21年は仮想通貨、ドローン、宇宙、環境銘柄など、様々なテーマ株が高騰しています。イリジウム・コミュニュケーション(IRDM)は、衛星通信を提供します。株価は17年から5倍にも高騰しています。
- 「衛星通信のイリジウムは、17年から株価が5倍に高騰…」
- 「米国の通信市場規模は、17年度で1830億ドルもある…」
- 「21年は宇宙ビジネスの投資が、活発化するのは間違いない…
イリジウムは、衛星通信を提供するブロードバンド会社です。創業は1998年と古く、通信衛星コンステレーションのサービスを提供しています。17年には国防省の大型案件を獲得し、30億ドルの資金が投資されています。
個人的には、イリジウムは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、衛星通信ビジネスは利益率が低いからです。15年に40%だった営業利益率が、18年には1.8%まで低下しています。利益率が低下した原因は、地上通信環境の改善や、競合企業の参入があります。
宇宙ビジネスは、22年により活発化することが予想できます。
しかし、巨額の設備投資を必要とするため、リスクが高い投資でもあります。投資を回収するまで長い期間を必要とし、破産する会社は多いです。そのため、資金が豊富で資金調達しやすい企業が有利に事業を進められます。
テスラのイーロンマスク、アマゾン、グーグルも参入しています。こうした巨大テック企業は、資金調達しやすい上に豊富な資金力に支えられています。
23年10月の予想PERは188倍と割高ですね。
- イリジウムの4半期決算(23年7-9月)は?
- イリジウムの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 競合が強い宇宙ビジネスで、投資資金を回収できるのか?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
イリジウム・コミュニケーションズの四半期決算は?
イリジウム・コミュニケーションズ(IRDM)の四半期決算を紹介します。
23年1Q決算(22年3月30日)
- 売上高:2.05億ドル(前年比+22%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:0.09億ドル(+246%)
- 1株当たり利益:0.08ドル(+324%)
23年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:1.93億ドル(前年比+10%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:−0.30億ドル(−774%)
- 1株当たり利益:−0.23ドル(−709%)
23年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:1.976億ドル(前年比+7.3%)◯
- Service:1.519億ドル(+9.4%)
- Commercial:1.254億ドル(+11.6%)
- Government:0.265億ドル(+0%)
- Subscriber:0.204億ドル(−27%)
- Support:0.252億ドル(+47%)
- 営業利益:0.281億ドル(+57%)
- 純利益:−0.016億ドル(前年度0.021億ドル)
- 1株当たり利益:−0.04ドル(—%)◯
3Qの売上高は前年比+7.3%で1.976億ドル、営業利益は+57%で0.281億ドルでした。23年1Qと2Qに続き、3Qの売上も減速していますね。営業利益率は14.2%と上昇基調にあります。
宇宙ビジネスは、18年頃からより活発化してきました。しかし、競合企業が次々に参入する上に、巨額の投資が必要で利益が出にくいビジネスです。資金が得られずに破産する企業も多いですね。イリジウムもサービスを開始した98年の翌年に破産しています。
また、テスラのイーロンマスク率いるスペースX、アマゾンやグーグルも宇宙ビジネスに参入しています。21年以降は投資がより活発化するが、競争も激化する事が予想できます。
23年通期のサービス売上予想は、前年比+10%になると予想します。
バージニア州マクリーン、2023 年 10 月 19 日 /PRNewswire/ — 世界的な音声およびデータ衛星通信の大手プロバイダーであるイリジウム コミュニケーションズ社 (Nasdaq:IRDM) (「イリジウム」) は本日、第 3 四半期の財務結果を報告しました。 2023年通期の見通しを更新しました。 2023 年第 3 四半期の純損失は 160 万ドル、または希薄化後 1 株あたり 0.01 ドルでした。これに対し、2022 年第 3 四半期の純利益は 210 万ドル、または希薄化後 1 株あたり 0.02 ドルでした。 営業EBITDA (「OEBITDA」)(1) )第 3 四半期の売上高は 1 億 2,130 万ドルで、前年同期の 1 億 780 万ドルと比較して、前年同期比 12% 増加しました。 純損失は主に、当四半期中にイリジウムの信用枠の借り換えが成功したことに関連して発生したコストによるもので、これにより満期が2030年9月まで延長され、金利が引き下げられることとなった。 これらの借り換えコストは、イリジウムの商用サービスラインにおける収益の大幅な伸びと、エンジニアリングおよびサポート収益の増加を完全に相殺します。
イリジウムは、第 3 四半期の総収益が 1 億 9,760 万ドルであると報告しました。この内訳は、サービス収益が 1 億 5,200 万ドル、機器販売およびエンジニアリングおよびサポート プロジェクトに関連する収益が 4,560 万ドルでした。 総収益は 2022 年の比較対象期間と比較して 7% 増加し、サービス収益は前年同期に比べ 9% 増加しました。 イリジウムの成長する加入者ベースから主に経常収益を表すサービス収益は、2023 年第 3 四半期の総収益の 77% でした。
当社は同四半期を2,236,000人の合計請求可能加入者数で終了しました。これは前年同期の1,973,000人に比べ、2023年6月30日に終了した四半期の2,140,000人から増加しています。成長に牽引され、合計請求可能加入者数は前年同期比13%増加しました。 商用IoTにおいて。
イリジウムのマット・デシュ最高経営責任者(CEO)は「イリジウムは加入者の勢いが引き続き強く、商業事業部門全体で広範な収益成長を遂げており、これにより営業EBITDAの記録的な記録を達成した」と述べた。 デッシュ氏はさらに、「当社は並外れたキャッシュフローを生み出しており、9月の最近の投資家デーで予測したように、このキャッシュフローは将来にわたって続くはずだ」と付け加えた。
23年4Q決算(23年12月…)
23年4Q決算は、24年1月20日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
イリジウム(IRDM)の10年の損益計算書は?
イリジウムは08年2月に9ドルで上場しました。株価は17年後半あたりから上昇し始めています。20年3月は19ドルに下落するも、23年10月は39ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大している事が分かります。しかしながら、15年以降から利益率は急速に後退していますね。40%だった営業利益率は、18年には1.8%まで低下しています。
理由として考えられるのは、地上の通信環境の改善や、競争企業の台頭があります。社会的に重要なビジネスだが、利益が低いビジネスになりつつあります。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは16年をピークに下落に転じています。EPSは17年から赤字が続いていますね。アナリスト予想によると、22年度もEPSは赤字です。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、18年から黒字に転換しています。黒字化した理由は、17年に国防省から大型案件を受注した影響かもしれません。投資CFが抑えられた事で、フリーCFは黒字化してます。
宇宙ビジネスは、巨額の設備投資を必要とするビジネスですね。では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
イリジウム(IRDM)の注目ポイントは?
イリジウム・コミュニュケーションに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。イリジウムは、衛星を介したブロードバンド・インターネットを提供する会社です。
注目1:M2M衛星通信マーケットでトップ企業?
M2M(Machine to Machine)衛星通信マーケットシェアです。
細かい数値は公開されてないが、イリジウムはM2M衛星通信を行うトップ企業のひとつです。M2Mとは機器同士が直接ネットワークで接続し、相互に情報交換をして自律的に制御を行う仕組みです。
衛星通信のトップ企業には、カナダKore Telematics、英国Inmarsat Communications、米国Orbcommがあります。
21年現在、通信衛星コンステレーションという構想が話題を集めています。イリジウム社は、この構想で重要な役割を占める会社です。
注目2:通信衛星コンステレーション構想とは?
多くの宇宙関連企業が、コンステレーションに参入しています。
衛星コンステレーションとは、小型の通信衛星を複数機協調させて機能させるシステムです。複数の衛星が何台も協調する事で、世界のあらゆる地域で通信速度が早い衛星通信を提供できます。
最大の目的は、「デジタルディバイド」を解消する事です。
デジタルディバイドとは、情報通信技術の恩恵を受けられない人たちの格差問題です。ブロードバンド通信が十分に配置されてない地域の人は、世界で約30億人いると推定されています。
新たに30億人がネット活用する事で、経済的効果を得られます。
テスラCEOのイーロンマスク氏のスペースXは、最終的には1.2万機の小型衛星を軌道上に配置する事を計画しています。20年時点ではすでに420機を打ち上げ済みで、航空機内で約600Mbpsの通信速度が確認されています。
1998年から設立しているイリジウム社は、既にコンステレーションを用いたサービスを提供しています。サービス開始当初の衛星は寿命を迎えており、19年には第二世代のIridium Nextにリプレイスされています。
NEXT計画には、国防省から30億ドルもの資金が投資されています。宇宙ビジネスがいかに大きいかは、衛星の数を見れば想像できます。
注目3:米国が世界最大で1308基を保有してる?
2020年4月時点で、各国が保有する軌道上の衛星数です。
米国が保有する衛星数は1308基で世界最大です。次に多いのが中国で356基、国際衛星で177基、ロシアで167基です。日本は78基と多くないですね。衛星の用途で多いのが、商業用で全体の過半数以上を占めますね。
宇宙ビジネスの市場規模が大きい事が分かります。また、衛星の打ち上げ数は年々拡大しています。
注目4:30年には5千基が打ち上げられる?
世界の人工衛星打ち上げ数の推移です。
2017年に打ち上げられた衛星は310基だけでした。打ち上げ数は年々拡大傾向にあり、30年には5000基になる見込みです。衛星コンステレーションを実現するには、たくさんの小型衛星が必要だからです。
スペースXは、1.2万基の人工衛星を配置する事を目指しています。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:イリジウム(IRDM)の四半期決算は?
- 1998年に創立した、米国の衛星通信の老舗企業
- 国防省から大型案件を受注し、30億ドルの資金を得ている
- M2M(Machine to Machine)衛星通信市場で高いシェア
- 他社よりも早く、通信衛星コンステレーションを提供している
- 第2世代の通信衛星に転換し、19年初めには75基が配置された
- 40%だった営業利益率は、18年には1.8%まで低下した
- テスラCEOのスペースXやアマゾンなど、強力な競合が参入してる
個人的には、イリジウムは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、衛星通信ビジネスは利益率が低いからです。15年に40%だった営業利益率が、18年には1.8%まで低下しています。利益率が低下した原因は、地上通信環境の改善や、競合企業の参入が考えられますね。
宇宙ビジネスは、21年により活発化することが予想できます。
しかしながら、巨額の設備投資を必要とするため、リスクが高い投資でもあります。投資を回収するまで長い期間を必要とし、破産する会社は多いです。そのため、資金が豊富で資金調達しやすい企業が有利に事業を進められます。
テスラのイーロンマスク、アマゾン、グーグルも参入しています。こうした巨大テック企業は、資金調達しやすい上に豊富な資金力に支えられています。
宇宙ビジネスは様々な分野で投資が活発化しています。ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は、世界初の宇宙旅行の上場企業で注目されています。
参考:ヴァージン(SPCE)の四半期決算|世界初の宇宙旅行の上場企業
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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