業は最大規模でシェアの29%、クラウド事業はマイクロソフトに次ぐ9.1%のシェアを持ちます。
注目1:22年2Qの売上成長率は+29%に減速?

アリババの四半期毎の売上高の推移です。
中国の景気後退もあり、19年から成長率は減速しています。20年4Q(20年3月期)の成長率は−22%まで低下しています。ただし、コロナによる外出規制や中国経済の回復で、成長率は再び上昇しています。
21年Q4(21年3月期)は、前年比+63%まで急上昇しましたね。しかし、中国当局の規制や景気減速により、22年2Qは+29%まで減速しています。
では、アリババの売上構成比を見てみましょう。
注目2:Eコマース事業が売上比率の86%を占める?

21年度のアリババの事業別の売上構成比です。
アリババは主力のEコマース事業が、売上高の86%を占めます。また、唯一黒字化に成功してる部門で、営業利益率は31%と高いです。クラウド事業の比率は8%で利益率は0%です。次いで、メディア事業が4%、その他が1%と続きます。
アリババの主力事業の売上比率と前年比です。
- 中国小売:売上比率66%(+42%)
- 海外小売:売上比率7%(+42%)
- 物流事業:売上比率5%(+68%)
- クラウド:売上比率8%(+50%)
これらの主力事業は、まだまだ成長段階で伸び代も高いです。では、アリババのEコマースは中国でどれだけのシェアを持つでしょうか?
注目3:EC流通総額は中国1位でシェア58.2%?
18年時点の中国のEコマース企業の売上上位です。
中国で最大のEコマ企業は、アリババでシェア58.2%を持ちます。2位はJDドットコムで16.3%、3位はピンドュオドュオが5.2%と続きます。アリババが圧倒的なシェアを持つも、JDとピンドュオドュオが追随していますね。
ピンドュオドュオは、前年比+238%で急速に追い上げています。地方向けに安価で生活必需品を提供する同社は、アリババやJDにとっては驚異ですね。
参考:ピンドュオドュオの四半期決算|赤字だが売上前年比は+238%
では、世界的には中国のEC企業はどれだけ強いでしょうか?
注目4:EC流通総額は世界1位でシェア29%?
19年時点の世界のEC企業の流通総額の市場シェアです。
世界最大のEC企業はアリババで29%のシェアです。アリババはBtoC(消費者販売)のTmallが14%、CtoC(個人間取引)のTaobaoが15%です。世界2位はアマゾンで13%、3位はJDドットコムで9%、4位はピンドュオドュオで4%です。
上位5社が世界の58%を独占し、中国3社が43%と世界最大規模です。
ただし、アリババは小売業種ではない点に注意が必要です。中国の小売業界のランキングでは、JDがダントツで1位です。流通総額ではアリババが他を圧倒しているが、売上高ではJDドットコムの方が大きいです。
参考:JDドットコムの四半期決算|世界3位のEC企業はPER14倍?
では、中国国内のクラウドシェアはどうでしょうか?
注目5:中国1位のクラウドシェアで43%を独占?
18年の中国国内のクラウドシェアです。
クラウド事業は、アリババの売上比率の8%だけです。しかし、アリババは中国国内で43%のシェアを独占しています。2位はテンセントで11.2%、3位はアップルと共同のチャイナテレコムで7.4%、4位はアマゾンで6.9%です。
中国のクラウド市場は、北米の10分の1程度でまだまだ成長段階です。では、世界や太平洋地域でのクラウドのシェアはどうでしょうか?
注目6:太平洋地域1位のクラウドシェア28%?
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参考:Alibaba Named by Gartner as Third Biggest Global Provider
IaaSの世界とアジア太平洋地域の市場シェアです。
19年時点のIaaSの世界シェアは、アマゾンが45%と他を圧倒しています。マイクロソフト、アリババ、グーグルの3社が追いかける構造です。ただ、最も伸び率が高いのはアリババで、9.1%まで伸びています。
アジア太平洋地域で世界1位は、アリババで28.2%と圧倒しています。2位はアマゾンで17.5%、3位はマイクロソフトは11%と続きます。アリババの成長率が最も高く、アジア地域で拡大することで世界シェアも伸びしています。
アリババは、大手2社に驚異的な存在だと言えますね。
参考:アマゾン(AMZN)の四半期決算|Eコマの利益は前年比5.1倍に拡大
アリババは、先行投資してる分野が多岐に渡ります。アマゾンやGoogleが先行するスマートスピーカーも自社で開発しています。
注目7:中国スマートスピーカーのシェアは29%に拡大?
全世界のスマートスピーカー出荷台数です。
19年4Q時点では、アマゾンとGoogleが他を圧倒しています。しかし、中国ハイテクのバイドゥ、アリババ、シャオミがシェアを伸ばしています。19年4Qの出荷台数は、前期比+44%で5570万台でした。
過去1年で、中国の世界シェアは17%から29%に拡大しています。
参考:バイドゥ(BIDU)の四半期決算|広告収入以外は前年比+70%
では、将来的に中国のEC市場はどれくらい拡大するでしょうか?
注目8:中国のEC市場は世界1位で米国の3.3倍?
世界のEC市場の国別ランキングです。
世界最大のEC大国は、中国で1兆9348億ドル規模です。2位は米国で5869億ドル、3位はイギリスで1419億ドル、4位は日本、5位は韓国と続きます。中国と米国が他を圧倒しているが、中国の市場規模は米国の3倍、イギリスの14倍も大きいです。
中国市場はダントツで大きいが、それでも世界最速で拡大します。
経済成長が7%で進むも、1人あたりのGDPは米国の6分の1だけです。地方の農村部を中心にオンラインEC市場はさらに拡大します。23年の成長率は63.9%で、4.1兆ドル規模になると予想されています。

では、中国のEC化率はどれくらい進んでいるのでしょうか?
注目9:19年の中国EC化率は36%で世界最速?
17年時点の主要国のEC化率の水位です。
10年移行、中国のEC化率は世界最速で進んでいます。17年には20%を超え世界1位、19年には36%まで上昇しています(参考:拡大する中国EC市場)。人口過密地帯が多いアジアは、広土な米国よりもECは有利ですね。
アマゾンが成長を牽引してる米国でも、わずか12%に止まります。
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:アリババ (BABA)の四半期決算は?

- 1999年に創業した、ECサイトを運営する中国企業
- 中国の時価総額で1位、19年に世界6位まで上昇する
- 14年にニューヨーク市場に上場、20年に香港市場に再上場する
- 事業者向けに「タオバオ」、toC向けに「Tモール」を運営する
- EC事業は売上高の86%、クラウドは8%を占める
- EC事業の利益率が33%で、他の事業に投資している
- クラウド事業は成長率58%、世界3番手までシェアを拡大
個人的には、アリババは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、中国最大規模の売上高だが、収益性が悪化しているからです。収益悪化の原因は、中国当局による規制と国内の競争激化によるものです。22年3Qの営業利益率は過去最低の2.5%まで低下しています。
短中期的には、まだまだ収益は悪化すると思います。
中国国内の競争激化は、以前のように楽に稼げる環境ではないからです。収益性が高いビジネスは国内Eコマースで、調整EBITADベースで利益率は34%です。クラウドも黒字だが1%に止まります。他の大手ハイテク企業も力を入れているため、アリババだけが勝ち組になるのは難しいですね。
以上の要件を考慮すると、22年2月の予想PER12倍は割安ではありません。
アリババの中国国内の競合はJDです。
参考:JDドットコムの四半期決算|世界3位のEC企業はPER14倍?
海外のEC事業でアリババのライバルは、東南アジアのシーです。Eコマの成長率は+189%と高く、アジアのあらゆる地域でアリババと競合します。
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