石薬集団(OTC:CSPCY、HKG:01093)は、新薬開発やジェネリック薬品を扱う会社です。中国の医療業界は、オンライン医療やファインテックで成長が著しい業界ですね。成長する業界で石薬集団に投資すれば、私たちは利益を得られるのでしょうか。
- 「新薬開発で成功し、売上高は6年で7倍に成長した…」
- 「中国の医療費は世界的に少なく、まだまだ伸び代は大きい…」
- 「毎年2桁成長しているのに、PERは14倍と割安に放置されてる…」
個人的には、石薬集団株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、成長を続ける製薬業界で2桁ペースで売上高は拡大してるからです。また、売上高が6年で7倍に増えただけではなく、利益率を大きく改善してる点も評価できます。13年に31%だった粗利益率は、19年に72%まで上昇しています。
粗利益が増えた理由は、ビタミン錠剤から利益率が高い新薬開発にシフトしたからです。新薬開発する事業は、コロナ以前は30%を超えて成長していました。
中国の医療業界は、オンライン診療や医薬品のネット販売で規制緩和が続きます。短期的にも長期的にも、まだまだ成長する余地は大きいです。20年11月時点でPERは14倍と低く、割安に放置されている銘柄のひとつです。
- 石薬集団の4半期決算(2020年7-9月)は?
- 石薬集団の過去10年間の売上高や営業利益は?
- 2桁成長を続けるも、PER14倍と割安に放置されてる理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
石薬集団の10年間の四半期決算は?
石薬集団の上半期と下半期の売上高を紹介します。
19年4Qの決算(2019年12月30)
- 売上高:221.0億元(+24.8%)
- Finished drugs:179.3億元(+32.8%)
- Vitamin C:19.2億元(+7.7%)
- Antibiotics:8.7億元(−19.1%)
- Others:13.6億元(+1.7%)
- 営業利益:46.0億元(+20.3%)
- 純利益:37.1億元(+20.6%)
- 1株当たり利益:59.65元(+20.8%)
20年2Qの決算(2020年6月30)
- 売上高:125.8億元(+12.6%)
- Finished drugs:102.3億元(+16.7%)
- Vitamin C:10.0億元(−13.2%)
- Antibiotics:4.7億元(−10.0%)
- Others:8.7億元(+21.1%)
- 営業利益:26.1億元(+11.9%)
- 純利益:23.1億元(+23.2%)
- 1株当たり利益:30.97元(+23.3%)
石薬集団の前身となった河北製薬集団は、84年に設立しています。94年にビタミンAの製造を開始し香港市場に上場します。12年と13年に買収によって業界再編を行い、新薬開発やジェネリック医薬品の販売に舵を切っています。
20年2Qの売上高は12%増で102.3億元、営業利益は11%増で26.1億元です。コロナにより売上高は大きく落ち込むも、2桁の高い成長率を維持しています。売上高が落ち込んだ理由は、外出制限で病院に訪問する人が減ったからです。
ただし、20年下半期はすでに正常に戻ったと言います。
20年3Qの決算(2020年9月30)
- 売上高:192.1億元(+14.6%)
- Finished drugs:157.1億元(+17.4%)
- Vitamin C:14.3億元(−9.9%)
- Antibiotics:7.6億元(+6.6%)
- Others:13.0億元(+22.5%)
- 営業利益:41.4億元(+17.8%)
- 純利益:35.1億元(+25.1%)
- 1株当たり利益:29.43元(+25.2%)
20年4Qの決算(2020年12月)
2020年4月27日に公開予定。
では、石薬集団の売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
石薬集団の10年間の損益計算書は?
03年に1.2香港ドルで、香港市場に上場しました。その後は、順調に株価は上昇し、2018年に最高値13香港ドルを付けます。しかしながら、それ以降は株価は低迷し、コロナ後の20年11月は8.1香港ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、13年以降から売上高が順調に拡大しています。営業利益率も売上に合わせて上昇し、19年は20.8%と安定していますね。利益率が高い新薬やジェネリック薬品にシフトすることで業績を大きく改善しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)も、決算と同様に13年以降に大きく上向いています。ただし、20年(TTM)はコロナの影響で若干減速しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間の営業CFもフリーCF(営業CF−投資CF)も、順調に拡大していると言えます。18年以降に投資CFが拡大したのは、新薬の研究開発費用に費やすためです。投資CFが必要なビジネスだが、しっかりとキャッシュは確保できています。
では、私たち投資家は石薬集団をどのように投資判断したら良いのでしょうか。
石薬集団に投資する上で注目すべきポイントは?
石薬集団に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。石薬集団は新薬開発で収益を上げているため、中国国内で製薬業界が拡大すれば利益を得られます。
注目1:最終製剤の売上高が全体の80%を占める?
(億元) | 19Q2 | 19Q4 | 20Q2 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
最終製剤 | 87.6 | 91.7 | 102.3 | +16.7% |
ビタミン剤 | 11.5 | 7.7 | 10 | -13% |
抗生物質 | 5.3 | 3.4 | 4.7 | +10% |
その他 | 7.2 | 6.4 | 8.7 | +21% |
合計 | 111.7 | 109.3 | 126.8 | +12.6% |
石薬集団の事業別売上高と前年比推移です。
石薬集団は最終製剤の売上高が全体の80%を占めます。その次にビタミン剤などのコモディティ製品が7%、抗生物質が3%、その他が6%と続きます。コロナ環境下でも、力強く成長できている事が分かります。
以前の石薬集団は、ビタミン剤を販売する利益率が低い会社でした。しかしながら、12年に買収を通じて事業再編を行い、新薬やジェネリック医薬品などの最終調剤を販売する会社に舵を切ります。
最終製剤の事業変更が成功したことで、石薬集団は利益率の向上に成功しました。なぜならば、コモディティ商品であるビタミン剤と違い、新薬開発は利益率が高いビジネスだからです。
粗利益率と営業利益率の数値を見ることで分かります。
注目2:粗利益率は6年で2倍の72%に向上?
石薬集団の粗利益率と営業利益率の推移です。
石薬集団は12年に買収を行うことで、事業再編に取り組みました。その結果、13年以降に右肩上がりで粗利益率が上昇している事がわかります。新薬開発やジェネリック医薬品の販売は、コモディティ商品よりも利益率が高いからです。
粗利益率は20%から74%に拡大し、営業利益率は5%から20%まで向上しています。営業利益率の伸びが小さい理由は、研究開発費や販売管理費などの間接経費も増えているからです。ただ、営業利益率の20%は十分に高い数値だと言えますね。
また、急性脳梗塞の治療薬や血管性認知症、老年性認知症、がん治療薬の売上高も大きく伸びています。そのため、今後も高い成長率を維持する事が予想できます。
では、中国国内の今後の製薬業界はどのように推移するのでしょうか?
注目3:世界2位の製薬市場は年率3〜8%で成長?
中国の製薬業界は、米国に次ぎ世界で2番目に大きいマーケットです。14〜18年は年率7.6%で成長し、19〜23年には3〜6%で拡大すると言います。
世界的に見ると、19年以降は成長が大きく鈍化すると予想されています。その理由は、ジェネリック医薬品の台頭で、製薬開発の旨味が少なくなるからです。
19年以降も米国が中国以上に成長率が高い理由は、先進国は高齢化が進み医薬品の重要性がますからです。対照的に、中国やブラジルなどの後進国は、医療にアクセスできる人が増えることで需要を維持します。
日本がマイナス成長なのは、社会保障費の削減で医療費も制限されるからです。
世界的に18年以前ほど高い成長率は期待でいません。しかしながら、1人当たりの医療費が小さく、30年以降に高齢化社会を迎える中国はまだまだ成長余地が大きいです。
注目4:GDP比に占める医療費は先進国の半分?
製薬業界だけで見た場合、市場成長率はそれほど大きくはありません。
しかしながら、ヘルスケア市場全体で見た場合、中国市場の成長余地は大きいと言えます。例えば、1人当たりのGDP成長率と医療費は相関関係にありますね。主要先進国と比較した場合の、中国の医療費は半分しかありません。
また、中国は20年以降に60歳以上の人口比率が高くなります。
中国当局は、コロナを機にオンライン医療や医薬品のオンライン販売など規制緩和を進めている点も好感材料です。そのため、中国の製薬市場は加速度的に成長する可能性もあります。アリババやテンセントなどのハイテク企業も医療業界に参入しています。
短期的には市場が縮小しても、長期で見れば間違いなく拡大し続けますね。では、石薬集団はどのようにして売上高を増やしてきたのでしょうか?
注目5:コロナ環境下でも売り上げ成長率は12%増?
石薬集団の四半期毎の売上高と成長率です。
石薬集団は18年上半期までは、高い成長率で売上高を伸ばしていますね。ただし、高い成長率を維持するも、18年下半期と19年は成長率が少し鈍化傾向にあります。さらには、20年上半期も12%増と大きく鈍化していますね。
20年に売上高が減少した理由はコロナの影響です。都市封鎖や外出規制により、病院への訪問率が急激に低下したからです。しかしながら、20年下半期はパンデミックは徐々に抑制され、通院率も回復傾向にあります。
コロナを機会に医療業界の規制緩和は進んでいます。病院への訪問率の回復、オンライン診療や医薬品販売が増えることを考えると、再び売上高が成長軌道に乗る可能性が高いです。
20年下半期の市場見通しに対して、石薬集団は楽観的に見ています。
第2四半期の初めから、中国でのパンデミックは徐々に抑制され、通院率は回復し、さまざまなマーケティング活動が再開されました。グループ全体の運営は正常に戻りました。
2020年上半期において、当グループの業績は着実な成長を維持した。期間中、新製品の市場開拓も順調に進み、新たな売上貢献をもたらし、完成品のバランスの取れた製品構成をさらに促進しました。パンデミックにより、海外市場ではヘルスケア製品の需要が大幅に増加し、第2四半期のビタミンC事業の業績は大幅に改善しました。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
投資家は石薬集団株を購入するべきか?
- 売上高は2桁成長を維持、営業利益は20%と高い
- 業界再編後の13年以降、売上、利益、EPSは右肩上がり
- 利益率が高い新薬開発やジェネリックに投資している
- 粗利益率は74%、6年間で2倍に向上する
- 研究開発費で投資CFは増えるも、営業CFも増えている
- コロナ環境下でも2桁成長を維持、経済再開で再び成長する
- 中国の1人当たり医療費は先進国の半分以下しかない
- オンライン診療や医薬品販売で、製薬業界は拡大する
個人的には、石薬集団株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、利益率が高い最終製剤に事業再編したことで、業績が劇的に改善しているからです。19年の粗利益率は72%、営業利益率は20%まで向上しています。コロナで一時的に売上高は減少するも、最終製剤は急速に売上を伸ばしています。
最終製剤の売上高は19年2Qに36%、4Qに32%、20年2Qに16%増です。
世界的な製薬業界の将来成長率は高くはありません。しかしながら、1人当たりの医療費が先進国の半分以下の中国は、まだまだ成長余地が高いと言えます。また、短中期的に見ても、病院訪問率の回復、オンライン診療や医薬品販売の増加で成長余地が高いです。
まとめ:石薬集団株の四半期決算は?
- 84年に設立し、94年に香港に上場した中国の製薬会社
- 94年にビタミン剤を製造から、12年に新薬開発にシフトする
- 新薬開発やジェネリック販売が、売上高の8割を占める
- 新薬開発は利益率が高く、粗利益率は70%まで上昇した
- コロナ環境下でも2桁成長を維持、経済再開で再び成長する
- 中国の1人当たり医療費は先進国の半分以下しかない
- オンライン診療や医薬品販売で、製薬業界は拡大する
石薬集団株は、長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、成長を続ける製薬業界で2桁ペースで売上高は拡大してるからです。また、売上高が6年で7倍に増えただけではなく、利益率を大きく改善してる点も評価できます。13年に31%だった粗利益率は、19年に72%まで上昇しています。
粗利益が増えた理由は、ビタミン錠剤から利益率が高い新薬開発にシフトしたからです。新薬開発する事業は、コロナ以前は30%を超えて成長していました。
中国の医療業界は、オンライン診療や医薬品のネット販売で規制緩和が続きます。短期的にも長期的にも、まだまだ成長する余地は大きいです。20年11月時点でPERは14倍と低く、割安に放置されている銘柄のひとつです。
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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