オクタは年率40%で売上高が拡大し、17年から株価は10倍にも高騰しています。ID管理サービスを提供するオクタは、コロナの影響を受けないハイテク企業ですね。ただし、23年2Qの売上は前年比+43%、3Qは+37%に減速していますね。
- 「年率40%で拡大し、株価は10倍に上昇してる…」
- 「ID管理サービスは、コロナの影響を受けずに順調に拡大…」
- 「21年も黒字化する見込みはなく、株価は割高なのか…」
オクタは、IDaaS(Identity as a Service)で業界トップの米国クラウド企業です。クラウド上で動くアプリやサービスに対してシングルサインオン(SSO)のID管理サービスを提供します。安定したSaaS銘柄で、売上高は年率50%前後で拡大しています。
個人的には、オクタは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、利益がない中で株価が急騰し割高に見えるからです。売上高は年率50%で成長する一方で、21年の営業利益率は−45%と低下しています。また、オクタは業界トップ企業だが、IDaaS市場は競合が多く競争が激しい分野です。
金利が上昇する21年では、期待値が高い銘柄の株価は重いです。
ただし、長期的にはオクタに対して楽観的に見ています。なぜならば、顧客が安定して増えている上に、フリーCFは順調に拡大してるからです。かつてのアマゾンのように、CFに重点を置いた経営をしていますね。
22年以降は、営業利益とフリーCFの推移に注視したいです。
- オクタの4半期決算(22年8-10月)は?
- オクタの過去10年間の売上高や営業利益は?
- デジタルピーク後の21年でも、業績や株価は好調なのか?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
オクタ(OKTA)の四半期決算は?

オクタ(OKTA)の四半期決算を紹介します。
23年1Q決算(22年4月30日)
- 売上高:4.14億ドル(前年比+64%)◯
- Subscription:3.97億ドル(+65%)
- Professional:0.17億ドル(+55%)
- 営業利益:−2.39億ドル(前年度−0.90億ドル)
- 純利益:−2.42億ドル(前年度−1.09億ドル)
- 1株当たり利益:−1.56ドル(前年度−0.83ドル)◯
23年2Q決算(22年7月30日)
- 売上高:4.52億ドル(前年比+43%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:−2.10億ドル(+23%)
- 1株当たり利益:—ドル(—%)
23年3Q決算(22年10月30日)
- 売上高:4.81億ドル(前年比+32%)◯
- Subscription:4.65億ドル(+38%)
- Professional:0.15億ドル(+15%)
- 営業利益:0.002億ドル(前年度−0.95億ドル)
- 純利益:−0.005億ドル(前年度−1.05億ドル)
- 1株当たり利益:0ドル(前年度−0.07ドル)◯
3Qの売上高は前年比+32%で4.81億ドル、営業利益は0.002億ドルでした。23年1Qと2Qに続き、3Qの売上も減速していますね。営業利益は0%だが、黒字化に成功しています。
22年前半に営業利益が減少し、競合について少し懸念していました。3Qは黒字化に成功し、IDaaS市場は順調に拡大していますね。
23年4Qの売上予想は、4.89億ドル(前年比+27%)と弱いですね。23年通期の売上予想は、18.37億ドルに引き上げています。
23年4Q決算(23年1月…)
23年4Q決算は、2月1日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
オクタ(OKTA)の損益計算書は?

オクタは17年3月に20ドルで上場しています。常に最高値を更新する銘柄で、22年11月は60ドル前後で推移していますね。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に増加しています。21年の売上高は8.35億ドル、15年の20倍です。しかしながら、営業損失額も拡大してる点に注意が必要ですね。
21年の営業利益率は−24%で、黒字化する兆しは見えません。ただし、Non-GAAP営業利益率は−3.3%で黒字が目前ですね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは順調に拡大する一方で、EPSの赤字額も拡大しています。まだまだ、利益を回収する段階ではありません。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、20年から黒字が拡大しています。営業損失額が赤字なのに対し、フリーCFは黒字を確保できてる点は高く評価できます。かつてのアマゾンのように、CFに重点を置いた経営をしています。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
オクタ(OKTA)の注目ポイントは?

オクタ(OKTA)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。オクタは、IDaaS(Identity as a Service)と呼ばれるサービスを提供しています。具体的には、クラウド上で動くアプリに対してシングルサインオン(SSO)のID管理を提供します。
注目1:IDaaSは年率22%で拡大し148億ドル?
世界のIDaaS市場規模の推移です。
IDaaSは年率22%で急拡大する市場です。19年に33.4億ドルだった市場規模は、27年には4倍の148.9億ドルに成長する見通しです。IDaaSはシングルサインオン、マルチ認証、パスワードマネージメントなど、様々な分野に別れています。
オクタは、シングルサインオン(SSO)を提供する企業です。
シングルサインオンとは、IDとパスワードによる認証を1度行うだけで、複数のアプリやサービスにログインできる仕組みです。アプリやサービスは指数関数的に増えているため、シングルサインオンは重宝されていますね。
注目2:オクタはIDaaSでマーケットリーダー?
プレゼンス力を表したIDaaS市場の業界地図です。
調査会社Gartnerによると、オクタはIDaaSで最も高い評価を得ています。ただし、競合企業にはマイクロソフト、グーグル、IBMなどの大手ハイテク企業が並びます。また、IdaptiveやOneLoginなど、新興企業が多いことも特徴ですね。
IDaaSは市場が急成長してるが、ライバルも多い業界です。具体的には、オクタは次のサービスを提供します。
- APIの認証と承認(OAuth、OpenID / OIDCを使用)
- IDリポジトリサービスと指定されたターゲットシステムへのID同期
- ユーザー認証を強化するためのMFA、SAML、SSO
- セルフサービスID管理(プロファイル管理、セルフサービス登録)
- 標準ベースのIDフェデレーション
- 合理化されたパスワードと権限の管理
注目3:消費者向けIAM市場でトッププレイヤー?
消費者向けIAM市場の上位企業です。
IAM(Identity and Access Management)とは、アイデンティティ/アクセス管理を提供するサービスです。オクタはIAMでトップ企業のひとつですね。競合にはマイクロソフト、IBM、SAP、CAテクノロジー、PING Identity(PING)がいます。
競合企業が多い点には注意が必要ですね。
決算資料を見ると、オクタは順調に顧客数を増やしています。
注目4:顧客数は3年で2.3倍の7950社に拡大?
20年4Qまでのオクタの顧客数の推移です。
顧客数は年率30%で急拡大していますね。18年1Qに3,350社だった顧客数は、20年4Qには2.3倍の7,950社まで増えています。同じ期間の売上高は、年率44%で拡大しています。21年も同じペースで拡大すると予想できます。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:オクタ(OKTA)の四半期決算は?
- 2017年に上場した、 IDaaSで業界トップの米国企業
- シングルサインオン(SSO)のID管理サービスを提供してる
- 売上高は年率40%で拡大するも、営業利益率は−24%
- 営業損失額は拡大してるが、フリーCFは黒字化に成功してる
- 顧客数は、3年で2.3倍の7950社に急拡大している
- 競合も多くライバルはマイクロソフトやグーグル、IBMがいる
- ID認証の需要は高く、21年も継続して成長する可能性が高い
個人的には、オクタは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、利益がない中で株価が急騰し割高に見えるからです。売上高は年率50%で成長する一方で、21年の営業利益率は−45%と低下しています。また、オクタは業界トップ企業だが、IDaaS市場は競合が多く競争が激しい分野です。
金利が上昇する21年では、期待値が高い銘柄の株価は重いです。
ただし、長期的にはオクタに対して楽観的に見ています。なぜならば、顧客が安定して増えている上に、フリーCFは順調に拡大してるからです。かつてのアマゾンのように、CFに重点を置いた経営をしていますね。
22年以降は、営業利益とフリーCFの推移に注視したいです。
SaaS系企業の多くは、コロナ禍も経済再開後も好調が続きます。同じようなSaaS系で、電子署名サービスのドキュサインも前年比+50%前後の高い成長率です。
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