アナログ半導体を製造するTXNは、5G、IoT、自動運転の恩恵を受ける銘柄です。コロナで業績が伸び悩むも22年2Qと3Qも前年比+13%と減速しています。株価は21年10月から伸び悩み、予想PER24倍と割安ですね。
- 「アナログ半導体で世界1位、21年は5G特需の恩恵を受ける…」
- 「5Gが期待されているが、22年2月のPERは21倍は割高か…」
- 「21年以降は米中貿易摩擦も緩和し、業績を押し上げるかも…」
テキサスインスツルメンツは、アナログ半導体で世界1位の米国企業です。半導体メーカーとしては、世界8位の売上高でインテルの5分の1規模です。アナログ半導体は通信、IoT、自動車など、成長産業で幅広く利用されています。
テキサスインスツルメンツは、長期保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、アナログ市場を独占する企業で、利益率が高いからです。デジタル時代でも、アナログ半導体の需要は残り続けます。同社は世界シェア18%で1位、営業利益率は52%まで上昇しています。
世界的な景気後退で低迷するも、コロナ後は順調に回復しています。
半導体市況は22年も強く、サプライ問題があるも業績は好調が続きます。同社のアナログ半導体は、通信、IoT、EV自動車など幅広く利用されます。特に好調なのは、産業や自動車向けだといいます。
ただ、22年後半以降は、個人向け電子機器と産業向けが低迷しています。23年2Qの売上予想も前年比−16%と弱いですね。半導体関連株は割安で、23年11月時点の予想PER24倍と割安です。
- TXN直近の4半期決算(23年7-9月)は?
- TXNの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 部品供給の問題で、前年比+21%に減速?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
テキサスインスツルメンツ(TXN)の四半期決算は?
テキサスインスツルメンツ(TXN)の四半期決算を紹介します。
22年4Q決算(22年12月30日)
- 売上高:46.70億ドル(前年比−3%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:19.62億ドル(−8%)
- 一株利益:—ドル(—%)
23年1Q決算(23年3月30日)
- 売上高:43.79億ドル(前年比−11%)◯
- Analog:32.89億ドル(−14%)
- Embedded Processing:8.32億ドル(+6%)
- Other:2.58億ドル(−16%)
- 営業利益:19.34億ドル(−25%)
- 純利益:17.08億ドル(−22%)
- 一株利益:1.85ドル(−21%)◯
23年2Q決算(23年6月30日)
- 売上高:45.31億ドル(前年比−13%)◯
- Analog:32.78億ドル(−18%)
- Embedded Processing:8.94億ドル(+9%)
- Other:3.59億ドル(−10%)
- 営業利益:19.72億ドル(−28%)
- 純利益:17.22億ドル(−25%)
- 一株利益:1.87ドル(−24%)◯
23年3Q決算(23年9月30日)
- 売上高:45.32億ドル(前年比−14%)✖️
- Analog:33.53億ドル(−16%)
- Embedded Processing:8.90億ドル(+8%)
- Other:2.89億ドル(−32%)
- 営業利益:18.92億ドル(−29%)
- 純利益:17.09億ドル(−26%)
- 一株利益:1.85ドル(−25%)◯
3Qの売上高は前年比−14%で45.32億ドル、営業利益は−29%で18.72億ドルでした。23年1Qや2Qに続き、3Qも低調ですね。営業利益率は41.7%と高いですね。
個人消費の落ち込みにより、22年後半から減速していますね。ただし、自動車市場での需要は強いとしています。
23年4Qの売上予想も、41.0億ドル(前年比−12.3%)と弱いです。
テキサス・インスツルメンツ社 (TI) (ナスダック: TXN) は本日、第 3 四半期の売上高が 45 億 3,000 万ドル、純利益が 17 億 1,000 万ドル、1 株当たり利益が 1.85 ドルであると報告しました。 1 株あたりの利益には、会社の当初のガイダンスに含まれていない項目に対する 5 セントの利益が含まれています。
TIの社長兼最高経営責任者(CEO)であるハビブ・イラン氏は、同社の業績と株主への利益還元について次のようにコメントした。• 「売上高は前四半期から横ばいで、前年同期比で 14% 減少しました。当四半期中、自動車の成長は続き、産業の低迷は拡大しました。
• 「その後 12 か月間の当社の営業キャッシュ フローは 65 億ドルで、当社のビジネス モデルの強さ、製品ポートフォリオの品質、および 300 mm 生産の利点が改めて強調されました。同期のフリー キャッシュ フローは 16 億ドルでした。
• 「過去 12 か月間、当社は研究開発と販売管理費に 37 億ドルを投資し、設備投資に 49 億ドルを投資し、所有者に 56 億ドルを還元しました。
• 「TI の第 4 四半期の見通しは、売上高が 39 億 3000 万ドルから 42 億 7000 万ドルの範囲、1 株当たり利益が 1.35 ドルから 1.57 ドルの範囲になると考えています。当社は、2023 年の実効税率が約 13% ~ 14% になると引き続き予想しています。」
23年4Q決算(23年12月…)
23年4Qの決算は、1月25日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
テキサスインスツルメンツ(TXN)の損益計算書は?
テキサスインスツルメンツは84年に2.3ドルで上場しました。常に最高値を更新し続ける銘柄で、株価はずっと上昇しています。23年10月は140ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上は緩やかに上昇しています。アナログ半導体市場トップで価格決定権があり、営業利益率は44%と特出して高いです。コロナの影響は限定的で、21年は景気再開と共に力強く成長しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは横ばいだが、EPSは右肩上がりで上昇しています。連続増配銘柄としても知られ、配当利回りは2%前後、配当性向は50%で安定しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(投資CF−営業CF)は、安定して伸びています。設備投資が少ないのは、製造工程を外部に委託するファブライト企業だからです。投資CFが少ない上に、毎年営業CFは切り上がっていますね。
では、私たち投資家はどのような点に注目すれば良いのでしょうか?
テキサスインスツルメンツ(TXN)のポイントは?
テキサスインスツルメンツの注目すべきポイントを紹介します。
注目1:TI社は業界8番目の半導体メーカーである?
19年の半導体企業の売上高ランキングです。
テキサスインスツルメンツは、世界8位の半導体メーカーです。売上高ベースでは、1位インテル(INTC)の5分の1の規模です。米中貿易摩擦の影響を受けて、29年は多くの半導体メーカーがマイナス成長でしたね。
参考:インテルの四半期決算|20年4Qはクラウド向けが-16%で低迷?
また、アナログ半導体では、業界1位のメーカーです。
注目2:アナログ半導体で業界1位で市場シェア18%?
アナログ半導体の売上高ランキングです。
テキサスインスツルメンツは、世界1位のアナログ半導体企業です。2位はアナログデバイス(ADI)で9%、3位はInfineonで6%と続きます。アナログIC市場は、通信や自動車、エレクトロニクス産業で需要が高いです。
参考:アナログデバイセズの四半期決算|アナログ半導体市場で世界2位
では、アナログデバイセズのエンド市場の割合を見てみましょう。
注目3:エンド市場は産業向けが36%を占める?
テキサスインスツルメンツのエンド市場の割合です。
テキサスインスツルメントで売上比率が最も高いのは、産業向けで36%を占めます。次いで、家電製品向けが23%、自動車が21%、通信向けが11%、エンタプライズが6%と続きます。幅広くアナログ半導体を納品してる事が分かりますね。
5GやIoT、自動運転など、幅広い領域で成長産業の恩恵を受けます。
では、過去売上高はどのように推移してきたでしょうか?
注目4:21年4Qは売上成長率+18%に減速?
テキサスインスツルメンツの売上高と成長率の推移です。
世界的な景気後退で19年は大きく需要が縮小していました。また、20年は需要が上向くも、20年2Qはコロナで再び−11%まで落ち込みます。しかし、経済再開で21年1Qは+28%、2Qは+41%に加速しています。
ただ、部品供給に問題があり、3Qは+21%、4Qは+18%に減速しています。また、22年1Q予想も+11%と控えめな数値ですね。個人的には、半導体市況は22年も力強く推移すると思います。
同社は連続高配当銘柄としても知られます。
注目5:22年2月時点の配当利回りは2.58%?
テキサスインスツルメンツの配当金と配当性向の推移です。
22年2月時点の同社の配当利回りは、2.58%と高いです。また、連続増配銘柄としても知られ、配当性向50%で持続性も高いです。20年も増配したのは高く評価されてよく、21年以降も期待して良い高配当銘柄ですね。
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:テキサスインスツルメンツの四半期決算は?
- アナログ半導体で業界1位、市場シェア18%を占める
- アナログ半導体は利益率が高く、営業利益率は40%と高い
- 2018年以降は、米中貿易摩擦とコロナで売上高は減少傾向にある
- 幅広い業界にアナログICを供給し、長期的に5GやIoTの恩恵を受ける
- 成長率がプラスに転じたら、長期投資を考えたい銘柄である
テキサスインスツルメンツは、長期保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、アナログ市場を独占する企業で、利益率が高いからです。デジタル時代でも、アナログ半導体の需要は残り続けます。同社は世界シェア18%で1位、営業利益率は52%まで上昇しています。
世界的な景気後退で低迷するも、コロナ後は順調に回復しています。
半導体市況は22年も強く、サプライ問題があるも業績は好調が続きます。同社のアナログ半導体は、通信、IoT、EV自動車など幅広く利用されます。特に好調なのは、産業や自動車向けだといいます。
半導体関連株は割安で、同社の株価も22年2月時点で予想PER21倍と割安です。割安な理由は将来の生産過多を懸念されているからです。
アナログデバイセズは、アナログ半導体市場で2番のメーカーです。同社も21年1の売上高が、前年比+26%で加速しています。テキサスインスツルメンツと同様に、営業利益率は32%と高いです。
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