ドキュサイン(DOCU)四半期決算|24年2Qは+10%と横ばい

電子署名のドキュサインは、コロナ禍で最も恩恵を受けた銘柄のひとつです。20年度の売上高は前年比+49%で拡大し、株価も1年で4倍にも高騰しています。経済再開後も成長が期待できる銘柄で、前年比+50%前後で拡大しています。

  • 「コロナ特需で、20年から株価は4倍に高騰している…」
  • 「リモートワークが増えるほど、電子署名は追い風になる…」
  • 「電子署名はコロナ後も好調で、26年には5倍に拡大する…」

ドキュサイン(DOCU)の注目すべきポイントを紹介します。ドキュサインは、電子署名サービスを提供するSaaS企業です。全世界に188カ国、66万社、数億人が署名者として利用しています電子署名サービスでは世界1位の顧客を持ちます。

個人的には、ドキュサインは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、営業利益は赤字だが、売上と営業CFが安定して伸びているからですセールスフォースと業務提携することで、売上高は年率50%前後で順調に事業規模を拡大していますね。営業利益率は−5.9%と黒字化も近いです。

中長期的には、同社の業績はまだまだ拡大すると思います。

なぜならば、社会でデジタル化が進み、電子署名は不可逆的な変化だからです。経済停止時よりも成長率は減速するも、それでも十分に成長しています。ただ、22年の金利上昇する局面では投資したい銘柄ではありません。

DOCUの投資判断したい人向け
  1. ドキュサインの4半期決算(23年5-7月)は?
  2. ドキュサインの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 売上前年比が+50%でも、投資すべきでない理由は?

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ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ドキュサイン(DOCU)の四半期決算は?

ドキュサイン(DOCU)の四半期決算を紹介します。

23年4Q決算(23年1月30日)

4Q決算の内容は...
  1. 売上高:6.61億ドル(前年比+12%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:0.00億ドル(+101%)
  4. 一株利益:0.72ドル(+89%)

24年1Q決算(23年4月30日)

1Q決算の内容は...
  1. 売上高:6.88億ドル(前年比+10%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:0.07億ドル(+116%)
  4. 一株利益:0.72ドル(+63%)

24年2Q決算(23年7月30日)

2Q決算の内容は...
  1. 売上高:6.87億ドル(前年比+10%)◯
  2.  Subscription:6.69億ドル(+10%
  3.  Professional:0.18億ドル(+12%
  4. 営業利益:0.06億ドル(前年度−0.41億ドル
  5. 純利益:0.07億ドル(前年度−0.45億ドル)
  6. 一株利益:0.04ドル(前年度−0.22ドル)○

Qの売上高は前年比+10%で6.87億ドル、営業利益は0.06億ドルでした。23年4Qや24年1Qに続き、2Qの売上も低調ですね。営業利益率は0.8%と少し改善しています。

ドキュサインは顧客66万社が利用する電子署名サービスです。セールスフォース(CRM)と業務提携することで順調に規模を拡大しています。コロナ禍よりは成長率は劣るも、経済再開後もしっかりと伸びています。

24年3Qの売上予想は、6.71億ドル(前年比+1.6%)と弱いです。24年通期の売上予想は、26.55億ドルとしています。

ドキュサインの最高経営責任者(CEO)、アラン・ティゲセン氏は「上半期の業績は堅調で、当社の事業変革における力強い進展を反映している」と述べた。 「当社は、セルフサービスおよびパートナー流通チャネルを強化しながら、重要な新機能を提供することでイノベーションのペースを加速させました。特に企業顧客から、当社の製品ロードマップに対して多大な熱意を受け取りました。」

参考:DocuSign Announces Second Quarter Fiscal 2024

24年3Q決算(23年10月…)

24年3Qは、12月12日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ドキュサイン(DOCU)の10年間の損益計算書は?

ドキュサインは18年4月に39ドルで上場しました。20年のコロナ禍は追い風で、最高値を更新し続けています。23年9月は47ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。過去5年間で売上は5.8倍にも伸びていますね。営業損失額も縮小傾向にあり、22年TTMでは−8.8%まで改善しています。コロナ後の22年度の動向に注視したいですね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは19年がピークで下落しています。EPSは赤字幅は縮小するも、依然として赤字ですね。22年TTMの自己資本比率は10%と低いですね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、21年に大きく拡大しています。ただし、パンデミック以前から、フリーCFは黒字で健全な経営でしたね。パンデミックは追い風で、電子署名サービスの顧客は拡大しています。

では、私たち投資家はどのように判断したら良いのでしょうか?

ドキュサイン(DOCU)の注目ポイントは?

ドキュサイン(DOCU)の注目すべきポイントを紹介します。ドキュサインは、電子署名サービスを提供するSaaS企業です。全世界に188カ国、66万社、数億人が署名者として利用しています。ただし、競合も多くアドビも参入しています。

注目1:電子契約サービス市場は年率40%で拡大?

参考:電子契約サービス市場規模推移および予測(2016~2022年度予測)

電子契約サービスの市場は、年率40%前後で拡大しています。

国内電子契約の2017年度の売上金額は21.5億円でした。2022年には117億円に拡大すると予測しています。電子契約に移行する事で、契約書の作成、印刷、押印、郵送の手間を省けますね。

ネット経由で電子契約する事で、業務効率化とコスト削減が見込めます。パンデミックにより、電子契約業界は大きな追い風でしたね。経済再開が急速に進む21年後半も、継続して成長できるかに注目したいですね。

では、世界市場はどれくらい拡大してるでしょうか?

注目2:世界の電子署名市場は26年に5倍?

参考:Digital Signature Market by Component

世界の電子署名市場の地域別推移です。

20年の世界の電子署名市場は、270万ドルでした。年率31%で拡大し、26年には5倍の1401万ドルに拡大すると予想されています。北米、欧州、アジアなど全ての地域で市場は拡大しますね。

ただし、電子署名を含めたデジタル取引市場は競合も多いです。

注目3:電子取引や電子署名市場は競合も多い?

参考:デジタル取引管理市場のシナリオと将来の成長見通し

デジタル取引管理市場の上位企業のシェアです。

電子署名を扱うドキュサインは、デジタル取引管理市場で高いシェアを持ちます。ただし、競合企業には、米国のCaptricity、スイスのEuronovate SAがあります

また、電子契約サービスは多岐に渡り、競合企業も多いです。日本市場だけを見ても、クラウドサイン、GMOクラウドがあり、アドビのAdobe Sighもありますドキュサインに投資する際には、競合の動向も見る必要があります。

特に、電子ドキュメントに強いアドビは競争力が高いですね。

参考:アドビの四半期決算|20年4Qも+14%成長だがPER42倍で割高?

参考:「リーガルテックカオスマップ 2020」

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ドキュサイン(DOCU)の四半期決算は?

DocuSingの注目ポイントは...
  1. 電子契約サービス市場は、5年間で5倍も拡大している
  2. DocuSingの売上高成長率は、39%と2桁成長を維持してる
  3. DocuSingの新規顧客数は、1Qだけで前年比43%も増加した
  4. 黒字化できない理由は、競合他社が多過ぎるから
  5. 電子契約や署名サービスは、参入障壁が低い

個人的には、ドキュサインは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、営業利益は赤字だが、売上と営業CFが安定して伸びているからですセールスフォースと業務提携することで、売上高は年率50%前後で順調に事業規模を拡大していますね。営業利益率は−5.9%と黒字化も近いです。

中長期的には、同社の業績はまだまだ拡大すると思います。

なぜならば、社会でデジタル化が進み、電子署名は不可逆的な変化だからです。経済停止時よりも成長率は減速するも、それでも十分に成長しています。22年に黒字化するのは間違いなく、株価が下落する局面があれば投資したいですね。

ドキュサインの当面の競合はアドビです。ドキュメントに強いアドビは利用者も多く、将来的にシェアを奪われる可能性も否定できません。

参考:アドビの四半期決算|20年4Qも+14%成長だがPER42倍で割高?

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