世界7位の医療機器メーカーであるベクトンは、高齢化社会や中間層増大で最も恩恵を受ける銘柄ですね。コロナで需要が落ちるも、21年後半は回復傾向にありますね。ただし、22年3Qの売上は+0.7%、4Qは−1.8%に減速しています。
- 「医療機器メーカーは、高齢化や中間層増大で恩恵を受ける…」
- 「医療機器で世界7位、画像診断機器にも強みを持つ…」
- 「医療機器が売上50%を占め、海外が44%を占める…」
ベクトン・ディッキンソン(BDX)は、世界7位の医療機器メーカーです。最大手はメドトロニック(MDT)、2位はジョンソン(JNJ)です。医療機器だけではなく、診断機器、画像診断機器、外科用品の販売システムなど幅広く事業を展開しています。
個人的には、ベクトンは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、他の医療機器メーカーと比較して、主力となる製品が弱いからです。業界最大手のメドトロニック(MDT)と同様に幅広く展開しているが、売上も利益率も低いです。21年の営業利益率は14%と高くはないですね。
ただ、長期的には他の競合と同様に、事業の好調は続きそうです。
なぜならば、医療機器の市場全体が大きく拡大しているからです。医療機器事業は安定成長で、高齢化や中間層増大で恩恵を受けるからです。画像診断機器も患者の負担が少ない低侵襲治療で需要が高いです。
22年11月時点の予想PER17倍は割高ではないですね。株価が大きく下がる局面があれば投資したいですね。
- ベクトンの4半期決算(22年7-9月)は?
- ベクトンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ禍は検査需要で好調、22年の業績は不調?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ベクトン・ディッキンソン(BDX)の四半期は?
ベクトン・ディッキンソン(BDX)の四半期決算を紹介します。
22年2Q決算(22年3月31日)
- 売上高:50.11億ドル(前年比+2.1%)⭕️
- Medical:24.16億ドル(+4.5%)
- Life Sciences:14.85億ドル(−6.4%)
- Interventional:11.11億ドル(+9.9%)
- 営業利益:6.52億ドル(+50%)
- 純利益:4.54億ドル(+55%)
- 1株当たり利益:1.50ドル(+59%)⭕️
22年3Q決算(22年6月30日)
- 売上高:46.41億ドル(前年比+0.7%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:3.60億ドル(−31%)
- 1株当たり利益:2.66ドル(−3%)
22年4Q決算(22年9月30日)
- 売上高:47.61億ドル(前年比−1.8%)◯
- Medical:23.77億ドル(+5.8%)
- Life Sciences:12.87億ドル(−15.9%)
- Interventional:10.97億ドル(+2.4%)
- 営業利益:4.90億ドル(+28%)
- 純利益:2.65億ドル(+9%)
- 1株当たり利益:0.93ドル(+100%)◯
4Qの売上高は前年比−1.8%で47.61億ドル、営業利益は+28%で4.90億ドルでした。22年1Qや2Qと比較して、3Qの売上は減速していますね。営業利益率は10.2%と過去平均なみです。
他の医療機器メーカーと同様に、3Qと4Qは手術の需要が減少し売上は落ちています。ただ、変異株が落ち着く22年は回復する可能性が高いです。
同社は患者の負担が少ない低侵襲医療の一種である、画像診断機器を用いた画像下治療に強みがあります。画像診断機器事業は全体の売上比率の23%を占めます。
22年通期の売上予想は、187.5億ドルに引き下げています。
23年1Q決算(22年12月…)
23年1Q決算は、2月11日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ベクトン・ディッキンソン(BDX)の損益書は?
ベクトン・ディッキンソンは84年に2.7ドルで上場しています。株価は常に右肩上がりで20年4月に最高値281ドルを付けています。22年11月は231ドルで推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。営業利益率は15%前後と、他の医療機器と比較すると若干低いです。買収を通じて事業拡大をしています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は43%と高く、BPSとEPSも安定して推移していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。投資CFも拡大しているが、十分に営業CFを稼ぐことに成功していますね。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
ベクトン・ディッキンソン(BDX)注目点は?
ベクトン・ディッキンソン(BDX)の注目ポイントを紹介します。
注目1:医療機器で世界7位で171億ドルの売上?
21年の医療機器部門の売上高ランキングです。
業界最大手はメドトロニックで294億ドルです。次いで、2位はジョンソン(JNJ)で230億ドル、3位はアボット(ABT)で226億ドルです。ベクトンは業界7位で、171億ドルの事業規模です。
米バードを240億ドルで買収するなど、順調に規模を拡大しています(参考:米医療用品のベクトン、同業CRバード買収)。
医療機器市場は引き続き高い成長率を維持しています。医療施設の数の増加、医療費や高齢化に支えられ、20年の医療機器市場規模は4569億ドル、25年は6127億ドルに成長すると試算されています。
では、同社の医療機器事業はどのように推移してるでしょうか?
注目2:医療機器が売上の50%を占める?
ベクトンの医療機器事業の売上高の推移です。
ベクトンの医療機器は、売上高全体の50%を占めています。医療機器事業は製品開発だけではなく、医療外科用品の販売ソリューション、マネジメントでも収入を得ています。最も売上比率が高いのは販売で、医療機器の41%を占めます。
では、医療外科用品の販売システムの市場シェアはどうなっているのでしょうか?
注目3:医薬品管理システム市場で高いシェア?
参考:医薬品管理システム市場
医薬品管理システムの市場シェアです。
ベクトンは医薬品管理システムで、最も高いシェアを持ちます。競合企業には、業界最大手のスイスのロシェ、米国Omnicell(OMCL)、GEがありますね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ベクトン・ディッキンソン(BDX)決算?
- 84年に上場した、世界7位の医療機器メーカーである
- 業界1位はメドトロニック、2位はジョンソンである
- 診断機器、画像診断機器、外科用品の販売も展開してる
- 幅広く展開してるため、営業利益率は14%と高くない
- コロナで需要は低下するも、22年は回復が期待できる
個人的には、ベクトンは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、他の医療機器メーカーと比較して、主力となる製品が弱いからです。業界最大手のメドトロニック(MDT)と同様に幅広く展開しているが、売上も利益率も低いです。21年の営業利益率は14%と高くはないですね。
ただ、長期的には他の競合と同様に、事業の好調は続きそうです。
なぜならば、医療機器の市場全体が大きく拡大しているからです。医療機器事業は安定成長で、高齢化や中間層増大で恩恵を受けるからです。画像診断機器も患者の負担が少ない低侵襲治療で需要が高いです。
22年1月時点の予想PER19倍は割高ではないですね。株価が大きく下がる局面があれば投資したいですね。
業界最大手はメドトロニック(MDT)ですね。メドトロニックは心血管、医療外科、神経科学、糖尿病など事業が幅広く、特にペースメーカーとインスリンポンプでトップシェアを持ちます。
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