世界格付け三大機関であるS&Pグローバルは、コロナ禍も後も順調に成長してる会社のひとつです。不況に強い銘柄で安定成長が魅力ですね。22年2Qは前年比−11%、3Qは−17%と減速しています。
- 「94年に7ドルで上場し、株価は42倍に高騰してる…」
- 「世界三大格付け機関で、競合SPグローバルと独占してる…」
- 「売上も利益も右肩上がり、営業利益率は47%と高い…」
ムーディーズ(MCO)は、世界三大格付け機関のひとつです。競合であるS&Pグローバル(SPGI)の2社で70%を寡占化しています。信用を必要とするビジネスモデルで、利益率が示す通り参入障壁は低くはないです。
個人的には、ムーディーズは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、参入障壁が高く2社で市場を独占し、収益性が高いからです。売上も利益も右肩上がりで増えており、21年の営業利益率は47%と高いです。また、競合であるS&Pグローバルも、21年に49%まで上昇していますね。
長期的にも、同社の将来性は高いと思います。
なぜならば、米国の金融業界は世界1位で、まだまだ成長が続くからです。中国などの新興国が勢いを増しているが、米国の株式市場だけで50%を占めます。S&Pグローバルは金融機関向けに競争力が高いサービスを提供していますね。
ただし、22年は急激に業績が悪化している点は注意必要です。
22年11月時点の予想PERは23倍と割高でないですね。株価が下落する局面があれば積極的に投資したい銘柄です。
- ムーディーズの4半期決算(22年7-9月)は?
- ムーディーズの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 世界格付け機関を2社で独占、22年も継続して成長?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
ムーディーズ(MCO)の四半期決算は?

ムーディーズ(MCO)の四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月30日)
- 売上高:15.22億ドル(前年比−4%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:4.98億ドル(−32%)
- 1株当たり利益:2.89ドル(−28%)
22年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:13.81億ドル(前年比−11%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:3.27億ドル(−43%)
- 1株当たり利益:2.22ドル(−31%)
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:12.75億ドル(前年比−17%)✖️
- Investors Service:5.90億ドル(−36%)
- Analytics:6.85億ドル(+14%)
- 営業利益:4.13億ドル(−39%)
- 純利益:3.03億ドル(−37%)
- 1株当たり利益:1.65ドル(−35%)✖️
3Qの売上高は前年比−17%で12.75億ドル、営業利益は−39%で4.13億ドルでした。22年1Qや2Qと比較して、3Qも大きく減速していますね。営業利益率も32%と、過去10年で最も悪い数値ですね。
格付け事業を含む投資サービス事業も、分析データを提供する事業は引き続き好調です。これは、17年にアムステルダムの分析会社を30億ユーロで買収したからです。ただ、分析事業の売上比率が増えると利益率は低下します。
22年通期の売上予想は2桁のマイナス成長、調整EPSは7.05ドルに引き下げています。
「これに関連して、ムーディーズ・アナリティックスは、当社の一連のデータ、デジタル・インサイト、および意思決定ソリューションが顧客のリスクの特定と管理を支援したため、今四半期も目覚ましい成長を遂げました。しかし、ムーディーズ・インベスターズ・サービスの収益は、継続的な市場の不安定性、持続的なインフレ、地政学的緊張の中で世界の債券発行が急激に減少したため、大きな影響を受けました。
短期的なパフォーマンスと長期的な統合リスク評価戦略の実行とのバランスを取るため、引き続き財務規律を優先します。ムーディーズ アナリティックスの好調な業績にもかかわらず、経費ベースを管理および合理化するために断固たる行動を取る必要があることを認識しています。前四半期に発表されたジオロケーション再構築プログラムを加速し、追加の節約を含むように拡大しています。進行中のマクロの不確実性に照らして、2022年の残りのクレジット市場の活動について引き続き慎重であり、これを更新された2022年通年の調整済み希薄化EPSガイダンス範囲に反映しています。」
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Q決算は、23年1月26日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ムーディーズ(MCO)の損益計算書は?

ムーディーズは94年に70ドルで上場しています。株価は常に右肩上がりで最高値を更新し続けていますね。20年3月は165ドルに下落するも、22年11月は257ドルで推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上と利益は右肩上がりで拡大しています。S&Pグローバルと格付け市場を寡占化してるが、それを示す数値ですね。21年の営業利益率は47%と高いです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は17%と低く、マイナスに落ち込む時期もありました。ただ、業績もCFも潤沢で経営に問題があるわけではありません。
16年にEPSが落ち込んだのは、サブプライローン担保証券の不適切格付け問題による和解金によるものです。BPSもEPSも順調に拡大していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。格付け事業は2社だけで寡占化されています。競合がいないため、収益性が高い優良ビジネスですね。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
ムーディーズ(MCO)の注目ポイントは?

ムーディーズ(MCO)の注目ポイントを紹介します。
注目1:米国格付け機関がシェア7割を寡占化?
世界の格付け機関の市場シェアです。
格付け機関は、米国ムーディーズとS&Pグローバル(SPGI)の2社で35%ずつを獲得しています。3位の英国フィッチ・レーティングスが20%、Remaining CRAsが10%です。米国大手2社で70%を寡占化しています。
格付け機関は信用を必要とするビジネスで、参入障壁が高いことを示唆しています。S&Pグローバルの母体であるスタンダード&プアーズは、1941年にプアー出版と合弁し金融サービスを開始しています。
では、ムーディーズの事業別の売上高はどうでしょうか?
注目2:格付けを含むMIS事業が売上比率64%?
ムーディーズの事業別の売上高構成比です。
大きく分けて、格付け事業を含むMIS(投資サービス)とMA(分析データ)の2つの事業から成り立ちます。MIS事業の売上比率は64%、MA事業が36%を占めています。
同社は安定して収入を得られるストック型のRecurring比率を高めています。ムーディーズ全体のRecurring比率は51%と高いですね。また、米国の売上比率は53%と高く、海外にも順調に事業を拡大してることがわかります。
日本には、戦前から債券の格付けも行なっています。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ムーディーズ(MCO)の銘柄分析

- 94年に上場した、世界三大格付け機関の米国企業
- 競合はSPグローバルで、2社だけで70%を寡占化してる
- 主力の格付け事業が、売上と営業利益の半分を占めている
- 売上も利益も右肩上がり、営業利益率は47%と高い
人的には、ムーディーズは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、参入障壁が高く2社で市場を独占し、収益性が高いからです。売上も利益も右肩上がりで増えており、21年の営業利益率は47%と高いです。また、競合であるS&Pグローバルも、21年に49%まで上昇していますね。
長期的にも、同社の将来性は高いと思います。
なぜならば、米国の金融業界は世界1位で、まだまだ成長が続くからです。中国などの新興国が勢いを増しているが、米国の株式市場だけで50%を占めます。S&Pグローバルは金融機関向けに競争力が高いサービスを提供していますね。
22年2月時点の予想PERは27倍と割高ではありません。そのため、株価が下落する局面があれば積極的に投資したい銘柄です。
競合SPグローバルも営業利益率は49%と高いです。20年11月にIHSマークイット(INFO)を買収するなど、相乗効果が高い買収にも積極的ですね。
[…] ていますね(参考:ムーディーズ(MCO)四半期決算)。 […]