ルメンタム(LITE)四半期決算|24年1Qは-37%に減速

ルメンタムは、iPhoneに3Dカメラのチップを提供するAR銘柄です。経済再開後は業績が上向ことが期待されるも不調が続きます。23年4Qの売上は前年比+7.7%、24年1Qは−37%に減速しています。

  • 「株価は上昇してないが、営業利益率は25%まで上昇した…」
  • 「iPhoneが好調で業績は良いが、予想PERは15倍と低い…」
  • 「VR&AR市場は年率59%、25年には9倍に拡大する….」

ルメンタムは、光電子部品を製造する米国企業です。同社が開発する光学製品は、通信ネットワーク機器など様々な分野で活用されています。レーザー駆動型の3Dカメラは、AR機能の向上目的でiPhoneにも採用されています。

個人的には、ルメンタムは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、3Dセンシング技術が好調で、利益率が順調に切り上がっているからです。19年に2%だった営業利益率は21年に19%、22年2Q(21年12月期)は27%まで上昇しています。

ただし、経済再開後も同社の業績は低迷しています。

22年1Qの売上前年比は−0.9%、2Qも−6.7%と弱いです。その原因はサプライ供給問題によるもので、22年後半に向けて回復すると述べています。他の懸念材料もあり、アップルが競合のツーシックスに投資するとも報道されています。

同社の製品はスマホにも搭載されるため、22年の動向は引き続き注視したいですね。23年8月時点の予想PERは13倍と割安だが、投資したい銘柄ではありません。

LITEの投資判断したい人向け
  1. ルメンタムの4半期決算(23年7-9月)は?
  2. ルメンタムの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 営業利益率が3%から25%に急上昇した理由は?

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ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ルメンタム(LITE)の四半期決算は?

ルメンタム(LITE)の四半期決算を紹介します。

23年3Q決算(23年3月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:3.83億ドル(前年比−3.0%)×
  2.  Optical Communications:3.35億ドル(−2.6)
  3.  Lasers:0.53億ドル(−5.7%)
  4. 営業利益:−0.51億ドル(前年度0.46億ドル)
  5. 純利益:−0.39億ドル(前年度0.26億ドル)
  6. 1株当たり利益:−0.57ドル(前年度0.35ドル)×

23年4Q決算(23年6月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:4.22億ドル(前年比+7.7%)
  2.  Optical Communications:3.70億ドル(+4.4)
  3.  Lasers:0.51億ドル(+38%)
  4. 営業利益:0.55億ドル(+22%)
  5. 純利益:0.34億ドル(+61%)
  6. 1株当たり利益:0.49ドル(+75%)

24年1Q決算(23年9月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:3.17億ドル(前年比−37%)
  2.  Cloud & Networking:2.29億ドル(−36%)
  3.  Industrial Tech:0.87億ドル(−40%)
  4. 営業利益:−0.80億ドル(前年度0.13億ドル)
  5. 純利益:−0.67億ドル(前年度−0.01億ドル)
  6. 1株当たり利益:−1.02ドル(前年度−0.01ドル)

1Qの売上高は前年比−37%で3.17億ドル、営業利益は−0.80億ドルでした。23年3Qや4Qと比較して、1Qの売上は減速していますね。営業利益率も−25%と赤字に転落しています。

ルメンタムのレーザー駆動型の3Dカメラは、AR機能を向上させるためにiPhoneで使用されています。3Dカメラはレーザーを使用して3D画像を迅速に作成します。

24年2Qの売上予想は、3.65億ドル(前年比−28%)と弱いです

「才能あるCloud LightチームをLumentumに迎えられることに興奮しています。 2024 年には、データ センター内とデータ センター相互接続の両方で、クラウド アプリケーションがクラウドとネットワーキングの収益の 30 パーセントを超えると予想されます。 AI コンピューティング要件の加速により、2024 年にはクラウドとネットワーキングが前年比で成長すると予想しています」と社長兼 CEO のアラン ロウは述べています。

「先週報告したように、第 1 四半期の収益と EPS の結果はガイダンスの中間点を上回っており、当社は厳格なコスト管理を維持しています。 私たちは製品ロードマップと相乗効果の達成を計画どおりに実現しています。」

参考:LUMENTUM ANNOUNCES FISCAL 1Q 2024

24年1Q決算(23年9月…)

24年1Q決算は、11月18日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ルメンタム(LITE)の10年の損益計算書は?

ルメンタムは15年に17ドルで上場しました。株価は緩やかに上昇し、常に最高値を更新し続ける銘柄です。23年11月は42ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に上昇しています。19年に2.6%だった営業利益率は、TTMで17%と大きく上昇しています。21年2Qの直近決算では、営業利益率は25%まで増えています。

ただし、主要顧客のアップルが他企業へ投資するなど、懸念材料もあります。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。売上高の上昇に伴い、BPSは順調に上昇しています。EPSは19年から大きく上向いていますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。光学通信ビジネスは、投資CFが少なく優良ビジネスだと言えますね。営業利益率が低い時でも、営業CFは順調に伸びています。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ルメンタム(LITE)の注目ポイントは?

ルメンタム(LITE)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ルメンタムが開発する光学製品は、通信ネットワーク機器に利用されています。また同社のレーザー駆動型の3Dカメラで使用されるチップは、AR機能の向上目的でiPhoneにも採用されています。

注目1:3Dセンシングは25年に3倍の150億ドル?

参考:3D imaging and sensing market growing at 20% CAGR

3Dセンシングの市場規模の推移です。

3Dセンシング市場は年率20%で拡大し、25年に3倍の150億ドルになると予測されています3Dセンシングの用途はスマホ端末が最も大きく54%を占めます。次いで、自動運転が25%と続き、軍事産業でも利用されます。

3Dセンシング技術が最も期待されているのはスマホです。

注目2:3Dカメラが組み込まれる割合は25年に70%?

参考:3D imaging and sensing market growing at 20% CAGR

3Dカメラが埋め込まれるスマホ端末の割合の推移です。

3Dカメラが埋め込まれるスマホの割合は、25年には70%になると予想されています埋め込まれるスマホの割合予測は、18年から19年に大きく上方修正されていますね。

転機となったのは、17年にiPhoneXで3Dセンシング技術を搭載したことです。19年にはアンドロイドスマホが、構造化照明の代わりに飛行時間型(ToF)カメラを使用するという別のアプローチを採用し、スマートフォンの背面に配置しています。

ToFセンサーが安価で提供できることで、スマホの3D割合は上方修正されています。では、ルメンタムは3Dセンシングでどれくらい市場シェアを持つのでしょうか?

注目3:3Dセンシング技術でルメンタムは上位企業?

参考:3D Sensing Technology Market Size

3Dセンシング技術の上位プレーヤーの市場シェアです。

ルメンタムは3Dセンシング技術で高いシェアを持つ事が分かります。しかしながら、ルメンタムより高いシェアを持つのは、ツーシックス(IIVI)、インテル、テキサスインスツルメンツなど競合が多数あります。

ツーシックスはアップルが投資するなど注意が必要ですね。VR&AR市場は急速に拡大するため、3Dセンシングの需要は今後も高いです。

注目4:VR&AR市場は25年に9倍の280億ドル?

参考:【投資信託】eMAXIS Neo バーチャルリアリティの評価

ARK社のレポートによる、VR&ARの市場規模の推移です。

VR&ARの市場規模は年率59%で拡大し、25年には9倍の280億ドルになると予想していますAR単体では30年に130倍の1300億ドルになると言います。AR Glassの方がARスマホ市場よりも急速に拡大します。

VRとは仮想現実(Virtual Reality)で、現実世界を遮断し仮想現実だけを見せる技術です。対して、ARとは拡張現実(Augmented Reality)と言い、現実世界の一部に仮想の情報を重ねる技術です。

3Dセンシングは、ARで必要とされるコア技術です。

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ルメンタム(LITE)の四半期決算は?

ルメンタムの注目ポイントは...
  1. 15年に上場した、光電子部品を製造する米国企業である
  2. 光学製品は通信ネットワーク、自動運転などに利用される
  3. レーザー駆動型の3Dカメラは、AR機能向上でiPhoneに搭載
  4. 18年の営業利益率2%は、21年2Qに25%まで上昇する
  5. 3Dカメラが組み込まれるスマホ割合は、25年に70%になる
  6. アップルが競合ツーシックスに投資するなど、懸念材料もある

個人的には、ルメンタムは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、3Dセンシング技術が好調で、利益率が順調に切り上がっているからです。19年に2%だった営業利益率は21年に19%、22年2Q(21年12月期)は27%まで上昇しています。

ただし、経済再開後も同社の業績は低迷しています。

22年1Qの売上前年比は−0.9%、2Qも−6.7%と弱いです。その原因はサプライ供給問題によるもので、22年後半に向けて回復すると述べています。他の懸念材料もあり、アップルが競合のツーシックスに投資するとも報道されています。

同社の製品はスマホにも搭載されるため、22年の動向は引き続き注視したいですね。22年2月時点の予想PERは13倍は割安だと思います。

ルメンタムの競合企業は、3Dセンシング技術で業界トップのツーシックスです。ルメンタムと同様に、急激に売上高と利益を伸ばしています。

参考:ツーシックス(IIVI)の四半期決算|光電子部品を製造するAR銘柄

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