グロウジェネレーション(GRWG)四半期決算|3Qは-39%に減速

バイデン政権が誕生したことで、規制緩和が全州で進むと期待されています。栽培製品を販売するGRWGは、20年4月から株価が18倍も高騰していますね。州合法化が進むならば、22年もGRWGの株価は上昇するのでしょうか?

  • 「政権交代の期待で上昇し、20年4月から18倍に高騰した…」
  • 「年率27%で市場が拡大し、22年には320億ドルになる…」
  • 「20年に4州が合法化し、娯楽目的の利用は15州に増えた…」

グロウジェネレーションは、水耕栽培機器などの照明や消耗品を販売する米国企業です。他の麻関連銘柄と違い、直接栽培する訳ではありません。しかしながら、麻関連製品も幅広く扱い、規制緩和の恩恵を受ける銘柄です

個人的には、GRWGは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、高い売上成長率に対して、利益と営業CFが少ないからです。21年に営業利益率が7.3%まで上昇してるのは良い兆しです。しかし、22年5月のPER23倍、予想PER57倍はまだ割高だと思います。

金利上昇する局面では、大きく株価を下げる可能性は高いですね。

短期的には、同社の業績はまだまだ好調が続くと思います。規制緩和と急速に経済再開が進む21年後半は、同社に追い風ですね。麻栽培企業に製品を販売するGRWGは、栽培企業に投資するよりはマシな投資先だと思います。

ただ、22年はマイナス成長に陥っています。

GRWGの投資判断したい人向け
  1. GRWGの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. GRWGの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 21年に全米で合法化すれば、株価はさらに上昇する?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

グロウジェネレーション(GRWG)の四半期決算は?

グロウジェネレーション(GRWG)の四半期決算を紹介します。

22年1Q決算(22年3月31日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:8176万ドル(前年比−10%)✖️
  2.  Store:—万ドル(—%)
  3.  E-commerce:770万ドル(+140%
  4. 営業利益:−722万ドル(前年度773万ドル)
  5. 純利益:−571万ドル(前年度614万ドル
  6. 1株当たり利益:−0.09ドル(前年度0.10ドル)✖️

22年2Q決算(22年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:7109万ドル(前年比−43%
  2. 営業利益:—万ドル(—%)
  3. 純利益:−13600万ドル(−2131%
  4. 1株当たり利益:−0.15ドル(−231%)

22年3Q決算(22年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:7085万ドル(前年比−39%
  2. 営業利益:−809万ドル(前年度467万ドル)
  3. 純利益:−720万ドル(前年度402万ドル
  4. 1株当たり利益:−0.12ドル(前年度0.07ドル)

3Qの売上高は前年比−39%で7085万ドル、営業利益は−809万ドルでした。22年1Qや2Qと比較すると、3Qの売上は減速しています。営業利益率は−11.4%と再び減速しています。

同社は、経済再開後の21年も高い成長率を維持していました。Char Coirを買収した事で、売上高は1500万ドル増えていましたね。また、7月に水耕栽培ガーデンセンターチェーンであるHGS Hydroの買収も発表しています。

22年通期の売上予想は、2.75億ドルに引き上げています。

22年4Q決算(22年12月…)

22年4Q決算は、23年11月8日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

グロウジェネレーションの10年間の損益計算書は?

グロウジェネレーションは18年2月に5.7ドルで上場しています。株価は横ばいだったが20年4月あたりから急上昇しています。21年2月に最高値58ドルまで上昇するも、22年11月は3.6ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

  

過去10年間の決算書を見ると、高い成長率で売上を伸ばしています。また、19年には黒字化に成功し、21年に営業利益率は7.3%まで上昇しています。コロナ禍でも事業は追い風だったが、経済再開後も好調を維持すると思います。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは21年に大きく上昇しています。EPSは21年から黒字化し、順調に増えていますね。21年の自己資本比率は85%と高いです。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字幅が拡大しています。事業を拡大してるため投資CFは増えてる上に、営業CFも赤字が続いています。21年2Q時点の営業CFは227万ドルと小さく、CFベースの黒字化はまだまだ先ですね。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

グロウジェネレーション(GRWG)の注目ポイントは?

グロウジェネレーションに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。グロウジェネレーションは、麻の栽培に必要な園芸用品を販売する会社です。そのため、麻の栽培が増えれば同社の業績も上向きます。

注目1:年成長率27%で22年に320億ドルに拡大?

参考:市場で注目を集める「麻関連銘柄」とは?

合法の麻ビジネスは北米を中心に拡大傾向にあります。

合法麻の市場規模は、年平均成長率27.5%で22年には320億ドルに達する見込みです。米国では麻を合法化する州が増え、成長速度は増しています。また、カナダでは18年10月に、麻を娯楽用にも合法化しています。

カジノの世界市場規模は1千億ドル、たばこは9千億ドルです。麻もそれなりに大きな市場になることが予想できますね。

では、米国ではどれくらいの州で合法化されているでしょうか?

注目2:娯楽目的で利用可能は15/47州に増加?

参考:INVESTOR PRESENTATION(Grow Generation)

グロウジェネレーションの資料による20年時点の合法化地域です。

医療目的で合法化された地域は33州、完全に合法化されたのは11州、使用が禁止されているのは3州です。医療目的ならばすでに多くの地域で合法化されてます。一方で、娯楽目的で合法化してない地域はまだ36州もありますね

21年に誕生したバイデン大統領は、合法化に積極的だと言われています。

大統領選と同時に行なわれた住民投票で、新たにアリゾナなど4州で合法化が決定しました。20年11月の記事によると、全米15州で娯楽目的で合法化されると言います今後は全米で解禁となる可能性も十分にあります。

参考:バイデン新大統領で米国は麻解禁加速

米国で合法化が加速してる理由は、コロナで落ち込んだ州の税収を確保するためです。麻以外でも、オンラインカジノの合法化も議論されていますね。

こうした米国の動きは世界中でも拡大する可能性があります。

注目3:世界中で合法化が進むかもしれない?

参考:合法の国と非犯罪化の国々

2017年時点の合法性を表した世界地図です。

完全に合法化した国(青)は、米国、南アフリカ、ウルグアイなど一部の地域に限られます。しかし、違法だが非犯罪化(オレンジ)や寛容(ピンク)な国は意外と多い事も分かりますね。カナダも18年には合法した国となります。

完全に違法としている国(赤色)の方が少ない事が分かります。

医療目的では、既にドイツ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、チェコ、南ア、キプロスなどで合法化されています。全米で合法化が進めば追随する国は多いですね。例えば、日本は米国の占領下で禁止された歴史があります。

また、国際連合と世界保健機関は、健康に関する科学的審査を進めています。この結果でも状況が変わる可能性が高いですね。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:グロウジェネレーション(GRWG)の決算は?

GRWGの注目ポイントは...
  1. 2018年に上場した、水耕栽培機器を販売する米国企業
  2. 麻関連の商品も多く扱い、麻関連銘柄として注目を集める
  3. 11州に39店舗を持ち、Eコマースにも力を入れている
  4. 売上高は3桁成長し、20年は利益も3桁成長を達成した
  5. 営業利益率は3%と低いが、21年3Qは利益率6%に改善
  6. 20年に4州が合法化され、15州が娯楽目的で利用できる
  7. バイデン政権の誕生で、21年は合法化が加速するかも

個人的には、GRWGは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、高い売上成長率に対して、利益と営業CFが少ないからです。21年に営業利益率が7.3%まで上昇してるのは良い兆しです。しかし、21年11月時点のPER72倍、予想PER38倍はまだ割高だと思います。

金利上昇する局面では、大きく株価を下げる可能性は高いですね。

しかしながら、短期的には同社の業績はまだまだ好調が続くと思います。規制緩和と急速に経済再開が進む21年後半は、同社に追い風ですね。麻栽培企業に製品を販売するGRWGは、栽培企業に投資するよりも賢い投資先だと思います。

営業CFが上向く事を確認した後で、改めて投資判断したいですね。

GRWGと同様に、栽培企業に園芸用品を販売するスコッツ・ミラクルグロー(SMG)も利益率が高い優良企業です。コロナ禍でも需要が高く、売上高は3桁成長しています。赤字企業が多い麻ビジネスで、安心して投資できる銘柄です。

参考:スコッツ・ミラクルグローの四半期決算|21年1Qは前年比+105%

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