医療機器メーカーであるダナハーは、高齢化社会や中間層増大で最も恩恵を受ける銘柄ですね。コロナ禍も抗体検査が好調で業績は良いです。22年2Qは前年比+7%だが、22年3Qは+6%に減速しています。
- 「医療機器メーカーは、高齢化や中間層増大で恩恵を受ける…」
- 「医療機器でトップ企業、バイオや細胞工学にも進出してる…」
- 「サイエンス部門が売上47%、海外が63%を占める…」
ダナハー(DHR)は、医療機器や工業製品を製造する米国企業です。工業製品が主製品だったが、医療機器を買収しヘルスケアの要素が強いです。医療機器が売上8割を占め、診断機器、光学機器、顕微鏡など幅広い製品を扱います。
個人的には、ダナハーは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、製造業にも関わらず利益率は高く、安定して事業を拡大しているからです。営業利益率は平均して18%前後と高く、21年は24.6%まで上昇しています。コロナ抗体検査が好調で、売上や利益を押し上げてますね。
医療機器関連は、将来的にも期待できる分野ですね。
医療機器は安定成長で、高齢化や中間層増大で恩恵を受けるからです。製薬企業と違い、FDA認可や特許を懸念する必要はありません。そのため、製薬企業よりも医療機器企業の方がPERが高く買われています。
22年10月時点の予想PERは22倍と割安水準にあります。さらに、株価が大きく下がる局面があれば投資したいですね。
- ダナハーの4半期決算(22年7-9月)は?
- ダナハーの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ禍は検査需要で好調、22年も業績好調が続く?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
ダナハー(DHR)の四半期決算は?

ダナハー(DHR)の四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:76.88億ドル(前年比+12%)◯
- ライフサイエンス部門:38.82億ドル(+9%)
- 診断部門:26.44億ドル(+21%)
- 環境、応用工学部門:11.62億ドル(+2%)
- 営業利益:21.72億ドル(+8%)
- 純利益:20.99億ドル(+1%)
- 1株当たり利益:2.31ドル(+1%)◯
22年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:77.51億ドル(前年比+7%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:16.80億ドル(−5%)
- 1株当たり利益:2.76ドル(+12%)
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:76.63億ドル(前年比+6%)◯
- 営業利益:20.15億ドル(+53%)
- 純利益:15.51億ドル(+38%)
- 1株当たり利益:2.10ドル(+36%)◯
3Qの売上高は前年比+6%で76.63億ドル、営業利益は+53%で20.15億ドルでした。22年1Qや2Qに続き、3Qの売上も好調ですね。営業利益率は26.2%と過去最高に高い水準です。
同社は医療機器関連が8割近くを占めています。20年6月にコロナ抗体検査の承認をえたことで、コロナ関連の売上もあります。
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Q決算は、23年1月21日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ダナハー(DHR)の損益計算書は?

ダナハーは84年に0.1ドルで上場しています。株価は常に右肩上がりで上昇し続けています。20年3月は123ドルに下落するも、22年10月は243ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。また、製造業としては、営業利益率が18%と際立って高いですね。20年に売上が上昇してるのは、コロナ抗体検査による売上の上昇もあります。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は52%と高く、BPSとEPSも安定して推移していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。20年のコロナ危機は同社にとって追い風でしたね。工業関連の製造業にも関わらず投資CFは少なく、優良ビジネスであることを示しています。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
ダナハー(DHR)の注目ポイントは?

ダナハー(DHR)の注目ポイントを紹介します。
注目1:ライフサイエンス部門が売上比率47%?
ダナハーの事業別売上高です。
最も売上比率が高いのはライフサイエンス部門で47%を占めます。次いで、診断部門が33%、環境、応用工学部門が19%です。製造してる製品は多岐に渡り、診断機器、歯科製品、デジタルイメージングシステム、光学機器、顕微鏡です。
地域別売上高は米国が37%、中国が11%、ドイツが6%、日本が4%、その他が40%とバランスよく販売しています。
では、どのような企業が競合にいるのでしょうか?
注目2:細胞工学やバイオで高いシェアを持つ?
細胞工学の市場シェアです。
ダナハーは細胞工学やバイオ医薬に力を入れています。この分野で競合となるのは、米国GE、サーモ・フィッシャー(TMO)、ベクトン・ディッキンソン(BDX)、バイオ・ラッド(BIO)、アジレント・テクノロジー (A)です。高い技術力を必要とする分野ですね。
ダナハーは歯科のインプラントでも高いシェアを持ちます。
注目3:歯科医療機器は年率28%で拡大してる?
デンタルインプラントの市場シェアです。
デンタルインプラントは、近年急成長している分野で年率28%で拡大しています。ダナハーはこの分野でも高いシェアを持ちます。ただし、歯科医療機器は競合も多く、利益を得るのが難しい事業です。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ダナハー(DHR)の四半期決算は?

- 84年に上場した、世界トップの医療機器メーカーである
- 業界1位はメドトロニック、2位はジョンソンである
- 医療関連を買収し、バイオ医薬や細胞工学にも強みがある
- ライフサイエンスが売上比率47%、診断が33%を占める
- 製造業としては利益率は18%と高く、競争力がある
個人的には、ダナハーは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、製造業にも関わらず利益率は高く、安定して事業を拡大しているからです。営業利益率は平均して18%前後と高く、21年は24.6%まで上昇しています。コロナ抗体検査が好調で、売上や利益を押し上げてますね。
医療機器関連は、将来的にも期待できる分野ですね。
医療機器は安定成長で、高齢化や中間層増大で恩恵を受けるからです。製薬企業と違い、FDA認可や特許を懸念する必要はありません。そのため、製薬企業よりも医療機器企業の方がPERが高く買われています。
22年1月時点の予想PERは32倍と少し割高にありますね。株価が大きく下がる局面があれば投資したいですね。
業界最大手はメドトロニック(MDT)ですね。メドトロニックは心血管、医療外科、神経科学、糖尿病など事業が幅広く、特にペースメーカーとインスリンポンプでトップシェアを持ちます。
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