TSMCの四半期決算|21年4Qは前年比+21%に加速

半導体の受託開発であるTSMCは、クラウド、5G、AI、自動運転で最も恩恵を受ける銘柄ですね。コロナ禍でも業績は好調で、22年も続く見込みです。21年3Qの売上は前年比+16%、4Qも+21%と好調が続きます。

  • 「22年1月の予想PER28倍は、割安なのだろうか…」
  • 「世界的な受託生産会社で、市場の過半数を独占している..」
  • 「米中貿易の懸念はあるも、3年で1000億ドルの設備投資…」

TSMC(TSM)は、半導体を受託生産する業界最大手の台湾企業です。半導体企業の売上高では、1位のインテル、2位のサムソンに次ぐ3位です。ファンドリとしては最大規模で、TSMC1社だけで世界の過半数のシェアを獲得しています。22年も市況は強く、今後3年間で1000億ドルを設備投資に費やします。

個人的には、TSMは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、ファウンドとしては過半数のシェアを持ち、他の圧倒しているからです2位は米国GFSで10%、3位はサムソンで9%しかありません。21年の売上高は過去最高額で、営業利益率も41%に切り上がっています。

半導体市況は、22年も好業績が続く見込みです。

ただ、市況サイクルは3-4年で、長期的には懸念材料も多いですね。米中貿易摩擦により、設備投資は米国と中国の両方で過剰に増えています。コロナ後の経済再開で実需が高いのは事実だが、いずれは市況の転換点に立ちますね。

市況関連銘柄に投資するならば、サイクルの最悪期に投資するべきです。

そのため、22年1月時点の予想PER28倍と高いが、積極的に投資したい局面ではありません。23年以降はどこかで供給過剰に陥るため、そのタイミングで投資したいですね。

TSMCの投資判断したい人向け
  1. TSMC直近の4半期決算(21年9-12月)は?
  2. TSMCの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 22年も業績は好調だが、投資すべきでない理由は?

▼▼12月分コンサルも募集開始、締切は11/30日まで▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

このブログを通じて、投資を教えて欲しいと多くの要望を頂きました

22年9月から、月5名を上限に個別コンサルしています。12月分のコンサルも11月28日から募集を開始しています。また、12月は決算期でないため、一時的に10名に拡大しますそれから、22年1月は料金を2倍にするので、収入や資産に余裕がない人は、12月がお試し価格で受ける最後のチャンスです

締め切りは11月30日の24時までです。

コンサルの詳細は以下の記事に記載しています。

参考:【5名限定で3000円】「個別コンサル」とライン追加のお願い

今すぐ申し込みたい人は、LINEを追加し「コンサル依頼」してください。
友だち追加

TSMCの四半期決算は?

TSMCの四半期決算を紹介します。

21年2Q決算(21年6月30日)

2Q決算の内容は...
  1. 売上高:3721億TWD前年比+19%
  2. 営業利益:1456億TWD(+11%
  3. 純利益:1343億TWD(+11%
  4. 一株利益:5.17TWD(+10%

21年3Q決算(21年9月30日)

3Q決算の内容は...
  1. 売上高:4146億TWD前年比+16%
  2. 営業利益:1710億TWD(+13%
  3. 純利益:1562億TWD(+13%
  4. 一株利益:6.03TWD(+13%

21年4Q決算(21年12月31日)

4Q決算の内容は...
  1. 売上高:4381億TWD前年比+21%)◯
  2. 営業利益:1827億TWD(+16%
  3. 純利益:1662億TWD(+16%
  4. 一株利益:6.41TWD(+16%)○

4Qの売上高は前年比+21%で4381億TWD、営業利益は+16%で1827億TWDでした。21年2Qと3Qに引き続き、4Qの売上と利益も好調です。営業利益率も41%と過去最高に高い水準です。

22年も引き続き、半導体市況は好調が続きそうです。半導体の需要はかつてないほど上向き、クラウド向け高性能PC、5G向けスマホ、人工知能、自動運転、ゲームなど、様々な業種で需要が伸びています。

同社は今後3年で1000億ドルの設備投資を計画しています。

台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(台湾積体電路製造)は世界最大の半 導体ファウンドリーメーカー(2019 年時点で 50%を超える市場シェア)。AVGO や QCOM、NVDA や AMD 等のファブレス企業からの受託を受け、集積回路(IC)とその 他の半導体デバイスの製造・販売、検査や組み立てなどを行っている(具体的には、ウ エハー製造、プロービング、組み立て、検査のほか、マスク製造、設計サービスを提 供)。社史をたどると、1987 年にフィリップスと台湾政府、その他民間からの投資を受け、 合弁会社として設立。1997 年に ADR(米国預託証券)として株式公開された。近年では、米中貿易戦争の最中に、売上の 1 割以上を占めたファーウェイへのチップ販売ができなくなり、その後、米国と日本に工場を設立することを決めた。

TSMC がホームページ上で公開している第 2 四半期決算資料の「2Q21 Revenue by Platform(用途別売上高)」を見ると、売上の中で最も大きな割合を占めるのはスマー トフォン向けが 42%、パソコンやサーバー、ゲーム機用 CPU、GPU などを含む HPC 向け は 39%と、この 2 つの分野で全体の 8 割を占めている。

スマートフォン向けが第 1 四半期(1-3 月)に比べて 3%減少しているのに対して、 HPC 向けは 12%増加と全体の伸びをけん引した。一方、全体に占める割合は 4%と小さ いものの、自動車向けも前四半期から 12%伸びており、これらが用途別としては最も 大きい伸び率となった。

同資料に掲載されている「2Q21 Revenue by Technology(テクノロジー別売上高)」を 見ると、最先端分野である 7 ナノプロセスが 31%、5 ナノプロセスが 18%と全体のほ ぼ半分を占めている。最先端の 7 ナノプロセスと 5 ナノプロセスの売上は順調に伸びて おり、とりわけ今後も 5 ナノプロセスの成長が期待されている。次の四半期についてフ ァン CFO は、「第 3 四半期は、業界をリードする当社の 5 ナノメートル、7 ナノメート ル技術の好調な需要が、業績を支える見通しだ。スマートフォン、HPC、IoT、自動車関 連アプリケーションの 4 つの成長プラットフォームすべてが原動力になる」と強気な姿 勢を示している。

参考:マネックス証券 – 2021/10/15

22年1Q決算(22年3月…)

22年1Q決算は、4月14日公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

TSMCの10年間の損益計算書は?

TSMCは97年に4.6ドルで上場しています。株価は右肩上がりで上昇し、常に最高値を更新し続ける銘柄ですね。20年3月は46ドルに下落するも、22年1月は139ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上と利益は右肩上がりで拡大しています。過去10年で売上は4倍近く上昇し、21年の営業利益率も41%と高いです。景気動向の影響や米中貿易摩擦の懸念はあるも、順調に規模を拡大しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は62%と高いですね。EPSは過去10年で3.5倍にも拡大しています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、安定して推移しています。半導体企業の受託生産者であるTSMCは、設備投資が少なくないビジネスです。ただし、価格競争力は他を圧倒し、十分な営業CFを稼いでいますね。今後3年で1000億ドルの設備投資をすると言及しています。

では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

TSMCの注目すべきポイントは?

TSMCに投資する上で、注目すべき点を紹介します。

注目1:世界3位の半導体メーカで世界1位の受託生産?

参考:2019年半導体企業ランキング、Intelが首位返り咲き

19年の半導体企業の売上高では、世界3位の半導体メーカーです

1位インテルの売上高は698億ドル、2位はサムソンで517億ドル、3位はTSMCで345億ドルです。2018年の売上高と比較すると、サムソンをはじめ多くの半導体メーカーが売上高を落としていますね。売上高が大きく落ち込んだ理由は、世界中でスマホの販売不振が大きいです

世界中の下請け企業であるTSMCは、不調な2019年でもプラス成長を維持しています。

また、 TSMCは半導体受託生産で世界1位のメーカーでもあります。TSMC1社だけで、世界の46.3%のシェアを占めます2番手は米国のグローバルファウンダリーズで9.9%、3番手がサムソンで9.2%しかありません。半導体受託生産としては、不動の地位を手に入れています(参考:台湾TSMC、独り勝ち)。

では、TSMC製品別の売上高比率を見てみましょう。

注目2:スマホと高性能PCで売上高の80%を占める?

参考:2Q20 Revenue by Technology(TSMC)-2020/07/16

TSMCが提供する製品の割合と、前四半期の成長率です。

TSMCが製造する製品で多いのは、スマートフォンと高性能PCで全体の80%を占めます。IoTや完全自動運転の半導体が期待されているが、実際にはまだまだ伸びていない事が分かりますね。また、前四半期の成長率を比較すると、伸びている分野は高性能PCだけです。

高性能PCの需要が高い理由は、クラウド事業社からの需要が高いからです

好調なクラウド事業とは対照的に、2019年はスマホの販売不振や米中貿易摩擦の影響で12.1%のマイナス成長でした。2020年はプラス5.4%の成長率が期待されていたが、コロナの影響で先が見通せない状況です。2020年は5GやIoTで期待されるも、現時点では高性能PC以外の需要は高くない点に注意が必要ですね

では、TSMCはどれくらい競争力が高いのでしょうか?

注目3:7nmプロセスが売上高の7割を占める?

参考:2Q20 Revenue by Technology(TSMC)

TSMCは、世界市場の46%を独占する半導体のファウンドリー(受託生産)です。

TSMCが世界中に半導体メーカーに選ばれる理由は、高い技術力があるからですね。TSMCは、微細化の最先端技術で、米国のインテルや韓国のサムソンと競っています。TSMCとサムスン電子は7nm(10億分の1メートル)の半導体を量産し、次世代の5nmや3nmの開発をしています

その一方で、インテルはようやく10nmの量産に着手したところです。また、2020年2Q決算(7月)では、7nmの開発に遅れていることも発表しましたね。

TSMCの決算資料を見ると、すでに大量の7nm製品を市場に供給している事が分かります。また、2020年6月には、車載IC向けに世界初の7nm製造を発表しています。7nmの車載ICは、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転に使われます。(参考:「世界初」TSMCが7nmの車載IC向け製造プロセス

では、TSMCの地域別の売上高はどうなっているでしょうか?

注目4:地域別の売上高は米国だけで58%を占める?

TSMCの海外売上高を見ると、米国市場が全体の58%を占めます。

台湾メーカーにも関わらず、中国の売上高比率は意外と多くはありません。米国に市場に次いで、中国が21%、アジア太平洋、欧州と中東地域、最後に日本市場がきます。前年度と比較すると、売上割合が伸びている地域は中国です

では、TSMCはどれくらい貿易摩擦の影響を受けるのでしょうか?

注目5:米中貿易摩擦で売上高が14%も落ちる?

参考:米中対立、半導体受託大手のTSMCに試練

半導体業界に投資する上では、米中貿易摩擦の影響を考える必要がありますね。米国企業と同盟国は、ファーウェイへの輸出を禁止しています。

地域別の売上比率を考えると、米国向けが60%を占めるため米政権の意向に沿う可能性が高いです。ただし、ファーウェイの比率も高いため、実際にどう動くか予想は難しいです。

しかしながら、21年以降はバイデン政権に移行することで、貿易摩擦が緩和する可能性もあります。現状より米中貿易が制限されないならば、TSMCには大きな追い風になります。TSMCは総額120億ドルの半導体工場をアリゾナに製造しています。

ただし、米中貿易摩擦がどちらに動くかは実際には分かりません。

▼▼12月分コンサルも募集開始、締切は11/30日まで▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

このブログを通じて、投資を教えて欲しいと多くの要望を頂きました

22年9月から、月5名を上限に個別コンサルしています。12月分のコンサルも11月28日から募集を開始しています。また、12月は決算期でないため、一時的に10名に拡大しますそれから、22年1月は料金を2倍にするので、収入や資産に余裕がない人は、12月がお試し価格で受ける最後のチャンスです

締め切りは11月30日の24時までです。

コンサルの詳細は以下の記事に記載しています。

参考:【5名限定で3000円】「個別コンサル」とライン追加のお願い

今すぐ申し込みたい人は、LINEを追加し「コンサル依頼」してください。
友だち追加

まとめ:TSMCの四半期決算は?

TSMC株の注目ポイントは...
  1. 世界3位の半導体メーカー、世界1位の受託生産である
  2. 半導体の受託生産では、業界シェアの46%を占めている
  3. 2桁成長で売上高を伸ばし、営業利益率も35%以上と高い
  4. コロナ後も2桁成長を維持してるが、貿易摩擦のリスクは無視できない
  5. 貿易摩擦が深刻化した場合、競合他社に市場を奪われる可能性がある
  6. 生産委託市場で46%を占めるも、サムソンと技術的な差は大きくない
  7. 輸出が禁止されたファーウェイは、売上高の14%を占めている
  8. トランプ政権が選挙で負けても、貿易摩擦は変わらない

個人的には、TSMは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、ファウンドとしては過半数のシェアを持ち、他の圧倒しているからです2位は米国GFSで10%、3位はサムソンで9%しかありません。21年の売上高は過去最高額で、営業利益率も41%に切り上がっています。

半導体市況は、22年も好業績が続く見込みです。

ただ、市況サイクルは3-4年で、長期的には懸念材料も多いですね。米中貿易摩擦により、設備投資は米国と中国の両方で過剰に増えています。コロナ後の経済再開で実需が高いのは事実だが、いずれは市況の転換点に立ちますね。

市況関連銘柄に投資するならば、サイクルの最悪期に投資するべきです。

そのため、22年1月時点の予想PER28倍と高いが、積極的に投資したい局面ではありません。23年以降はどこかで供給過剰に陥るため、そのタイミングで投資したいですね。

世界最大の半導体企業はインテルですね。

クラウドや人工知能の市場拡大で、最も恩恵を受けているのはエヌビディアです。半導体の製造業ながらも、売上前年比は3桁に近い水準を記録しています。TSMCと同様に、NVDAも株価は伸び悩み買いやすい水準ですね。

参考:エヌビディア(NVDA)四半期決算|21年3Qは+50%に減速

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です