モルソン・クアーズ・ビバレッジは、米国ビール1位のアルコール飲料メーカーです。米国内でビール業界は低迷しているが、麻ビジネスに参入することで成長が期待されています。麻飲料に参入すれば、業績は上向くのでしょうか?
- 「低迷するビール業界だが、コロナ後には回復するはずだ…」
- 「ビール消費量は減り続ける中で、21年も成長できるのか…」
- 「麻ビジネスに参入し、麻関連銘柄として注目されている…」
モルソン・クアーズは、世界ビール業界で5位のシェアを持つ米国企業です。米国でビール販売量1位で、欧州、アフリカ、アジア太平洋地域にも事業を展開しています。18年に麻ビジネスに参入すると発表し注目を集めています。
しかしながら、個人的にはモルソンは保有したい銘柄ではありません。
なぜならば、米国ビールの消費量が低迷し、16年から売上高が伸びてないからです。コロナ禍も売上高は減少傾向にあり、20年4Qは赤字決算に陥っています。
しかしながら、全てのビール会社が低迷してるわけではありません。
競合企業のコンステレーション・ブランズ(STZ)は、コロナ禍でも増収増益に成功しています。モルソンが赤字に陥った同じ期間の決算でも、営業利益率が35%と高いですね。また、コンステレーションも麻ビジネスに参入すると言います。
ビール会社に投資するならば、コンステレーションの方が優れています。
- モルソンクアーズの4半期決算(2020年9-12月)は?
- モルソンクアーズの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 21年に全米で合法化すれば、株価はさらに上昇する?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
モルソン・クアーズ(TAP)の四半期決算は?
モルソン・クアーズ・ビバレッジ(TAP)の四半期決算を紹介します。
20年2Q決算(2020年6月31日)
- 売上高:25.03億ドル(前年比−15%)
- 営業利益:5.3億ドル(+24%)
- 純利益:1.95億ドル(−40%)
- 1株当たり利益:0.9ドル(−40%)
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:27.53億ドル(前年比−3.1%)
- 営業利益:5.76億ドル(+21%)
- 純利益:3.43億ドル(—)
- 1株当たり利益:1.58ドル(—)
20年4Q決算(2020年12月30日)
- 売上高:27.77億ドル(前年比−11%)
- 営業利益:−12.82億ドル(前年度3.10億ドル)
- 純利益:−13.69億ドル(前年度1.63億ドル)
- 1株当たり利益:−6.32ドル(前年度0.75ドル)
4Qの売上高は前年比11%減で27.77億ドル、営業利益は−12.82億ドルでした。コロナ禍の2Qや3Qに引き続き、4Qも低調な決算でしたね。モルソンクアーズは、コロナによる影響を強く受ける銘柄ですね。
しかし、全てのビール会社がコロナの影響を受けているわけではないです。
競合企業であるコンステレーション・ブランズ(STZ)は、コロナ禍でも営業利益率が35%と高いです。明暗が分かれた理由は、ブランド化、販売ネットワークなどの違いかもしれません。
21年1Q決算(2021年3月…)
21年2Q決算は、21年5月13日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
モルソン・クアーズ(TAP)の損益計算書は?
モルソン・クアーズは1975年に15ドルで上場しています。順調に株価は上昇するも、16年に最高値100ドルを付けて以降は下落しています。21年2月現在は45ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は16年から伸びていません。米国内でビールの消費量が前年比マイナスに転換した頃ですね。営業利益率は13%と悪くないが、競合企業のコンステレーションよりは低いです。
21年はコロナの影響を受けて、さらに低迷する可能性が高そうです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。16年あたりからBPSは横ばい、EPSは下落していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、常にプラスを維持しています。しかしながら、フリーCFはほぼ横ばいです。ブランド化に成功し、投資CFが少なく優良ビジネスなのは間違いありません。
しかし、コンステレーションと比較すると物足りないCFです。では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
モルソン・クアーズ(TAP)の注目ポイントは?
モルソン・クアーズ・ビバレッジに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。
注目1:モルソンのシェアは業界5位で5%を占める?
2018年の世界のビール市場シェアです。
最大手はベルギーのABインベブが業界シェア1位で30%です。次いで、オランドのHeinekenが11%、デンマークのCarlsbergが7%、中国のChina Resourceが6%、モルソンクアーズが5%と続きますね。
今後は、中国などの人口が多いアジア勢がシェアを獲得しそうです。
ビール業界は、寡占化が進んでいない業界でもあります。米国内ではクラフトビールなど、ニッチな市場が拡大していますね。クラフトビールとは、小規模な醸造所がつくる多様で個性的なビールの事です。
ビールなどのアルコール業界は、世界的に低迷しています。
注目2:ビール消費量は3年連続で低下してる?
世界的に見て、アルコール飲料の消費量は減少傾向にあります。
調査会社のIWSRによると、世界で消費されるアルコール飲料の量は16年に1.4%減少して2500億リットルになりました。これは2年連続の減少で、成人1人あたりのビール消費量は3.2%減少しています。
日本でもアルコールを飲む人は、若い世代ほど少ないですよね。
米国では、ビールの消費量は3年連続で減少しています。アルコール消費量のビールに占める割合が大きいため、市場全体が縮小傾向にありますね。
モルソンクアーズの売上高が増えない理由は、業界全体が縮小してるからです。一方で、競合企業であるコンステレーション(STZ)は伸びています。コンステレーションは、ブランド化戦略が上手い会社でもあります。
注目3:コンステレーションは米国1位の成長率30%?
競合企業コンステレーションの米国販売量は、30%も拡大しています。
売上高が伸び悩むモルソンクアーズとは対照的ですね。コンステレーションは世界の上位10社に入らないが、大手ビール会社からシェアを奪うことで急成長しています。また、営業利益率も33%と堅実な経営をしていますね。
参考:コンステレーション・ブランズの四半期決算|21年3Qは前年比+21%
コンステレーションも、ルソンクアーズも麻ビジネスの参入を表明しています。麻を含む飲料水やアルコールを販売する予定ですね。
注目4:娯楽目的で利用可能は15/47州に増加?
グロウジェネレーション(GRWG)による20年時点の合法化地域です。(参考:グロウジェネレーションの四半期決算|20年3Qは前年比+152%)
医療目的で合法化された地域は33州、完全に合法化されたのは11州、使用が禁止されているのは3州です。医療目的ならばすでに多くの地域で合法化されてます。一方で、娯楽目的で合法化してない地域はまだ36州もありますね。
21年に誕生したバイデン大統領は、合法化に積極的だと言われています。
大統領選と同時に行なわれた住民投票で、新たにアリゾナなど4州で合法化が決定しました。20年11月の記事によると、全米15州で娯楽目的で合法化されると言います。今後は全米で解禁となる可能性も十分にあります。
米国で合法化が加速してる理由は、コロナで落ち込んだ州の税収を確保するためです。麻以外でも、オンラインカジノの合法化も議論されていますね。
こうした米国の動きは世界中でも拡大する可能性があります。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:モルソン・クアーズ(TAP)の四半期決算は?
- 1975年に上場した、米国のアルコール販売メーカー
- ビール世界シェアは業界5位で5%、米国内では1位
- 米国のビール消費量が低迷し、16年から売上高が伸びていない
- 20年1〜3Qはコロナで不調で、4Qは赤字決算に陥る
- 営業利益率は13%だが、競合企業と比較すると低い
- 競合企業のコンステレーション社に、シェアを奪われている
- 麻飲料に参入すると表明し、麻関連企業としても注目される
個人的には、モルソンクアーズは保有したい銘柄ではありません。
なぜならば、米国ビールの消費量が低迷し、16年から売上高が伸びてないからです。コロナ禍も売上高は減少傾向にあり、20年4Qは赤字決算に陥っています。
しかしながら、全てのビール会社が低迷してるわけではありません。
競合企業のコンステレーション・ブランズ(STZ)は、コロナ禍でも増収増益に成功しています。モルソンが赤字に陥った同じ期間の決算でも、営業利益率が35%と高いですね。また、コンステレーションも麻ビジネスに参入すると言います。
ビール会社に投資するならば、コンステレーションの方が優れています。コンステレーションは、コロナ禍でも成長が加速しています。
参考:コンステレーション・ブランズの四半期決算|21年3Qは前年比+21%
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
コメントを残す