ピンドュオドュオ(PDD)四半期決算|21年2Qは+89%に減速

拼多多ピンドュオドュオ (PDD)は、アリババとJDに次ぐ3番手のEC企業です。中国EC業界の拡大と共に急成長し、過去5年で売上高は148倍にも拡大しています。21年3月のアルケゴス騒動で暴落し、高値から44%も下落しています。

  • 「EC市場拡大と共に、売上高は4年で148倍に増えた…」
  • 「21年3月のアルケゴス騒動で、株価は44%も下落…」
  • 「成長率は+238%で、アリババとJDに追随する…」

ピンドュオドュオ(PDD)は、中国3位のEC企業です。驚異的な成長率で21年1Qは前年比+238%で、中国で5. 2%のシェアを持ちます。アリババの10分の1規模だが、中国で最も急成長しているEC企業です。

しかしながら、個人的にはPDDは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、驚異的な成長率だが、薄利多売で利益率が低いからです売上高は前年比+238%でも、営業利益は+5%に止まります。ただし、21年2Qは売上は伸び悩むも、営業利益率13%で初の黒字化に成功しています。

低価格戦略の同社は、大手アリババやJDと比較すると優位性に劣ります。

アリババはEC事業でも成功してるが、アジア地域最大のクラウド事業者でもありますまた、JDは世界9位の小売業者であり、自社で倉庫や流通網を整備しています。驚異的な売上成長率は魅力だが、それだけでは投資する動機になりません。

また、アリババもにたサービスを始め、少し展開が重くなるかもしれません。また、外出規制で困難だった20年と比較して、21年はECの伸びが減速しています。21年後半の中国経済やEC業界の注目したいですね。

ピンドュオドュオの投資判断したい人向け
  1. ピンドュオドュオの4半期決算(21年4-6月)は?
  2. ピンドュオドュオの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 成長率は+238%と驚異的だが、投資すべきでない理由は?

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参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ピンドュオドュオ(PDD)の四半期決算は?

ピンドュオドュオ(PDD)の過去四半期の決算を紹介します。

20年4Q決算(20年12月31日)

第4Q決算の内容は...
  1. 売上高:265.48億元(前年比+145%
  2. 営業利益:−20.48億元(+4%
  3. 純利益:−13.76億元(+21%
  4. 1株当たり利益:−1.17元(+23%

21年1Q決算(21年3月31日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:221.67億元(前年比+238%
  2.  Online marketing services:141.1億元(+256%
  3.  Transaction services:29.3億元(+281%
  4.  Merchandise sales:51.2億元(—%)
  5. 営業利益:−41.47億元(+5%
  6. 純利益:−29.05億元(+29%
  7. 1株当たり利益:−2.32元(+34%

21年2Q決算(21年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:230.46億元(前年比+89%
  2.  Online marketing services:180.8億元(+64%
  3.  Transaction services:30.0億元(+164%
  4.  Merchandise sales:19.58億元(—%)
  5. 営業利益:19.97億元(前年度−16.39億元)
  6. 純利益:24.14億元(前年度−8.99億元
  7. 1株当たり利益:0.42元(前年度−0.19元)

2Qの売上高は前年比+58%で151.48億ドル、営業利益は19.97億ドルでした。20年4Qと21年1Qと比較すると、売上高成長率は明らかに減速していますね。ただし、営業利益率は13%と高く、初の黒字化に成功しています。

ピンドュオドュオは地方の低所得者層をターゲットにしています。

そのため、驚異的な売上成長率だが、大幅な赤字を抱えていました。

しかし、21年2Qは売上高は伸び悩むも、初の黒字化に成功しています。ただ、アリババの売上高の10分の1と、規模はまだまだ小さいです。また、アリババも似たサービスを展開するなど、規模が拡大するほど競争が激化しそうです。

21年前半はコロナで好調だった前年と比較して減速しています。

21年2Q決算(2021年6月…)

21年2Q決算は、8月25日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか

ピンドュオドュオの10年間の損益計算書は?

ピンドュオドュオは18年7月に24ドルで上場しています。21年1月に最高値196ドルをつけるも、その後は低迷していますね。21年7月は110ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大しています。21年の売上は771億元で、過去5年で148倍にも拡大しています。急速に売上は上昇するも、営業利益は依然として低いです。21年の営業利益率は−12%ですね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)です。希薄化しながらも、EPSは順調に拡大しています。EPSは赤字幅は縮小傾向にはありません。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。アリババに近いビジネスモデルで、自社で製品や倉庫、物流網を持ちません。プラットフォームを提供するだけで、投資CFが少ないビジネスです。

では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ピンドュオドュオに投資する上で注目ポイントは?

ピンドュオドュオに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ピンドュオドュオは最も勢いがあるECサイトを運営する会社です。ECコマースの市場拡大と、他企業からシェアを奪う形で急激に成長しています。

注目1:21年2Qの売上成長率は+89に減速?

ピンドュオドュオの四半期毎の売上高です。

急成長する中国のEC業界で、PDDは驚異的な売上成長率ですね。20年Q1は、中国の景気後退で前年比+44%まで低下します。しかし、コロナ後の個人消費の増加で、21年Q1は前年比+238%に加速しています。

同時期のアリババのEC成長率は+71%なので、かなり高いですね。

ただし、都市封鎖で好調だった20年比で、21年2Qは前年比+89%まで減速しています。これは、同社だけではなくアリババやJDにも共通しています。前年比では減速するも、売上ベースでは順調に拡大が続いていますね。

では、ピンドュオドュオは中国国内でどれだけシェアを持つでしょうか?

注目2:PDDは中国3位で5.2%のシェアを持つ?

参考:Who Is Who In China Retail

18年時点の中国のEコマース企業の売上上位です。

中国で最大のEコマ企業は、アリババでシェア58.2%を持ちます。2位はJDドットコムで16.3%、3位はピンドュオドュオで5.2%と続きますね。アリババが圧倒的なシェアを持つも、JDとピンドュオドュオが追随していますね。

小売業ではないピンドュオドュオは、JDのライバルではありません。小売業で自社配送網を持つJDに対し、アリババとピンドュオドュオはプラットフォームを提供するだけです。

参考:JDドットコムの四半期決算|世界3位のEC企業はPER14倍?

急成長してるPDDだが、流通総額はアリババの10分の1程度ですまた、中国最大のプラットフォーマーであるアリババは、簡単にPDDのビジネスを模倣できます。ピンドュオドュオは唯一無二の企業でない点に注意が必要です。

同社が急激にシェアを伸ばしたのは、次の理由です。

  • 複数人で購入する事で、他サイトより安く商品を仕入れられる
  • ピンドュオドュオは、安い上に生活必需品を多く扱う
  • 大手ECサイトが開拓できていない、地方や田舎をターゲットにする
  • 時間内に指定人数の共同購入者を集めるなどゲーム化してる
  • アリババなどの検索型と違い、フィード型のECサイトを運営
  • WeChatと連携する事で、効率良くユーザーを集めている

参考:神速で中国No.2ECになった4兆円企業Pinduoduoの全貌

では、大手2社と比較して、どれだけ優位性があるでしょうか?

注目3:ピンドュオドュオが大手2社に追随してる?

参考:The Bulk E-Retailer Nipping at Alibaba’s Heels

中国大手3社の売上高、利益、流通総額の推移です。

中国のEC市場は、JDとピンドュオドュオが追随する構造です。アリババが利益と流通総額で他を圧倒し、JDはアリババよりも売上高は大きいです。大手2社と比較すると、ピンドュオドュオはまだまだ追い付けてないですね。

ただし、利益度外しで安価に大量販売するPDDは驚異ですよね。

ピンドュオドュオのシェアが拡大すれば、アリババの利益率を棄損させます。また、中国経済全体のデフレ懸念も誘発しますね。

まとめ:ピンドュオドュオ(PDD)の決算は?

ピンドュオドュオ株の特徴は...
  1. 15年に事業を開始、中国3番手のECサイトを運営する
  2. シェア拡大はアリババの5倍、JDの2.5倍のペースで進む
  3. 複数購入者で同一商品を購入する事で、安価に購入できる
  4. 地方向けに生活必需品を販売する事で、コロナでも成長してる
  5. 売上高は順調に拡大するも、営業利益も拡大してる
  6. 19年の営業損失率は28%、20年は29%と改善傾向にない
  7. アリババやJDも参入すれば、優位性を失うかもしれない

個人的には、PDDは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、驚異的な成長率だが、薄利多売で利益率が低いからです売上高は前年比+238%でも、営業利益は+5%に止まります。着実に赤字幅を解消してるが、それでも営業利益率は−12.2%と低いです。

業界最大手のアリババと、2位のJDと比較すると優位性に劣ります。

アリババはEC事業でも成功してるが、アジア地域最大のクラウド事業者でもありますまた、JDは世界9位の小売業者であり、自社で倉庫や流通網を整備しています。驚異的な売上成長率は魅力だが、それだけでは投資する動機になりません。

また、アリババもにたサービスを始め、少し展開が重くなる気がしていますただし、21年の中国は個人消費が過去最高に好調です。そのため、まだまだ高い成長率を維持する公算は大きいです。赤字脱却が見えたら、本格的に投資を検討したいです。

ピンドュオドュオのライバルは、JDではなくアリババです。

アリババの流通総額はPDDの10倍大きく、同時期のEC事業の成長率は+71%です。規模を考えると十分な成長率だが、PDDと比較すると低いですね。ただし、アリババはPDDににたサービスを展開するなど、今後は競争が激化しそうです。

参考:アリババ (BABA)四半期決算|21年4Qは成長率+63%に再加速?

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