ダナハー(DHR)四半期決算|23年2Qは-7.7%に減速

医療機器メーカーであるダナハーは、高齢化社会や中間層増大で最も恩恵を受ける銘柄ですね。コロナ禍も抗体検査が好調で業績は良いです。23年1Qは前年比−6.7%、2Qは−7.7%に減速しています。

  • 「医療機器メーカーは、高齢化や中間層増大で恩恵を受ける…」
  • 「医療機器でトップ企業、バイオや細胞工学にも進出してる…」
  • 「サイエンス部門が売上47%、海外が63%を占める…」

ダナハー(DHR)は、医療機器や工業製品を製造する米国企業です。工業製品が主製品だったが、医療機器を買収しヘルスケアの要素が強いです。医療機器が売上8割を占め、診断機器、光学機器、顕微鏡など幅広い製品を扱います。

個人的には、ダナハーは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、製造業にも関わらず利益率は高く、安定して事業を拡大しているからです。営業利益率は平均して18%前後と高く、21年は24.6%まで上昇しています。コロナ抗体検査が好調で、売上や利益を押し上げてますね。

医療機器関連は、将来的にも期待できる分野ですね。

医療機器は安定成長で、高齢化や中間層増大で恩恵を受けるからです製薬企業と違い、FDA認可や特許を懸念する必要はありません。そのため、製薬企業よりも医療機器企業の方がPERが高く買われています。

23年8月時点の予想PERは25倍と割安水準にあります。さらに、株価が大きく下がる局面があれば投資したいですね。

DHRの投資判断したい人向け
  1. ダナハーの4半期決算(23年4-6月)は?
  2. ダナハーの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. コロナ禍は検査需要で好調、22年も業績好調が続く?

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ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ダナハー(DHR)の四半期決算は?

ダナハー(DHR)の四半期決算を紹介します。

22年4Q決算(22年12月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:83.69億ドル(前年比+2.7%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:22.32億ドル(+24%
  4. 1株当たり利益:2.87ドル(+6%)

23年1Q決算(23年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:71.67億ドル(前年比−6.7%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:14.50億ドル(−15%
  4. 1株当たり利益:2.36ドル(−14%)

23年2Q決算(23年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:71.57億ドル(前年比−7.7%)◯
  2. 営業利益:14.29億ドル(−36%
  3. 純利益:11.06億ドル(−33%
  4. 1株当たり利益:1.49ドル(−33%)◯

Qの売上高は前年比−7.7%で71.57億ドル、営業利益は➖36%で14.29億ドルでした。22年4Qや23年1Qに続き、2Qの売上も減速していますね。営業利益率は19.9%に低下しています。

同社は医療機器関連が8割近くを占めています。20年6月にコロナ抗体検査の承認をえたことで、コロナ関連の売上もあります。

Danaher Corporation (NYSE: DHR) (以下「当社」) は本日、2023 年第 2 四半期の業績を発表しました。純利益とは、普通株主に帰属する純利益を指します。

2023年6月30日に終了した四半期の純利益は11億ドル、つまり希薄化後普通株1株当たり1.49ドル、非GAAP調整後普通株1株当たりの純利益は2.05ドルでした。

収益は前年同期比7.5%減の72億ドルとなり、非GAAPベースのコア収益は7.0%減少(主に新型コロナウイルス感染症による収益減少の影響による)し、これには非GAAPベースのビジネスコア収益の2.0%増加も含まれます。

第 2 四半期の営業キャッシュ フローは 19 億ドル、非 GAAP ベースのフリー キャッシュ フローは 16 億ドルでした。

当社は、為替換算、買収、売却された製品ラインなど、GAAP 収益の他の要素を見積もることが難しいため、非 GAAP ベースでのみ予測売上高を提供しています。

当社は、2023 年第 3 四半期について、非 GAAP ベースの中核事業収益が前年同期比で 1 桁台前半の減少になると予想しています。 当社は、2023 年通期について、非 GAAP ベースの中核事業収益の伸びが前年比で 1 桁台前半になると予想しています。

社長兼最高経営責任者のライナー・M・ブレア氏は、「よりダイナミックな経営環境にも関わらず、当社の期待に応えた第2四半期の業績に満足しています。当社チームの一貫した実行と、当社の人生において予想を上回る業績を両立させました」と述べた。 呼吸器検査の収益の増加を含む科学および診断事業は、バイオプロセスにおける需要の低迷を補うのに役立ちました。」

ブレア氏は続けて、「私たちはダナハーの明るい未来に自信を持っています。当社の有能なチーム、差別化されたポートフォリオ、バランスシートのオプション性のユニークな組み合わせは、すべてダナハー・ビジネス・システムによって強化されており、株主価値を創造するための強力な基盤を提供すると同時に、 人間の健康を有意義に改善します。」

参考:DANAHER REPORTS 2Q 2023 RESULTS

23年3Q決算(23年9月…)

23年3Q決算は、10月26日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ダナハー(DHR)の損益計算書は?

ダナハーは84年に0.1ドルで上場しています。株価は常に右肩上がりで上昇し続けています。20年3月は123ドルに下落するも、23年8月は255ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。また、製造業としては、営業利益率が18%と際立って高いですね。20年に売上が上昇してるのは、コロナ抗体検査による売上の上昇もあります。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は52%と高く、BPSとEPSも安定して推移していますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。20年のコロナ危機は同社にとって追い風でしたね。工業関連の製造業にも関わらず投資CFは少なく、優良ビジネスであることを示しています。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

ダナハー(DHR)の注目ポイントは?

ダナハー(DHR)の注目ポイントを紹介します。

注目1:ライフサイエンス部門が売上比率47%?

参考:Danaher Corporation’s sales in FY 2020

ダナハーの事業別売上高です。

最も売上比率が高いのはライフサイエンス部門で47%を占めます。次いで、診断部門が33%、環境、応用工学部門が19%です。製造してる製品は多岐に渡り、診断機器、歯科製品、デジタルイメージングシステム、光学機器、顕微鏡です。

地域別売上高は米国が37%、中国が11%、ドイツが6%、日本が4%、その他が40%とバランスよく販売しています。

では、どのような企業が競合にいるのでしょうか?

注目2:細胞工学やバイオで高いシェアを持つ?

参考:Cell Technology Market Next Big Thing

細胞工学の市場シェアです。

ダナハーは細胞工学やバイオ医薬に力を入れています。この分野で競合となるのは、米国GE、サーモ・フィッシャー(TMO)、ベクトン・ディッキンソン(BDX)、バイオ・ラッド(BIO)、アジレント・テクノロジー (A)です。高い技術力を必要とする分野ですね。

ダナハーは歯科のインプラントでも高いシェアを持ちます。

注目3:歯科医療機器は年率28%で拡大してる?

参考:Dental Implants Market is Booming

デンタルインプラントの市場シェアです。

デンタルインプラントは、近年急成長している分野で年率28%で拡大しています。ダナハーはこの分野でも高いシェアを持ちます。ただし、歯科医療機器は競合も多く、利益を得るのが難しい事業です。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ダナハー(DHR)の四半期決算は?

ダナハーの注目ポイントは...
  1. 84年に上場した、世界トップの医療機器メーカーである
  2. 業界1位はメドトロニック、2位はジョンソンである
  3. 医療関連を買収し、バイオ医薬や細胞工学にも強みがある
  4. ライフサイエンスが売上比率47%、診断が33%を占める
  5. 製造業としては利益率は18%と高く、競争力がある

個人的には、ダナハーは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、製造業にも関わらず利益率は高く、安定して事業を拡大しているからです。営業利益率は平均して18%前後と高く、21年は24.6%まで上昇しています。コロナ抗体検査が好調で、売上や利益を押し上げてますね。

医療機器関連は、将来的にも期待できる分野ですね。

医療機器は安定成長で、高齢化や中間層増大で恩恵を受けるからです製薬企業と違い、FDA認可や特許を懸念する必要はありません。そのため、製薬企業よりも医療機器企業の方がPERが高く買われています。

22年1月時点の予想PERは32倍と少し割高にありますね。株価が大きく下がる局面があれば投資したいですね。

業界最大手はメドトロニック(MDT)ですね。メドトロニックは心血管、医療外科、神経科学、糖尿病など事業が幅広く、特にペースメーカーとインスリンポンプでトップシェアを持ちます。

参考:メドトロニック(MDT)四半期決算|21年2Qは+2.6%に減速

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