セキュリティ企業のマカフィーは、コロナで恩恵を受けた銘柄のひとつですね。在宅ワークが進み、セキリティの重要度が以前よりも増しているからです。経済再開後も好調で23年2Qの売上は前年比+25%、3Qは+16%に減速しています。
- 「新興企業だが急速に成長し、株価は10年で25倍に増えた…」
- 「コロナで恩恵を受ける銘柄で、20年3月から2倍に上昇…」
- 「経済が本格的に再開しても、セキリティの需要は変わらない…」
フォーティネットは、セキュリティ機器と関連ソフトを製造する米国企業です。複数のセキュリティ機能を1台に集約することで、利便性とコスト面で優れます。そのため、同社の売上高と利益は右肩上がりで増えています。
フォーティネットは、長期で投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、売上高も利益率も右肩上がりで増え続けているからです。売上高は過去10年で6倍に増えています。また、営業利益率は15年に2.2%まで低下するも、21年には19%まで急上昇しています。
同社の製品は競争力が高く、順調にシェアを獲得しています。
その結果、世界3位のネットワーク機器のシェアを持ち、対ウイルスソフトでも上位2社のノートン、マカフィーと競合しています。フォーティネットの売上高成長率は、上位2社よりも高いです。
ただし、23年11月の予想PER51倍は割高ではないですね。
- フォーティネットの4半期決算(23年7-9月)は?
- フォーティネットの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 営業利益率が2%から18%に、大幅に上昇した理由は?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
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フォーティネット(FTNT)の四半期決算は?
フォーティネット(FTNT)の四半期決算を紹介します。
23年1Q決算(23年3月30日)
- 売上高:12.62億ドル(前年比+32%)◯
- Product:5.00億ドル(+34%)
- Service:7.61億ドル(+30%)
- 営業利益:2.73億ドル(+80%)
- 純利益:2.47億ドル(+78%)
- 1株当たり利益:0.31ドル(+82%)◯
23年2Q決算(23年6月30日)
- 売上高:12.92億ドル(前年比+25%)✖️
- Product:4.72億ドル(+18%)
- Service:8.20億ドル(+30%)
- 営業利益:2.79億ドル(+63%)
- 純利益:2.66億ドル(+53%)
- 1株当たり利益:0.33ドル(+57%)◯
23年3Q決算(23年9月30日)
- 売上高:13.34億ドル(前年比+16%)✖️
- Product:4.65億ドル(−0.7%)
- Service:8.68億ドル(+27%)
- 営業利益:3.03億ドル(+14%)
- 純利益:3.22億ドル(+39%)
- 1株当たり利益:0.41ドル(+41%)◯
3Qの売上高は前年比+16%で13.34億ドル、営業利益は+14%で3.03億ドルでした。23年1Qや2Qに続き、3Qの売上も好調ですね。営業利益率は22.7%と過去10年で最も高い数値です。
セキュリティ関連企業は、在宅ワーク減少で懸念されていました。しかし、経済再開後も企業の設備投資は引き続き強いですね。ネットワークやプラットフォームは複雑になっており、より包括的に利用できるセキュリティソフトの需要は増しています。
23年4Qの売上予想は、14.10億ドル(前年比+9.8%)と更に減速します。
23年通期も53億ドルと更に下方修正しています。
「2年間の高い成長を経て製品需要が通常レベルに戻り、セキュア ネットワーキング市場の成長が鈍化している一方で、当社は規模、市場投入能力、エンジニアリングの専門知識を活用して、より急速に成長しているSASEとセキュリティに注力しています。 フォーティネットの創設者兼会長兼最高経営責任者であるケン・シー氏は次のように述べています。 「当社は、統合された FortiOS オペレーティング システム、ファイアウォールと SD-WAN における業界のリーダーシップ、SASE およびセキュリティ オペレーションの各市場における卓越したソリューションを活用することで、これらの新たな成長機会を活用する有利な立場にあります。」
23年4Q決算(23年12月…)
23年4Q決算は、2月3日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
フォーティネット(FTNT)の損益計算書は?
フォーティネットは09年に8ドルで上場しました。株価は順調に上昇し、常に最高値を更新し続ける銘柄です。20年3月に84ドルに下落するも、23年11月は57ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高も利益も順調に増加しています。特に営業利益率は好調で、15年の2.2%から20年の18.9%まで拡大しています。複数のセキュリティ機能を1台に集約と利便性が高く、順調にシェアを獲得しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは20年に下落するも、長期では増え続けていますね。EPSは18年から大きく上昇しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に増加しています。セキュリティ機器とサービスを展開する同社は、設備投資が少なく優良ビジネスだと言えます。営業CFは右肩上がりで伸び続けていますね。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
フォーティネット(FTNT)の注目ポイントは?
フォーティネット(FTNT)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。フォーティネットは、セキュリティ対策ソフトと機器を販売する米国企業です。ファイアーウォールやVPN、アンチウイルスなどの統合脅威管理ツールを提供します。
注目1:マルウェア対策ソフトの市場シェアは?
21年時点のマルウェア対策保護の市場シェアです。
マルウェア対策ソフトの市場で、フォーティネットはトップ企業のひとつです。競合企業には米国ノートン(NLOK)、マカフィー(MCFE)、コモド、チェコのAvast、ロシアのカスペルスキー、ルーマニアのBitDefender、スロバキアのESETがあります。
米国企業が最も多いが、歴史的に旧ロシア企業も強いですね。
フォーティネットの売上高成長率は、大手2社ノートンとマカフィーよりも高いです。フォーティネットは、複数のセキュリティ機能を1台に集約しているため、管理者の負担軽減や導入コスト削減などのメリットがある点が特徴です。
また、同社はセキリティ機器でも世界トップ企業です。
注目2:フォーティネットはセキュリティ機器で世界3位?
セキュリティティ機器の世界上位5社です。
業界最大手はパロアルトネットワークス(PANW)です。2番手にシスコ(CSCO)、3番手にフォーティネット、4番手にチェックポイント(CHKP)、5番手にソニックウォールと、米国企業5社がランクインします。
米国は20年2Qの市場の44%を占め、前年比+11.6%で拡大しています。日本の成長率は14.1%、中国と日本を除くアジア太平洋地域は10.2%です。
20年1Qはマイナス成長だったが、20年2Qは前年比+10%でした。これは、リモートワークを拡張し、オンプレミスのリソースを確保するための支出増加によるものです。コロナ禍から早く回復した中国市場では、20年2Qもマイナス成長です。
では、フォーティネットの海外売上高はどのように推移してるでしょうか?
注目3:米国の売上比率が4割、欧州中東も4割を占める?
フォーティネットの地域別売上高の推移です。
21年1Qの米国の売上高は前年比+19%で3億ドル、欧州や中東地域は前年比+21%で3億ドル、アジア太平洋地域は前年比+23%で1.5億ドルでした。全体的にバランスが良い上に、将来最も市場が大きいアジアでも順調に拡大しています。
では、セキュリティ市場は将来的にどれだけ拡大するのでしょうか?
注目4:年率11.8%で24年には270億ドル規模?
セキュリティ関連の市場規模の推移です。
PCやモバイル、通信量の増大に伴い、世界的にセキリティの重要度は増しています。20年のセキュリティ市場は168億ドルです。年率11.8%で拡大し、24年には270億ドルになると試算されています。
資金力がある企業は買収を進め、寡占化していく事が予想できます。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:フォーティネット(FNET)の四半期決算は?
- 09年に上場した、セキュリティ機器を製造する米国企業
- 複数のセキュリティ機能を1台に集約し、競争力が高い
- セキュリティ機器で世界3位、対ウイルスソフトの上位企業
- 売上高は10年で6倍、競合マカフィー、ノートンよりも高い
- 15年の営業利益率は2.2%だが、20年は18%まで上昇
- EPS、BPS、フリーCFは右肩上がりの優良ビジネスである
フォーティネットは、長期で投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、売上高も利益率も右肩上がりで増え続けているからです。売上高は過去10年で6倍に増えています。また、営業利益率は15年に2.2%まで低下するも、21年には19%まで急上昇しています。
同社の製品は競争力が高く、順調にシェアを獲得しています。
その結果、世界3位のネットワーク機器のシェアを持ち、対ウイルスソフトでも上位2社のノートン、マカフィーと競合しています。フォーティネットの売上高成長率は、上位2社よりも高いです。ただし、22年2月時点の予想PER66倍は少し割高ですね。
株価が大きく下落する局面があれば投資したいです。
セキュリティ業界は、フォーティネットなどの新興企業が勢いよく拡大しています。そのため、業界大手のノートンやマカフィーは、事業売却や買収で競争力を高めています。ノートンは法人事業を売却することで、営業利益率は38%に改善しています。
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