半導体市場はクラウド、5G、AI、自動運転で最も好調な業界だと言われています。ただ、中国の売上比率が5割以上で、中国経済の影響を受けます。22年3Qの売上は前年比+1.7%、4Qは+4.6%と低調ですね。
- 「5Gスマホの恩恵を受け、株価は20年4月から2.6倍…」
- 「21年は中国経済が鈍化、PERは10倍と割安が続く…」
- 「5Gスマホで好調なアップルが、コルボの主要顧客だ…」
コルボ(QRVO)は、スマホ向けの通信チップを製造する米国企業です。世界最先端のスマホに多く使用されている高周波フィルター、電力増幅器、モジュールの製造に特化しています。モバイル関連の売上比率が71%、インフラや防衛向けが29%です。
個人的には、コルボは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、5Gスマホの市場が急拡大し、その恩恵を受ける銘柄だからです。20年後半あたりから5Gスマホ販売は好調で、同社の業績を大きく押し上げていますね。21年1Q(21年6月期)は前年比+41%、営業利益率は27%と高いです。
5Gスマホが本格的に普及する22年も、力強く成長する可能性が高いです。
また、主要顧客はアップルだけではなく、韓国サムソン、中国VIVOとシャオミでも使われています。5Gスマホの販売は好調で、25年までに15億台に増えると言われています。
ただ、22年3Qは一時的にマイナス成長に陥っていますね。中国経済の影響を受けやすい銘柄で、今後も中国のスマホ売れ行きに依存します。個人的には、22年5月の予想PERは9.2倍は十分に割安だと思います。
- コルボ株直近の4半期決算(22年1-3月)は?
- コルボの過去10年間の売上高や営業利益は?
- PER16倍と割安で、5Gスマホの恩恵を受ける?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
コルボ(QRVO)の四半期決算は?

コルボ(QRVO)の四半期決算を紹介します。
22年2Q決算(21年9月30日)
- 売上高:12.55億ドル(前年比+18%)
- Mobile Products:71%
- Infrastructure and Defense Products:29%
- 営業利益:3.62億ドル(+63%)
- 純利益:3.19億ドル(+134%)
- 一株利益:2.83ドル(+140%)
22年3Q決算(21年12月31日)
- 売上高:11.14億ドル(前年比+1.7%)◯
- Mobile Products:71%
- Infrastructure and Defense Products:29%
- 営業利益:2.96億ドル(−1%)
- 純利益:2.16億ドル(+7%)
- 一株利益:1.95ドル(+12%)◯
22年4Q決算(22年3月31日)
- 売上高:11.66億ドル(前年比+4.6%)◯
- Mobile Products:71%
- Infrastructure and Defense Products:29%
- 営業利益:2.70億ドル(−8%)
- 純利益:2.12億ドル(−2%)
- 一株利益:1.95ドル(+0%)◯
4Qの売上高は前年比+4.6%で11.66億ドル、営業利益は−8%で2.70億ドルです。22年3Qと比較すると、売上は少し加速しています。営業利益率は23%と高いですね。
5Gスマホが好調で、売上高は順調に増えています。
売上比率7割を占めるモバイル事業は好調で、主要顧客はアップルです。また、コルボの5Gチップは、韓国サムソン、中国VIVOとシャオミでも使われています。5Gスマホの販売は好調で、25年までに15億台に増えると言います。
中国の売上比率が最も高く、中国経済の影響を受けます。23年1Qの売上予想は、10.25億ドル(前年比−8%)と低いです。
ノースカロライナ州グリーンズボロ、2022年5月4日(GLOBE NEWSWIRE)-世界をつなぐ革新的なRFソリューションの大手プロバイダーであるQorvo®(Nasdaq:QRVO)は本日、2022年4月2日に終了した2022年度第4四半期の決算を発表しました。 。
GAAPベースでは、Qorvoの2022年度第4四半期の収益は11億6600万ドル、粗利益は48.9%、営業利益は2億7100万ドル、希薄化後1株当たり利益は1.95ドルでした。非GAAPベースでは、粗利益は52.0%、営業利益は3億7700万ドル、希薄化後1株当たり利益は3.12ドルでした。
カーボの社長兼最高経営責任者であるボブ・ブリュージュワースは、次のように述べています。ダイナミックで困難なマクロ環境にもかかわらず、収益は四半期ガイダンスの中間点を超えました。私たちは引き続き順調に業績を上げており、お客様は私たちがリリースするテクノロジーや製品に興奮しています。 Qorvoは、複数年にわたる成長ドライバー、市場と顧客への露出の拡大、および製品と技術の深いポートフォリオを備えた非常に優れた立場にあります。」
23年1Q決算(22年6月…)
23年1Q決算は、8月5日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
コルボ(QRVO)の10年間の損益計算書は?

コルボは2015年に67ドルで上場しました。株価は長く伸び悩むも、20年から大きく上昇していますね。22年5月は113ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、21年に大きく売上が上昇していますね。21年は5Gスマホが、米国や中国で好調だからです。17-19年に伸びていないのは、中国市場でスマホ販売数が落ち込んだからですね。
21年の営業利益率は22.6%まで上昇しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは伸びていないが、EPSは18年から順調に上昇していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。16-19年は伸び悩むも、5Gスマホの需要増で営業CFが伸びていますね。投資CFは薄くなく、優良ビジネスだと言えます。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか。
コルボ(QRVO)の注目ポイントは?

コルボ(QRVO)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:22年4Qの売上前年比は+1.7%に減速?

コルボの四半期毎の売上高と成長率の推移です。
18-20年あたりは、成長率が大きく鈍化していました。その理由は、中国の経済成長鈍化でスマホ販売台数が落ちてたからですね。しかし、21年1Qを起点に上昇トレンドに入り、22年1Qは前年比+41%で加速しています。
しかし、3Qは+1.7%に減速し、4Q予想も+7%と弱いです。では、海外別の売上比率はどれくらいでしょうか?
注目2:中国の海外売上比率が全体の49%を占める?

20年時点のコルボの地域別売上高の構成比です。
売上高比率が1番高いのは中国で全体の49%を占めます。その次の多いが米国で、中国と米国市場だけで全体の8割です。米国に次いで、日本を含むその他のアジア、台湾、ヨーロッパと続きます。
売上比率からも分かる通り、Qorvoは米中貿易摩擦の影響を大きく受けます。ただし、中国の5Gスマホの需要は高く、まだまだ業績を押し上げそうです。
注目3:5Gスマホは25年に136倍の15億台?
世界の5Gスマホの出荷台数の推移です。
20年の5G出荷台数は、わずか0.11億台だけでした。しかし、25年には136倍の15億台に達すると予想されています。5Gスマホの成長は、5G先進国である中国が先導しています。
では、5Gスマホの地域別のシェアを見てみましょう。
注目4:地域別出荷台数は中国が56%で世界1位?
5Gスマホの地域別の出荷台数シェアです。
5G通信で先頭を走っているのは、米国ではなく中国です。都市圏で5G通信が利用できる中国は、21年の出荷台数シェアが56%と高いです。次いで、北米、欧州、アジア地域と続きますね。
そのため、21年後半もアップルやコルボの売上は好調だと予想できます。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:コルボ(QRVO)の四半期決算は?

- 電力効率が高い窒素ガリウムを開発する、新興半導体メーカーである
- 上場以来順調に売上高を伸ばすも、17年以降は鈍化傾向にある
- 中国の売上比率が過半数近く、米中貿易摩擦の影響を受ける
- 窒素ガリウムより電力効率が高い、酸化ガリウムの実用化が進んでる
- パワー半導体は成長産業だが、ドイツや日本などライバル企業が強い
個人的には、コルボは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、5Gスマホの市場が急拡大し、その恩恵を受ける銘柄だからです。20年後半あたりから5Gスマホ販売は好調で、同社の業績を大きく押し上げていますね。21年1Q(21年6月期)は前年比+41%、営業利益率は27%と高いです。
5Gスマホが本格的に普及する22年も、力強く成長する可能性が高いです。
また、主要顧客はアップルだけではなく、韓国サムソン、中国VIVOとシャオミでも使われています。5Gスマホの販売は好調で、25年までに15億台に増えると言われています。
ただ、22年3Qは一時的にマイナス成長に陥っていますね。中国経済の影響を受けやすい銘柄で、今後も中国のスマホ売れ行きに依存します。個人的には、22年2月時点の予想PERは10.7倍は十分に割安だと思います。
5Gスマホで最も恩恵を受ける銘柄はクアルコムです。営業利益率が30%と高い上に、20年1Qの売上高は前年比で53%も増加しています。
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