会計ソフトのADPは、安定した優良企業として知られています。売上高は常に増え続け、利益率も安定しています。20年3月には112ドルまで急落するも、株価は反落し2倍に上昇していますね。不況時でも安心して保有できる数少ない銘柄です。
- 「20年3月に急落するも、株価は戻し2倍に上昇した…」
- 「給与計算システムは乗り換えコストがあり、安定している…」
- 「会計ソフトは、26年には1.8倍の204億ドル規模になる….」
ADPは、会計ソフトと関連した人材をアウトソースする米国企業です。給与計算アウトソーシングで世界1位の米国企業で、人事や税金、社会保険などの業務を一括して請け負います。ADP民間雇用者数の指標としても知られ、全米50万社が同社を利用しています。
個人的には、ADPは長期保有したい銘柄です。
なぜならば、売上高と利益は常に右肩上がりで成長してるからです。売上成長率は高くはないが、業績が安定した超優良企業です。ADPは競争優位性が高く、他の企業が参入できない点も好材料です。
経済再開後も好調で、売上成長率は+10%前後を維持しています。
ただし、22年5月時点の予想PERは28倍と少し割高です。22年以降も安定して成長するのは間違いなく、株価が大きく下落する局面があれば購入したいです。
- ADPの4半期決算(22年1-3月)は?
- ADPの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 安定した優良企業だが、投資すべきでない理由は?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
ADPの四半期決算は?

ADP の四半期決算を紹介します。
22年3Q決算(22年3月31日)
- 売上高:45.13億ドル(前年比+10%)◯
- Employer Services:28.82億ドル(+7.8%)
- PEO Services:15.12億ドル(+14%)
- 営業利益:11.89億ドル(+11%)
- 純利益:9.28億ドル(+14%)
- 1株当たり利益:2.21ドル(+16%)◯
22年4Q決算(22年6月30日)
- 売上高:41.28億ドル(前年比+10%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:6.26億ドル(+16%)
- 1株当たり利益:1.50ドル(+25%)
23年1Q決算(22年9月30日)
- 売上高:42.15億ドル(前年比+10%)◯
- Employer Services:27.90億ドル(+9%)
- PEO Services:14.29億ドル(+13%)
- 営業利益:10.10億ドル(+12%)
- 純利益:7.79億ドル(+11%)
- 1株当たり利益:1.87ドル(+13%)◯
1Qの売上高は前年比+10%で42.15億ドル、営業利益は+12%で10.10億ドルでした。22年3Qや4Qに引き続き、4Qの売上と利益も安定しています。営業利益率は23.9%と高いですね。
売上高の7割は、雇用社向けに会計ソフトを提供する事業です。PEO(Professional Employer Organization )サービスとは、IT人材のアウトソーシングですね。コロナで人材不足もあり、アウトソーシングの売上が増えています。
23年通期の売上予想は、前年比+8-9%に引き上げています。
23年2Q決算(22年12月…)
23年2Q決算は、1月28日に公開予定です。
ADPの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ADPの過去10年間の損益計算書は?

ADPは1980年に0.8ドルで上場しました。株価は順調に上昇し、常に最高値を更新し続ける銘柄ですね。20年3月は109ドルに下落するも、22年11月は235ドルで推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?


過去10年間の決算書を見ると、売上は緩やかに上昇し安定していますね。11年の営業利益率は13%だったが、20年は21年まで上昇しています。競争力が高くコスト削減にも力を入れている事が分かります。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは横ばいだが、EPSは拡大傾向にありますね。BPSが増えていないのは、配当性向50%前後で払い出してるからです。配当利回りは2%前後で、IT企業としては高いですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に増加しています。会計ソフトを提供するADPは、設備投資が少ない優良ビジネスですね。競合企業はいるが、会社規模など完全には顧客が被っていません。また、給与システムは乗り換えコストも高いです。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ADPの注目すべきポイントは?

ADPに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ADPは、給与計算アウトソーシングで世界1位の企業です。人事や税金、社会保険など総務的な部分を請負うIT企業で、全米で50万社を超える企業が顧客です。
注目1:ADPは会計ソフトで世界的なトッププレイヤー?
世界的な会計ソフトの市場シェア推移です。
細かい数値は公開されてないが、ADPは会計ソフトのトッププレイヤーですね。競合企業にはマイクロソフト、イントゥイット(INTU)、ワークデイ(WDAY)、オラクルやSAPもあります。
ADP社は全米で50万社を超える企業を顧客としています。米国企業の多くの給与計算を引き受けているため、契約企業の雇用状況が把握できますね。雇用統計で使われているADP民間雇用者数は、ADP社によるものです。
個人向けスモールビジネスでは、イントゥイットの会計ソフトが強いです。
注目2:quickbooksは市場シェア62%を独占してる?
米国の会計ソフト分野の市場シェアです。
インテュイットの会計ソフト「Quck Books」は、市場62%を持つ独占企業です。2番手にはADPが14%、3番手にはSage 50が10%と続きます。ADP社の売上高はインテュイットの4倍で、中小企業の多くが同社の給与サービスを利用しています。
参考:イントゥイット(INTU)四半期決算|会計ソフトで市場シェア62%
では、会計ソフト市場は今後どれくらいの規模で拡大するのでしょうか?
注目3:会計ソフトは26年には1.8倍の204億ドル?
会計ソフトウェアの世界市場の推移です。
18年の会計ソフトウェア市場は、110億ドルだと試算されています。26年には1.8倍の204億ドルになると予想されています。クラウドやオンプレ環境のソフトウェアが、全体の6割を占める市場です。
フリーランスの増加もあり、会計ソフトの需要は世界中で増えますね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ADPの四半期決算は?

- 80年に上場した、会計関連のアウトソーシングの米国企業
- 会計人材派遣で世界1位、2位は競合ペイチェックスである
- 2番手のペイチェックスは中小企業向けで、顧客層は被らない
- 会計ソフトは乗り換えコストが高く、経済的な堀は高い
- 売上高と利益は右肩上がり、営業利益率は21%と高い
個人的には、ADPは長期保有したい銘柄です。
なぜならば、売上高と利益は常に右肩上がりで成長してるからです。売上成長率は高くはないが、業績が安定した超優良企業です。ADPは競争優位性が高く、他の企業が参入できない点も好材料です。
経済再開後も好調で、売上成長率は+10%前後を維持しています。
ただし、22年2月時点の予想PERは29倍と少し割高です。22年以降も安定して成長するのは間違いなく、株価が大きく下落する局面があれば購入したいです。
競合のペイチェックスは、業界2番手で中小企業向けに特化しています。営業利益率は35%前後と、ADPよりも利益率が高いビジネスですね。どちらの企業にも共通しているが、乗り換えコストが高く経済的な堀が高く安定しています。
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