ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)四半期決算|売上は31万ドル

ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は、宇宙関連銘柄で最も注目を受けている銘柄ですね。21年6月にFAA(連邦航空局)から商業打ち上げライセンスを受けました。これを受けて、株価は前日比で+38%、1ヶ月で3.6倍に高騰しています。

  • 「宇宙旅行の上場企業、19年3月から5倍に上昇した…」
  • 「宇宙旅行産業は、28年には140億ドルに拡大する…」
  • 「競合企業が少なく、22年初旬に事業開始する予定だ…」

ヴァージン・ギャラクティックは、世界初の宇宙旅行を可能にする米国銘柄です。宇宙との境目(高度100km)まで飛行し、10数分程度の無重力状態を体験できます。乗務員2名と乗客6名が搭乗でき、チケットは25万ドルで予約販売されています。

個人的には、ヴァージンは投資したい銘柄ではないです。

なぜならば、売上高は発生しておらず、1億ドル近い赤字を垂れ流してるからですSPAC以外では上場できない典型的な赤字企業ですね。宇宙旅行のビジネスが実際にスタートするのは、早くても23年1Qだと発表しています。

ただし、宇宙旅行はビジネス的には悪くはないと思っています。

潜在顧客も多く、将来的には高収益が期待できる事業です。19年6月時点で603人が宇宙旅行を予約し、潜在的な顧客は3千人以上だと言います3千人が利用した場合の年間売上高は750億ドルですね。1日2回の飛行で年間2880人が搭乗できます。

また、今後数年間で200万人ぐらいは宇宙旅行を体験できるとも言います。1億円以上の資産を持つ富裕層は世界に3400万人なので、決して非現実的な数値ではないですね。ただ、赤字を垂れ流す状況では、積極的に投資したくはないです。

SPCEの投資判断したい人向け
  1. ヴァージンの4半期決算(22年1-3月)は?
  2. ヴァージンの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 宇宙旅行ビジネスは、いつから事業開始できるのか?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ヴァージン・ギャラクティックの四半期決算は?

ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)の四半期決算を紹介します。

21年3Q決算(21年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:258万ドル(前年比—%
  2. 営業利益:−8307万ドル(前年度−7701万ドル
  3. 純利益:−4880万ドル(前年度−9201万ドル
  4. 1株当たり利益:−0.32ドル(前年度−0.41ドル)

21年4Q決算(21年12月31日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:14万ドル(前年比—%)✖️
  2. 営業利益:−8128万ドル(前年度−7433万ドル
  3. 純利益:−8079万ドル(前年度−10411万ドル
  4. 1株当たり利益:−0.31ドル(前年度−0.44ドル)◯

22年1Q決算(22年3月31日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:31万ドル(前年比—%)◯
  2. 営業利益:−9139万ドル(前年度−8127万ドル
  3. 純利益:−9305万ドル(前年度−12969万ドル
  4. 1株当たり利益:−0.36ドル(前年度−0.55ドル)✖️

4Qの売上高は14万ドル、営業利益は−8128万ドルの損失です。

23年1Qに民間内宇宙飛行の商業サービスを開始する予定です。1席あたり45万ドルのチケット販売が、売上高に反映されていますね。キャッシュポジションは10億ドルあり、悪い状況ではありません。

ただし、21年6月25日に株価は大きく上昇しています。その理由は、FAA(連邦航空局)から商業打ち上げのライセンスの承認を得たからです。また、公募により4.25億ドルの資金調達に成功しています。

参考:Virgin Galactic Receives Approval From FAA

チケットの需要は引き続き堅調で、約800人の将来の宇宙飛行士の予約がありますVSSUnityテスト宇宙飛行は2022年第4四半期に予定されています。サプライチェーンと労働力の制約により、商用サービスの開始は2022年第4四半期から2023年第1四半期に移行すると予想されます。

カリフォルニア州タスティン-(BUSINESSWIRE)-(ビジネスワイヤ)-ヴァージンギャラクティックホールディングス(NYSE:SPCE)(「ヴァージンギャラクティック」または「会社」)は本日、2022年3月31日に終了した第1四半期の決算を発表しました。ビジネスアップデート。

ヴァージンギャラクティックの最高経営責任者であるマイケルコルグラジエは、次のように述べています。 「サプライチェーンの拡大と労働力の制約を背景に、私たちのチームは、スケジュールへの影響を最小限に抑えるために、これらの問題の大部分を封じ込めています。第4四半期に宇宙に戻り、来年の第1四半期に商用サービスを開始することを楽しみにしています。」

参考:VIRGIN GALACTIC ANNOUNCES 1Q 2022 RESULTS

22年2Q決算(22年6月…)

22年2Q決算は、8月6日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ヴァージン・ギャラクティックの損益計算書は?

ヴァージン・ギャラクティックは19年3月に10ドルで上場しました。株価は順調に上昇し、21年2月に最高値54ドルを付けています。22年5月は7.3ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は発生せず赤字は拡大しています。19年の売上高400万ドルに対し、営業損失額は2.13億ドルです事業が開始するのは21年以降となるため、黒字化するにはまだまだ時間が掛かります。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSが横ばいなのに対し、EPSの赤字幅は拡大しています。事業開始するまでは、赤字額が大きくなるのは間違いないですね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は赤字です。営業CFを黒字化するのは、どれだけ早くても22年以降ですね。事業が開始できても、宇宙ビジネスはどれだけ収益性があるかは未知数です。

自己資本比率は83%と十分な資金力を持ちます。事業開始が延長されたとしても、倒産を心配する水準ではないですね。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ヴァージン・ギャラクティックの注目ポイントは?

ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)の注目すべきポイントを紹介します。

注目1:25万ドルで小宇宙旅行を体験できる?

「ヴァージン・ギャラクティック」は宇宙旅行を提供する会社です。テスラのイーロンマスク「スペースX」、アマゾンのジェフベゾス「ブルーオリジン」とライバル関係にありますね。

スペースXは火星移住や月旅行など、宇宙滞在を目的にしています。

対して、ヴァージンとブルーオリジンは、無重力を体験できる小宇宙旅行です。宇宙との境目(高度100km)まで飛行し、10数分程度の無重力状態を味わえます。搭乗チケットは25万ドルから販売していますね。

スペースXと比較して、現実的な旅行サービスになります。

ヴァージンは、19年時点で来年には商業旅行できると発表していました。19年6月には既に603人の顧客がチケットの予約金を支払っています。潜在的な顧客も3千人以上、21年には黒字化できると言います

3千人が利用した場合、年間の売上高は810億ドルになりますね。

しかし、21年になっても商業は開始していません。一般客を乗せてのフライトは、22年の初旬になると発表しています

他の宇宙旅行会社との比較を紹介します。

注目2:宇宙旅行の競合4社のサービス内容は?

参考:「宇宙旅行ビジネス」の現状とその費用、企業紹介

  1. 無重力を体験できる小宇宙旅行 → ヴァージン、オリジン
  2. 滞在する宇宙旅行 → スペースX、アドベンチャーズ
  3. 宇宙を経由した旅行 → スペースX
  4. 月や火星への移住 → スペースX、アドベンチャーズ

宇宙旅行サービスを提供する会社は4社です。最も先行しているのは「ヴァージン・ギャラクティック」で、20年3月に宇宙観光企業で世界初の上場企業です。

スペースXやアドベンチャーズの宇宙構想は広大です。対して、ヴァージンとオリジンより現実的で割と楽にサービスを提供できます。早ければ21年に事業開始で、旅行プランも20-25万ドルと現実的です。

宇宙旅行産業は、28年には140億ドルになると予測されています。

では、どのような顧客が宇宙旅行を利用するのでしょうか?

注目3:資産1億円の顧客層は3400万人もいる?

参考:富裕層1%が世界の富の半分以上を初独占

宇宙旅行は、資産が1億円以上の富裕層向けビジネスですね。

資産が1億円を超える層は、世界人口の0.7%、3400万人が該当します。そう考えると、宇宙小旅行のターゲット層は決して小さくはありません。米国では1860万人、中国では450万人、日本では300万人もいます。

ヴァージンは、19年6月時点で603人が既に予約しています。また、潜在的な顧客も3千人以上いると言います。さらには、今後数年間で200万人ぐらいは宇宙旅行できると言いますね。

富裕層が3400万人だと考えると、現実的な数値だと言えますね。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ヴァージン・ギャラクティックの決算は?

SPCEの注目ポイントは...
  1. 2019年10月に上場した、宇宙旅行の米国企業である
  2. 宇宙との境目まで飛行し、10分程度の無重力を体験できる
  3. 乗客6名が搭乗でき、チケットは25万ドルで販売されてる
  4. 競合企業は4社で、ブルーオリジンと旅行プランが同じ
  5. 19年時点で603人が予約済み、22年初旬に事業開始予定
  6. 売上高400万ドルに対し、損失額は2.1億ドルである
  7. 1年間に3千人が利用すれば、売上高は750億ドルになる

個人的には、ヴァージン・ギャラクティックは投資したい銘柄ではないです。

なぜならば、売上高は発生しておらず、1億ドル近い赤字を垂れ流してるからですSPAC以外では上場できない典型的な赤字企業ですね。宇宙旅行のビジネスが実際にスタートするのは、早くても22年4Qと発表しています。

ただし、宇宙旅行はビジネス的には悪くはないと思っています。

潜在顧客も多く、将来的には高収益が期待できる事業です。19年6月時点で603人が宇宙旅行を予約し、潜在的な顧客は3千人以上だと言います3千人が利用した場合の年間売上高は750億ドルですね。1日2回の飛行で年間2880人が搭乗できます。

また、今後数年間で200万人ぐらいは宇宙旅行を体験できるとも言います。1億円以上の資産を持つ富裕層は世界に3400万人なので、決して非現実的な数値ではないですね。ただ、赤字を垂れ流す状況では、積極的に投資したくはないです。

ヘリコプタータクシーの上場など、20年と21年は宇宙やドローン事業が注目を集めています。ヘリコプタータクシーの先行企業はブレード社(EXPC)です。

参考:ブレード(EXPC)の四半期決算|ヘリコプタータクシーを提供

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