アンフェノール(APH)四半期決算|3Qは+16%に減速

電気・電子コネクタを製造するアンフェノールは、ネット社会で最も恩恵を受ける銘柄のひとつですね。コロナ禍も経済再開後も業績は好調ですね。22年2Qは前年比+18%、3Qは+16%と減速しています。

  • 「91年に0.2ドルで上場、株価は410倍に高騰してる…」
  • 「最大手はTELで、2社でコネクタ市場の33.2%を占める…」
  • 5Gやクラウド、AIやIoT、世界的な需要は引き続き高い…」

アンフェノール(APH)は、世界2位のコネクタを製造する米国企業です。自動車、産業、通信、軍事、モバイル機器など幅広く使われています。業界最大手はTEコネクティビティーで、大手社で33.2%のシェアを持ちます。中国の売上比率が3割を占め、中国の経済成長の影響を受ける銘柄です。

個人的には、アンフェノールは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、ネットワーク通信の拡大で、まだまだ成長が期待できる分野だからです5Gやクラウド、AIやIoTにより、世界のインフラ投資はまだまだ拡大期にあります。同社の売上は過去10年で2.5倍に拡大しています。

インフラ投資を増やしているのは、大手ハイテク企業です。

例えば、GoogleとFacebookは、米-日やアジア間の海底ケーブル1.2万キロを増設する予定です。世界には約400の海底ケーブルがあり、グーグルは18のプロジェクトに参画しています。

利用者が増えているだけではなく、データ量の多い動画などの視聴時間も増えているからです。5Gやクラウド、AIやIoT時代を想定すると、まだまだ十分ではありません。

22年11月時点の予想PER23倍は割高ではありません。株価が大きく下落する局面があれば投資を考えたいですね。

APHの投資判断したい人向け
  1. アンフェノールの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. アンフェノールの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 5Gやクラウド、AIやIoTで、インフラ投資は加速する?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

アンフェノール(APH)の四半期決算は?

アンフェノール(APH)の四半期決算を紹介します。

22年1Q決算(22年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:29.52億ドル(前年比+24%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:4.26億ドル(+29%
  4. 1株当たり利益:0.67ドル(+28%

22年2Q決算(22年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:31.37億ドル(前年比+18%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:4.73億ドル(+27%
  4. 1株当たり利益:0.75ドル(+22%

22年3Q決算(22年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:32.95億ドル(前年比+16%)◯
  2. 営業利益:6.81億ドル(+19%
  3. 純利益:4.96億ドル(+16%
  4. 1株当たり利益:0.83ドル(+16%)◯

Qの売上高は前年比+16%で32.95億ドル、営業利益は+19%で6.81億ドルでした。21年2Qや3Qに続き、4Qの売上は少し減速していますね。営業利益率は20.6%と悪くない数値ですね。

5Gやクラウド、AIやIoTなど、世界のネットワーク量は拡大し続けていますね。同社のCEOは、将来の見通しについても強気です。

アンフェノールの社長兼最高経営責任者である R. アダム ノーウィット (R. Adam Norwitt) は、次のように述べています。 「売上高は、実質的にすべての最終市場での堅調な成長と、米ドル高の影響によって部分的に相殺された当社の買収プログラムからの貢献に支えられて、前年度から 17% も大幅に増加しました。世界経済における多くの課題にもかかわらず、調整後営業利益率は 21.0% に達し、調整後希薄化後 EPS は前年度から 23% という驚異的な成長を遂げ、再び高い収益性を実現しました。この挑戦的でダイナミックな四半期における当社の卓越した業績を非常に誇りに思っています。」

「第 3 四半期中、Amphenol は株主価値を高めるためにさまざまな方法で財務力を展開し続けました。その目的のために、当社は普通株式 240 万株を 1 億 7000 万ドルで購入し、1 億 1900 万ドルの配当を支払い、その結果、2 億 8900 万ドルの資本が株主に返還されました。」

「当社は、当社がサービスを提供している市場全体の顧客向けの実現技術の開発への深いコミットメント、市場と地理的多様化の継続的な戦略、および積極的かつ成功した買収プログラムを通じて、成長機会の拡大に引き続き注力しています。そのために、9 月に Integrated Cable Assembly Holdings, Inc. (ICA) の買収を完了できたことを嬉しく思います。北米各地に拠点を持ち、年間売上高が約 9,000 万ドルの ICA は、特に産業市場において、多様な用途向けの幅広いケーブル アセンブリを製造しています。今回の買収により、多様化する産業市場におけるハイテクで付加価値の高い相互接続製品の提供がさらに拡大すると同時に、Amphenol ファミリーに有能な経営チームが新たに加わることになります。」

参考:AMPHENOL REPORTS RECORD 3Q 2022

22年4Q決算(22年12月…)

22年4Q決算は、23年1月27日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

アンフェノール(APH)の損益計算書は?

アンフェノールは91年に0.2ドルで上場しています。株価は常に最高値を更新し続けている銘柄です。21年3月は34ドルに下落するも、22年11月は73ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上と利益は右肩上がりで拡大しています。世界的なネットワーク拡大の恩恵を受ける銘柄ですね。営業利益率は20%前後と高いことも特徴的です。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は40%と高く、BPSもEPSもよく伸びていますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。製造業にも関わらず、営業CFに対する設備投資は大きくはありません。村田製作所やヒロセ電機など、競合企業があるもしっかりと現金を稼いでいます。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

アンフェノール(APH)の注目ポイントは?

アンフェノール(APH)の注目ポイントを紹介します。

注目1:アンフェノールは世界シェアの13.7%?

参考:コネクター業界の世界市場シェアの分析

コネクター会社の世界シェアです。

業界最大手はスイスのTEコネクティビティー(TEL)で、19.5%のシェアを持ちます。2位はアンフェノールで13.7%、3位は日本航空電子工業で2.8%、4位は米国モレックスで2.2%、5位はヒロセ電機で2.0%、6位は米国ベルデン(BDC)で1.6%です。

上位2社だけで、33.2%を占めています。ただし、日系企業も強く、競合は少ないくないですね。

では、コネクタ市場はどれくらい拡大するのでしょうか?

注目2:世界光ファイバーの市場規模は32.2億ドル?

参考:Fiber Optic Connector Market Analysis By Product

世界の光ファイバーのコネクタ市場です。

16年時点の光ファイバーの市場規模は、32.2億ドルと試算されています。細かい数値は公開されてないが、右肩上がりで拡大し続けています。

世界的には、通信規模はまだまだ拡大傾向にあります。

GoogleとFacebookは、米-日やアジア間の海底ケーブル1.2万キロを増設する予定です。利用者が増えているだけではなく、データ量の多い動画などの視聴時間も増えているからです。世界には約400の海底ケーブルがあり、グーグルは18のプロジェクトに参画しています。

参考:GoogleとFacebookが海底ケーブル敷設

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:アンフェノール(APH)の銘柄分析

APHの注目ポイントは...
  1. 91年に上場した、世界2位のコネクタ製造する米国企業
  2. 自動車、産業、通信、軍事、モバイル機器などに使用
  3. 最大手はTEコネクティビティー、2社で33.2%を獲得
  4. 中国売上比率が3割を占め、中国経済の影響も受ける
  5. 売上は10年で2.5倍、営業利益率は20%と高い
  6. 5Gやクラウド、AIやIoTで、22年以降も需要は高い

個人的には、アンフェノールは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、ネットワーク通信の拡大で、まだまだ成長が期待できる分野だからです5Gやクラウド、AIやIoTにより、世界のインフラ投資はまだまだ拡大期にあります。同社の売上は過去10年で2.5倍に拡大しています。

インフラ投資を増やしているのは、大手ハイテク企業です。

例えば、GoogleとFacebookは、米-日やアジア間の海底ケーブル1.2万キロを増設する予定です。世界には約400の海底ケーブルがあり、グーグルは18のプロジェクトに参画しています。利用者が増えているだけではなく、データ量の多い動画などの視聴時間も増えているからです。

5Gやクラウド、AIやIoT時代を想定すると、まだまだ十分ではありません。22年2月時点の予想PER27倍は割高ではありません。株価が大きく下落する局面があれば投資を考えたいですね。

大手ハイテク企業は、通信業界よりも資金が豊富です。Youtubeやクラウドが世界的な拡大すれば、同社がインフラ投資をするのは必然的な流れですね。AIやIoT時代には、さらに多くの通信量を必要とします。

参考:グーグル(GOOG)四半期決算|iOS制限で3Qは+41%に減速

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