ITサービスを提供するアトラシアンは、コロナで恩恵を受けた銘柄のひとつです。在宅ワークでオンラインの需要が急増し、売上高と利益は加速しています。しかしながら、15年の上場から株価は8.2倍にも高騰し、予想PERは81倍と割高です。
- 「15年に上場し、株価は6年で8.2倍にも上昇している…」
- 「コロナ禍も追い風で、20年3月から株価は2倍に増える…」
- 「SaaS系の超優良企業だが、予想PER192倍は割高か…」
アトラシアンは、業務効率化のITサービスを提供するオーストラリア企業です。同社の製品は無料で利用できるため、資金が少ない中小やスタートアップが多く利用します。業界最大手のサービスナウは、大手企業の顧客が多いですね。
個人的には、アトラシアンは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、安定して右肩上がりだが、株価は割高水準にあるからです。ただし、長期的にはサービスナウも同社も事業を拡大すると思います。
サービスナウはITサービスで4割弱のシェアを持ち、人工知能関連にもフィールドを広げています。サービスナウの顧客層とは被らず、アトラシアンも同様に事業を拡大しています。経済再開で成長が懸念されたが、DX関連は22年も好調が続きそうです。
23年11月時点で予想PERは81倍と高いです。
- アトラシアンの4半期決算(22年1-3月)は?
- アトラシアンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 売上と利益が右肩上がりでも、予想PER250倍は割高か?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
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アトラシアン(TEAM)の四半期決算は?
アトラシアン(TEAM) の四半期決算を紹介します。
23年3Q決算(23年3月30日)
- 売上高:9.15億ドル(前年比+23%)
- 営業利益:—億ドル(—)
- 純利益:−2.09億ドル(−4584%)
- 1株当たり利益:0.54ドル(+14%)
23年4Q決算(23年6月30日)
- 売上高:9.39億ドル(前年比+23%)
- 営業利益:—億ドル(—)
- 純利益:−0.58億ドル(+34%)
- 1株当たり利益:0.57ドル(+111%)
24年1Q決算(23年9月30日)
- 売上高:9.77億ドル(前年比+21%)◯
- Cloud:6.04億ドル(+27%)
- Data Center:2.42億ドル(+41%)
- Server:0.78億ドル(−31%)
- Marketplace:0.51億ドル(+8%)
- 営業利益:−0.18億ドル(前年度−0.34億ドル)
- 純利益:−0.31億ドル(前年度−1.37億ドル)
- 1株当たり利益:−0.12ドル(前年度−0.05ドル)◯
1Qの売上高は前年比+21%で9.77億ドル、営業利益は−0.18億ドルでした。23年3Qと4Qに続き、24年1Qの売上も好調ですね。ただし、営業利益率は−1.8%で低下気味ですね。
3Qのサブスク収益は前年比+59%と好調です。ただし、クラウド移行を支援するために、粗利益率は低下すると述べています。
業務効率化ソフトを提供する同社は、順調に売上高を増やしています。中小企業やスタートアップの顧客が多く、安定したサブスク収入が加速的に増えていますね。競合のサービスナウ(NOW)と同様に、経済再開が進む中でもDX関連の投資は強いです。
参考:サービスナウ(NOW)四半期決算|4Qは+29%に減速
24年2Qの売上予想は、10.20億ドル(+16.8%)に減速します。
「当社の研究開発エンジンは、顧客に驚異的なイノベーションと価値を提供し続けています。 当社は、開発者の生産性の向上に役立つ新しい開発者エクスペリエンス プラットフォームである Compass と、サポート チームが Atlassian Intelligence を活用した他の多数の機能とともに超高速サービスを大規模に提供できるようにする Jira Service Management の AI を活用した仮想エージェント機能をリリースしました。 」とアトラシアンの共同創設者兼共同 CEO であるマイク・キャノン・ブルックス氏は述べています。 「また、主要な非同期ビデオ メッセージング プラットフォームである Loom がアトラシアン チームに加わることを非常に楽しみにしています。 Loom をアトラシアン プラットフォームに統合することで、分散したチームは製品スイート全体にわたって非常に人間的な方法でコラボレーションできるようになります。」
アトラシアンの共同創設者で共同経営者のスコット・ファークハー氏は、「当社は、サブスクリプション収益が前年比31%増加したことにより、四半期収益が前年同期比21%増の9億7,800万ドルという堅調な業績で今年をスタートした」と述べた。 -最高経営責任者(CEO。 「アトラシアンは当社の成功の基礎であり、当社は上級リーダーを含む全社的に素晴らしい人材を引きつけ続けており、100 年続く企業を築く上で素晴らしい立場にあります。」
24年2Q決算(23年12月…)
24年2Q決算は、2月3日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
アトラシアン(TEAM)の損益計算書は?
アトラシアンは15年に27ドルで上場しました。株価は順調に上昇し、常に最高値を更新し続けています。20年3月は125ドルに下落するも、23年11月は162ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に増加しています。21年TTMの売上高は19.6億ドル、過去8年で13倍です。また、事業をスケールアウトすることで、営業利益率も改善していますね。20年に黒字化に成功し、21年は5.4%に上昇しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは横ばいだが、EPSは赤字幅が拡大ています。自己資本比率は12%と少し危ない水準です。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に増加しています。利益率は低いが、ITサービスを提供するアトラシアンは、設備投資が少ない優良ビジネスですね。サブスクの移行に成功した事で、営業CFは順調に増えています。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
アトラシアン(TEAM)の注目ポイントは?
アトラシアン(TEAM)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。アトラシアンは、業務効率化のITサービスを提供するオーストラリア企業です。競合サービスナウは大手企業に強く、アトラシアンは中小企業に強いサービスです。
注目1:アトラシアンは業界2番手で3割のシェア?
ITサービスマネジメントの上位ベンダー企業10社です。
ITサービスマネジメントの19年の市場規模は54億ドルです。サービスナウは業界最大手で、4割弱のシェアを持ちます。2番手はアトラシアン(TEAM)で3割弱、マイクロソフトやIBMなどのハイテク大手もランクインしています。
サービスナウは、インシデント管理、問題・変更管理、リリース管理、システム設定管理、資産管理、コスト管理、HRサービスなど、様々なITサービス自動化アプリを提供しています。いわゆる、DX(デジタルトランスフォーメション)に関する製品が多いです。
基本的には、アトラシアンも似たような製品を提供しています。サービスナウは大手企業に強く、アトラシアンは中小企業が多いです。
では、サービスナウの業績はどのように拡大してきたのでしょうか?
注目2:サブスクが売上比率の47%を占める?
アトラシアンの事業別の売上高推移です。
サブスクリプションの売上比率が高く、20年Q3時点で47%を占めます。次いで、メンテナンスが21%、永久ライセンスが9%ですね。製品は全て無料で試せるため、スタートアップなどの中小企業が多いです。
顧客数は過去2年で+39%増え、21年3Q時点で21.2万社です。粗利益率は80%と、SaaS系企業でも飛び抜けて高い数値です。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:アトラシアン(TEAM)の四半期決算は?
- 15年に上場した、業務効率化サービスのオーストラリア企業
- タスクやコスト管理、HRサービスの自動化アプリを提供する
- 最大手はサービスナウで4割弱のシェア、同社は2番手である
- サービスナウは大手企業向け、同社は中小とスタートアップ向け
- 売上高は8年で13倍だが、21年の営業利益率は5.4%と低い
- SaaS系の優良ビジネスで、利益率は低いが営業CFは右肩上がり
個人的には、アトラシアンは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、安定して右肩上がりだが、株価は割高水準にあるからです。22年2月時点で予想PERは192倍と高いです。また、競合サービスナウも同様で予想PERは68倍と高いですね。
ただし、長期的にはサービスナウも同社も事業を拡大すると思います。
サービスナウはITサービスで4割弱のシェアを持ち、人工知能関連にもフィールドを広げています。サービスナウの顧客層とは被らず、アトラシアンも同様に事業を拡大しています。経済再開で成長が懸念されたが、DX関連は22年も好調が続きそうです。
そのため、株価が大きく下落する局面があれば投資したい銘柄です。
サービスナウはITサービスで4割弱のシェアを持ち、人工知能関連にもフィールドを広げています。サービスナウの顧客層とは被らず、アトラシアンも同様に事業を拡大しています。そのため、株価が大きく下落する局面があれば投資したい銘柄です。
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