アナログデバイセズ(ADI)四半期決算|22年2Qは+79%に加速

半導体市場はクラウド、5G、AI、自動運転で21年に最も好調な業界だと言われています。20年4月のコロナ以降、アナログデバイセズの株価は2倍にも高騰していますね。経済再開する21年後半も好調で22年1Qは前年比+72%、22年2Qも+79%と好調です。

  • 「アナログ半導体で世界2位、21年は5G特需の恩恵を受ける…」
  • 「5Gが期待されているが、22年2月の予想PERは22倍…」
  • 「21年以降は米中貿易摩擦も緩和し、業績を押し上げるかも…」

アナログデバイセズは、アナログ半導体で世界2位の米国企業です。半導体メーカーとしては、世界8位の売上高でインテルの15分の1と小さいです。アナログ半導体は通信、IoT、自動車など、成長産業で幅広く利用されていますね。

個人的には、ADIは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、アナログ半導体は需要が強く、今後も売上が伸びると思うからです。22年は大幅に売上を伸ばしている上に、収益性も改善しています。

ただし、業界最大手のテキサスインスツルメンツ(TXN)の方が利益率は高いですね。TXNの営業利益率は50%を超えて特出して高いです。短期的には、両企業とも減速しそうだが、中長期的にはまだまだ業界全体が伸びそうですね。

22年11月の予想PER16倍は十分に割安です。

ADIの投資判断したい人向け
  1. ADIの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. ADIの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 経済再開する21年後半は、さらに好調が続く?

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ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

アナログデバイセズ(ADI)の四半期決算は?

アナログデバイセズ(ADI)の四半期の決算を紹介します。

22年2Q決算(22年4月30日)

2Q決算の内容は...
  1. 売上高:29.72億ドル(前年比+79%)○
  2.  Industrial:15.01億ドル(+54%
  3.  Automotive:6.33億ドル(+145%
  4.  Communications:4.73億ドル(+70%
  5.  Consumer:3.63億ドル(+146%
  6. 営業利益:9.18億ドル(+77%
  7. 純利益:7.83億ドル(+85%
  8. 一株利益:1.49ドル(+31%)○

22年3Q決算(22年6月30日)

3Q決算の内容は...
  1. 売上高:31.10億ドル(前年比+76%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:7.49億ドル(+48%
  4. 一株利益:2.52ドル(+46%

22年4Q決算(22年9月30日)

4Q決算の内容は...
  1. 売上高:32.48億ドル(前年比+39%)○
  2.  Industrial:16.61億ドル(+40%
  3.  Automotive:6.72億ドル(+21%
  4.  Communications:5.01億ドル(+15%
  5.  Consumer:4.11億ドル(+13%
  6. 営業利益:11.02億ドル(+1013%
  7. 純利益:9.36億ドル(+1148%
  8. 一株利益:1.82ドル(+1038%)○

Qの売上高は前年比+39%で32.48億ドル、営業利益は+1013%で11.02億ドルでした。22年2Qや3Qに続き、4Qの売上と利益も好調ですね。営業利益率は31.9%と過去10年でも高い水準です。

他の半導体企業と比較して、同社の業績は良いですね。

その理由は、アナログ半導体は産業向け需要が高いからです。ただし、21年後半に好調だった自動車と消費材向けは減速していますね。

23年1Qの売上予想は、31.5億ドル(前年比+17%)と減速します。

「ADI は 7 四半期連続で記録的な収益を上げ、2022 年を強力に締めくくりました。インダストリアル、オートモーティブ、コミュニケーションの B2B 市場は過去最高に達し、コンシューマ ビジネスはまたしても力強い成長を遂げました。私たちのチームの実行は、強力な営業レバレッジと相まって、アナログ・デバイセズの歴史の中で最も収益性の高い年を可能にしました。」 「経済的背景が需要の不確実性を引き起こし続けていますが、安定した注文、強力なバックログ、継続的なデザインウィンの勢いにより、短期的には良好な位置にあります。

Roche は次のように続けています。規模と多様化を拡大し、製造の俊敏​​性を高め、顧客ブランドを強化しました。これらの強みにより、アナログ・デバイセズはイノベーションへの揺るぎないコミットメントを維持し、インテリジェントなエッジで画期的なソリューションを開発しながら、すべての利害関係者に長期的な価値を提供することができます。」

参考:Analog Devices 4Q and Fiscal 2022 Results

23年1Q決算(22年12月…)

23年1Q決算は、2月23日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

アナログデバイセズの10年間の損益計算書は?

アナログデバイセズは1980年に0.6ドルで上場しています。08年から株価は上昇し、20年は大きく上昇していますね。20年3月は88ドル、22年11月は168ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、順調に売上は増えています。17年はLinear Technologyを買収する事で、大幅に伸びています。営業利益も順調に拡大し、21年は30%と半導体業界内でも高いです。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。どちらも安定して増えていますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(投資CF−営業CF)は、安定して伸びています。設備投資が少ないのは、製造工程を外部に委託するファブライト企業だからです。投資CFが少ない上に、毎年営業CFは切り上がっていますね。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いでしょうか?

アナログデバイセズ(ADI)の注目ポイントは?

アナログデバイセズ(ADI)の注目すべきポイントを紹介します。

注目1:アナログ半導体で業界2位で市場シェア9%?

参考:2018年のアナログ半導体企業トップ10

アナログデバイセズは、アナログ半導体市場で世界2位のメーカーです。

アナログ半導体上位10社の売上高合計は、前年比9.4%増の361億ドル、業界全体の60%を占めています。業界2位のアナログデバイセズでも業界シェアは9%、1位のテキサス・インスツルメントでも18%だけです世界中には、市場シェア1%に満たないアナログ半導体メーカが多数存在します。

アナログIC市場は、通信や自動車、エレクトロニクス産業で需要があり、前年比で10%前後で成長していますね。では、なぜデジタル時代にも関わらず、アナログ市場も拡大しているのでしょうか

注目2:産業向けが売上の53%を占める?

参考:Revenue of Analog Devices by end market from 2016 to 2020

21年の事業別売上高の推移です。

売上比率が最も高いのは産業向けで、全体の53%を占めます。次いで、通信が21%、自動車が13%、消費者が11%と続きます。

5G向けで成長が期待される通信だが、マイナス成長が続いています。また、21年は車載向け半導体不足で自動車向けが好調ですね。車載向け半導体の供給不足は、22年前半に解消すると言われています。

では、地域別の売上比率をみてみましょう。

注目3:売上比率が1位は米国で33%を占める?

参考:Revenue of Analog Devices by geographic region

21年の地域別売上高の推移です。

売上比率が最も高いのは米国で、全体の33%を占めます。次いで、中国が24%、欧州が22%、アジアが10%、日本が10%と続きます。最も伸びているのは中国で、需要が低い19年や20年も増えています。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:アナログデバイセズ(ADI)の四半期決算は?

アナログデバイセズ株の注目ポイントは...
  1. 大型買収を成功させながら、売上高は順調に推移している
  2. アナログ半導体で業界2位で、営業利益率も30%と高い
  3. 5Gで期待されるが、19年以降は米中貿易摩擦で減速してる
  4. アナログ半導体は競争相手も多く、シェア拡大が難しい

個人的には、ADIは投資したい銘柄ではないです。

なぜならば、業界最大手のテキサスインスツルメンツ(TXN)と比較して、利益率が低いからですTXNの営業利益率44%に対し、ADIは30%です。また、21年2QでTXNは前年比+41%に加速するも、ADIは+21%に減速しています。

ただ、短中期的には経済再開で業績好調まだまだ続きます。

22年1Q(22年1月期)の売上成長率は+72%、自動車産業向けは124%と最も加速しています。全産業と地域で売上は好調で、22年も世界経済が好調だと示唆しています。22年2月時点の予想PER22倍は割高ではありません。

競合のテキサスインスツルメンツは、22年にAMDに買収されます。そのため、競合企業はAMDになりますね。

アナログ半導体市場で最大手はテキサスインスツルメンツです。テキサスインスツルメンツの方が力強く売上が伸びています。急成長しているAMDによる買収は、相乗効果が高いと思います。

参考:AMDの四半期決算|21年4Qは前年比+49%に減速

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