電子署名のドキュサインは、コロナ禍で最も恩恵を受けた銘柄のひとつです。20年度の売上高は前年比+49%で拡大し、株価も1年で4倍にも高騰しています。経済再開後も成長が期待できる銘柄で、前年比+50%前後で拡大しています。
- 「コロナ特需で、20年から株価は4倍に高騰している…」
- 「リモートワークが増えるほど、電子署名は追い風になる…」
- 「電子署名はコロナ後も好調で、26年には5倍に拡大する…」
ドキュサイン(DOCU)の注目すべきポイントを紹介します。ドキュサインは、電子署名サービスを提供するSaaS企業です。全世界に188カ国、66万社、数億人が署名者として利用しています。電子署名サービスでは世界1位の顧客を持ちます。
個人的には、ドキュサインは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、営業利益は赤字だが、売上と営業CFが安定して伸びているからです。セールスフォースと業務提携することで、売上高は年率50%前後で順調に事業規模を拡大していますね。営業利益率は−5.9%と黒字化も近いです。
中長期的には、同社の業績はまだまだ拡大すると思います。
なぜならば、社会でデジタル化が進み、電子署名は不可逆的な変化だからです。経済停止時よりも成長率は減速するも、それでも十分に成長しています。ただ、22年の金利上昇する局面では投資したい銘柄ではありません。
- ドキュサインの4半期決算(22年1-3月)は?
- ドキュサインの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 売上前年比が+50%でも、投資すべきでない理由は?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
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ドキュサイン(DOCU)の四半期決算は?

ドキュサイン(DOCU)の四半期決算を紹介します。
22年3Q決算(21年10月30日)
- 売上高:5.45億ドル(前年比+42%)
- Subscription:5.28億ドル(+44%)
- Professional:0.16億ドル(+3%)
- 営業利益:−0.033億ドル(前年度−0.484億ドル)
- 純利益:−0.056億ドル(前年度−0.584億ドル)
- 一株利益:−0.03ドル(前年度−0.31ドル)
22年4Q決算(22年1月31日)
- 売上高:5.81億ドル(前年比+34%)
- 営業利益:−0.239億ドル(+3%)
- 純利益:−0.304億ドル(+57%)
- 一株利益:−0.15ドル(+60%)
23年1Q決算(22年4月30日)
- 売上高:5.886億ドル(前年比+25%)◯
- Subscription:5.69億ドル(+26%)
- Professional:0.19億ドル(+13%)
- 営業利益:−0.192億ドル(前年度−0.107億ドル)
- 純利益:−0.273億ドル(前年度−0.083億ドル)
- 一株利益:−0.14ドル(前年度−0.04ル)✖️
1Qの売上高は前年比+25%で5.886億ドル、営業利益は−0.192億ドルでした。22年3Qや4Qと比較して、23年1Qの売上は減速していますね。営業利益率は−3.2%と少し悪化していますね。
ドキュサインは顧客66万社が利用する電子署名サービスです。セールスフォース(CRM)と業務提携することで順調に規模を拡大しています。コロナ禍よりは成長率は劣るも、経済再開後もしっかりと伸びています。
2Qの売上予想は、6.04億ドル(前年比+18%)に予想を引き上げています。
23年2Q決算(22年7月…)
23年2Qは、9月10日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ドキュサイン(DOCU)の10年間の損益計算書は?

ドキュサインは18年4月に39ドルで上場しました。20年のコロナ禍は追い風で、最高値を更新し続けています。22年6月は66ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。過去5年間で売上は5.8倍にも伸びていますね。営業損失額も縮小傾向にあり、22年TTMでは−8.8%まで改善しています。コロナ後の22年度の動向に注視したいですね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは19年がピークで下落しています。EPSは赤字幅は縮小するも、依然として赤字ですね。22年TTMの自己資本比率は10%と低いですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、21年に大きく拡大しています。ただし、パンデミック以前から、フリーCFは黒字で健全な経営でしたね。パンデミックは追い風で、電子署名サービスの顧客は拡大しています。
では、私たち投資家はどのように判断したら良いのでしょうか?
ドキュサイン(DOCU)の注目ポイントは?

ドキュサイン(DOCU)の注目すべきポイントを紹介します。ドキュサインは、電子署名サービスを提供するSaaS企業です。全世界に188カ国、66万社、数億人が署名者として利用しています。ただし、競合も多くアドビも参入しています。
注目1:電子契約サービス市場は年率40%で拡大?
電子契約サービスの市場は、年率40%前後で拡大しています。
国内電子契約の2017年度の売上金額は21.5億円でした。2022年には117億円に拡大すると予測しています。電子契約に移行する事で、契約書の作成、印刷、押印、郵送の手間を省けますね。
ネット経由で電子契約する事で、業務効率化とコスト削減が見込めます。パンデミックにより、電子契約業界は大きな追い風でしたね。経済再開が急速に進む21年後半も、継続して成長できるかに注目したいですね。
では、世界市場はどれくらい拡大してるでしょうか?
注目2:世界の電子署名市場は26年に5倍?
世界の電子署名市場の地域別推移です。
20年の世界の電子署名市場は、270万ドルでした。年率31%で拡大し、26年には5倍の1401万ドルに拡大すると予想されています。北米、欧州、アジアなど全ての地域で市場は拡大しますね。
ただし、電子署名を含めたデジタル取引市場は競合も多いです。
注目3:電子取引や電子署名市場は競合も多い?
デジタル取引管理市場の上位企業のシェアです。
電子署名を扱うドキュサインは、デジタル取引管理市場で高いシェアを持ちます。ただし、競合企業には、米国のCaptricity、スイスのEuronovate SAがあります。
また、電子契約サービスは多岐に渡り、競合企業も多いです。日本市場だけを見ても、クラウドサイン、GMOクラウドがあり、アドビのAdobe Sighもあります。ドキュサインに投資する際には、競合の動向も見る必要があります。
特に、電子ドキュメントに強いアドビは競争力が高いですね。
参考:アドビの四半期決算|20年4Qも+14%成長だがPER42倍で割高?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ドキュサイン(DOCU)の四半期決算は?

- 電子契約サービス市場は、5年間で5倍も拡大している
- DocuSingの売上高成長率は、39%と2桁成長を維持してる
- DocuSingの新規顧客数は、1Qだけで前年比43%も増加した
- 黒字化できない理由は、競合他社が多過ぎるから
- 電子契約や署名サービスは、参入障壁が低い
個人的には、ドキュサインは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、営業利益は赤字だが、売上と営業CFが安定して伸びているからです。セールスフォースと業務提携することで、売上高は年率50%前後で順調に事業規模を拡大していますね。営業利益率は−5.9%と黒字化も近いです。
中長期的には、同社の業績はまだまだ拡大すると思います。
なぜならば、社会でデジタル化が進み、電子署名は不可逆的な変化だからです。経済停止時よりも成長率は減速するも、それでも十分に成長しています。22年に黒字化するのは間違いなく、株価が下落する局面があれば投資したいですね。
ドキュサインの当面の競合はアドビです。ドキュメントに強いアドビは利用者も多く、将来的にシェアを奪われる可能性も否定できません。
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