優良企業であるアドビは、コロナ後も経済再開後も力強く成長を続けています。20年3月に株価は315ドルまで下落するも、21年11月に最高値688ドルまで上昇しています。経済再開後も売上成長率は前年比+20%と好調ですね。
- 「コロナ禍でも強く、20年3月から株価は2倍に上昇…」
- 「アドビは超優良企業で、営業利益率は36%を超えている…」
- 「21年12月時点でPERは46倍だが、割高ではない…」
アドビ(ADBE)は、クリエイター向けにソフトウェアを提供する米国企業です。「Photoshop」や「Illustrator」は変えが効かないツールで、実質的にはこの分野で競合はいません。サブスクモデルで営業利益率が36%の超優良企業ですね。
個人的には、アドビは長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、マイクロソフトのOfficeと同様に、ビジネスで必須ツールだからです。すでにビジネス業界に広く浸透し、他の競合企業が参入するのは難しいですね。21年の営業利益率は36%と高く、経済的な堀は十分に高いといえます。
21年4Q決算は売上予想が+8.4%と、株価は10%も下げています。
しかし、長期的には独占企業である同社の業績が下がることはありません。12月時点のPERは44倍と、短期的にはまだ下がる余地はありそうです。同社CEOが言うように、潜在市場は2050億ドルと巨大で13倍の伸び代があります。
株価が大きく下がるならば、積極的に購入したい銘柄です。
- アドビ直近の4半期決算(21年8月-11月)は?
- アドビの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 超優良企業だが、12月時点のPER44倍は割高か?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
アドビ(ADBE)の四半期決算は?
アドビ(ADBE)の四半期の決算を紹介します。
21年2Q決算(21年5月30日)
- 売 上 高 :38.35億ドル(前年比+22%)
- 営業利益:14.06億ドル(+38%)
- 純 利 益 :11.16億ドル(+1%)
- 1株利益:2.32ドル(+2%)
21年3Q決算(21年8月30日)
- 売 上 高 :39.3億ドル(前年比+22%)
- 営業利益:14.4億ドル(+34%)
- 純 利 益 :12.1億ドル(+26%)
- 1株利益:2.52ドル(+27%)
21年4Q決算(21年11月30日)
- 売 上 高 :41.1億ドル(前年比+20%)◯
- Digital Media:3.01億ドル(+21%)
- Digital Experience:1.01億ドル(+23%)
- 営業利益:15.0億ドル(+23%)
- 純 利 益 :12.3億ドル(−46%)
- 1株利益:2.57ドル(−45%)◯
4Qの売上高は前年比+20%で41.1億ドル、営業利益は+23%で15.0億ドルでした。21年2Qと3Qに引き続き、4Qの売上と利益も順調に拡大していますね。営業利益率は36%と過去最高に高い水準です。
アドビ製品はマイクロソフトのOfficeと同様に、ビジネスで必須ツールです。そのため、経済市況が悪くても解約されることはない上に、市場を独占しています。22年1Qの売上予想は、42.3億ドル(+8.4%)と弱いが心配していません。
同社のCEOも、見通しについて強気です。
「アドビの第4四半期の記録的な業績により、2021年度の収益は150億ドルを超えました」とアドビの会長兼最高経営責任者であるシャンタヌナライエンは述べています。 「アドビのビジョン、カテゴリーのリーダーシップ、革新的なテクノロジー、そして大規模で忠実な顧客基盤は、2022年度以降も私たちをしっかりと位置づけています。」 アドビのエグゼクティブバイスプレジデント兼CFOであるダンダーンは、次のように述べています。 「推定2,050億ドルのアドレス可能な市場で、業界をリードする製品とプラットフォームにより、今後数年間で大幅な成長が見込めます。」
22年1Q決算(22年2月)
21年1Q決算は、3月11日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?
アドビ(ADBE)の10年間の損益計算書は?
アドビは1986年に0.2ドルで上場しました。21年8月に最高値666ドルを付けるも、21年12月は563ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上も利益も右肩上がりで増えています。14年にサブスクに移行して移行、順調に事業を拡大していますね。アドビは競合がいない分野で、21年の営業利益率は36%まで上昇しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。14年以降はBPSもEPSも力強く拡大していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。競合がいないということは、利益率が高くCFが拡大する余地は大きいですね。設備投資も必要とせず、優良ビジネスだといえます。
では、私たち投資家はどのように投資判断をすれば良いのでしょうか?
アドビ(ADBE)の注目すべきポイントは?
アドビに投資する上で、注目すべきポイントを紹介します。
注目1:主要2事業の売上げ成長率は20%台?
アドビの事業別の売上高推移です。
アドビの主要事業は、デジタル事業とエクスペリエンス事業の2つです。デジタル事業は、クリエイター向けにPDFやイラストレーターなどのソフトウェアを提供します。エクスペリエンス事業は、買収により強化しているWebマーケティング支援ツールです。
デジタル事業は好調で、20%以上の成長率を長く維持しています。エクスペリエンス事業は20年3Qに7%まで落ち込むも、再び20%台に戻していますね。エクスペリエンス事業は広告収入なので、経済市況に影響を受けます。
では、会員数はどれだけ増えているでしょうか?
注目2:4年で2倍に増えた会員数の伸び代はある?
2011年に定額制に移行して以降、会員数は右肩上がりで増え続けています。
四半期毎に40万人前後増加し、15年4Qには600万人まで増えました。アドビは16年以降、会員数の公表していません。しかし、6年間で売上高は4倍近く増えています。そのため、会員数は2千万人を超えてるかもしれません。
アドビの利用者は、22年以降も増え続けることが予想できます。なぜならば、在宅ワークが増え、クリエイターやフリーランスは世界中で増え続けているからです。
アドビの製品は実質的に競合が存在しません。同社CEOは潜在市場を2050億ドルと推定しています。これが事実ならば、売上高の13倍の伸び代があります。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:アドビ(ADBE)の四半期決算は?
- サブスクリプションは、過去最高額を更新し成長し続けてる
- 月額会員数は4年で2倍に増え、1200万人前後もいる
- サブスク以外のビジネスは、マイナス成長に陥っている
- サブスク売上が9割を占めるため、コロナの影響は受けない
個人的には、アドビは長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、マイクロソフトのOfficeと同様に、ビジネスで必須ツールだからです。すでにビジネス業界に広く浸透し、他の競合企業が参入するのは難しいですね。21年の営業利益率は36%と高く、経済的な堀は十分に高いといえます。
21年4Q決算は売上予想が+8.4%と、株価は10%も下げています。
しかし、長期的には独占企業である同社の業績が下がることはありません。12月時点のPERは44倍と、短期的にはまだ下がる余地はありそうです。同社CEOが言うように、潜在市場は2050億ドルと巨大で13倍の伸び代があります。
株価が大きく下がるならば、積極的に購入したい銘柄です。
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