ツァコス・エナジー(TNP)四半期決算|4Qは+5.7%に加速

コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きバルク船や原油タンカーの運賃も上昇基調にありますね。実際に、21年4Qの売上は前年比+5.7%と上向いていますね。

  • 「コロナによる原油低迷で、株価は3月の半分に暴落してる…」
  • PERは7.2倍と最低水準だが、株価は上昇しないのか…」
  • 「世界中の脱炭素化で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」

ツァコス・エナジーは、原油タンカーと石油製品タンカー、LNG船を保有し世界中に輸送するギリシャの海運会社です。原油タンカーは50隻、中規模のAftermaxサイズを1番多く所有しています。

個人的には、ツァコス・エナジーは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、過去最低水準のタンカー運賃は、いずれ上昇すると思うからです世界の原油消費量の予測を見ると、21年後半には以前の水準に戻す可能性が高いです。19年もタンカー価格は上昇基調にあり、コロナがなければ業績は上向いていました。

運賃が高騰する理由は、環境規制で古い造船が大量に廃棄されるからです。対して、環境対策した新造船の数は限られています

TNPの投資判断したい人向け
  1. TNPの4半期決算(22年1-3月)は?
  2. TNPの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 歴史的な低注文数で、原油タンカーも高騰するのか?

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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ツァコス・エナジー(TNP)の四半期決算は?

ツァコス・エナジー(TNP)の四半期決算を紹介します。

21年2Q決算(21年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:1.36億ドル(前年比−28%
  2. 営業利益:−0.070億ドル(−110%)
  3. 純利益:−0.196億ドル(−162%
  4. 1株当たり利益:—ドル(—%)

21年3Q決算(21年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:1.32億ドル(前年比−7.8%
  2. 営業利益:−0.163億ドル(−207%)
  3. 純利益:−0.250億ドル(−1861%
  4. 1株当たり利益:−1.72ドル(−212%)

21年4Q決算(21年12月31日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:1.39億ドル(前年比+5.7%
  2. 営業利益:−0.064億ドル(−7304%)
  3. 純利益:−1.02億ドル(−238%
  4. 1株当たり利益:−5.05ドル(−135%)

4Qの売上高は前年比+5.7%で1.39億ドル、営業利益は−7304%で−0.064億ドルでした。22年2Qや3Qと比較して、4Qの売上は上向いています。ただし、営業利益率は−4.6%と悪いです。

船舶の供給は歴史的な低水準で、同社CEOは将来の見通しに強気です。ロシア紛争は、原油タンカーの航路距離を長くするため、運賃の上昇圧力がありますね。

2021年第4四半期の財務結果:

2021年の第4四半期に、TENは非現金船の減損費用8,640万ドルを考慮に入れる前に、1,490万ドルの純損失を被りました。これに対し、2020年第4四半期の非現金項目の純損失は1,080万ドルでした。減損費用を除くと、これは過去1年間で最高の四半期業績のひとつであり、2021年に市場が提供していたよりもかなり高い収益率でいくつかの船舶が雇用され、取り残されたため、好転の始まりの可能性を示しています経済成長を著しく阻害し、市場のファンダメンタルズが支えている有意義な収益を確保するタンカー所有者の能力を挫折させた2年間の世界的な封鎖から生じる困難な結果。航海収入は2021年の第4四半期に750万ドル増加して1億3,910万ドルになりました。これは、船隊の船舶数が平均してわずかに多い2020年の第4四半期に比べて5.7%の改善です。

TENは、2021年の第4四半期に6隻の乾ドックを保有し、そのうち2隻は、予想される市場の好転に対応できるように前倒しされました。 2020年第4四半期の91.1%に対して、船舶の利用率は約96.1%でした。フリート内の船舶1隻あたりの1日あたりの平均チャーター相当額(TCE)は、16,891ドルと健全で、平均市場レートをはるかに上回り、市場が丸められるにつれて2021年の第3四半期から8%増加しました。2005年に製造された6つのハンディマックス製品キャリアと2006年に製造された製品タンカーに関連して2021年の第4四半期に発生したかなりの減損費用は、年間920万ドルの減価償却費の節約につながります。これらの7隻は良好な状態を維持しており、主にスポット契約の下で運航し、用船市場で活動を続けています。

資産価格が上昇しているため、経営陣は売買市場を積極的に監視しており、機会があればこれらの船舶のいずれかを売却する準備ができています。減損費用の結果として、今後、四半期ごとに減価償却費が合計で約230万ドル削減されます。

総営業費用は、2020年の第4四半期の4,580万ドルから、3%または130万ドル減少して4,450万ドルになりました。船舶1台あたりの1日の平均では、第4四半期の営業費用は1日あたり1.2%減の7,919ドルで、船舶の間接費は1日あたり平均1,200ドルのままで、過去10年間ほとんど変化していません。
過去数か月の乾ドックでの船舶の先制的な増加により、減価償却費は140万ドル増加しました。

2021年の第4四半期の正味支払利息および財務費用は、2020年の第4四半期から6.5%減少したわずか870万ドルでした。これも、金利、マージンの低下、およびバンカーヘッジ評価の低下によるものです。

世界がパンデミックを脱し、ロシアとウクライナの紛争の新しい現実に力強く適応するにつれて、エネルギー輸送は、世界経済にとってのその重要性がついに認識されたため、再び世界の議題の最前線にあります。米国の石油輸出の予想される成長と、ロシアの天然ガスを部分的に代替するためのヨーロッパへのLNG出荷の増加は、両方の商品に対する世界的な需要の高まりの時期に、追加のトンマイルを提供し、金利と資産価格の両方を押し上げるでしょう。特に石油タンカーでは、解体の増加と新しい交易路の延長により、注文書が歴史的な低水準にあり、船舶の供給が後足で行われているため、この予想される堅固さはすでに証明されています。さらに、2023年に施行される環境速度制限により、供給はさらに減少します。この世界的な背景の中で、TENはすでに、長期雇用で4基のデュアル燃料LNGを動力源とするアフラマックスの注文で、艦隊をさらに近代化することに着手しています。ヨーロッパの石油メジャー。これに加えて、経営陣は2030年までに完全な「グリーン」艦隊の目標を達成するために、同様の技術の船舶の追加の機会を模索しています。数ヶ月。

2021年が遅れ、最近の記憶で最悪のタンカーを経験したTENは、市場の低迷と漸進的な事業拡大を目標に、テスト済みのカウンターシクリカルな運用モデルを継続しました。高い利用率により、堅実なバランスシートとさらなる債務削減。2022年の第1四半期は、堅調な石油市場のファンダメンタルズを反映し、ロシアのウクライナ侵攻の影響により、金利はさらに高い水準にまで上昇しました。

TENの最高執行責任者であるSaroglou氏は、次のように述べています。 「正常性への道は、タンカーの前向きなファンダメンタルズをさらに増幅し、TENが利益を得るのに適した場所から、今後の力強い成長を促進するでしょう」とSaroglou氏は結論付けました。

参考:TEN LTD. REPORTS RESULTS FOR 4Q 2022

22年1Q決算(22年3月…)

22年1Q決算は、7月14日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ツァコス・エナジー(TNP)の損益計算書は?

ツァコス・エナジーは2002年に37ドルで上場しました。07年12月に最高値194ドルを付けるも、その後は一貫して下落しています。21年11月は11ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、他のタンカー銘柄と同様に15年と19年は比較的に好調ですね。20年の決算が好調なのは、3月に陸上タンク満杯でスポット価格が上昇したからです。しかし、21年の営業利益率は1.6%まで低下してます。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。原油タンカーは過去10年間、厳しい状況だったことが分かりますね。20年にスポット価格が上昇しEPSは黒字化するも、21年は再びマイナスです。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、常に不安定である事が分かります。海運関連は市況動向が激しく、常に大きく変動していますね。20年は環境対策の船舶を購入することで、投資CFが拡大しています。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ツァコス・エナジー(TNP)の注目点は?

ツァコス・エナジーに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ユーロナビは石油タンカーを所有し、原油や石油製品を世界中に輸送する会社です。そのため、原油タンカーの運賃価格に比例して、売上高や利益が増えます。

注目1:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?

参考:不定期船・タンカー運賃指標の推移(BDI/WS)

日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。

タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です

世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。

タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです

コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?

注目2:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?

参考:Tanker Worldscale Rate

原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。

では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?

注目3:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?

参考:World Crude Oil Supply and Demand Forecast, 2020-2021

21年以降の原油の供給と需要予測です。

世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します

消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。

需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。

そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。

環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けていますそのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。

参考:世界のエネルギー消費と資源

では、ツァコス・エナジーはどれくらい船舶を所有しているのでしょうか?

注目4:合計68隻で原油タンカー50隻を保有?

参考:An Unfairly Overlooked Dividend Paying Gem

ツァコス・エナジーが所有する船舶の一覧です。

原油タンカーが50隻、石油製品を輸送する船舶が13隻、液化天然ガス(LNG)船舶が2隻、D2Pシャトルタンカー3隻、合計68隻を所有しています。原油タンカーは中規模のAftermaxが1番多いですね。

2018年には、96.2%が稼働していました。

まとめ:ツァコス・エナジー(TNP)の決算は?

ツァコスの注目ポイントは...
  1. 2002年に上場した、原油タンカーのギリシャ企業
  2. 原油タンカーを所有し、世界中に輸送する海運大手である
  3. 原油タンカーは50隻で、中規模のAftermaxを多く保有
  4. 陸上のタンク不足で、20年の売上高は過去最高水準に上昇
  5. 原油タンカー運賃は、08年の金融危機と同水準まで低下した
  6. コロナの経済停止で、石油需要は20年2Qに20%も急落
  7. 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い
  8. 平均配当利回りは5.25%、過去42回の配当を実施済み

個人的には、ツァコス・エナジーは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、過去最低水準のタンカー運賃は、いずれ上昇すると思うからです世界の原油消費量の予測を見ると、21年後半には以前の水準に戻す可能性が高いです。19年もタンカー価格は上昇基調にあり、コロナがなければ業績は確実に上向いていました。

運賃が高騰する理由は、環境規制で古い造船が大量に廃棄されるからです。対して、環境対策した新造船の数は限られています

ツァコス・エナジーは、高配当銘柄としても高く評価できます。普通株式の平均配当利回りは5.25%で、過去に42回の配当を出しています。20年は歴史的な低水準で配当減だが、需要が回復する22年以降は再び高配当が期待できますね。

ツァコス・エナジーよりも財務が健全なのはユーロナブ(EURN)です。大型の原油タンカーを所有しているため、需給が良い時には最も稼ぎやすいです。配当は小さいが、好況時にはキャピタルゲインを狙える銘柄ですね

参考:ユーロナブ(EURN)の四半期決算|20年4Qの売上高は−61%

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