バイオ医薬品のリジェネロンは、抗体カクテルを製造しコロナ特需を受けた銘柄ですね。過去10年で売上高は30倍に急成長し、21年3Qの売上前年比は+50%、4Qは+104%に加速しています。
- 「高齢化や現代病で、医薬品開発の需要はますます伸びるはず…」
- 「世界20位規模だが、売上は10年で30倍に拡大してる…」
- 「コロナ特需もあり、21年の営業利益率は53%まで上昇…」
リジェネロン(REGN)は、バイオ医薬品を開発する米国の製薬会社です。20年の売上高規模は世界で20位前後、急成長している新興バイオ企業ですね。コロナ禍で抗体カクテルを開発し、コロナ特需を受けた銘柄のひとつです。
個人的には、リジェネロンは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、過去10年で売上高は30倍に増え、急成長しているバイオ企業だからです。コロナ後の変異株もあり、21年4Qは前年比+104%に再加速しています。営業利益率は53%と過去最高に高い水準です。
ただし、短中期的な見通しは悲観材料が多いです。
コロナ関連の治療薬は競合も増え、2Qの25億ドルから6億ドルまで急落していますね。変異株もあり4Qは持ち直すも、22年は終息に向かうのは間違い無いです。また、主力製品であるアイリーアは特許が切れ、21年以降は競合も誕生します。
22年2月時点のPERは9倍と低いが、コロナ特需もあれ株価は買われすぎていますね。ただ、長期的には今後も事業を拡大しそうで、コロナ関連の売上が消失した後に投資を検討したい銘柄です。
- リジェネロンの4半期決算(21年10-12月)は?
- リジェネロンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 年率60%で成長率は高く、経済再開後も好調を維持?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
リジェネロン(REGN)の四半期決算は?

リジェネロン(REGN)の四半期決算を紹介します。
21年2Q決算(21年6月30日)
- 売上高:51.39億ドル(前年比+163%)
- Net Product Sale:41.38億ドル(+237%)
- EYLEA:14.73億ドル(+27%)
- Libtayo:0.78億ドル(+23%)
- Praluent:0.42億ドル(−11%)
- REGEN-COV:25.91億ドル(—%)
- Collaboration:9.54億ドル(+85%)
- 営業利益:33.47億ドル(+409%)
- 純利益:30.99億ドル(+245%)
- 1株当たり利益:27.97ドル(+267%)
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:34.53億ドル(前年比+50%)
- Net Product Sale:22.79億ドル(+54%)
- EYLEA:14.73億ドル(+12%)
- Libtayo:0.78億ドル(+8%)
- Praluent:0.45億ドル(−8%)
- REGEN-COV:6.77億ドル(—%)
- Collaboration:10.73億ドル(+64%)
- 営業利益:18.47億ドル(+75%)
- 純利益:16.32億ドル(+93%)
- 1株当たり利益:14.33ドル(+93%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:49.51億ドル(前年比+104%)
- Net Product Sale:39.75億ドル(+145%)
- EYLEA:15.47億ドル(+15%)
- Libtayo:0.81億ドル(+9%)
- Praluent:0.40億ドル(−27%)
- REGEN-COV:22.98億ドル(15倍)
- Collaboration:8.90億ドル(+31%)
- 営業利益:26.39億ドル(+126%)
- 純利益:22.29億ドル(+93%)
- 1株当たり利益:19.69ドル(+92%)
4Qの売上高は前年比+104%で49.51億ドル、営業利益は+126%で26.39億ドルでした。21年3Qよりも、4Qは売上と利益が加速していますね。営業利益率は53%と過去最高水準です。
リジェネロンはコロナの抗体カクテルを開発しました。リジェネロンの抗体カクテルは、重篤患者向けに効果を発揮します。
抗体カクテルの売上は3Qに減速するも、変異株の拡大によりさらに増えていますね。3Qに6.77億ドルだったが、4Qは22.98億ドルに増えています。ただ、変異株は毒性が弱まっており、22年は徐々に沈静化することが予想できます。
「2021年、Regeneronは、目覚ましいEYLEAとDupixentの成長により、コアビジネス全体で強力な結果をもたらしました。また、数百万人の患者にREGEN-COVを提供することで、進行中のパンデミックへの対処を支援しました」と、Leonard S. Schleifer、MD、Ph.D。は述べています。 Regeneronの社長兼最高経営責任者。 「2022年も、EYLEAの成功を基に、Dupixentの承認と患者へのリーチを拡大し、Libtayoの新しい適応症を追求し、腫瘍学パイプラインからデータを読み取ることに引き続き注力します。これらはすべて、多様化した初期段階のパイプラインを前進させ続けます。 COVID-19のパンデミックと闘い、SARS-CoV-2に対する効果的な治療と予防的アプローチの重要な必要性に対処するための取り組みに引き続き取り組んでいます。オミクロン変異体に対するREGEN-COVの有効性が欠如していることを踏まえ、私たちは開発に懸命に取り組んでいますオミクロンおよび他のすべての懸念される変異体に対して活性のある次世代抗体。」
22年1Q決算(22年3月…)
22年1Q決算は、5月5日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
リジェネロン(REGN)の損益計算書は?

リジェネロンは91年に11ドルで上場しました。株価は順調に上昇し続け、常に最高値を更新する銘柄です。20年1月は337ドルだったが、21年2月は622ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。21年に売上と利益が急騰したのは、コロナ抗体カクテルを製造したからです。注目すべき点は、コロナ以前から順調に売上を拡大していることです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は72%と高く、21年は大きく上昇していますね。BPSもEPSも順調に拡大していることが分かります。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。コロナ治療薬の恩恵があり、21年は大きく営業CFが伸びていますね。投資CFが少ない上に、順調に事業規模を拡大してる点は高く評価できますね。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
リジェネロン(REGN)の注目ポイントは?

リジェネロン(REGN)の注目ポイントを紹介します。
注目1:製薬会社ランキング世界20位で135億ドル?
製薬会社の19年12月期決算の売上高ランキングです。
世界最大の製薬会社はスイスのロシュで618億ドルです。2位に米国ファイザーで517億ドル、3位にデンマークのノバルティスで474億ドル、4位に米国メルクで468億ドルと続きます。
19年時点の売上に当てはめると、21年の売上高は135億ドルで世界20位にランクインします。過去10年で30倍に売上を増やし急成長しています。また、売上7位の仏国サノフィと提携していますね。
では、リジェネロンの主力製品はなんでしょうか?
注目2:主力3製品で売上比率85%を占める?
- アイリーア:46.44億ドル(前年比+13%)
- デュピクセント:23.15億ドル(+151%)
- LIBTAYO:37億ドル(+11倍)
- 合計:116億ドル(売上比率85%)
リジェネロンは主力3製品だけで、売上全体の85%を占めます。
売上高に最も貢献しているのは、加齢黄斑変性のアイリーアです。これまで順調に売り上げを増やせたのは、アイリーアの貢献が大きいですね。しかし、特許は23年と短く競合製品も発売されるため、今後は厳しくなります。
次に多いのが、アドピー治療薬のデュピクセントです。
サノフィと共同で発売し、前年比+151%で急速に売上を増やしています。特許は32年と長く、26年には100億ドルに達する試算です。ガンの治療薬であるLIBTAYOも出だしは好調で、売り上げを伸ばしそうですね。
デュピクセントの売上高は、提携先のサノフィに計上されています。デュピクセントの売り上げ成長率は、上位製薬企業の中でもトップクラスです(参考:Cancer drugs show big sales rise in 2020)。
注目3:Phase3の新薬開発は順調に進んでる?
リジェネロンのPhase3の新薬です。
注目4:バイオ医薬品で高い市場シェアを持つ?
世界のバイオ医薬品の市場シェアです。
世界シェアを見ると、バイオ医薬品で最もシェアが大きいのはロシュですね。次いで、2位がアボットから分社化したアッビィ(ABBV)、3位にアムジェン(AMGN)が続きます。リジェネロンは、急速にシェアを伸ばしてる新興バイオ企業ですね。
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:リジェネロン(REGN)の決算は?

- 91年に上場した、バイオ医薬品を製造する米国企業
- 売上規模は世界20位前後、急成長している新興企業
- コロナ特需もあり、売上高は10年で30倍に拡大
- 主力製品が好調で利益率が高く、利益率は55%まで上昇
- コロナ特需や主力製品の特許がきれ、22年は重い展開
個人的には、リジェネロンは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、過去10年で売上高は30倍に増え、急成長しているバイオ企業だからです。コロナ後の変異株もあり、21年4Qは前年比+104%に再加速しています。営業利益率は53%と過去最高に高い水準です。
ただし、短中期的な見通しは悲観材料が多いです。
コロナ関連の治療薬は競合も増え、2Qの25億ドルから6億ドルまで急落していますね。変異株もあり4Qは持ち直すも、22年は終息に向かうのは間違い無いです。また、主力製品であるアイリーアは特許が切れ、21年以降は競合も誕生します。
22年2月時点のPERは9倍と低いが、コロナ特需もあれ株価は買われすぎていますね。ただ、長期的には今後も事業を拡大しそうで、コロナ関連の売上が消失した後に投資を検討したい銘柄です。
バイオ医薬品は技術的にジェネリック化が難しく、化学医薬品と比較して比較的に攻勢を受けにくいです。米国に上場してるバイオ企業の大手は、アッビィ(ABBV)やアムジェン(AMGN)ですね。両企業とも利益率が高く安定しています。
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