半導体市場は、クラウド、5G、AI、自動運転などで最も好調な業界です。汎用的な半導体チップを製造するAMDは、競合のインテルからシェアを奪う形で急成長しています。経済再開後も好調で21年4Qは+49%、22年1Qは+70%と高い成長率です。
- 「インテルからシェアを奪い、株価は20倍に急騰した…」
- 「PCチップのシェアは、20年に2倍の33%に拡大した…」
- 「データセンター向けは、21年1Qに前年比+286%…」
AMDは、PC向けの半導体を製造する米国企業です。業界最大手のインテルからシェアを奪う形で急速に売上を伸ばしています。16年に高性能で安価な「Ryzen」の製造に成功し、市場シェアは17%から33%に急騰しています。
個人的には、AMDは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、競合インテルからシェアを奪い、PCとクラウド向けで急成長してるからです。売上高は過去5年で3倍に拡大し、世界上位10社に入る規模です。インテルが8割を独占していたPC市場で、AMDのシェアは2倍の34%に伸ばしています。
また、データセンター向けの半導体チップも急拡大しています。
20年Q3にインテルの売上高はマイナスに転落しています。対照的に、AMDのデータセンター&組み込み事業は、21年Q1に前年比+286%で拡大しています。コロナ特需が終わりゲーム機器向けは減速するも、引き続き高い成長率を維持しています。とりわけ、経済再開後はクラウド向けが好調です。
22年5月時点のPER22倍は十分に割安だと言えます。しかし、積極的に投資したい局面ではありません。
- AMD直近の4半期決算(22年1-3月)は?
- AMDの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 2桁成長の優良企業でも、投資すべきでない理由は?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
AMDの四半期決算は?

AMDの四半期の決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:43.13億ドル(前年比+54%)
- Computing and Graphics :23.98億ドル(+43%)
- Embedded and Semi-Custom:16.00億ドル(+68%)
- 営業利益:9.48億ドル(+111%)
- 純利益:9.23億ドル(+137%)
- 一株利益:0.75ドル(+134%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:48.26億ドル(前年比+49%)○
- Computing and Graphics :25.84億ドル(+31%)
- Embedded and Semi-Custom:22.42億ドル(+74%)
- 営業利益:12.07億ドル(+112%)
- 純利益:9.74億ドル(−45%)
- 一株利益:0.80ドル(−45%)○
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:58.87億ドル(前年比+70%)○
- Computing and Graphics :28.02億ドル(+33%)
- Embedded and Semi-Custom:25.26億ドル(+87%)
- Xilinx:5.59億ドル(—%)
- 営業利益:9.51億ドル(+43%)
- 純利益:7.86億ドル(+41%)
- 一株利益:0.56ドル(+24%)○
1Qの売上高は前年比+70%で58.87億ドル、営業利益は+43%で9.51億ドルでした。21年4Qと比較すると、22年1Qの売上は加速しています。ただ、営業利益率は16%と低いです。
経済再開が進む21年後半は、コロナ特需が薄れPC関連の売上が落ちています。その代わりに、データセンター向けが増えています。クラウド事業は好調で、データセンター向けは、引き続き前年比2倍だったといいます。
ザイリククス(XLNX)は、22年1Qに買収完了しています。22年2Qの売上予想は、65億ドル(前年比+69%)と悪くはないですね。
カリフォルニア州サンタクララ― 2022年5月3日― AMD(NASDAQ:AMD)は本日、2022年第1四半期の売上高59億ドル、粗利益48%、営業利益9億5,100万ドル、営業利益16%、純利益を発表しました。 7億8600万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.56ドルです。非GAAP(*)ベースでは、粗利益は53%、営業利益は18億ドル、純利益は16億ドル、希薄化後1株当たり利益は1.13ドルでした。 2022年第1四半期の業績には、2022年2月14日に終了したザイリンクスの最近完了した買収による四半期決算の一部が含まれています。
ザイリンクスを除くと、AMDの四半期売上高は53億ドル、非GAAP粗利益は51%、非GAAP営業利益は30%でした。AMDの会長兼CEOであるリサ・スー博士は、次のように述べています。 「当社の各事業は、EPYCサーバープロセッサの収益が3四半期連続で2倍以上になったことにより、前年比で2桁の大幅な成長を遂げました。 AMDの有機的成長の高まりと成長するザイリンクスビジネスの追加を反映した通年のガイダンスの増加により、当社のリーダーシップ製品に対する需要は引き続き堅調です。」
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、8月4日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
AMDの10年間の損益計算書は?

AMDは1984年に16ドルで上場しました。20年の40ドルを高値に伸び悩むも、16年から株価が上昇しています。22年5月は97ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、16年から売上と利益が増えています。「Ryzen」の開発に成功し、順調に売上が増えていますね。16年に−8.9%だった営業利益率は、21年には16.2%まで上昇しています。
パンデミック特需もあり、21年後半も力強く成長しそうです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも16年から順調に拡大してる事が分かりますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CFー投資CF)は、19年に黒字に成功しています。パンデミック禍でも汎用半導体は好調で、大きく営業CFを伸ばしています。AMDは生産を外部に委託するファブレス企業で、投資CFが少ないのが特徴です。
では、私たち投資家はどのように投資判断すればいいでしょうか?
AMDに投資する上で注目ポイントは?

AMDの注目すべきポイントを紹介します。
注目1:半導体世界1位はインテルで698億ドル?
19年時点の半導体メーカーの売上高ランキングです。
半導体メーカー世界1位は、インテルで売上高は698億ドルです。2位は韓国サムソンで556億ドル、3位は台湾TSMCで345億ドル、4位は韓国SK Hynixで228億、5位米国マイクロンが199億ドルと続きます。
19年時点では、AMDでは上位15社にランクインしてません。しかし、21年の売上高114億ドルで換算すると9位にランクインします。ADMは最も急成長している半導体メーカーです。
ADMはインテルのシェアを奪う事で急成長しています。
注目2:PC向け半導体のシェアは33%まで拡大?
過去8年間のインテルとAMDのCPUシェアです。
世界中のPCに搭載されている半導体の8割は、インテル製品だと言われていました。しかし、16年に10nmの立ち上げに失敗した事で、20年は65%まで落とします。対照的に、7nmの生産に成功したAMDは、17%から33%に上昇します。
AMDが開発した「Ryzen」は、高性能で人気が高いです。
高性能なCPU(集積面積が低いほど性能が高い)の開発に成功した上に、インテルより価格を低く設定しています。Ryzenは価格帯が6千〜1万円ほど安く、ベンチマークスコアでも圧倒しています(参考:何故CPUにAMD Ryzen が選ばれるのか?)。
主要家電量販店の週次の結果によると、最新の販売台数ではインテルを上回ります。秋葉原の家電量販店では、AMDを指名買いするお客さんが増えたといいます。
参考:AMDの四半期決算|前年比+54%成長でも投資すべきでない理由は?
AMDはデータセンター向けでも、インテルからシェアを奪っています。
注目3:AMDのDC向けは前年比+286%に加速?
インテルとAMDの売上高と成長率の推移です。
20年Q2までは、インテルの売上成長率は+43%と高いです。しかし、20年Q3に減速し、マイナス成長に陥っています。対照的に、AMDは20年Q3に+116%、21年Q1に+286%と大幅に上昇しています。
ただし、Q4は+183%に減速してる点は注意が必要です。
アマゾン、マイクロソフト、グーグルなどの事業者は、AMDの割合を増やしています。ただし、AMDのDC部門は、PS5やXboxの売上が含まれる点に注意が必要です。パンデミックによる都市封鎖の恩恵を受けて、ゲーム機器は世界中で大量に売れましたね。
純粋なデータセンター向けだけの数値は、AMDは公開していません。
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:AMDの四半期決算は?

- PC部門の売上高は、4年で4倍に増えてる
- 2016年に発売した「Ryzen」が、成長を牽引してる
- インテルよりも、高性能&低価格で販売してる
- 2桁成長でも、売上高はインテルの11分の1しかない
個人的には、AMDは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、競合インテルからシェアを奪い、PCとクラウド向けで急成長してるからです。売上高は過去5年で3倍に拡大し、世界上位10社に入る規模です。インテルが8割を独占していたPC市場で、AMDのシェアは2倍の34%に伸ばしています。
また、データセンター向けの半導体チップも急拡大しています。
20年Q3にインテルの売上高はマイナスに転落しています。対照的に、AMDのデータセンター&組み込み事業は、21年Q1に前年比+286%で拡大しています。コロナ特需が終わりゲーム機器向けは減速するも、引き続き高い成長率を維持しています。とりわけ、経済再開後はクラウド向けが好調です。
22年2月時点のPER34倍は十分に割安だと言えます。
AMDは、エヌビディアに買収されるという報道もあります。GPUを開発するエヌビディアも、インテルから間接的にシェアを奪う形で急成長しています。
[…] があるの? 決算について調べてたら↓のサイト末尾にそんな話が載ってたんだけど AMDの四半期決算|21年4Qは前年比+49%に減速 | やす@米国株決算オタク(400銘柄を観察)amerika-kabu.com […]