コロナ特需もあり、20年3月からクラウドストライクの株価は3倍に高騰しています。コロナ禍でも売上高は前年比2倍の高い成長率を続けていますね。23年2Qの売上は前年比+58%、3Qは+52%と経済再開後も好調です。
- 「売上高が85%増、4ヶ月で株価が2倍に高騰した…」
- 「営業利益は赤字だけれども、将来性が高く期待できる…」
- 「クラウド専門のセキュリティ企業で、成長余力は高い…」
クラウドストライク(CRWD)は、クラウドベースのセキュリティを提供するSaaS系企業です。EPS分野に特化し業界では9位の規模です。この分野では最も伸び率が高く、18年は前年比+101%で加速しています。
個人的には、クラウドストライクは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、3桁近い売上成長率だが、営業利益ベースでは赤字だからです。赤字企業にも関わらず、20年3月比で株価は4倍にも高騰しています。営業利益率は−10%前後に近似しており、赤字脱却はまだ時間が掛かりそうですね。
金利が上昇する局面では、できれば保有したくない銘柄です。
ただし、中長期的には好業績は続くと思います。EPS分野では9番手だが、成長率は最も高く順調にシェアを拡大しています。また、営業利益ベースでは赤字だが、営業CFはすでに黒字化に成功しています。クラウドベースのSaaS銘柄で、22年も好業績を維持しそうです。
そのため、株価が下落する局面があれば投資したいです。
- クラウドストライクの決算(22年7-10月)は?
- クラウドストライクの売上高や営業利益は?
- 高い成長率を維持するも、投資すべきでない理由は?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
クラウドストライク(CRWD)の四半期決算は?

クラウドストライク(CRWD)の四半期の決算を紹介します。
23年1Q決算(22年4月30日)
- 売上高:4.87億ドル(前年比+61%)◯
- Subscription:4.59億ドル(+66%)
- Professional services:0.28億ドル(+29%)
- 営業利益:−0.238億ドル(前年度−0.313億ドル)
- 純利益:−0.315億ドル(前年度−0.850億ドル)
- 1株利益:−0.14ドル(前年度−0.38ドル)◯
23年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:5.35億ドル(前年比+58%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:−0.492億ドル(+14%)
- 1株利益:—ドル(—%)
23年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:5.80億ドル(前年比+52%)◯
- Subscription:5.47億ドル(+53%)
- Professional services:0.33億ドル(+45%)
- 営業利益:−0.564億ドル(前年度−0.402億ドル)
- 純利益:−0.549億ドル(前年度−0.504億ドル)
- 1株利益:−0.24ドル(前年度−0.22ドル)◯
3Qの売上高は前年比+52%で5.80億ドル、営業利益は−0.564億ドルでした。23年1Qや2Qに引き続き、3Qも売上成長率は好調ですね。営業利益率は−9.7%と少し悪化しています。
クラウドベースのセキュリティは、コロナ後も変わらず高い成長率を維持しています。営業損失額は緩やかに減少するも、黒字化はまだまだ先ですね。顧客数は右肩上がりで増えており、コロナ後も業績は好調が続きそうですね。
ARR(年間経常収益)は前年比+54%で23.4億ドルになりました。
2Qの売上予想は6.236億ドル(+44%)と好調ですね。23年通期の売上予想は、22.75億ドルに引き上げています。
CrowdStrike の共同創設者兼チーフである George Kurtz 氏は、次のように述べています。役員。 「しかし、マクロ経済の逆風が強まり、小規模な顧客の販売サイクルが長くなり、一部の大規模な顧客が多段階のサブスクリプション開始日を追求するようになり、ARR の認識が将来の四半期まで遅れたため、純新規 ARR の合計は私たちの予想を下回りました。業界をリードする有効性を持つプラットフォーム コンソリデーターとして、競合他社との差別化を図り、顧客に力を与えることで、永続的な業界トレンドを捉え、永続的な長期的成長を生み出すことができると確信しています。」
CrowdStrike の最高財務責任者である Burt Podbere 氏は、同社の決算について次のようにコメントしています。成長と収益性およびフリーキャッシュフローのバランスを取りながら、強力なユニットエコノミクスの実現に引き続き注力していきます。」
23年4Q決算(22年12月…)
23年4Qは、2月30日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
クラウドストライク(CRWD)の損益計算書は?

クラウドストライクは19年6月に64ドルで上場しました。20年3月は40ドルまで下落するも、22年11月は112ドル前後で推移していますね。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大していますね。過去4年で9倍にも急成長しています。ただし、営業利益率は改善傾向にあるも、まだまだ赤字が続きそうです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは安定しているが、EPSは依然として赤字ですね。自己資本比率は29%と高いです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。営業利益は赤字だが、20年には営業CFの黒字化に成功しています。ビジネスは拡大しているため、今後も営業CFの拡大は続きそうですね。
では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
クラウドストライク(CRWD)の注目ポイントは?


クラウドストライク(CRWD)の注目ポイントを紹介します。
注目1:セキュリティ日本市場は2022年に4千億ドル?
セキュリティ市場は年々重要度が高まり、年間10%前後で拡大しています。
日本市場だけでも、2022年度には4100億円(5年間で149%増)になると言います。拡大している背景には、ネット通信量が爆発的に増えている事が理由に挙げられます。また、サイバー攻撃が多様化し従来のセキュリティシステムでは守り切れないケースも増えています。
セキュリティ市場の中でも、特に伸び率が大きいのがエンドポイントセキュリティです。
クラウドストライクがシェア拡大してるのは、年率20%で成長しているエンドポイントセキュリティですね。伸び率が高い理由は、市場が急拡大しているクラウドの需要が大きいからです。クラウド主体のネット環境では、入り口対策(各デバイス)だけではウイルスを十分に防げません。
エンドポイント(末端)であるクラウドサーバ側で、セキュリティ対策が必要になります。
コロナ以前から、働き方改革で在宅ワークは増加傾向にありましたね。コロナ危機で在宅ワークの流れは加速しました。その結果、エンドポイントセキュリティの重要度が加速し、クラウドストライク株の暴騰に繋がります。
では、エンドポイントセキュリティは、世界的にどれくらいの規模で成長しているのでしょうか?
注目2:EPS市場184億ドルで年率7.6%で拡大してる?
エンドポイントセキュリティ市場は、世界中で拡大傾向にあります。
2019年に128億ドルから年率7.6%で成長を続け、2024年には184億ドルになると言います。クラウドストライクの売上高が85%も拡大したのは、コロナ危機を受けて成長が加速化しているからです。クラウド市場の拡大が続く限りは、エンドポイントセキュリティの需要も右肩上がりで増えますね。
では、エンドポイントセキュリティ市場では、クラウドストライクは何番手に位置するのでしょうか?
注目3:EPS市場で9番手でシェアは2.4%だけ?
エンドポイントセキュリティ事業者の上位5社の売上高です。
クラウドストライクは9番手で、市場シェアは2.4%だけです。ただし、成長率は最も高く、前年比+101%で拡大していますね。21年7月時点では間違いなく、クラウドストライクは競争優位性が高いと言えます。
ただし、競合も多く高い成長率を維持できるかは分からないですね。競合企業には、McAfee、日本のTrend Micro、Symantecもあります。また、参入障壁は高くはなく、新興企業が多い点も注意が必要です。
セキュリティ大手企業は、統合することで競争力を高めています。
参考:マカフィー(MCFE)四半期決算|20年上場したノートンの競合企業
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:クラウドストライク(CRWD)の決算は?

- 日本のセキュリティ市場は、2022年に4千億ドルに拡大
- EPS分野は最も成長率が高く、全体の9.9%を占める
- EPSの世界市場は184億ドル、年率7.6%で拡大してる
- クラウドストライクは5番手、市場シェアは2.4%だけ
- クラウドストライクに、技術的な優位性は乏しい
個人的には、クラウドストライクは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、3桁近い売上成長率だが、営業利益ベースでは赤字だからです。赤字企業にも関わらず、20年3月比で株価は4倍にも高騰しています。利益率は10%前後に近似しており、赤字脱却はまだ時間が掛かりそうですね。
金利が上昇する局面では、できれば保有したくない銘柄です。
ただし、中長期的には好業績は続くと思います。EPS分野では9番手だが、成長率は最も高く順調にシェアを拡大しています。また、営業利益ベースでは赤字だが、営業CFはすでに黒字化に成功しています。クラウドベースのSaaS銘柄で、22年も好業績を維持しそうです。
そのため、株価が下落する局面があれば投資したいです。
EPS分野で低価格帯でサービスを提供する競合センチネルワンが21年6月に上場しました。採算制度外視でサービスを提供しているため、クラウドストライクはシェアを奪われる可能性がありますね。
今後は競合2社の動向を注視する必要があります。
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