クラウド向けにデータ管理を提供するネットアップは、市場拡大の恩恵を受ける企業ですね。経済再開後もクラウド向けは好調で、22年3Qも前年比+63%と高い成長率を維持しています。
- 「クラウド向けが好調で、20年3月から株価は2倍に上昇…」
- 「クラウド向けに移行し、営業利益率は17%まで上昇してる…」
- 「21年6月時点のPER29倍、予想PER14倍は割安なのか…」
ネットアップは、顧客データを管理するソフトを提供する米国企業です。外部ストレージで世界2位だが、近年はクラウド向けソフトウェアデータ管理の事業に移行しています。AI関連ではエヌビディアと提携し、クラウド向け事業は前年比+155%と高いです。
個人的には、ネットアップは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、利益率は大きく改善してるが、売上高の伸びは小さいからです。売上高は13年をピークに減少し、21年は横ばいが続いています。ただし、16年に7.4%だった営業利益率は、21年には17%まで上昇してる点は高く評価できますね。
短中期的には、ネットアップの業績と株価は今後も伸びると思います。クラウド向け事業が好調で、売上と利益は緩やかに上昇していますね。好業績が22年も継続するならば、投資を検討したい銘柄です。
22年11月の予想PER13倍は割安だと思います。
- ネットアップの4半期決算(22年8-10月)は?
- ネットアップの過去10年間の売上高や営業利益は?
- クラウド向けが好調で、前年比+155%で加速?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
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ネットアップ(NTAP)の四半期決算は?

ネットアップ(NTAP)の過去四半期の決算を紹介します。
22年4Q決算(22年4月30日)
- 売上高:16.80億ドル(前年比+8.0%)◯
- Product:8.94億ドル(+6.4%)
- Public Cloud revenue:1.20億ドル(+81%)
- Service:7.86億ドル(+9.9%)
- 営業利益:2.93億ドル(−36%)
- 純利益:2.59億ドル(−23%)
- 1株当たり利益:1.14ドル(−22%)◯
23年1Q決算(22年7月30日)
- 売上高:15.92億ドル(前年比+9.1%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:2.14億ドル(+5.9%)
- 1株当たり利益:1.20ドル(+4.3%)
23年2Q決算(22年10月30日)
- 売上高:16.63億ドル(前年比+6.1%)◯
- Product:8.37億ドル(+2.8%)
- Public Cloud revenue:1.42億ドル(+63%)
- Service:8.26億ドル(+9.8%)
- 営業利益:2.82億ドル(−4.1%)
- 純利益:7.50億ドル(+234%)
- 1株当たり利益:3.41ドル(+247%)◯
2Qの売上高は前年比+6.1%で16.63億ドル、営業利益は−4.1%で2.82億ドルでした。22年4Qや23年1Qと比較して、2Qの売上は減速気味ですね。営業利益率は16.9%と悪くはないですね。
ネットワークストレージは、経済再開後も好調ですね。これは、顧客データを扱う大手企業が、投資を増やしてることを示唆しています。また、クラウド向けは引き続き好調で、前年比+63%で拡大しています。
23年3Qの売上予想は、16.70億ドル(前年比+3.4%)と減速気味です。23年通期の売上予想は7%前後になるといいます。同社のCEOは、クラウドビジネスの拡大により業績好調が続くとしています。
ジョージ・クリアン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。 「ハイブリッド マルチクラウドに対する当社の最新のアプローチは、お客様に大きな価値をもたらし、当社に大きな機会をもたらします。 困難なマクロ環境において、私たちは革新、実行、および運用規律に引き続き注力します。」
23年3Q決算(23年1月…)
23年3Q決算は、23年2月30日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
ネットアップ(NTAP)の損益計算書は?

ネットアップは95年に2ドルで上場しました。20年のITバブルで最高値148ドルを付けるも、その後は長く低迷しています。20年3月は37ドルで急落するも、22年11月は63ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は横ばいで伸びていません。ただし、20年の営業利益率は17.1%と上昇していますね。ネットアップはストレージ事業が主力だったが、近年はクラウド向けのソフトウェアデータ管理に移行しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは右肩朝がりで減少するも、EPSは19年から大きく上昇しています。クラウド向けに事業を開始したことで、利益率が高いビジネスに移行しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、横ばいが続いています。ただし、ストレージやソフトウェア管理は、設備投資が少なく利益が出やすいビジネスですね。クラウド向けビジネスは、急速に利益率が向上しています。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
ネットアップ(NTAP)の注目ポイントは?

ネットアップ(NTAP)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ネットアップは、外部ストレージで世界2位の米国企業です。顧客データを管理するサービスやクラウド向けにオールフラッシュストレージも提供しています。
注目1:外部ストレージで世界2位の市場シェアを持つ?
19年時点の外部ストレージサーバーの市場シェアです。
外部ストレージサーバーは、デルテクノロジーズ(DELL)が35%で世界1位です。次いで、2位がネットアップ、3位がHPE、4位が日本の日立、5位がIBMと続きます。中国企業のHuaweiもシェアを伸ばしていますね。
ネットアップはクラウド向けが好調で、21年3Qは前年比+186%で加速しています。では、地域別のネットアップの売上高はどうでしょうか?
注目2:北米と南米向けが売上高の52%を占める?
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参考:Annual revenue of NetApp Inc. from 2010 to 2020, by region
ネットアップの地域別の売上高推移です。
北米と南米向けが最も多く、売上比率の52%を占めています。次いで、欧州中東地域が32%、アジア太平洋地域が14%です。しかしながら、北米と南米、それから欧州地域は売上高が減速しています。対して、アジア地域では増えていますね。
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ネットアップ(NTAP)の四半期決算は?

- 95年に上場した、顧客データ管理ソフトを提供する米国企業
- 外部ストレージ事業から、クラウド向けデータ管理にシフト
- 外部ストレージ市場シェア1位はデル、2位はネットアップ
- AI・クラウド事業はNvidiaと提携、売上高は前年比+186%
- 売上高は横ばいが続くも、20年の営業利利益率は17%
個人的には、ネットアップは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、利益率は大きく改善してるが、売上高の伸びは小さいからです。売上高は13年をピークに減少し、21年は横ばいが続いています。ただし、16年に7.4%だった営業利益率は、21年には17%まで上昇してる点は高く評価できますね。
短中期的には、ネットアップの業績と株価は今後も伸びると思います。クラウド向け事業が好調で、売上と利益は緩やかに上昇していますね。好業績が22年も継続するならば、投資を検討したい銘柄です。
22年2月の予想PER14倍は割安だと思います。
半導体企業のエヌビディアは、クラウド事業者向けにAI用半導体を提供しています。売上高は前年比+80%前後で急拡大しています。
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