アストラゼネカは世界11位、英国2位の大手製薬会社です。現代社会は不健康な食生活や世界中で高齢化が進む事で、医薬品の需要は年々増加する一方ですね。経済再開後の21年4Qの売上は前年比+62%、22年1Qは+56%と好調です。
- 「高齢化や現代病で、医薬品開発の需要は増加してる…」
- 「ワクチン開発に成功し、21年の売上高は好調が続く..」
- 「営業利益率は5%と低く、予想PER19倍と割安だ…」
英国のアストラゼネカは、スウェーデンのアストラ社とイギリスのゼネカ社の製薬部門が1999年合弁してできた会社です。大手製薬会社ランキングで世界11位、英国では2位の規模です。オンコロジー(腫瘍学)に強みがある会社です。
個人的には、アストラゼネカは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、18年を起点に売上高は反転し、順調に増えているからです。18年には営業利益率が6.8%まで落ち込むも、21年には13.0%まで回復しています。ワクチン特需もあり、21年4Qの売上前年比も+62%と好調です。
また、中国の売上比率が高く、22年も好調業績は続きそうです。
50億ドル以上のブロックバスターはないが、年間10億ドル以上は9製品もあります。これらの主力製品は特許期間が30年までと長く、今後10年間の見通しは安泰です。また、中国市場の比率が20%と高い点も評価できます。
ただし、21年4Qに赤字に転落した点は要注意ですね。22年5月の予想PE19倍は割安ではありません。株価が大きく下落する局面があれば、投資を検討したいですね。
- アストラゼネカの4半期決算(22年1-3月)は?
- アストラゼネカの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 中国の売上比率が高く、予想PER18倍は割安なのか?
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ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
アストラゼネカ(AZN)の四半期決算は?

アストラゼネカ(AZN)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:98.66億ドル(前年比+48%)
- Oncology:33.83億ドル(+17%)
- CVRN:20.86億ドル(+13%)
- Respiratory & Immunology:14.86億ドル(+25%)
- Rare Disease:13.11億ドル(—%)
- Other medicines:13.67億ドル(−28%)
- Vaccine:10.50億ドル(—%)
- 営業利益:22.81億ドル(+28%)
- 純利益:—億ドル(—%)
- 1株当たり利益:1.08ドル(+15%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:120.11億ドル(前年比+62%)◯
- Oncology:39.19億ドル(+33%)
- CVRN:20.07億ドル(+17%)
- Respiratory & Immunology:15.93億ドル(+13%)
- Rare Disease:17.60億ドル(+15%)
- Other medicines:8.35億ドル(+7%)
- Vaccine:18.97億ドル(+16%)
- 営業利益:−2.92億ドル(前年度14.87億ドル)
- 純利益:−3.46億ドル(前年度10.05億ドル)
- 1株当たり利益:−0.22ドル(前年度0.78ドル)◯
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:113.90億ドル(前年比+56%)◯
- Oncology:33.88億ドル(+14%)
- CVRN:22.07億ドル(+14%)
- Respiratory & Immunology:15.09億ドル(−2%)
- Vaccines $ Immunology:17.57億ドル(+5倍)
- Rare Disease:16.94億ドル(+3%)
- Other medicines:4.25億ドル(−19%)
- 営業利益:8.78億ドル(−54%)
- 純利益:3.88億ドル(−76%)
- 1株当たり利益:0.25ドル(−79%)◯
1Qの売上高は前年比+56%で113.90億ドル、営業利益はー54%で8.78億ドルでした。21年3Qや4Qに続き、22年1Qも売上は好調です。ただし、営業利益率は7.7%と低下しています。
コロナワクチン治療薬は、22年1Qも好調ですね。
50億ドル以上の医薬品はないが、年間10億ドルのブロックバスターは9製品もあります。これらの医薬品は特許期間が30年までと長く、今後10年間の見通しは安泰です。また、中国市場の割合が20%と高い点も期待できます。
「2022年はアストラゼネカにとって力強くスタートしました。 Farxigaはこの四半期に10億ドルの収益を達成し、COVID-19が癌の診断と治療に影響を与え続けているにもかかわらず、当社の腫瘍薬は18%の製品売上高の伸びを達成しました。 DESTINY-Breast04試験の高レベルの結果は、HER2低転移性乳がんの治療を再定義するEnhertuの可能性を示しており、Ultomirisは、米国で全身性重症筋無力症に対して承認された最初で唯一の長時間作用型C5阻害剤となりました。
本日、マサチューセッツ州の科学の中心地であるケンブリッジの中心部にある新しい戦略的研究開発センターの計画を発表しました。 私たちの持続可能性への取り組みに沿って、最高の環境基準に合わせて設計されます。 先駆的な科学への投資は、今後数年間でさらに進歩するという自信を与えてくれます。」
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、7月30日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
アストラぜネカ(AZN)の損益計算書は?

アストラゼネカは93年に4.7ドルで上場しています。コロナ後に大きく株価は上昇し、最高値を更新しています。22年5月は66ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、18年を起点に売上高は上向いています。ただし、他の製薬企業と比較して、営業利益率は14%前後と低いですね。ただし、主力製品の特許も長く、今後は持ち直すことが予想できます。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。EPSは19年を起点に持ち直していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、19年を起点に持ち直しています。主力製品の特許は10年と長く、今後は営業CFも稼ぎそうですね。
では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
アストラゼネカ(AZN)の注目ポイントは?

アストラゼネカ(AZN)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:製薬会社ランキング世界11位で243億ドル?
2019年度の製薬会社売上高ランキングです。
世界最大の製薬会社はスイスのロシュで618億ドルです。2番手は米ファイザーで517億ドル、3番手はスイスのノバルティスで474億ドルと続きます。英アストラゼネカは世界で11番目、売上高243億ドルの会社です。
では、アストラゼネカはどのような製品を開発しているのでしょうか?
注目2:特許が長いブロックバスターが9製品もある?
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参考:アストラゼネカの企業研究
- タグリッソ:31.89億ドル(US特許2032年)
- イミフィンジ:1.46億ドル(US特許2030年)
- エンハーツ:-億ドル(US特許-)
アムジェンの主要製品は、「タグリッソ」「イミフィンジ」「エンハーツ」の3つです。
肺がん治療薬のタグリッソの売上高は31.89億ドル、US特許は2032年です。同じく肺がん治療薬のイミフィンジは14.69億ドル、US特許は2030年です。乳がんのエンハーツは、19年に発売されたばかりでまだデータはないが期待されています。
アウトラゼネカは、主に腫瘍学に強い製薬会社です。
50億ドル以上の医薬品はないが、年間10億ドルのブロックバスターは9製品もあります。これらの医薬品は特許期間が30年までと長く、今後10年間の見通しは安泰です。18年に底値だった売上高は、今後は力強く上昇しそうです。
では、地域別の売上高はどうなっているのでしょうか?
注目3:中国市場の売上高の割合が20%で高い?

アストラゼネカの地域別売上高と前年比の比較です。
売上高の割合は米国市場が最も高く34%です。2番手に中国市場が20%、3番手に欧州市場が19%、中国以外の発展途上国、日本と続きますね。売上高の50%以上を米国に依存する大手製薬会社と違い、適度に分散されていますね。
特に、中国市場が好調で高い成長率を維持しています。19年3Qの中国市場の前年比を見ると、42%も増加している事が分かります。また、他の大手製薬会社と比較して、最も中国市場の参入に成功していると言えます。
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:アストラゼネカ(AZN)の四半期決算は?

- 1990年に、アストラ社とゼネカ社が合弁して誕生した
- 製薬会社売上高で世界11位、英国2位の大手である
- オンコロジーに強みがあり、中国市場の売上比率も高い
- 業績が急激に悪化し、売上高は11年比で33%も減少
- 利益率も急激に悪化し、営業利益率は31%から7%に低下
- コロナワクチン期待で、PERは55倍まで高騰している
- 20年11月にワクチン成功するも、不透明が多く再治験へ
個人的には、アストラゼネカは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、18年を起点に売上高は反転し、順調に増えているからです。18年には営業利益率が6.8%まで落ち込むも、21年には13.0%まで回復しています。ワクチン特需もあり、21年4Qの売上前年比も+62%と好調です。
また、中国の売上比率が高く、22年も好調業績は続きそうです。
50億ドル以上のブロックバスターはないが、年間10億ドル以上は9製品もあります。これらの主力製品は特許期間が30年までと長く、今後10年間の見通しは安泰です。また、中国市場の比率が20%と高い点も評価できます。
22年2月時点の予想PERは18倍は割安ではありません。株価が大きく下落する局面があれば、投資を検討したいですね。
世界1位の売上高の医薬品を持つ製薬企業はアッビィ(ABBV)です。アッビィも予想PER8倍と割安に放置されています。
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