21年前半は景気が上向き、車載向け半導体が不足していますね。NXPセミコンダクターズは、その恩恵を最も受ける銘柄です。22年2Qの売上は前年比+27%、3Qは+20%に減速しています。
- 「コロナ後の景気回復で、20年3月から株価は3倍に高騰…」
- 「21年の車載向け半導体不足で、利益率は26%で過去最高…」
- 「22年2月のPER36倍、予想PER16倍と割安が続く…」
NXPセミコンダクターズは、オランダの半導体企業です。製造業や通信、医療など様々な業種に提供しているが、自動車向けが売上全体の44%を占めます。省電力でセキュリティにも優れ自動車向けで世界1位、自動運転システムで高いシェアを持ちます。
個人的には、NXPセミコンダクターは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、半導体市況は経済再開後も、好調な業績が続いているからです。同社は車載向け半導体に強く、経済再開で最も需要が期待される分野ですね。実際に、21年は車載向けが不足してることで、営業利益率は26%と過去最高水準です。
車載向けと産業向けは、22年後半も高い成長率を維持しています。
自動車産業は19年の需要減による販売不振に加えて、20年と21年はコロナで低迷しています。その反動で、22年は力強く成長しそうですね。経済再開に伴い、産業やIoT向けが加速してる点も好材料です。
22年11月時点の予想PER10倍は割高ではありません。
- NXPIの4半期決算(22年7-9月)は?
- NXPIーの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 営業利益率24%と過去最高だが、投資すべきでない理由は?
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ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
NXPセミコンダクターズ(NXPI)の四半期決算は?

NXPセミコンダクターズ(NXPI)の過去四半期の決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月30日)
- 売上高:31.36億ドル(前年比+22%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:6.57億ドル(+86%)
- 1株当たり利益:3.37ドル(+45%)
22年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:34.45億ドル(前年比+27%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:6.70億ドル(+68%)
- 1株当たり利益:3.52ドル(+47%)
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:34.45億ドル(前年比+20%)◯
- Automotive:18.04億ドル(+24%)
- Industrial & IoT:7.13億ドル(+17%)
- Mobile:4.10億ドル(+19%)
- Comm. Infra:5.18億ドル(+14%)
- 営業利益:10.01億ドル(+41%)
- 純利益:7.38億ドル(+42%)
- 1株当たり利益:2.79ドル(+46%)○
3Qの売上高は前年比+20%で34.45億ドル、営業利益は+41%で10.01億ドルでした。22年1Qと2Qに引き続き、3Qの売上と利益も好調ですね。営業利益率は29%と、過去10年で最も高い数値です。
18年と19年は自動車販売が世界的に不調でした。
20年はコロナ危機で需要が低迷するも、その後は自動車業界の市況は上向いています。経済再開後の21年後半も強く、自動車と産業向けは引き続き高い成長率を維持しています。車載向け半導体不足もあり、収益性も大幅に改善しています。
同社CEOは、長期的には産業向けで回復力があると述べています。しかし、22年4Qの売上予想は33.0億ドル(前年比+9%)と減速気味ですね。
「NXP の四半期収益は 34 億 5000 万ドルで、前年比で 20% 増加し、当社のガイダンス範囲の中間点を上回っています。 全体として、第 3 四半期は非常に好調でした。 しかし、消費者向け IoT 事業のマクロ環境の弱体化の影響を受けました。 同時に、自動車市場と産業市場の両方の需要は、供給が徐々に改善されていることに加えて、長期的および企業固有の要因によって引き続き回復力があります。 NXPの社長兼最高経営責任者(CEO)であるKurt Sieversは、次のように述べています。
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Q決算は、23年2月1日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
NXPセミコンダクターズ(NXPI)の損益計算書は?

NXPセミコンダクターズは10年に14ドルで上場しました。株価は順調に上昇し常に最高値を更新しています。20年3月は70ドルまで急落するも、22年11月は148ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は横ばいが続いています。利益率も安定しておらず、20年は3.5%まで低下しています。ただし、21年前半は自動車向け半導体不足で、営業利益率は短期的に19%まで上昇しています。
21年後半も半導体不足は続く可能性は高いです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは横ばいが続いていますね。EPSは安定しておらず、19年以降は低調な数値が続いています。ただし、21年は利益率を押し上げる可能性が高いですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、黒字だが上昇傾向にはないですね。ただし、設備投資は大きくなく、黒字を維持してる点は高く評価できます。自動車向け半導体の需要が強くなれば、現金も積み上がってきますね。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
NXPセミコンダクターズ(NXPI)の注目ポイントは?

NXPセミコンダクターズ(NXPI)の注目すべきポイントを紹介します。NXPセミコンダクターズは、自動車向け半導体で世界1位で、自動運転システムで高いシェアを持ちます。製品は省電力でアナログ対応やセキュリティに優れています。
注目1:世界半導体企業で売上高14位にランクイン?
19年の半導体企業の売上高ランキングです。
半導体世界1位はインテルで、698億ドルの売上高があります。2位は韓国サムソンで556億ドル、3位は台湾TSMCで345億ドル、4位は韓国SK Hynixで228億ドル、5位は米国マイクロンで199億ドルと続きます。
NXPセミコンダクターズは、14位で84.2億ドルの売上高です。インテルの8分の1規模ですね。自動車向け半導体に強みがあります。
注目2:自動車向け半導体は売上高の44%を占める?
NXPセミコンダクターズの事業別売上高の推移です。
売上比率が最も高いのは自動車向けで、全体の44%を占めています。次いで、産業やIoT向けが21%、通信向けが19%、モバイル向けが14%と続きます。18年と19年は世界的に自動車販売が不調で大きく売上高を落としています。
しかしながら、景気回復する21年は、自動車の需要が高まっています。では、自動車向け半導体で、NXPセミコンダクターズはどれくらいシェアがあるでしょうか?
注目3:自動車向け半導体で世界1位で11%のシェア?
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参考:Infineon And NXP: Tailwinds As Automotive ICs Recover In 2020
18年時点の自動車向け半導体の市場シェアです。
自動車向け半導体では、NXPセミコンダクターズは11%で1位のシェアを持ちます。2番手は独国インフィニオンで9%、3位は日本のルネサスで8%、4位はテキサス・インスツルメンツ(TXN)で7%、5位はSTマイクロンで6%と続きます。
自動車向け半導体は、電気自動車や自動運転で拡大が期待される市場です。
NXP半導体は、自動車向け半導体で市場をリードしています。同社のICは省電力でアナログ対応やセキュリティに優れています。年間売上高は45億ドルに達し、デジタルメーターや運転支援システム(ADAS)などの重要な分野で市場シェアを拡大しています。
NXPセミコンダクターズが現在の市場シェアを維持すれば、半導体部門の売上高は今後4年間で87%増えることが期待されています。
また、21年後半は自動車向け半導体不足で、業績好調が続きそうです。
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:NXPセミコンダクターズの四半期決算は?

- 10年に上場した、オランダの半導体製造企業である
- 車載向け半導体で世界1位で11%、自動運転でも強い
- 車載向け44%、産業21%、通信19%、モバイル14%
- 売上高は横ばいが続くも、20年の営業利益率は3.5%
- 車載向け半導体不足で、21年1Qの営業利益率は19%
- 21年後半も半導体不足が続くも、長期化するかは不明
個人的には、NXPセミコンダクターは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、半導体市況は経済再開後も、好調な業績が続いているからです。同社は車載向け半導体に強く、経済再開で最も需要が期待される分野ですね。実際に、21年は車載向けが不足してることで、営業利益率は26%と過去最高水準です。
車載向けと産業向けは、21年4Qも高い成長率を維持しています。
自動車産業は19年の需要減による販売不振に加えて、20年と21年はコロナで低迷しています。その反動で、22年は力強く成長しそうですね。経済再開に伴い、産業やIoT向けが加速してる点も好材料です。
22年1Qの売上成長率は+24%と強気です。そのため、2月時点の予想PER16倍は割高ではありません。
車載向け半導体で、競合企業はオン・セミコンダクターです。オン・セミコンダクターはEV向けにパワー半導体を製造しています。米国、中国、欧州でEVの需要が増えているため、同社の業績も大きく上向いています。
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