アルコールを販売するディアジオは、経済再開で期待される銘柄のひとつですね。スピリッツ系に強みがあり、新興国の人口増で恩恵を受ける銘柄でもあります。22年1Qは+20%だが、経済再開後の22年2Qは+1%に減速しています。
- 「91年に27ドルで上場、株価は8倍に高騰してる…」
- 「スピリッツ系に強く、世界シェア5位で2%を獲得…」
- 「スピリッツの消費量は増え、新興国で成長余力が大きい…」
ブラウン・フォーマン(BF.B)は、世界5位のスピリッツ販売の米国企業です。スピリッツ系は市場規模が小さく、ビールの8%しかありません。しかし、消費量が低下するビール業界とは対照的に、スピリッツ系は19年に+14%で拡大しています。大手企業による買収や統合が進んでいますね。
個人的には、ブラウン・フォーマンは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、ブランドが確立されており、営業利益率は29%と高いからです。業界最大手は英国のディアジオ(DEO)で13%だが、同程度の利益率を持ちます。同社の市場シェアは2%と小さいが、買収を通じて規模を拡大し、新興国にも販路を広げることが期待できます。
短中期的には、経済再開にも伴い業績は上向きそうです。
変異株などの懸念はあるも、先進国では世界に先駆けて行動規制を緩和しています。中国などのアジアもこの流れに続くならば、22年は好業績が続きそうですね。22年1月時点の予想PER33倍は割高ではありません。
- ブラウンの4半期決算(21年8-10月)は?
- ブラウンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- スピリッツ市場は+14%で拡大、22年も好調が続く?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ブラウン・フォーマン(BF.B)の四半期決算は?
ナイキ(NKE)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年4月30日)
- 売上高:8.12億ドル(前年比+14%)
- 営業利益:1.64億ドル(−24%)
- 純利益:1.20億ドル(−6%)
- 1株当たり利益:0.25ドル(−7%)
22年1Q決算(21年7月30日)
- 売上高:9.06億ドル(前年比+20%)
- 営業利益:2.88億ドル(+14%)
- 純利益:1.92億ドル(−40%)
- 1株当たり利益:0.40ドル(−40%)
22年2Q決算(21年10月30日)
- 売上高:9.94億ドル(前年比+1%)
- Whiskey:79%(+9%)
- Tequila:8%(−16%)
- Wine:6%(+3%)
- Vodka:2%(+14%)
- 営業利益:3.21億ドル(−1%)
- 純利益:2.36億ドル(−1%)
- 1株当たり利益:0.49ドル(−2%)
3Qの売上高は前年比+1%で9.94億ドル、営業利益は−1%で3.21億ドルでした。22年1Qよりも、売上と利益は減速しています。ただし、営業利益率は32.2%と過去最高に高い水準ですね。
経済再開に伴い、アルコール消費量が増えることが期待されています。しかし、22年2Qは、サプライ問題もあり減速しています。ただ、同社のCEOは今後の見通しについて楽観的で、22年通期の売上予想は1桁台後半に引き上げています。
ブラウンフォーマンは強力な純売上高の結果をもたらし、通年の見通しを引き上げます。会計年度の最初の6か月間、同社の純売上高は、前年同期と比較して9%増加して19億ドル(基礎ベースで+ 12%)になりました。上半期の営業利益は15%減の6億1,100万ドル(基礎ベースで+ 13%)、希薄化後1株当たり利益は主にカナディアンミスト、アーリータイムズ、コリングウッドの売却による利益により24%減の0.89ドルでした。
見通し:COVID-19とサプライチェーンの混乱により、事業環境は変動と不確実性が続いていますが、当社は成長の勢いに自信を持っており、通年の基礎となる純売上高の見通しを1桁台半ばから1桁台後半の成長に修正しました。
現在、私たちはガラスの供給を含むグローバルなサプライチェーンの混乱の影響を管理しており、ビジネスのさまざまな制約に対処するために多くのリスク軽減戦略を展開しています。サプライチェーンの混乱は会計年度を通じて続くと予想されますが、その影響は下半期にはそれほど重要ではなくなると考えています。報告された粗利益率は、サプライチェーンの混乱、商品価格に関連する投入コストの上昇、および輸送コストの上昇の悪影響を反映して、2021年度と比較して通年で横ばいまたはわずかに減少すると予想しています。この見通しは、2022年1月1日の関税停止がアメリカンウイスキーの欧州連合への輸出に与えるわずかなプラスの影響を反映しています。
22年3Q決算(22年1月…)
22年3Q決算は、3月9日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ブラウン・フォーマン(BF.B)の損益計算書は?
ブラウン・フォーマンは84年に0.7ドルで上場しています。株価は右肩上がりで上昇を続けていますね。20年3月は48ドルに下落するも、22年1月は66ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上は緩やかに上昇しています。ブランドが確立されていることもあり、営業利益率は29%と高いです。20年はコロナ禍で落ち込むも、その後はすぐに回復していますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は44%と高いです。BPSもEPSも安定して推移しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。ブランドを確立しているため、投資CFが少なくても営業CFは好調です。スピリチュアル系は成長産業であり、まだまだ成長が期待できます。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
ブラウン・フォーマン(BF.B)の注目ポイントは?
ブラウン・フォーマン(BF.B)の注目ポイントを紹介します。
注目1:ブラウンは世界5位で2%のシェア?
リキュール類の主要企業の市場シェアです。
リキュールやスプリッツ系は、ビールと比較して8%前後のシェアしかありません。そのため、低迷が続くビール業界と比較して寡占化が進んでいません。
最大手は英国ディアジオで13%です。2位はフランスのペルノ・リカールが8%、バカルディが3%、日本サントリーが3%、米国ブラウン=フォーマンが2%と僅差で続きます。
それでは、地域別の売上高はどうでしょうか?
注目2:米国内の売上比率が50%を占める?
参考:Brown-Forman’s global net sales from 2011 to 2020, by region
ブラウン・フォーマンの地域別の売上高です。
売上比率が最も高いのは米国で50%を占めています。次いで、新興国を含むその他地域が30%、オーストラリア、英国、ドイツ、メキシコが5%前後で続きます。リキュール系の消費量は増加傾向であり、新興国での人口増の恩恵も受けられますね。
では、リキュール市場はどれくらい成長しているでしょうか?
注目3:19年のスピリッツ消費量は+14.4%?
ビール、ワイン、スピリッツの市場推移です。
世界的には、ビールを中心にアルコールの消費量は縮小傾向にあります。ただ、スピリッツやワインなどは、ビールのシェアを奪う形で急成長しています。
調査会社のIWSRによると、世界で消費されるアルコール飲料の量は16年に1.4%減少して2500億リットルになりました。これは2年連続の減少で、成人1人あたりのビール消費量は3.2%減少しています。
ビールとは対照的に、19年のスピリッツ系は14%も増えています。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ブラウン・フォーマン(BF.B)の銘柄分析
- 84年に上場した、スピリッツ販売する米国企業
- 最大手はディアジオで、13%のシェアを獲得してる
- ブラウンは世界5位で2%、営業利益率は29%で高い
- ビールの消費量は減少するも、スピ系は+14%で拡大
- 買収を通じて規模を拡大し、新興国の人口増の恩恵
個人的には、ブラウン・フォーマンは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、ブランドが確立されており、営業利益率は29%と高いからです。業界最大手は英国のディアジオ(DEO)で13%だが、同程度の利益率を持ちます。同社の市場シェアは2%と小さいが、買収を通じて規模を拡大し、新興国にも販路を広げることが期待できます。
短中期的には、経済再開にも伴い業績は上向きそうです。
変異株などの懸念はあるも、先進国では世界に先駆けて行動規制を緩和しています。中国などのアジアもこの流れに続くならば、22年は好業績が続きそうですね。22年1月時点の予想PER33倍は割高ではありません。
業界最大手は英国ディアジオで市場シェア13%を獲得しています。営業利益率は29%と高く、ブランド化に成功していますね。
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