エクスペディターズ(EXPD)四半期決算|3Qは+1%に減速

エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンは、物流サービスを提供します。コロナ移行物流サービスは混雑しており、22年前半も引き続き需給はタイトです。22年2Qの売上は前年比+27%、3Qは+1%に減速しています。

  • コロナで急落するも、株価は1年で2倍に高騰してる…」
  • 「Eコマースの拡大で、売上高は前年比+76%に増えてる…」
  • 「アマゾンやアリババが投資、物流拠点拡大の恩恵を受ける…」

エクスペディターズは、航空・海上貨物業者向けに物流サービス全般を提供する米国企業です。世界中に200以上の営業所を運営し、航空貨物が47%、海上貨物が23%を占めます物流の重要度は増え続け、世界的なEコマース拡大の恩恵を受けます。

個人的には、エクスペディターズは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、Eコマースの拡大と共に、売上も利益も安定して上昇してるからです。航空輸送や物流企業は、多額の設備投資を必要とします。しかし、高度なITシステムを採用し、物流サービスを提供する同社の投資CFは低く優良ビジネスです。

営業利益率は常に10%前後で安定しています。

22年前半も、引き続き物流システムは混雑しています。同社によると、国際便が少なく国際航空の量はまだ十分ではないと言います。また、海港は労働者不足による混雑が続き、コンテナの積み下ろしが十分ではありません。

ただし、22年3Q時点では、陸上も港も大幅に緩和したといいます。22年11月時点の予想PERは15倍と割安だが、欲しい銘柄ではありません。

EXPDの投資判断したい人向け
  1. EXPDの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. EXPDの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 世界的なEコマース拡大の恩恵を、最も受ける銘柄?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

エクスペディターズ(EXPD)の四半期決算は?

エクスペディターズ(EXPD)の過去四半期の決算を紹介します。

22年1Q決算(22年3月31日)

1Q決算の内容は...
  1. 売上高:46.64億ドル(+46%)○
  2.  Airfreight services:15.98億ドル(+20%
  3.  Ocean freight :19.76億ドル(+107%
  4.  Customs brokerage:10.89億ドル(+18%
  5. 営業利益:4.61億ドル+20%
  6. 純利益:3.46億ドル+21%
  7. 1株当たり利益:2.07ドル(+22%)○

22年2Q決算(22年6月30日)

2Q決算の内容は...
  1. 売上高:46.03億ドル(+27%
  2. 営業利益:—億ドル(—
  3. 純利益:3.78億ドル+19%
  4. 1株当たり利益:2.27ドル(+23%)○

22年3Q決算(22年9月30日)

3Q決算の内容は...
  1. 売上高:43.62億ドル(+1%)○
  2.  Airfreight services:14.80億ドル(−10%)
  3.  Ocean freight :16.84億ドル(+5%
  4.  Customs brokerage:11.96億ドル(+9%
  5. 営業利益:5.26億ドル+8%
  6. 純利益:4.14億ドル+15%
  7. 1株当たり利益:2.54ドル(+22%)○

3Qの売上高は前年比+1%で43.62億ドル、営業利益は+8%で5.26億ドルでした。22年1Qと2Qと比較して、3Qの売上は更に減速しています。営業利益率は12.5%で過去平均より少し高い程度です。

1Q時点では、22年末までサプライの混雑は続くと発言していました。しかし、3Q時点では、陸上や湾岸の混雑は大幅に解消されたといいます。

航空貨物量と海上コンテナ量は、それぞれ 13% と 10% 減少しました

社長兼最高経営責任者の Jeffrey S. Musser は次のように述べています。 「不確実な経済状況にもかかわらず、トン数と量が減少し、売買レートが低下し、ロジスティクス貨物市場のキャパシティが全体的に再調整されたにもかかわらず、私たちはこれを達成しました。このような状況はここ数週間続いており、インフレ、高エネルギー コスト、政府の財政および金融政策がグローバル サプライ チェーンに引き続き圧力をかけると考えられます。さらに、多くの荷送人は現在、COVID関連のサプライチェーンの混乱に対応して、今年の初めに過剰在庫となった小売在庫を縮小しようとしています.

「パンデミックのピークから低下している間、売買レートは不安定なままであったため、四半期中、すべての従業員と製品は好調でした。パンデミックによって引き起こされた需要とサプライチェーンの制約が需要の減少に道を譲り、完全に解消されたわけではありませんが、多くの労働力と設備の不足とボトルネックが緩和されました。は、過去 2 年間、港での処理能力が非常に厳しく制限され、スループットが妨げられていました。また、香港やその他のアジアの出発地が再開されたことで、航空輸送能力がより高いレベルに戻っていることもわかります。さらに、海洋市場に非常に深刻な影響を与えていた主に陸上および港湾に基づく制約は大幅に改善され、航空会社は再び、料金の低下を維持しながら需要の減少に対処するために、特定の貿易レーンの容量を管理し始めています。

「私たちが現在見ていることに基づいて、需要の減速と全体的な金利の低下を伴うこれらの変化する状況は、2022年の残りと2023年まで続く可能性があります。パンデミックによって拍車がかかった前例のない運用状況に迅速に適応したように、私たちはこの新しい事業環境に適応し、コストを抑えるための集中的な努力を続けています。最も重要なことは、経済が最終的にコースを逆転し、需要が再び増加し始めるときを楽しみにしながら、キャパシティとサービスのニーズに対応するために顧客と完全に関与し続けることです。」

シニア バイス プレジデント兼最高財務責任者のブラッドリー S. パウエルは、次のように述べています。私たちは今、環境の変化を見ていると信じています。中国での検疫、ウクライナでの紛争、労働力や特定の設備の不足など、多くの同時発生的な混乱が業界を悩ませ続けていますが、状況は緩和し始めています。現在、取引量の減速と金利の低下に向けたシフトが見られると考えています。私たちは以前にここに来て、効率を高め、コストを管理するためにどのレバーを引くべきかを知っています.私たちは、インフレの上昇と需要の先細りという新型コロナウイルス後の環境にさらに対応する準備ができています。これらの新しい状況がいつまで続くかはわかりません。私たちは、人材、プロセス、テクノロジーに長期的に適切な投資を続け、最終的な需要の回復に十分対応できると確信しています。」パウエル氏は、同社が四半期中の有利な税率の恩恵を受け、今年これまでに自社株買いを通じて株主に10億ドル以上を還元したと述べた。

Expeditors は、ワシントン州シアトルに本社を置くグローバル ロジスティクス企業です。当社は、統合された情報管理システムを通じてシームレスな世界的ネットワークにリンクされた 6 大陸にある 176 の地区オフィスと多数の支店で、訓練を受けた専門家を雇用しています。サービスには、航空および海上貨物の統合または転送、通関仲介、ベンダーの統合、貨物保険、時間指定輸送、注文管理、倉庫保管および流通、カスタマイズされたロジスティクス ソリューションが含まれます。

参考:EXPEDITORS REPORTS 3Q UARTER 2022

22年4Q決算(22年12月…)

22年4Q決算は、23年11月9日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか

エクスペディターズ(EXPD)の損益計算書は?

エクスペディターズは84年に0.1ドルで上場しました。株価は順調に上昇し、常に最高値を更新し続ける銘柄です。20年3月は54ドルまで急落するも、22年11月は108ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は緩やかに上昇しています。世界的なEコマースの拡大もあり、16年あたりから大きく伸びていますね。営業利益率は10%前後と高く、安定している事も分かります。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

BPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSとEPSは綺麗に上昇していることが分かります。10年で2割前後の自社株買いを行い、配当性向は20%前後で安定しています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に黒字が拡大しています。設備投資が必要な貨物輸送や物流企業と比較して、サービスを提供する同社の投資CFは少ないです。営業CFは毎年切り上がっており、優良ビジネスだといえますね。

では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?

エクスペディターズ(EXPD)の注目ポイントは?

エクスペディターズ(EXPD)の注目すべきポイントを紹介します。エクスペディターズは、航空・海上貨物業者向けに物流サービス全般を提供する米国企業です。世界中に200以上の営業所を運営し、航空貨物が47%、海上貨物が23%を占めます。

注目1:航空輸送向けが売上高の47%を占める?

参考:Dividend Aristocrats In Focus Part 58

エクスペディターズの過去3年の事業別売上高推移です。

過去3年間の売上高と営業費用を引いた収益をみると、全事業で売上が順調に伸びてみる事が分かります。20年度決算では航空事業が売上高の47%、通関関連が29%、海上事業が23%です。コロナ禍の20年は、航空と海上事業が2倍前後伸びています。

では、地域別の売上高はどうでしょうか?

注目2:北米、北アジア、欧州地域で売上高が伸びてる?

参考:Dividend Aristocrats In Focus Part 58

営業費用を差し引いた地域別売上推移です。

過去3年間の地域別売上高を見ると、アメリカ、北アジア、欧州地域で伸びています。Eコマースが急速に拡大してるアジア地域にも売上があるの好材料です。エクスペディターズは、世界中で200以上のフルサービス営業所を運営しています。

世界的なEコマース拡大により、サードパーティの物流市場も増えています。

注目3:物流サービスは28年に1.69兆ドルに拡大?

参考:Third-party Logistics Market Size

サードパーティによる物流の市場規模推移です。

物流サービスは、21年に9568億ドルと試算されています。年率8.5%で拡大し、28年には16918億ドルになると言います。物流サービスの需要増は、世界的なEコマース拡大によるものです。

倉庫を持つ実店舗が減るということは、倉庫や物流の負担が増えることを意味しますアマゾンやアリババは、世界1位の物流企業に成長しようとしています。

参考:アマゾンの四半期決算|コロナ後に訪れる「ピークデジタル」とは?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:エクスペディターズの四半期決算は?

EXPD株の特徴は...
  1. 84年に上場した、物流サービス全般を提供する米国企業
  2. 航空・海上貨物業者向けに、物流管理や通関代行を行う
  3. 世界中に営業所を持ち、航空貨物が47%、海上が23%
  4. 売上高は右肩上がり、営業利益率は10%で安定している
  5. 物流関連企業だが、投資CFが少ない優良ビジネスである
  6. アマゾンやアリババが、世界中に物流拠点を整備してる

個人的には、エクスペディターズは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、Eコマースの拡大と共に、売上も利益も安定して上昇してるからです。航空輸送や物流企業は、多額の設備投資を必要とします。しかし、高度なITシステムを採用し、物流サービスを提供する同社の投資CFは低く優良ビジネスです。

営業利益率は常に10%前後で安定しています。

22年前半も、引き続き物流システムは混雑しています。同社によると、国際便が少なく国際航空の量はまだ十分ではないと言います。また、海港は労働者不足による混雑が続き、コンテナの積み下ろしが十分ではありません。

世界経済の行方を知る上で、物流の混乱は最も重要な情報ですね。22年2月の予想PER16倍は割高ではありません。

コロナ禍では海上コンテナ運賃が高騰し、航空貨物の運賃も上昇しています。航空貨物のユナイテッドパーセルの営業利益は、前年比+350%で増えています。

参考:ユナイテッド・パーセル(UPS)四半期決算|運賃高騰で利益率28%¥

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