トレード・デスク(TTD)四半期決算|23年2Qは+21%と横ばい

トレードデスクは2桁で売上高が拡大し、20年4月から株価は4倍にも急騰しています。デジタル広告収入はコロナからの経済回復に強く、急速に株価と業績が回復しています。23年1Qの売上成長率は+21%だが、2Qは+21%と横ばいです。

  • 「コロナ後に強い銘柄で、20年4月から株価は4倍に高騰…」
  • 「市場や業績は急拡大してるが、PER144倍は割高なのか…」
  • 「米国金利が上昇した後でも、高い成長率を維持できるか…」

トレードデスクは、デジタル広告のプラットフォームを提供する米国企業です。同社のサービスを通じて、ディスプレイ広告、ビデオ広告、オーディオ広告を利用できます。コロナで一時的に業績が悪化するも、再び2桁成長で売上が加速しています。

個人的には、トレードデスクは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、23年5月で予想PERは60倍と割高だからです。米国債の金利が上昇するため、PERが高い銘柄には厳しい展開が続きます。トレードデスクが優良企業なのは間違いないが、積極的に投資できる局面ではないです。

短中期的には、他の広告企業と同様にiOS制限で減速しそうです。

21年4Qの売上高は前年比+24%と減速していますね。22年1Qの売上予想は+37%と悪くないが、以前よりも大きく減速しています。収益性が高いコネクテッドTVに移行するも、営業利益率も赤字に転落していますね。

23年も同社の低迷は続きそうです。

TTDの投資判断したい人向け
  1. トレードデスクの4半期決算(23年4-6月)は?
  2. トレードデスクの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. デジタルピーク後の21年でも、業績や株価は好調なのか?

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ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

トレード・デスク(TTD)の四半期決算は?

トレードデスク(TTD)の四半期決算を紹介します。

22年3Q決算(22年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:3.95億ドル前年比+31%)◯
  2. 営業利益:0.28億ドル(−65%)
  3. 純利益:0.16億ドル(−73%)
  4. 1株当たり利益:0.03ドル(−75%)◯

22年4Q決算(22年12月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:4.91億ドル前年比+24%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:0.71億ドル(+785%)
  4. 1株当たり利益:0.38ドル(−9%)

23年1Q決算(23年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:3.83億ドル前年比+21%)◯
  2. 営業利益:−0.23億ドル(前年度−0.17億ドル)
  3. 純利益:0.09億ドル(前年度−0.15億ドル)
  4. 1株当たり利益:0.02ドル(前年度−0.03ドル)◯

23年2Q決算(23年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:4.64億ドル前年比+21%)◯
  2. 営業利益:0.41億ドル(+24倍)
  3. 純利益:0.32億ドル(前年度−0.19億ドル)
  4. 1株当たり利益:0.07ドル(前年度−0.04ドル)◯

Qの売上高は前年比+21%で4.64億ドル、営業利益は0.41億ドルでした。22年4Qや23年1Qと比較して、2Qの売上は横ばいですね。営業利益率は8%に上昇しています。

業績が好調だった理由は、経済再開に伴い広告収益が回帰しているからです。ただし、他の広告企業と同様に、iOSの広告制限、景気後退による広告費削減で再び減速していますね。

トレード・デスクはより収益性が高い、コネクテッドTVに移行しています。米国ではケーブルテレビから、ネットの動画配信に契約が流れています。18年時点で1.8億人の契約数は、22年には2.41億人に達すると言います。

しかし、経済再開が進むことで試聴時間が減るなどの懸念もありますね。

23年2Q売上予想は、4.85億ドル(前年比+22%)と悪くはないですね。また、CEOは長期的な見通しについて引き続き強気です。

「第 2 四半期は、The Trade Desk の未払い執行と株式利益のさらなる四半期となり、4 億 6,400 万ドルの収益と 23% の成長をもたらしました。 CTV、小売、アイデンティティなどの分野の進歩により、私たちは世界最大のブランドがこれまで以上に正確かつ透明性をもってオープンインターネット上でメディアを購入できるよう支援しています」とThe Trade Deskの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のジェフ・グリーンは述べた。 「Kokai の立ち上げにより、私たちはその価値をより直感的に明らかにし、あらゆる意思決定の隣にデータを置きます。 私たちは、クライアントが自社のデータを活用できるように支援し、パートナーが当社と統合しやすくし、クライアントがキャンペーンのさまざまな側面で副操縦士として AI の価値を最大限に活用できるよう支援しています。 プロセス。 これらのイノベーションの結果、特に CTV などの主要な成長市場でシェアを獲得し続けると確信しています。」

参考:The Trade Desk Reports 2Q Financial Results

23年3Q決算(23年9月…)

23年3Q決算は、11月10日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

トレード・デスク(TTD)の損益計算書は?

トレードデスクは2016年に27ドルで上場しました。株価はゆっくりと上昇するも、コロナ以降から急騰しています。20年3月に70ドルに急落するも、23年8月は77ドル前後で推移していますね。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高と利益は順調に拡大しています。売上高は14年の20倍に拡大し、営業利益率は17%と悪くないですコロナ後に利益が大幅に上昇し、20年4月の営業利益率は33%と過去最高水準に戻しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。トレードデスクは、純資産も純利益も順調に拡大している事がわかります。成長速度は落ちておらず、今後も拡大していきそうですね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、コロナ後に急速に拡大しています。また、ハイテク企業は設備投資を必要とせず、優良ビジネスである事もわかりますね。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

トレードデスク(TTD)の注目ポイントは?

トレードデスクに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。トレードデスクは、デジタル広告のプラットフォームを提供する企業です。そのため、デジタル広告の市場が拡大すれば、同社の業績も右肩上がりで増えます。

注目1:検索広告が全体の64%を占めている?

参考:Third Quarter 2020 Investor Presentation

トレードデスクは、広告プラットフォームを提供している米国企業です。

具体的に言うと、デジタル広告を出稿したい代理店などに、一元管理できるテクノロジーを提供します同社のサービスを通じて、利用者はディスプレイ広告、ビデオ広告、オーディオ広告、SNS広告を利用できますね。

株主資料を見ると、PC、モバイル、音声、TVなど幅広く広告収入を得ています。

テレビや新聞などの既存メディから、広告費はネットやSNSに流れています。トレードデスクは、時代に適したサービスを提供していると言えます。

では、デジタル広告で、トレードデスクはどの立ち位置にいるでしょうか?

注目2:デジタル広告シェアで上位7社にランクイン?

参考:Worldwide Digital Advertising Software Market Shares

2017年の世界のデジタル広告を提供するソフト企業のシェアです。

近年デジタル広告は、最も急速に拡大している市場のひとつです。17年の市場規模は127億ドル、前年比38%で拡大しています。トレードデスクの売上高は2.6億ドル、上位7社にランクインしています。

競合企業は、グーグルやAdobeなどの超優良企業も多いですね。多くの優良企業が前年比20〜40%で拡大しています

トレードデスクは、コネクテッドTVの市場規模が期待できると述べています。

注目3:コネクテッドTV広告の支出は24年に2倍?

参考:コネクテッドTVとは?5年で8倍!

米国のコネクテッドTV広告の市場規模予測です。

コネクテッドTVとは、ストリーミングスティックやゲーム機を通じて、ネット配信を提供するデバイスを指します。コネクテッドTV広告の支出は、21年には113.6億ドルに増えます。24年には、20年の広告支出の2倍になると予測しています。

これはメディア広告費全体の5%を占める規模です。

日本のコネクテッドTV市場も急速に拡大しています。24年には558億円に到達し、20年時点の5倍以上になると予想しています。

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:トレード・デスク(TDD)の四半期決算は?

トレードデスクの注目ポイントは...
  1. 16年に上場した、広告プラットフォームを提供する米国企業
  2. ディスプレイ広告、ビデオ広告、オーディオ広告を代理店に提供
  3. 利益が急速に回復し、20年4Qの営業利益率は33%と高い
  4. コロナで業績が悪化するも、再び2桁の高い成長率を維持する
  5. 21年3月の金利急騰で、株価は一時的に下落局面にある
  6. コネクテッドTV広告向けのデジタル広告が加速している

個人的には、トレードデスクは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、22年2月時点で予想PERは87倍と割高だからです。米国債の金利が上昇するため、PERが高い銘柄には厳しい展開が続きます。トレードデスクが優良企業なのは間違いないが、積極的に投資できる局面ではないです。

短中期的には、他の広告企業と同様にiOS制限で減速しそうです。

21年4Qの売上高は前年比+24%と減速していますね。22年1Qの売上予想は+37%と悪くないが、以前よりも大きく減速しています。収益性が高いコネクテッドTVに移行するも、営業利益率も赤字に転落していますね。

22年も同社の低迷は続きそうです。

コネクテッドTVで競合はロクですね。ロクは、コネクテッドTVのデバイスを販売し、アマゾンやネットフリックスの有料番組を配信しています。21年2Qは前年比+81%で、トレードデスクと同様に好調を維持しています。

参考:ロク(ROKU)四半期決算|21年2Qは+81%だが3Q予想は弱い

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