ITサービスを提供するアトラシアンは、コロナで恩恵を受けた銘柄のひとつです。在宅ワークでオンラインの需要が急増し、売上高と利益は加速しています。しかしながら、15年の上場から株価は8.2倍にも高騰し、予想PERは153倍と割高です。
- 「15年に上場し、株価は6年で8.2倍にも上昇している…」
- 「コロナ禍も追い風で、20年3月から株価は2倍に増える…」
- 「SaaS系の超優良企業だが、予想PER192倍は割高か…」
アトラシアンは、業務効率化のITサービスを提供するオーストラリア企業です。同社の製品は無料で利用できるため、資金が少ない中小やスタートアップが多く利用します。業界最大手のサービスナウは、大手企業の顧客が多いですね。
個人的には、アトラシアンは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、安定して右肩上がりだが、株価は割高水準にあるからです。22年2月時点で予想PERは192倍と高いです。また、競合サービスナウも同様で予想PERは68倍と高いですね。
ただし、長期的にはサービスナウも同社も事業を拡大すると思います。
サービスナウはITサービスで4割弱のシェアを持ち、人工知能関連にもフィールドを広げています。サービスナウの顧客層とは被らず、アトラシアンも同様に事業を拡大しています。経済再開で成長が懸念されたが、DX関連は22年も好調が続きそうです。
そのため、株価が大きく下落する局面があれば投資したい銘柄です。
- アトラシアンの4半期決算(22年1-3月)は?
- アトラシアンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 売上と利益が右肩上がりでも、予想PER250倍は割高か?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
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アトラシアン(TEAM)の四半期決算は?

アトラシアン(TEAM) の四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(21年9月30日)
- 売上高:6.14億ドル(前年比+33%)
- Cloud:3.17億ドル(+53%)
- Data Center:1.11億ドル(+68%)
- Server:1.39億ドル(−7%)
- Marketplace:0.45億ドル(+25%)
- 営業利益:0.396億ドル(+232%)
- 純利益:−4.00億ドル(前年度−0.21億ドル)
- 1株当たり利益:−1.59ドル(前年度−0.09ドル)
22年2Q決算(21年12月31日)
- 売上高:6.88億ドル(前年比+37%)
- Cloud:3.64億ドル(+58%)
- Data Center:1.39億ドル(+82%)
- Server:1.35億ドル(−12%)
- Marketplace:0.49億ドル(+20%)
- 営業利益:−0.667億ドル(前年度0.277億ドル)
- 純利益:−0.774億ドル(前年度−6.215億ドル)
- 1株当たり利益:−0.31ドル(前年度−2.49ドル)
22年3Q決算(21年12月31日)
- 売上高:7.40億ドル(前年比+30%)◯
- Cloud:3.99億ドル(+60%)
- Data Center:1.51億ドル(+60%)
- Server:1.32億ドル(−20%)
- Marketplace:0.57億ドル(−4%)
- 営業利益:−0.161億ドル(前年度0.695億ドル)
- 純利益:−0.310億ドル(前年度1.598億ドル)
- 1株当たり利益:−0.12ドル(前年度0.63ドル)◯
3Qの売上高は前年比+30%で7.40億ドル、営業利益は−0.161億ドルでした。22年1Qと2Qに引き続き、3Qの売上も好調ですね。ただし、営業利益率は−2.1%で低下気味ですね。
3Qのサブスク収益は前年比+59%と好調です。ただし、クラウド移行を支援するために、粗利益率は低下すると述べています。
業務効率化ソフトを提供する同社は、順調に売上高を増やしています。中小企業やスタートアップの顧客が多く、安定したサブスク収入が加速的に増えていますね。競合のサービスナウ(NOW)と同様に、経済再開が進む中でもDX関連の投資は強いです。
参考:サービスナウ(NOW)四半期決算|4Qは+29%に減速
4Qの売上予想は、7.17億ドル(+28%)と引き続き好調です。ただし、営業利益率は−11%と弱いですね。
22年4Q決算(22年3月…)
21年3Q決算は、4月28日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
アトラシアン(TEAM)の損益計算書は?

アトラシアンは15年に27ドルで上場しました。株価は順調に上昇し、常に最高値を更新し続けています。20年3月は125ドルに下落するも、22年5月は244ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に増加しています。21年TTMの売上高は19.6億ドル、過去8年で13倍です。また、事業をスケールアウトすることで、営業利益率も改善していますね。20年に黒字化に成功し、21年は5.4%に上昇しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは横ばいだが、EPSは赤字幅が拡大ています。自己資本比率は12%と少し危ない水準です。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に増加しています。利益率は低いが、ITサービスを提供するアトラシアンは、設備投資が少ない優良ビジネスですね。サブスクの移行に成功した事で、営業CFは順調に増えています。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
アトラシアン(TEAM)の注目ポイントは?

アトラシアン(TEAM)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。アトラシアンは、業務効率化のITサービスを提供するオーストラリア企業です。競合サービスナウは大手企業に強く、アトラシアンは中小企業に強いサービスです。
注目1:アトラシアンは業界2番手で3割のシェア?
ITサービスマネジメントの上位ベンダー企業10社です。
ITサービスマネジメントの19年の市場規模は54億ドルです。サービスナウは業界最大手で、4割弱のシェアを持ちます。2番手はアトラシアン(TEAM)で3割弱、マイクロソフトやIBMなどのハイテク大手もランクインしています。
サービスナウは、インシデント管理、問題・変更管理、リリース管理、システム設定管理、資産管理、コスト管理、HRサービスなど、様々なITサービス自動化アプリを提供しています。いわゆる、DX(デジタルトランスフォーメション)に関する製品が多いです。
基本的には、アトラシアンも似たような製品を提供しています。サービスナウは大手企業に強く、アトラシアンは中小企業が多いです。
では、サービスナウの業績はどのように拡大してきたのでしょうか?
注目2:サブスクが売上比率の47%を占める?
アトラシアンの事業別の売上高推移です。
サブスクリプションの売上比率が高く、20年Q3時点で47%を占めます。次いで、メンテナンスが21%、永久ライセンスが9%ですね。製品は全て無料で試せるため、スタートアップなどの中小企業が多いです。
顧客数は過去2年で+39%増え、21年3Q時点で21.2万社です。粗利益率は80%と、SaaS系企業でも飛び抜けて高い数値です。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:アトラシアン(TEAM)の四半期決算は?

- 15年に上場した、業務効率化サービスのオーストラリア企業
- タスクやコスト管理、HRサービスの自動化アプリを提供する
- 最大手はサービスナウで4割弱のシェア、同社は2番手である
- サービスナウは大手企業向け、同社は中小とスタートアップ向け
- 売上高は8年で13倍だが、21年の営業利益率は5.4%と低い
- SaaS系の優良ビジネスで、利益率は低いが営業CFは右肩上がり
個人的には、アトラシアンは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、安定して右肩上がりだが、株価は割高水準にあるからです。22年2月時点で予想PERは192倍と高いです。また、競合サービスナウも同様で予想PERは68倍と高いですね。
ただし、長期的にはサービスナウも同社も事業を拡大すると思います。
サービスナウはITサービスで4割弱のシェアを持ち、人工知能関連にもフィールドを広げています。サービスナウの顧客層とは被らず、アトラシアンも同様に事業を拡大しています。経済再開で成長が懸念されたが、DX関連は22年も好調が続きそうです。
そのため、株価が大きく下落する局面があれば投資したい銘柄です。
サービスナウはITサービスで4割弱のシェアを持ち、人工知能関連にもフィールドを広げています。サービスナウの顧客層とは被らず、アトラシアンも同様に事業を拡大しています。そのため、株価が大きく下落する局面があれば投資したい銘柄です。
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