ツァコス・エナジー(TNP)四半期決算|22年3Qは+70%に加速

コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きバルク船や原油タンカーの運賃も上昇基調にありますね。実際に、22年3Qの売上は前年比+70%に加速しています。

  • 「コロナによる原油低迷で、株価は3月の半分に暴落してる…」
  • PERは7.2倍と最低水準だが、株価は上昇しないのか…」
  • 「世界中の脱炭素化で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」

ツァコス・エナジーは、原油タンカーと石油製品タンカー、LNG船を保有し世界中に輸送するギリシャの海運会社です。原油タンカーは50隻、中規模のAftermaxサイズを1番多く所有しています。

個人的には、ツァコス・エナジーは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、過去最低水準のタンカー運賃は、いずれ上昇すると思うからです世界の原油消費量の予測を見ると、21年後半には以前の水準に戻す可能性が高いです。19年もタンカー価格は上昇基調にあり、コロナがなければ業績は上向いていました。

運賃が高騰する理由は、環境規制で古い造船が大量に廃棄されるからです。対して、環境対策した新造船の数は限られています

22年11月時点の予想PERは4.9倍と割安水準にあります。

TNPの投資判断したい人向け
  1. TNPの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. TNPの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 歴史的な低注文数で、原油タンカーも高騰するのか?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

このブログを通じて、投資を教えて欲しいと多くの要望を頂きました

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ツァコス・エナジー(TNP)の四半期決算は?

ツァコス・エナジー(TNP)の四半期決算を紹介します。

22年1Q決算(22年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:1.50億ドル(前年比+7%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:0.05億ドル(+214%
  4. 1株当たり利益:−0.12ドル(+85%

22年2Q決算(22年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:2.17億ドル(前年比+58%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:0.46億ドル(+355%
  4. 1株当たり利益:1.60ドル(+315%

22年3Q決算(22年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:2.23億ドル(前年比+70%)◯
  2. 営業利益:0.67億ドル(前年度−1.63億ドル)
  3. 純利益:0.52億ドル(前年度−2.42億ドル
  4. 1株当たり利益:1.48ドル(前年度−1.72ドル)✖️

3Qの売上高は前年比+70%で2.23億ドル、営業利益は0.67億ドルでした。22年1Qや2Qと比較して、3Qの売上も好調ですね。営業利益率は30%と高いですね。

船舶の供給は歴史的な低水準で、同社CEOは将来の見通しに強気です。ロシア紛争は、原油タンカーの航路距離を長くするため、運賃の上昇圧力がありますね。

22年3Qの配当金は、0.15ドル(3.4%)に引き上げています。

2022 年の最初の 9 か月で、TEN の最新の多様化された艦隊は 5 億 9,000 万ドルの総収入を生み出しました。これは、2021 年の最初の 9 か月よりも 1 億 8,300 万ドル多く、タンカー市場の強さを反映しています。営業利益は 6 倍の 1 億 3,400 万ドルに達しました。

2022 年の最初の 9 か月間の純利益は、1 億 300 万ドルまたは 1 株あたり 2.77 ドルを超えました。

調整済み EBITDA は 2022 年の最初の 9 か月で 2 億 3,600 万ドルに達し、2021 年の 9 か月の水準を 1 億 5,000 万ドル上回りました。

今年の最初の 9 か月の 1 日あたりの平均 TCE は 27,075 ドルで、2021 年の 9 か月レベルよりも 60% 高く、14 隻の船舶が予定よりも早く乾ドックを完了したため、稼働率は 93.7% に達しました

1 隻あたりの 1 日の平均営業費用は、2021 年の 9 か月レベルをわずかに上回る 8,345 ドルで競争力を維持しました。

減価償却費を合わせると、2021 年の 9 か月間から 3.5% 減少し、1 億 340 万ドルになりました。

今年の最初の 9 か月間に、負債の支払いは 3 億 3,200 万ドルに達し、関連する利息の支払いをさらに減らし、2 億ドルを超える堅実な現金準備を維持しました。

TEN は、2 億 2,400 万ドルの総収益、2021 年の第 3 四半期よりも 9,200 万ドル高い、営業利益が 6,700 万ドルと好調な第 3 四半期を享受し、2 つの期間の船舶数は同じでした。

2022 年第 3 四半期の TEN に起因する純利益は 5,130 万ドルに達し、昨年から 300% 増加し、1 株あたり 1.48 ドルになりました。

2022 年第 3 四半期の調整済み EBITDA は 1 億 300 万ドルに達し、2021 年第 3 四半期の 5 倍以上になりました。

この第 3 四半期に 5 隻の船舶が乾式ドッキングを完了したにもかかわらず、フリートの利用率は 94.3% に増加し、1 日あたりの船舶あたりの平均 TCE は 32,085 ドルとなり、2021 年の同時期から 105% 増加しました

減価償却費を合わせると、2021 年第 3 四半期から 1.3% 減少し、3,580 万ドルになりました。

世界的なインフレ圧力、乾式ドッキング費用、および本質的にコストが高い2つの新しく取得したLNGおよびシャトルタンカー船の導入を反映した毎日の船舶運営費は、2022年第3四半期で依然として競争力のある平均8,915ドルでした。

Strategy Outlook:

市場のファンダメンタルズが良好で、発注書が歴史的な低水準にとどまり続け、少なくとも今後 3 年間はヤード容量が逼迫していることから、持続可能で強力なタンカー市場の背景が整っています。トンマイルの増加につながった地政学的出来事と、世界の石油需要がコロナ前のレベルに近づいていることは、この事実をさらに裏付ける可能性があります。

この環境では、TEN の最新の多様化されたフリートは、強力なスポット レートを活用し、主要なエンド ユーザーに長期的な増加雇用を確保するのに適しています。

タンカー市場の強さの管理に基づいて、原油と製品の両方のスペースで、以前の世代のタンカーの一部を戦略的に売却し、新しい世代の船舶の潜在的な利益の一部またはすべてを再投資することも検討します。

シャトルタンカーやLNGなどのより専門的なセクターでのTENの存在と拡大は、経営陣が長期的な産業取引のためにこれらのセグメントの両方で魅力的な機会を積極的に模索しているため、継続すると予想されます。

「近年の困難な海域を安全に航行してきたTENは、タンカー部門の中長期的なプラスのファンダメンタルズを活用するのに適した立場にあります。」

TEN の COO である George Saroglou 氏は次のように述べています。サログロウ氏は、「戦略的な長期の増加する取引と上方へのエクスポージャーの組み合わせにより、プラスの結果、強力なバランスシート、拡大のための流動性、継続的な配当が保証されます」と締めくくった。

参考:TEN LTD. REPORTS RESULTS FOR 3Q 2022

22年4Q決算(22年12月…)

22年4Q決算は、23年2月23日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ツァコス・エナジー(TNP)の損益計算書は?

ツァコス・エナジーは2002年に37ドルで上場しました。07年12月に最高値194ドルを付けるも、その後は一貫して下落しています。22年11月は17ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、他のタンカー銘柄と同様に15年と19年は比較的に好調ですね。20年の決算が好調なのは、3月に陸上タンク満杯でスポット価格が上昇したからです。しかし、21年の営業利益率は1.6%まで低下してます。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。原油タンカーは過去10年間、厳しい状況だったことが分かりますね。20年にスポット価格が上昇しEPSは黒字化するも、21年は再びマイナスです。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、常に不安定である事が分かります。海運関連は市況動向が激しく、常に大きく変動していますね。20年は環境対策の船舶を購入することで、投資CFが拡大しています。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ツァコス・エナジー(TNP)の注目点は?

ツァコス・エナジーに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ユーロナビは石油タンカーを所有し、原油や石油製品を世界中に輸送する会社です。そのため、原油タンカーの運賃価格に比例して、売上高や利益が増えます。

注目1:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?

参考:不定期船・タンカー運賃指標の推移(BDI/WS)

日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。

タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です

世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。

タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです

コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?

注目2:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?

参考:Tanker Worldscale Rate

原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。

では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?

注目3:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?

参考:World Crude Oil Supply and Demand Forecast, 2020-2021

21年以降の原油の供給と需要予測です。

世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します

消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。

需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。

そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。

環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けていますそのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。

参考:世界のエネルギー消費と資源

では、ツァコス・エナジーはどれくらい船舶を所有しているのでしょうか?

注目4:合計68隻で原油タンカー50隻を保有?

参考:An Unfairly Overlooked Dividend Paying Gem

ツァコス・エナジーが所有する船舶の一覧です。

原油タンカーが50隻、石油製品を輸送する船舶が13隻、液化天然ガス(LNG)船舶が2隻、D2Pシャトルタンカー3隻、合計68隻を所有しています。原油タンカーは中規模のAftermaxが1番多いですね。

2018年には、96.2%が稼働していました。

まとめ:ツァコス・エナジー(TNP)の決算は?

ツァコスの注目ポイントは...
  1. 2002年に上場した、原油タンカーのギリシャ企業
  2. 原油タンカーを所有し、世界中に輸送する海運大手である
  3. 原油タンカーは50隻で、中規模のAftermaxを多く保有
  4. 陸上のタンク不足で、20年の売上高は過去最高水準に上昇
  5. 原油タンカー運賃は、08年の金融危機と同水準まで低下した
  6. コロナの経済停止で、石油需要は20年2Qに20%も急落
  7. 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い
  8. 平均配当利回りは5.25%、過去42回の配当を実施済み

個人的には、ツァコス・エナジーは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、過去最低水準のタンカー運賃は、いずれ上昇すると思うからです世界の原油消費量の予測を見ると、21年後半には以前の水準に戻す可能性が高いです。19年もタンカー価格は上昇基調にあり、コロナがなければ業績は確実に上向いていました。

運賃が高騰する理由は、環境規制で古い造船が大量に廃棄されるからです。対して、環境対策した新造船の数は限られています

ツァコス・エナジーは、高配当銘柄としても高く評価できます。普通株式の平均配当利回りは5.25%で、過去に42回の配当を出しています。20年は歴史的な低水準で配当減だが、需要が回復する22年以降は再び高配当が期待できますね。

ツァコス・エナジーよりも財務が健全なのはユーロナブ(EURN)です。大型の原油タンカーを所有しているため、需給が良い時には最も稼ぎやすいです。配当は小さいが、好況時にはキャピタルゲインを狙える銘柄ですね

参考:ユーロナブ(EURN)の四半期決算|20年4Qの売上高は−61%

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