クラウドフレアはCDNサービスの顧客数で、89%のシェアを持つ独占企業です。クラウド市場と共に事業は急拡大し、売上高は5年で5倍にも増えています。21年も売上は好調で21年4Qは前年比+54%、22年1Qも+51%と高いです。
- 「CDNサービスの顧客数で、市場シェアの89%を獲得してる…」
- 「19年に上昇してから、株価は4.6倍にも上昇している…」
- 「赤字が続いているが、売上高は5年で5倍と順調に拡大してる…」
クラウドフレアとは、コンテンツ配信サービス(CDN)を提供する米国企業です。市場シェアは4.7%と小さいが、顧客数では全体の89%を占めるほど多いです。クラウドフレアは安価なサービスを提供することで、小口顧客の数を増やしています。
個人的には、クラウドフレアは投資したい銘柄でないです。
なぜならば、CDN市場の拡大と共に売上は増えてるが、利益が出ないビジネスだからです。売上高は過去5年で5倍に増えているが、20年の営業利益率は−24%と低いです。サーバ設置で設備投資が膨大な上に、営業CFも大幅な赤字を抱えています。
利益が出ていない理由は、単純に競合企業が多いからです。
業界最大手のAkamaiがシェア35%を持ち、新興企業のFastlyも順調に伸びています。また、クラウド事業と相性が良い大手アマゾンがいるなど、シェア獲得競争は激化しますね。最終的には資金が豊富なアマゾンやアリババがCDN市場も独占すると予想します。
クラウドフレアは引き続き、競合のシェアを奪うことで成長してます。
- クラウドフレアの4半期決算(22年1-3月)は?
- クラウドフレアの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 顧客シェアが89%でも、投資するべきでない理由は?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
クラウドフレア(NET)の四半期決算は?

クラウドフレア(NET)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:1.723億ドル(前年比+51%)
- 営業利益:−0.264億ドル(前年度−0.212億ドル)
- 純利益:−1.073億ドル(前年度−0.264億ドル)
- 1株当たり利益:−0.34ドル(前年度−0.09ドル)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:1.936億ドル(前年比+54%)
- 営業利益:−0.410億ドル(前年度−0.247億ドル)
- 純利益:−0.775億ドル(前年度−0.340億ドル)
- 1株当たり利益:−0.24ドル(前年度−0.11ドル)
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:2.121億ドル(前年比+53%)◯
- 営業利益:−0.400億ドル(前年度−0.312億ドル)
- 純利益:−0.413億ドル(前年度−0.399億ドル)
- 1株当たり利益:−0.13ドル(前年度−0.13ドル)◯
1Qの売上高は前年比+53%で2.121億ドル、営業利益は−0.400億ドルでした。21年3Qと4Qに引き続き、22年1Qも高い売上成長率を維持しています。ただし、営業利益率は−18%と少し改善しています。
コロナ特需を受けたハイテク銘柄は、21年前半の経済再開で大きく減速していますね。CDNサービスを提供する同社は、コロナも経済再開の影響は少ないです。大口顧客が前年比+71%など、順調にシェアを拡大しています。
競合ファストリー(FSLY)が収益を落としたのは、同社との競争に負けてるからです。ファストリーの売り上げ成長率は10%台まで後退し、株価も大きく売られてます(参考:ファストリーの四半期決算)。
22年1Qの売上予想は、2.27億ドル(+49%)と好調ですね。22年の売上予想は、9.57億ドルに引き上げています。
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、8月6日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
クラウドフレア(NET)の損益計算書は?

クラウドフレアは19年9月に18ドルで上場しました。株価は右肩上がりで上昇し、最高値を更新し続ける銘柄ですね。22年5月は70ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に拡大しています。20年の売上高は4.31億ドルで、5年で5倍に増えています。しかしながら、大幅な営業損失は改善できず、20年の営業利益率は−24%と低いです。
CDNは競合企業も多く、利益が出にくいビジネスでもありますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは2.6ドル前後で横ばいですね。EPSは18年に赤字が拡大するも、以降は縮小しています。赤字企業だが自己資本比率は59%と悪くないです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字が拡大していますね。CDNビジネスはサーバーを設置するため投資CFを必要とします。また、売上高が増える中でも営業CFは黒字化できず、儲からないビジネスだと言えそうです。
利益が出ない理由は、新興企業など全体的に競合が多いからです。また、競合の1社であるアマゾンは、クラウド事業で利益を得ているためCDN事業は赤字でも良いですね。専業企業が利益が出てない理由は、過当競争に陥っているからです。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
クラウドフレア(NET)の注目ポイントは?

クラウドフレア(NET)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。クラウドフレアとは、コンテンツ配信サービス(CDN)やセキュリティサービス、それから分散型ドメイン名サーバシステムを提供する企業です。
注目1:CDNは年率12%で拡大し24年に221億ドル?
17-24年のCDN市場規模と地域シェアです。
20年のCDN市場規模は139億ドルと試算されています。年率12%で拡大し24年には221億ドル、伸び率が最も高いのはアジア太平洋地域ですね。
クラウドフレアが提供するCDNは、コンテンツ配信サービスと呼ばれるものです。ネットで表示する画像や文章を世界中にキャッシュ(一時保存)するサービスです。CDNサーバを世界中に配置することで、ネットを表示するスピードを高速化しています。
また、Webサーバに障害が起きても、CDNサーバがあれば問題なく利用できます。そのため、障害対策やセキュリティ面でも需要が高いです。
では、クラウドフレアはCDN市場でどれくらいシェアを持つのでしょうか?
注目2:クラウドフレアは6番手で4.7%のシェア?
少しデータは古いが、2016年時点のCDN市場のシェアです。
CDN市場で最もシェアが大きいのは、米国Akamaiで35.3%を占めます。2番手は米国Fastlyで12.9%、3番手はEdgeCastとSelf Seviceで11.8%です。クラウドフレアは6番手で、4.7%のシェアを持ちます。
しかしながら、顧客数で最も多いのはクラウドフレアです。
注目3:クラウドフレアの顧客は全体の89%を占める?
CDN企業の顧客数の上位ランキングです。
市場シェアでは6番手のクラウドフレアだが、顧客数では110万社と全体の89%を占めています。対して、市場シェアが大きいAkamaiやアマゾン、Fastlyの顧客数は少ないですね。なぜならば、この3社はトラフィックが多い大口顧客からの需要が高いからです。
クラウドフレアの顧客数が多い理由は、機能は制限されるが無料でも利用できるからです。また、有料プランでも、Proで月20ドル、Businessで月200ドルと安価です。そのため、トラフィック数が少ない小規模な顧客が数多く利用します。
ただし、今後はクラウドフレアの収益は先細る可能性が高いです。
なぜならば、クラウドフレアはオンプレミス環境を想定しているからです。多くの企業はアマゾンなどのクラウド環境に移行しているため、必然的に利用者も減少する可能性が高いです。
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:クラウドフレア(NET)の四半期決算は?
- 19年9月に上場した、CDNサービスを提供する米国企業
- 市場シェアは4.7%だが、顧客数は全体の89%を占める
- 売上高は5年で5倍だが、営業利益率は−24%と低い
- サーバ設置で投資CFが大きく、営業CFも赤字で利益が出ない
- CDN市場は大手や新興の競合が多く、過当競争に陥っている
個人的には、クラウドフレアは投資したい銘柄でないです。
なぜならば、CDN市場の拡大と共に売上は増えてるが、利益が出ないビジネスだからです。売上高は過去5年で5倍に増えているが、20年の営業利益率は−24%と低いです。サーバ設置で設備投資な上に、営業CFも大幅な赤字を抱えています。
利益が出ていない理由は、単純に競合企業が多いからです。
業界最大手のAkamaiがシェア35%を持ち、新興企業のFastlyも順調に伸びています。また、クラウド事業と相性が良い大手アマゾンがいるなど、シェア獲得競争は激化しますね。最終的には資金が豊富なアマゾンやアリババがCDN市場も独
CDN市場で最も勢いがあるのはファストリーです。グーグルと業務提携しクラウドとのエッジを拡張するなど、技術力で高い評価を受けていますね。ただし、クラウドフレアと同様に、高い成長率だが赤字を抱えています。
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