世界最大の医療機器メーカーであるメドトロニックは、高齢化社会や中間層増大で最も恩恵を受ける銘柄ですね。安定した成長率で将来性が期待できる市場です。ただ、21年3Qの売上は前年比−0.2%、4Qは−1.2%と減速気味です。
- 「医療機器メーカーは、高齢化や中間層増大で恩恵を受ける…」
- 「業界最大手のメーカーで、市場シェアの6.6%を占める…」
- 「海外売上比率が5割を高く、中国の売上は1割で高い…」
メドトロニック(MDT)は、世界最大の医療機器メーカーです。16年に当時10位のコヴィディエンを買収したことでトップになりました。心血管、医療外科、神経科学、糖尿病など幅広いが、特にペースメーカーとインスリンポンプでトップシェアを持ちます。
個人的には、メドトロニックは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、医療機器メーカーは安定成長で、高齢化や中間層増大で恩恵を受ける銘柄だからです。医療機器関連は事業が幅広いため競合は多くはなく、製薬メーカーほどレッドオーシャンではないですね。
同社は買収を通じて事業規模を拡大し、高いシェアを持ちます。
医療関連はコロナ禍で市況が不安定だが、いずれは回復に転じますね。海外売上比率が5割と高く、中国市場にも積極的で1割近いシェアを持ちます。医療機器の9割は欧米州や日本が占めるが、近年はアジアなど発展途上国への市場拡大が期待されます。
22年5月の予想PERは18倍と割安水準にありますね。
- メドトロニックの4半期決算(22年1-3月)は?
- メドトロニックの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ禍は不調だったが、21年は市況回復が期待できる?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
メドトロニック(MDT)の四半期決算は?

メドトロニック(MDT)の四半期決算を紹介します。
21年2Q決算(21年10月30日)
- 売上高:78.47億ドル(前年比+2.6%)×
- Cardiovascular:28.27億ドル(+3.7%)
- Cardiac Rhythm & Heart Failure:14.71億ドル(+3.2%)
- Structural Heart & Aortic:7.50億ドル(+2.3%)
- Coronary & Peripheral Vascular:6.06億ドル(+6.9%)
- Medical Surgical:22.99億ドル(+0.6%)
- Surgical Innovations:14.97億ドル(+7.5%)
- Respiratory, Gastrointestinal, & Renal:8.02億ドル(−10.2%)
- Neuroscience:21.36億ドル(+3.5%)
- Cranial & Spinal Technologies:10.67億ドル(−0.4%)
- Specialty Therapies:6.34億ドル(+9.1%)
- Neuromodulation:4.35億ドル(+5.8%)
- Diabetes:5.85億ドル(+1.9%)
- 営業利益:16.37億ドル(+44%)
- 純利益:13.11億ドル(+168%)
- 1株当たり利益:0.97ドル(+169%)○
21年3Q決算(22年1月31日)
- 売上高:77.63億ドル(前年比−0.2%)×
- Cardiovascular:27.45億ドル(+1.4%)
- Cardiac Rhythm & Heart Failure:14.02億ドル(+2.3%)
- Structural Heart & Aortic:7.40億ドル(+1.4%)
- Coronary & Peripheral Vascular:6.03億ドル(−0.3%)
- Medical Surgical:22.90億ドル(−1.0%)
- Surgical Innovations:15.19億ドル(+6.7%)
- Respiratory, Gastrointestinal, & Renal:7.71億ドル(−13.4%)
- Neuroscience:21.44億ドル(+0.8%)
- Cranial & Spinal Technologies:11.02億ドル(+1.9%)
- Specialty Therapies:6.33億ドル(+2.4%)
- Neuromodulation:4.09億ドル(−4.0%)
- Diabetes:5.84億ドル(−7.3%)
- 営業利益:16.59億ドル(+29%)
- 純利益:14.83億ドル(+16%)
- 1株当たり利益:1.10ドル(+17%)○
21年4Q決算(22年4月30日)
- 売上高:80.89億ドル(前年比−1.2%)×
- Cardiovascular:29.61億ドル(+1.8%)
- Cardiac Rhythm & Heart Failure:15.52億ドル(+0.8%)
- Structural Heart & Aortic:7.78億ドル(+4.6%)
- Coronary & Peripheral Vascular:6.31億ドル(+1.1%)
- Medical Surgical:22.31億ドル(−4.6%)
- Surgical Innovations:14.91億ドル(−3.3%)
- Respiratory, Gastrointestinal, & Renal:7.40億ドル(−7.0%)
- Neuroscience:22.99億ドル(+0.2%)
- Cranial & Spinal Technologies:11.65億ドル(−2.3%)
- Specialty Therapies:6.84億ドル(+4.6%)
- Neuromodulation:4.51億ドル(+0.4%)
- Diabetes:5.97億ドル(−7.7%)
- 営業利益:16.70億ドル(+3.9%)
- 純利益:14.85億ドル(+9.1%)
- 1株当たり利益:1.10ドル(+10%)×
3Qの売上高は前年比−0.2%で77.63億ドル、営業利益は+29%で16.59億ドルでした。21年1Qや2Qと比較すると、3Qの売上は減速しています。営業利益率は21.3%と悪くはないですね。
海外売上比率が5割、中国市場にも積極的で20億ドルまで増えています。23年通期の売上予想は、前年比+4.5%に引き下げています。
「中国でのグローバルサプライチェーンとCOVID-19の管理は、第4四半期の業績に深刻な影響を及ぼしました。根本的な原因を理解し、対処しており、短期的には解決することを期待しています」とGeoffMartha氏は述べています。 、メドトロニック会長兼最高経営責任者。 「私たちは、急成長する市場で強力な技術パイプラインを使用してイノベーション主導の成長を実現することに引き続き注力しており、戦略的な資本配分と積極的なポートフォリオ管理を通じて強力な株主価値を創出することに取り組んでいます。」
22年1Q決算(22年7月…)
22年1Q決算は、8月27日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
メドトロニック(MDT)の損益計算書は?

メドトロニックは85年に0.4ドルで上場しています。00年から13年までは長く低迷するも、その後は順調に株価は上昇しています。21年8月に最高値130ドルを付け、22年5月は99ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は16年から横ばいが続いています。利益率が低下しているのは、関連企業の買収によるものですね。順調に市場シェアを獲得しており、中間層や高齢者層の増大で、将来性が期待できる銘柄です。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は56%と高く、BPSとEPSは安定しています。21年のEPSは3.4ドルだが、会社予想によると5ドルに達するとしています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。潤沢なCFで関連企業を買収しながら規模を拡大しています。製造業にしては投資CFが少なく、競争していないことがわかります。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
メドトロニック(MDT)の注目ポイントは?

メドトロニック(MDT)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:医療機器メーカー世界1位でシェア6.6%?
20年時点の医療機器メーカーの世界市場シェアです。
メドトロニックが世界最大の医療機器メーカーで、市場シェアの6.6%を占めます。2位はジョンソン(JNJ)で5.1%、3位は分析や実験系機器に強いサーモフィッシャー(TMO)で5.0%、4位は大型診断機に強いGEで3.8%、5位はドイツのシーメンスヘルシニアーズで3.8%です。
メドトロニックは16年に、当時10位のコヴィディエンを買収しました。
近年はサーモフィッシャーが急速に売上を伸ばし1位になりそうです。医療機器はCT、MRI、超音波診断装置、外科用機器、医療器具など幅広く、競合しているとは限りません。13年までは、ジョンソンが世界最大の医療機器でした。
参考:ジョンソン(JNJ)四半期決算|経済再開後3Qは前年比+11%に減速
では、メドトロニックの事業別売上高はどうでしょうか?
注目2:売上比率が高いのは心血管事業で36%?
メドトロニックの事業別の売上高です。
最も売上比率が高いのは、ペースメーカーなどの心血管事業で36%を占めます。次いで、手術器具などの医療外科事業が29%、神経血管用品などの神経科学事業が27%、糖尿病関連が8%を占めます。
特に市場シェアが高いのは、ペースメーカーとインスリンポンプです。
注目3:脊髄手術器具で29%の高いシェアを持つ?
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参考:Today´s Spine Market Shares Estimate and Full year Revenues
19年時点の脊椎市場シェアです。
メドトロニックは、MIS脊椎手術で29%の高いシェアを持ちます。脊椎市場は90億ドルで、前年比で+3%で拡大しています。MIS脊椎手術の需要の高まり、3D印刷インプラントの導入、ロボット工学により、新たなトレンドのひとつです。
同社は買収により、多くの分野で高いシェアを持ちます。
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:メドトロニック(MDT)の決算は?

- 84年に上場した、世界最大の医療機器メーカーである
- 10位のコヴィディエンを買収し、JNJを抜いて1位
- 心血管、医療外科、神経科学、糖尿病など幅広い事業
- ペースメーカーとインスリンポンプで高いシェアを持つ
- 海外売上比率が5割、中国市場も積極的に投資し1割
個人的には、メドトロニックは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、医療機器メーカーは安定成長で、高齢化や中間層増大で恩恵を受ける銘柄だからです。医療機器関連は事業が幅広いため競合は多くはなく、製薬メーカーほどレッドオーシャンではないですね。
同社は買収を通じて事業規模を拡大し、高いシェアを持ちます。
医療関連はコロナ禍で市況が不安定だが、いずれは回復に転じますね。海外売上比率が5割と高く、中国市場にも積極的で1割近いシェアを持ちます。医療機器の9割は欧米州や日本が占めるが、近年はアジアなど発展途上国への市場拡大が期待されます。
22年2月時点の予想PERは19倍と割安水準にありますね。
業界3番手のサーモフィッシャーが、高い成長率で急激にシェアを伸ばしています。ただ、事業範囲は同社と被らず、どちらも安心して保有できる銘柄です。サーモフィッシャーはコロナ特需もあり、21年後半の売上は減速しています。
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