JD ドットコム(NYSE:JD、HKG:9618)は、世界3位のEコマース企業です。世界最大のEC企業アリババと違い、自社倉庫や流通網を整備しています。世界を代表する超優良企業だが、中国リスクで22年11月の予想PERは20倍と低いです。
- 「中国株が暴落し、PERは23倍と割安に放置されてる…」
- 「営業利益率は1.6%と小さいが、アマゾンと同じビジネスだ…」
- 「EC先進国の中国では、将来性が最も高い企業だと言える…」
JDドットコムは、アリババに次ぐ中国2位のEコマース企業です。中国国内ではBtoC市場で31.3%のシェアを持ちます。また、小売業業者ランキングでは世界9位、EC企業ではアマゾンに次ぐ世界3位の規模です。
個人的には、JDドットコムは長期で投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、中国最大のEC企業で、高い成長率を維持してるからです。中国のEC化とともに拡大し、過去10年で売上高は38倍にも拡大しています。23年の中国のEC化率は64%まで進み、EC市場は2倍の4.1兆ドルに到達する予想です。
国内最大手の小売業者だが、21年も成長率は30%前後と高いです。
EC最大手のアリババは、プラットフォームを提供して手数料を得るだけです。対して、JDドットコムは、米国アマゾンと同様に自社倉庫や販売網を持ちます。そのため、営業利益率が1.6%と低いが、将来的には経済規模の拡大が効く公算です。
22年11月時点のPERは20倍と低い水準にあります。ただし、中国特有のリスクが常にある銘柄ですね。
- JD株の4半期決算(22年7-9月)は?
- JD株の過去10年間の売上高や営業利益は?
- アリババに次ぐEC2番手、PER14倍は割安か?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
JDドットコム(JD)の四半期決算は?
JDドットコムの四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:2396億元(前年比+17%)◯
- JD Retail:2175億元(+17%)
- JD Logistics:273億元(+21%)
- Dada:6億元(—%)
- New businesses:57億元(+11%)
- Inter-segment:−110億元(前年度−103億元)
- 営業利益:2.40億元(+45%)
- 純利益:−2.99億元(前年度3.61億元)
- 1株当たり利益:−0.96元(前年度1.13元)◯
22年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:2676億元(前年比+5.4%)
- 営業利益:—億元(—%)
- 純利益:43.76億元(+451%)
- 1株当たり利益:4.06元(+132%)
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:2435億元(前年比+11%)◯
- JD Retail:2119億元(+6.9%)
- JD Logistics:357億元(+38%)
- Dada:23億元(—%)
- New businesses:49億元(−13%)
- Inter-segment:−115億元(前年度−110億元)
- 営業利益:8.72億元(+239%)
- 純利益:5.95億元(前年度−3.26億元)
- 1株当たり利益:1.78元(前年度−0.90元)◯
3Qの売上高は前年比+11%で2435億元、営業利益は+239%で8.72億元でした。22年1Qや2Qと比較して、3Qの売上も横ばいですね。営業利益率は0.3%とかなり低いです。
JDとアリババの違いは、流通網と自社製品(小売業)の違いです。
ショッピンモールを運営するアリババは、自社流通網を持たず楽天やヤフオクに近いです。対して、JDは自社流通網を整備する中国最大の小売業ですね。そのため、クラウド事業を持たないが、アマゾンと同じビジネスモデルです。
Environment, Social and Governance:
第 3 四半期に、JD.com は ESG における優れた業績に対して複数の賞を受賞しました。 フォーチュン誌の「2022 China ESG Impact List」に他の 39 社とともに選ばれました。これは、「グリーン ストリーム イニシアチブ」を通じた重要な COVID 対策の取り組みとグリーン サプライ チェーンへの貢献のハイライトです。 JD.com はまた、気候と持続可能性における実績により、ボストン コンサルティング グループが発表した世界の「2022 年の最も革新的な企業 50 社」のリストにも選ばれました。
8 月、JD Logistics はバッテリー交換車両の最初のバッチを配備しました。 2022年末までに、中国全土で稼働する約1,000台のEVに規模を拡大する予定です.JD Logisticsは、バッテリー交換式車両を大規模に採用する最初の物流企業として、物流パークで使用される車両の数を減らすことに取り組んでいます. 車両ごとに 20% 以上削減し、炭素排出量を 15% 削減し、全体的な炭素排出量を 35% 近く削減します。
JD Retail:
8 月、JD.com は下取りサービスをアップグレードして、携帯電話、コンピューター、デジタル機器、家電製品のカテゴリーを超えた下取りをサポートしました。アップグレード後、ユーザーは最大 6 つの電子製品を組み合わせて新しい製品と交換することもできます。このようなリサイクルおよび下取りサービスの一部は、JD.com の投資先である ATRenew によって促進されます。ATRenew は、電子デバイスのライフサイクルを延長し、それによって環境の持続可能性を促進することを目的としています。 JD.com は業界で初めて、クロスカテゴリとマルチデバイスの両方の下取りをサポートし、リサイクルを促進しながらクラス最高の体験をユーザーに提供します。
9 月、JD.com が運営する最初の Apple 認定オフライン ストアである JD Ehome が北京で正式にオープンし、顧客にオンラインからオフラインへの統合されたショッピング体験を提供しました。 JD.com と Apple が、JD.com 独自のビジネスモデルを活用して、オンラインからオフラインまでコラボレーションを拡大するのはこれが初めてです。また、JD.com が、中国で最高レベルの Apple リセラーである Apple Premium Reseller (APR) の認可を受けた中国のオンライン小売業者としては、ほぼ 5 年ぶりのマイルストーンでもあります。
第3四半期に、LVMH傘下の高級ファッションブランドであるFENDIは、JD.comに旗艦店を立ち上げ、LVMH傘下の9つのトップファッションブランドと完全なパートナーシップを結んだ最初の会社となりました。一方、イタリアの高級衣料品ブランド Max Mara とフランスの高級靴ブランド Roger Vivier も JD.com に参加しました。美容ブランドに関しては、JD.comはChristian Louboutin Beauty、BOBBI BROWN、LA PRAIRIEなどを歓迎し、ハイエンドの美容および化粧品の当社の提供をさらに充実させました。さらに、カナダのファッションおよびスポーツウェア ブランドのルルレモンは、第 3 四半期に JD.com に旗艦店を立ち上げました。
JD.com は、「ナショナル パビリオン」プログラムの展開を加速し続け、消費者に世界中のさまざまな特産品、特にスーパーマーケット カテゴリを提供しています。 JD.com で立ち上げられた 70 を超える国内パビリオンに加えて、当社は 2022 年の独身の日グランド プロモーション中に約 20 か国を歓迎しました。 JD.comのアプリ、7Fresh、その他のマーケティングおよび物流チャネルを活用することにより、JDは海外から多くの高品質の特産品を中国の消費者に紹介し、より多様で便利なショッピングオプションを提供しています.
JD Heath:
第 3 四半期に、JD Health は国内および国際的な多数の主要な製薬およびヘルスケア企業と協力して、物理的な製品とサービスの統合を加速し、ビジネスの革新を促進しました。 具体的には、JD ヘルスはオムロン ヘルスケアと戦略的提携を結び、サービス モデルの革新やデジタル マーケティングなどのさまざまな分野で深く協力し、積極的なヘルスケア マネジメントへのユーザーの参加を効果的に促しました。
8 月、JD Health は、国際認証機関である英国規格協会 (BSI) によって発行された個人健康情報セキュリティ管理システムの ISO27799 認証を中国のインターネット ヘルスケア セクターで初めて取得した企業になりました。 これは、ユーザー情報のセキュリティとプライバシー管理における JD ヘルスの国際的な優れた能力を示しています。
JD Logistics:
JD Logistics は、Douyin の e コマース プラットフォームの Yinxuda サービスに接続された最初の物流会社の 1 つであり、Douyin ユーザーへの宅配などの高品質の配送サービスを提供しています。
2022 年 8 月 31 日、JD Logistics は、中国民間航空局から大型航空機の公共航空会社の運用認証 (CCAR-パート 121) を受け取り、JD Logistics Airlines の運用が正式に開始されました。 現在、JD Logistics が所有する南通と北京間の全貨物ルートは完全に運用されています。
2022 年 9 月 30 日の時点で、JD Logistics は 1,500 を超える倉庫を運営しています。 オープン ウェアハウス プラットフォームを通じて管理される倉庫スペースを含め、JD Logistics の倉庫ネットワークの総床面積は 3,000 万平方メートルを超えました4。
Data:
9 月には、JD.com の都市内ビジネスが、新しい携帯電話モデルの発売をサポートするために積極的な役割を果たしました。 JD Daojia (JDDJ) は、Apple の先行販売に選ばれた唯一のオンデマンド小売プラットフォームとして、JD.com の 1 時間配達サービスである Shop Now と提携し、iPhone14 モデルの在庫を確保するために Apple 認定再販業者と提携し、速やかにオープンしました。 販売前の注文を処理し、顧客に即納サービスを提供します。 これにより、初日の最初の 6 時間で売上が 2 億人民元に達しました。 さらに、JDDJ と Shop Now は、Huawei Mate 50 モデルの発売と先行販売も成功裏にサポートしました。
JD Industry:
第 3 四半期に、JD Industry は State Grid、PipeChina、Nippon Paint などの多くの大手産業企業との戦略的協力関係を確立しました。 JD Industry は、商品、調達、フルフィルメント、および運用におけるコア インテリジェント機能により、ビジネス パートナーが産業チェーンに沿って高効率のリソース調整と割り当てを達成できるよう支援し、より回復力のあるサプライ チェーン機能を構築します。
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Q決算は、23年2月19日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
JDドットコム (JD)の10年間の損益計算書は?
JDは2014年に、20ドルで上場しています。米中対立リスクもあり株価は伸び悩むも、19年から上昇に転じましたね。21年に2月に最高値106ドルをつけた後は中国規制で低迷し、22年11月は56ドル前後で推移しています
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間のJDの決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。売上は8027億元で、過去10年で38倍にも拡大しています。ただし、かつてのアマゾンと同様に営業利益率は小さいです。21年TTMの営業利益率は、わずか1.6%だけです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)です。BPSが安定してる上に、EPSは18年から黒字に成功しています。香港上場に成功したことで、19年と20年TTMはEPSが大きく上昇しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、15年以降は安定しつつあります。自社倉庫や流通網を整備するJDは、投資CFが大きいビジネスです。この点でもアマゾンと同じですね。ただし、規模を拡大することで着実にCFも増やしています。
では、私たち投資家は、JD株をどのように判断すれば良いのでしょうか?
JDドットコム(JD)の注目すべきポイントは?
JDドットコムの注目すべきポイントを紹介します。JDドットコムは、中国BtoCでアリババに次ぐ2位で、31.3%の市場シェアを持ちます。世界の小売業業者ランキングでは世界9位、EC企業ではアマゾンに次ぐ3位です。
注目1:JDは中国2位で16.3%のシェアを持つ?
18年時点の中国のEコマース企業の売上上位です。
中国で最大のEコマ企業は、アリババでシェア58.2%を持ちます。2位はJDドットコムで16.3%、3位はピンドュオドュオが5.2%と続きます。アリババが圧倒的なシェアを持つも、JDとピンドュオドュオが追随していますね。
ピンドュオドュオは、前年比+238%で急速に追い上げています。地方向けに安価で生活必需品を提供する同社は、アリババやJDにとっては驚異ですね。
参考:ピンドュオドュオの四半期決算|赤字だが売上前年比は+238%
では、世界的には中国のEC企業はどれだけ強いでしょうか?
注目2:JDはEC流通総額で世界3位でシェア9%?
19年時点の世界のEC企業の流通総額の市場シェアです。
世界最大のEC企業はアリババで29%のシェアです。アリババはBtoC(消費者販売)のTmallが14%、CtoC(個人間取引)のTaobaoが15%です。世界2位はアマゾンで13%、3位はJDドットコムで9%、4位はピンドュオドュオで4%です。
上位5社が世界の58%を独占し、中国3社が43%と世界最大規模です。では、中国国内のBtoC市場はどうでしょうか?
注目3:JDは中国BtoC市場2位でシェア31.3%?
19年時点の中国のBtoC市場の上位シェアです。
アリババとJDドットコムが市場を独占し、83.8%のシェアを持ちます。アリババ のTmallが1位で52.5%、JD.comは2位で31.3%ですね。3位のVipは5.7%、4位のSuningは3.7%、5位のGomeは1.2%と大きな差がありますね。
参考:Vipshopの四半期決算|中国3番手ECサイトの利益率は5.4%?
JDドットコムでは、ECの流通総額では中国2位です。しかし、小売業者に絞った場合、同社は中国1位になります。なぜならば、アリババは販売者にプラットフォームを提供するだけで、小売業者ではないからです。
では、中国のオンライン小売業のシェアはどうでしょうか?
注目4:JDは中国の小売業者1位で年率40で拡大?
20年時点の実店舗を含む小売業社のランキングです。
米国最大の小売業者は、アマゾンではなくウォールマートです。中国ほどEC化が進んでいない米国では、リアル店舗の市場の方が遥かに巨大だからです。ウォールマートの売上高4339億ドルに対して、2位のアマゾンは2363億ドルです。
参考:ウォルマート(WMT)四半期決算|Eコマース売上高は前年比+97%
ただし、アマゾンの成長率は高く、1位に急接近しています。17年時点でアマゾンの売上高は1位の28%だけでした。しかし、21年には54%まで急上昇しています(参考:retailer 2017)。3年後には追い越す可能性が高いですね。
EC化が進む中国市場は、JDドットコムが最大の小売業者です。
アマゾンと同様に、JDドットコムも他の競合を引き離しています。17年時点で2位のSUNINGは1位JDの51%だけでした。しかし、20年には33%まで低下しています。
EC大手のアマゾンとJDは、競合からシェアを奪う形で成長しています。過去4年間の平均成長率はアマゾンが31%、JDが30%と他を圧倒しています。
JDドットコムは、世界で9番目に大きい小売業者としても知られます。
注目5:世界9位の小売業者で売上は1033億ドル?
世界小売業者の上位10企業の20年売上高予想です。
世界最大の小売業者はウォールマートで、売上予想は5278億ドルです。2位はアマゾンで2682億ドル、3位はコストコ、4位はドイツのシュワルツグループ、5位はクローガーと続きます。
中国JDは世界9位で103億ドル、ECではアマゾンに次ぐ世界2位です。JDはアリババに追随する形で、着実に中国国内でシェアを伸ばしています。
注目6:「独身の日」取扱高は2社合計で556億ドル?
アリババとJDによる、中国「独身の日」の取扱総額です。
18年の大手2社の取扱高(GMV)は、2社合計で556億ドルでした。19年の楽天のEC流通総額は374億しかなく、いかに規模が大きいか分かります。また、近年はJDがアリババに迫る勢いで上昇している事が分かりますね。
アリババが始めた独身の日だが、JDドットコムも便乗しています。
中国ではピンドュオドュオが着実にシェアを伸ばしています。しかし、大手2社と比較すると、まだまだ規模は小さいです。
注目7:ピンドュオドュオが大手2社に追随してる?
中国大手3社の売上高、利益、流通総額の推移です。
中国のEC市場は、JDとピンドュオドュオが追随する構造です。アリババが利益と流通総額で他を圧倒し、JDはアリババよりも売上高は大きいです。大手2社と比較すると、ピンドュオドュオはまだまだ追い付けてないですね。
ただし、ユーザー数ではピンドュオドュオは、18年にJDを追い越しています。それでも、売上高や利益が低い理由は、地方などの低所得者向けのサービスだからです。
では、中国のEC市場は世界的にどれくらい大きいのでしょうか?
注目8:中国のEC市場は世界1位で米国の3.3倍?
世界のEC市場の国別ランキングです。
世界最大のEC大国は、中国で1兆9348億ドル規模です。2位は米国で5869億ドル、3位はイギリスで1419億ドル、4位は日本、5位は韓国と続きます。中国と米国が他を圧倒しているが、中国の市場規模は米国の3倍、イギリスの14倍も大きいです。
中国市場はダントツで大きいが、それでも世界最速で拡大します。
経済成長が7%で進むも、1人あたりのGDPは米国の6分の1だけです。地方の農村部を中心にオンラインEC市場はさらに拡大します。23年の成長率は63.9%で、4.1兆ドル規模になると予想されています。
では、中国のEC化率はどれくらい進んでいるのでしょうか?
注目9:19年の中国EC化率は36%で世界最速?
17年時点の主要国のEC化率の水位です。
10年移行、中国のEC化率は世界最速で進んでいます。17年には20%を超え世界1位、19年には36%まで上昇しています(参考:拡大する中国EC市場)。人口過密地帯が多いアジアは、広土な米国よりもECは有利ですね。
アマゾンが成長を牽引してる米国でも、わずか12%に止まります。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:JDドットコムの四半期決算は?
- 1988年にサイトを開設、中国2番手のEC事業者である
- アリババと違い、自社製品を販売し自社流通網を持つ
- アマゾンと同様に、第三者販売でも手数料を得ている
- 売上高は成長軌道にあるが、営業利益率は1.7%と低い
- EPSが黒字に転じたのは19年、安定して利益を得ていない
- フリーCFも不安定で、安定してキャッシュを稼げていない
個人的には、JDドットコムは長期で投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、中国最大のEC企業で、高い成長率を維持してるからです。中国のEC化とともに拡大し、過去10年で売上高は38倍にも拡大しています。23年の中国のEC化率は64%まで進み、EC市場は2倍の4.1兆ドルに到達する予想です。
国内最大手の小売業者だが、21年現在も成長率は30%前後と高いです。
EC最大手のアリババは、プラットフォームを提供して手数料を得るだけです。対して、JDドットコムは、米国アマゾンと同様に自社倉庫や販売網を持ちます。そのため、営業利益率が1.6%と低いが、将来的には経済規模の拡大が効く公算です。
21年11月時点のPERは23倍と低い水準にあります。中国リスクはあるが、国内最大級の小売業者であり割安なのは間違いないです。ただし、21年2Qから減速してるため、今後の展開には注視する必要があります。
JDの最大のライバルはアリババです。しかし、アリババはプラットフォームを提供するだけで小売業ではないです。アリババは圧倒的な利益率を誇るが、物理的に配送網を持つJDの方が将来は優勢かもしれません。
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