ネットイース(NYSE:NTES、HKG:09999)は、オンラインゲームを開発する中国企業です。急拡大した中国のゲーム市場に支えれて、中国2位、世界7位のゲーム会社に急成長しました。
- 「中国で2位のゲーム会社で、PERは40倍と高い…」
- 「モバイル向けゲーム市場は、年率26%の超成長産業だ…」
- 「米中対立や反資本主義など、中国株のリスクが高い...」
ネットイースは、世界7位のゲーム企業、中国ではテンセントに次ぐ2位です。モバイル向けのゲーム産業は、年率26%で拡大する超成長産業ですね。しかし、中国当局の規制もあり、21年後半以降は先が読めない展開です。
個人的には、ネットイースは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、主力であるゲーム事業の成長率が、18年以前と比較して鈍化傾向にあるからです。21年2Qのオンラインゲーム事業は、前年比+5%まで落ち込んでいます。さらには、中国当局の規制が入れば、さらに鈍化する可能性が高いです。
中国のゲーム市場は、かつてのような急成長を期待するのは難しいです。
なぜならば、中国全土にネットとモバイル端末が行き渡ったからです。最大手のテンセントにも言える事だが、中国ゲーム企業がさらに成長するには海外市場を開拓する必要があります。ただ、22年5月時点の予想PER20倍は割高ではありません。
海外展開に成功するならば、長期的にはまだ成長余地が大きいですね。
- ネットイースの4半期決算(22年1-3月)は?
- ネットイースの過去10年間の売上高や営業利益は?
- アリババやテンセントと比較して、優位性が劣る理由は?
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
ネットイース(NTES)の四半期決算は?

ネットイース(NTES)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:221.9億元(前年比+18%)
- Online game services:158.9億元(+14%)
- Youdao:13.87億元(+55%)
- Innovative businesses and others:49.0億元(+25%)
- 営業利益:37.7億元(+31%)
- 純利益:33.2億元(+18%)
- 1株当たり利益:0.95元(+9%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:243.74億元(前年比+23%)
- 営業利益:46.08億元(+53%)
- 純利益:56.94億元(+483%)
- 1株当たり利益:8.59元(+500%)
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:235.5億元(前年比+14%)◯
- Online game services:272億元(+15%)
- Youdao:18億元(−10%)
- Cloud Music:21億元(+38%)
- Innovative businesses and others:30億元(+11%)
- 営業利益:55.07億元(+28%)
- 純利益:43.15億元(−5%)
- 1株当たり利益:1.71元(+1%)◯
1Qの売上高は前年比+14%で235.5億元、営業利益は+28%で55.07億元でした。21年4Qと比較して、22年1Qの売上は減速していますね。営業利益率は23%と悪くはありません。
ネットイースは中国市場で2位、世界7位のオンラインゲーム会社です。オンラインゲーム以外には、検索ポータルサイトの運営があります。以前は、越境ECサイトも運営していたが、アリババに売却しています。
22年前半はロックダウン中にあり、同社の今後の動向を予想するのは難しいです。同社のCEOは見通しについて引き続き強気です。
NetEaseのCEO兼ディレクターであるWilliamDing氏は、次のように述べています。 。 「フラッグシップタイトルと多くの新しいゲームの両方が、熱狂的なプレーヤーコミュニティを魅了し続けました。Revelationモバイルゲームの4月のリリースで、The Lord of the Rings:Rise to War and Dead by Daylight Mobile – NetEaseにより、海外のより多くのプレーヤーにリーチしました。 6月にDiablo®Immortal™をリリースする計画が確認されたので、今年後半にプレイヤーにもっと素晴らしいタイトルを提供したいと考えています。」
「Youdao、NetEase Cloud Music、Yanxuanなどの他のビジネスラインも順調に進んでいます。2022年の残りの期間を通じて、利害関係者に付加価値を生み出し、成長するグローバルコミュニティによりクリエイティブなコンテンツを提供できることを楽しみにしています」とDing氏は述べています。 結論。
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、8月25日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
ネットイース(NTES)の10年間の損益計算書は?

ネットイースは2000年に0.6ドルでNYSEに上場しています。株価は右肩上がりで上昇を続け、21年5月に最高値115ドルを付けています。22年5月は95ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、順調に売上を伸ばしていますね。19年の減速は、シェア1位である越境ECのサイトをアリババに売却したからです。この事業の売上高を考慮すると、19年も20年も売上高は拡大傾向にあります。
また、営業利益率も18%と比較的に高いですね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも順調に推移しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、安定して推移しています。オンラインゲームは投資CFが少なく、優良ビジネスだといえます。しかし、21年後半以降は中国のゲーム規制の影響を受けかもしれません。
では、私たち投資家はどのように判断したら良いのでしょうか?
ネットイース(NTES)の注目ポイントは?

ネットイース(NTES)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:ゲーム事業が売上比率の76%を占める?

ネットイースは、オンラインゲーム事業の売上高が全体の76%を占めます。
オンラインゲーム事業の売上高は、前年比で比較すると大きくはありません。例えば、テンセントのゲーム事業は、コロナの巣籠もりの恩恵を受けて56%も拡大しています。ネットイースのゲーム事業は、若干低迷気味だと言えますね。
ネットイースは、「Youdao」と呼ばれる検索ポータルサイトも運営しています。前年比で93%と高い成長率だが、中国国内でトップ5社にも入っていないですね。バイドゥやグーグルと競合する分野なので、成功するのは難しそうです。
「Innovative businesses(ハイテク投資)」の割合は37%です。
ネットイースは、以前は「Koala」と呼ばれる越境ECも運営していました。越境ECはアリババを抑えて業界トップだったが、2019年にアリババに売却しています。
注目2:売上高62億ドルで世界7位のゲームメーカー?

参考:【2020最新版】売上が多い世界のゲーム企業ランキング
ゲーム企業の売上高ランキングの1位は、中国のテンセントで197億ドルです。意外と知られてない事実だが、ゲーム業界では日本とアメリカは既に中国に抜かれています。そして、ネットイースは売上高62億ドルで7位に位置しています。
中国のゲーム企業が好調な理由は、モバイル向けがアジア地域で好調だからです。中国やアジア諸国では、高価なPCやゲーム機器が購入できないからですね。
では、世界のゲーム産業はどのように拡大しているのでしょうか?
注目3:世界ゲームマーケットは年率11%で拡大?
世界のゲーム産業は、年率11%で拡大しています。
そして、最も成長率が高いのはモバイル向けで26%ですね。モバイル向けは、ゲーム業界全体で50%のシェアを獲得しました。アジアの人口は40億人を超える上に経済成長しているため、今後もモバイル向けの市場が拡大する可能性は高いですね。
2021年には、ゲーム産業は1800億ドルに到達する見込みです。モバイル向けは1064億ドルを見込んでいます。
注目4:ゲーム市場はアメリカと中国で48%を占める?
![]()
参考:The Global Games Market Will Generate $152.1 Billion in 2019
ゲーム市場は、アジア太平洋諸国が最も多く全体の47%を占めます。
アジアや太平洋は貧困地域も多く、パソコンやゲーム機器ではなくモバイル向けの人気が高いですね。また、ゲーム市場はアメリカと中国で世界の48%を占めます。両国とも市場規模は同程度で、365億ドルの規模ですね。
中国国内のゲーム市場は、もう既にボーナス市場ではないと言われています。なぜならば、国民の大半がネットに繋がり、モバイル端末を手にするようになったからです。そのため、ネットイースが今以上に業績を拡大するには、北米などの海外市場も攻略する必要がありますね。
では、ネットイースの売上高はどのように推移しているのでしょうか?
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:ネットイース(NTES)の四半期決算は?

- 1997年に事業を開始、世界で7位のゲーム会社である
- ゲーム事業以外にも、検索ポータルサイトも運営する
- 越境ECサイトも運営し、19年にアリババに売却した
- 売上高は拡大してるが、19年以降は鈍化傾向にある
- 高い営業利益率22%だが、主力事業の伸びが小さい
- ゲーム産業は、モバイルが行き渡り若干の飽和状態にある
- テンセントと比較すると、事業に分散投資できていない
個人的には、ネットイースは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、主力であるゲーム事業の成長率が、18年以前と比較して鈍化傾向にあるからです。21年2Qのオンラインゲーム事業は、前年比+5%まで落ち込んでいます。中国当局の規制が入れば、さらに鈍化する可能性が高いです。
中国のゲーム市場は、かつてのような急成長を期待するのは難しいです。
なぜならば、中国全土にネットとモバイルが行き渡ったからです。最大手のテンセントにも言える事だが、中国ゲーム企業がさらに成長するには海外市場を開拓する必要があります。ただ、21年11月時点の予想PER24倍は割高ではありません。
海外展開に成功するならば、長期的にはまだ成長余地が大きいですね。
ゲーム業界最大手はテンセントですね。ネットイースと比較して、ゲームだけに依存せずに様々な分野に先行投資してる点が強みです。中国当局の規制はあるものの、21年後半も高い成長率を維持すると思います。
コメントを残す