世界中のコンテナ運賃が高騰し、海運会社の株価が急上昇しています。コンテナリース会社のCAIも、20年3月から株価が3.2倍に高騰しています。では、21年にコロナが終息した後でも、株高は続くのでしょうか?
- 「コンテナ運賃が高騰し、株価は1年で3.2倍に高騰した…」
- 「上海から北米向けが高騰し、欧州やアジアにも波及している…」
- 「株価が3.2倍に高騰したが、PER36倍は割高なのか…」
CAIは船会社にコンテナをリースする世界5番手の米国企業です。寡占化が進むコンテナのリース市場は上位5社だけで8割を占め、最大手はトリトンで28%のシェアを持ちます。
個人的には、CAIは短期で投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、コンテナの需給が逼迫し、リース料金も高騰するからです。20年のコロナ危機を機に世界中でコンテナ不足に陥り、コンテナ運賃が2〜3倍も高騰しています。リース会社も運賃高騰の恩恵を売れるのは間違いないですね。
業界大手のトリトンも、20年4Qと21年を強気に予想しています。
20年2月時点で、PERは36倍と少し割高水準です。しかし、直近決算で利益が急速に回復しているため、バリエーション的には割高とは言えません。20年4Qで業績が反転するならば、まだまだ株価を押し上げる可能性が高いですね。
ただし、リース会社より船会社の方が確実に運賃高騰の恩恵を受けますね。
20年3月からCAIの株価は3.2倍に高騰したが、同じ期間でダナオス株は10倍に高騰しています。また、リース会社に投資するならば、業界シェア1位のトリトンに投資します。
- CIAの4半期決算(2020年9-12月)は?
- CIAの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 世界的なコンテナ運賃高騰は、いつまで続くのか?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
CAIインターナショナルの四半期決算は?
CAIインターナショナルの四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月30日)
- 売上高:1.050億ドル(前年比−6%)
- 営業利益:0.160億ドル(−64%)
- 純利益:−0.013億ドル(前年度0.185億ドル)
- 1株当たり利益:−0.2ドル(前年度0.87ドル)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:0.983億ドル(前年比−11%)
- 営業利益:0.150億ドル(−49%)
- 純利益:−0.006億ドル(前年度0.057億ドル)
- 1株当たり利益:−0.16ドル(前年度0.18ドル)
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:0.926億ドル(前年比−18%)
- Container:0.733億ドル(−3%)
- Rail:0.051億ドル(−13%)
- Logistics:0.13億ドル(−56%)
- 営業利益:0.363億ドル(2.8倍)
- 純利益:0.154億ドル(前年度−0.057億ドル)
- 1株当たり利益:0.75ドル(前年度−0.46ドル)
3Qの売上高は前年比3%減で0.79億ドル、営業利益は2%減で0.38億ドルでした。営業利益が大幅に改善したのは、原油安で輸送コストが低下したからです。また、売上高は落ち込むも、1Qや2Qよりも利益ベースでは改善しています。
リース会社最大手のトリトンは、20年4Qと21年の決算について強気に見ています。そのため、業界5番手のCAIの業績も上向くと予想しています。
「第4四半期を開始しても、コンテナの需要は非常に強いままです。お客様は、ドライコンテナの従来の夏のピークシーズンが終了したにもかかわらず、取引量は引き続き堅調であると予想しています。第3四半期に大量のコンテナを回収することで、四半期全体の収益の恩恵を受け、第4四半期に生産された新しいコンテナを迅速に回収する必要があります。また、今後もリースに大きく依存します。私たちからの削減された支払利息の全期間から利益を得る2ABS借り換え。全体として、2020年の第3四半期から第4四半期にかけて、調整後1株当たり利益は25%の範囲で増加すると予想しています。」
20年4Q決算(2021年12月…)
20年4Q決算は、21年3月4日に公開予定です。
では、CAIの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
CAIインターナショナルの10年間の損益計算書は?
CAIインターナショナルは2007年に14ドルで上場しました。株価は少しずつ上昇し、18年に最高値37ドルを付けています。その後は下落に転じるも、コロナ以降に再び上昇し、20年2月は35ドルで推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、順調に売上と営業利益を増やしてきましたね。18年以降に伸び悩んでいるのは、中国経済の減速と米中貿易摩擦の影響を受けています。コンテナ貸出しは不動産業に近く、利益率が高いビジネスですね。
ただし、20年はコロナの影響で、大きく業績が落ち込んでいます。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)は上昇傾向にありますね。しかし、EPS(1株あたり純利益)は、19年以降に伸び悩んでいます。ただ、コンテナ需給が逼迫してる20年後半以降は、EPSが上向く可能性が高いです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字が多いです。投資CFが大きいのは、売上拡大のためにコンテナを増やしてるからだと予想できます。20年は投資が大きく減少したことで、黒字化しています。
では、私たち投資家はCAI株をどのように判断したら良いのでしょうか?
CAIインターナショナルの注目ポイントは?
20年のコロナ危機以降、コンテナ船運賃は2〜3倍に高騰しています。そのため、コンテナ業界全般に、10数年ぶりの強気相場が到来していますね。では、なぜコンテナ運賃は上昇しているのでしょうか?
注目1:コンテナリース市場のシェア7%を獲得?
海上コンテナリース市場のマーケットシェアです。
世界のコンテナリース市場は寡占化が進み、上位5社(Triton、Seaco、Textainer、Florens、Seacube)だけで8割を占めます。CAIも上位リース会社で、世界シェア7%を獲得しています。
業界最大手は、市場シェア28%のトリトンですね。
トリトンは600万TEU以上のコンテナを所有し、顧客にリリースしています。これは、全ての船舶会社の49%に該当します。香港アトラスのコンテナ規模は108万TEU、ダナオスは40万TEUですね。
いかに、トリトンが多くのシェアを獲得してるかが分かりますね。
20年4月以降、コンテナ船運賃は2〜3倍に高騰しています。これは、コンテナリース会社の収益を押し上げる要因となります。
注目2:コンテナ船運賃が高騰している理由とは?
- コロナで労働力不足で、北米港に大量のコンテナが滞留している
- トラックや鉄道などの陸運者不足で、コンテナが海上に戻ってこない
- 乗客を乗せる国際線が激減し、付加価値が高い製品が空で送れない
- 巣ごもり特需で、中国から北米向けの家電や日用品が増えている
- 北米や欧州のクリスマス商船で、11〜12月に需要が逼迫している
- 北米や欧州向けの長距離輸送が優先され、アジアで足りていない
2020年11月以降、中国発のコンテナ運賃が急騰しています。
コンテナ運賃が急騰している原因は、コロナによる世界的な経済封鎖によるものです。しかしながら、高騰している要因はひとつではないため、どのくらいの期間で上昇し続けるかは読めません。
注目3:世界コンテナ市場は24年で5倍に拡大?
競合企業のナビオス決算資料による、世界コンテナの取引量と成長率です。
取引量を見ると、世界のコンテナ市場は一貫して上昇しています。96年に40万TEUだった取引量は、20年には200万TEUまで増えました。前年度を下回ったのは、リーマンショックの翌年とコロナ危機の時だけです。
ただし、成長率は減速傾向にあり、平均して年率6.5%です。
12年以降は平均を下回る成長率で、18年以降はさらに減速している事が分かります。原因は中国経済減速と米中貿易摩擦、20年はコロナ危機による経済停止で落ち込んでいます。
しかしながら、過去3年間の反動で21年は5.5%まで回復する見込みです。
注目4:費用対価CEUは20年4Qに反転する?
CAIの売上高と20フィート毎の費用対価単位(CEU)です。
売上高は一貫して上昇トレンドにありますね。浮き沈みがあるのは、コンテナ市況は景気動向や貿易の影響を大きく受けるからです。ただし、費用対価単位を示すCEUは伸びてないですね。
CEUは16年に上昇するも、18年の米中貿易摩擦の影響で再び下落しています。
しかし、21年以降はコンテナ不足で、CEUが上昇する可能性が高いですね。そうなると、CAIの売上高や利益率を押し上げる効果があります。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:CAIインターナショナルの四半期決算は?
- 2007年にNYSEに上場、世界5位のコンテナリース会社
- 業界1位は世界コンテナの49%を管理、リース市場の28%
- コンテナ業界は寡占化が進み、上位5社が8割を占める
- コンテナ運賃が2〜3倍に高騰し、リース会社も恩恵を受ける
- 最大手トリトンは、20年3QにEPS+20%で予想してる
個人的には、CAIは短期で投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、コンテナの需給が逼迫し、リース料金も高騰するからです。20年のコロナ危機を機に世界中でコンテナ不足に陥り、コンテナ運賃が2〜3倍も高騰しています。リース会社も運賃高騰の恩恵を売れるのは間違いないですね。
業界大手のトリトンも、20年4Qと21年を強気に予想しています。
20年2月時点で、PERは36倍と少し割高水準です。しかし、直近決算で利益が急速に回復しているため、バリエーション的には割高とは言えません。20年4Qで業績が反転するならば、まだまだ株価を押し上げる可能性が高いですね。
ただし、リース会社よりコンテナ船の方が運賃高騰の恩恵を受けます。
20年3月からCAIの株価は3.2倍に高騰したが、同じ期間でダナオス株は10倍に高騰しています。また、リース会社に投資するならば、業界シェア1位のトリトンに投資します。
参考:トリトンの四半期決算|世界最大のリース会社も株価が2倍?
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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