動画配信のプラットフォームを提供するロクは、コロナの恩恵を最も受けた銘柄です。ただし、経済再開後は同社のサービスを利用する人は減っています。22年3Qの売上は前年比+51%、4Qは+33%に減速しています。
- 「コロナに強い銘柄で、20年4月から株価が4倍に高騰した…」
- 「加入者数は5120万人、コネクテッドTVで米国1位のシェア…」
- 「22年2月の予想PERは81倍と割高水準にある…」
ロク(ROKU)は、ストリーミングコンテンツのプラットフォームを提供する米国企業です。コネクテッドTVのデバイスを販売し、アマゾンやネットフリックスの有料番組を配信、それからCMを流すことで無料チャンネルも配信しています。
個人的には、ロクは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、ストリーミング配信は競合が多く、長期的には利益が得にくいからです。Netflix、Disney+、HBO、Amazon、Apoleなど競合が参入する分野です。20年4Qに黒字化に成功し、21年度の営業利益率は9.6%と高いが楽観的にはなれません。
また、21年前半に経済再開が活発化し、短期的には成長が重そうです。
21年4Qは前年比+33%に減速、22年1Q予想も+25%と弱いです。人々が外出し始めると必然的にビジネスに迎え風ですね。そのため、22年2月時点の予想PER81倍は割高だと思います。
- ロクの4半期決算(21年10-12月)は?
- ロクの過去10年間の売上高や営業利益は?
- デジタルピーク後の21年でも、業績や株価は好調なのか?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
ロク(ROKU)の四半期決算は?

ロク(ROKU)の四半期決算を紹介します。
21年2Q決算(21年6月30日)
- 売上高:6.45億ドル(前年比+81%)
- Platform:5.32億ドル(+117%)
- Player:1.12億ドル(+1%)
- 営業利益:0.691億ドル(前年度−0.422億ドル)
- 純利益:0.734億ドル(前年度−0.431億ドル)
- 1株当たり利益:0.54ドル(前年度−0.35ドル)
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:6.80ドル(前年比+51%)
- Platform:5.82億ドル(+82%)
- Player:0.97億ドル(−26%)
- 営業利益:0.688億ドル(+475%)
- 純利益:0.689億ドル(+434%)
- 1株当たり利益:0.48ドル(+433%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:8.65億ドル(前年比+33%)✖️
- Platform:7.03億ドル(+49%)
- Player:1.61億ドル(−9%)
- 営業利益:0.214億ドル(−67%)
- 純利益:0.236億ドル(−65%)
- 1株当たり利益:0.17ドル(−66%)○
4Qの売上高は+33%で8.65億ドル、営業利益は−67%で0.214億ドルでした。21年2Qと3Qに続き、4Qの売上も減速しています。ただし、営業利益率は2.4%と低いですね。
経済再開が進むことで、成長率は徐々に鈍化するかもしれません。
アクティブ顧客は前年比+17%、ストリーミング時間は+25%と減少しています。人々の外出が増える22年はさらに低迷しそうです。22年1Qの売上予想は、7.20億ドル(前年比+25%)と弱いです。
22年1Q決算(22年3月…)
22年1Q決算は、5月18日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ロク(ROKU)の損益計算書は?

ロクは2017年9月に26ドルで上場しました。横ばいだった株価は、コロナ後に急速に上昇しています。20年3月で87ドルだった株価は、22年2月は114ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、利益よりも売上高が大幅に拡大しています。20年の売上高は15年の5倍、対して営業利益率は−1.1%ですね。しかしながら、コロナ以降は急速に利益率を改善しています。
20年4Qでは、営業利益率は10%まで上昇しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。ロクは順調にEPSを増やしてきましたね。EPSはあまり伸びていないが、20年4Qは0.48ドルと黒字化に成功しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字と黒字があります。自社でコンテンツを制作しないロクは、設備投資が少ない優良ビジネスだと言えます。しかしながら、20年後半あたりから、自社コンテンツを制作すると発表しています。
20年に投資CFが増えたのは、製作費の影響かもしれません。個人的には、ロクがオリジナル番組を制作するのは得策でないと思います。なぜならば、ネットフリックスなどの配信企業は、過当競争でCFが損なわれてるからです。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ロク(ROKU)の注目すべきポイントは?

ロクに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ロクはコネクテッドTVという分野で高いシェアを持つ企業です。そのため、米国や米国外でコネクテッドTVの市場が拡大すれば利益を得られます。
注目1:会員数は+27%で20年に5120万人に到達?
- 総純売上高は、前年比+58%の17.7億万ドル
- プラットフォームの収益は、前年比+71%の12.6億ドル
- 粗利益は、前年比+63%の8.8億ドル
- 20年に1430万のユーザーが追加され、5120万人に到達
- ストリーミングは前年比+209時間、過去最高の587時間に到達
- 1人当たり平均収益(ARPU)は、前年比+5.62ドルで28ドル
- 米国で販売されたスマートTVの38%がRokuTVモデル
ロクは急速に売上を伸ばしている米国のハイテク企業です。
ビジネスモデルは、ストリーミングコンテンツのプラットフォームを提供しています。具体的には、ネットフリックスやアマゾンなどの有料放送の配信、それから3000以上の無料チャンネルも配信しています。
無料放送は、CMを流すことで広告料収入を得ています。
ロクが急成長してる理由は、米国のテレビ事情も背景にあります。
注目2:米国の衛星やケーブルTVからシェアを奪う?
米国では、衛星やケーブルなどの有料テレビの市場規模が縮小しています。
国土が広大な米国では衛星やケーブルTVを契約するのが主流です。なぜならば、国土が狭い日本と違い、電波環境が悪い米国はテレビを付けるだけでは映らないからです。しかし、近年はネットフリックスやアマゾンなどの台頭により、有料テレビが衰退していますね。
ロクに加入すれば、ネットに接続するだけで有料と無料放送が視聴できます。20年には加入者が5120万人になり、Amazon Fireよりも人気が高いです。
従来のテレビを利用して、ネットの動画配信をみるデバイスをコネクテッドTVと言います。米国では、コネクテッドTVの市場が急拡大しています。
注目3:コネクテッドTV広告の支出は24年に2倍?
米国のコネクテッドTV広告の市場規模予測です。
コネクテッドTV広告の支出は、21年には113.6億ドルに増えます。24年には、20年の広告支出の2倍になると予測しています。これはメディア広告費全体の5%を占める規模です。
日本のコネクテッドTV市場も急速に拡大しています。24年には558億円に到達し、20年時点の5倍以上になると予想しています。
コネクテッドTV市場で、ロクは最も高いシェアを持ちます。
注目4:コネクテットTVの販売台数シェアで1位?
コネクテッドTVデバイスの出荷台数シェアです。コネクテッドTVとは、ストリーミングスティックやゲーム機を通じて、ネット配信を提供するデバイスを指します。
コネクテッドTVデバイスの出荷台数で、30%のシェアを持つ米国1位の会社です。2番手はアマゾンFireで12%、3番手はサムソンで11%、4番手はグーグルで9%と続きます。大手ハイテクの競合企業を抑えて1位はすごいですね。
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:ロク(ROKU)の四半期決算は?
- 2017年に上場した、動画プラットフォームを提供する米国企業
- ネットフリックスなどの有料動画、広告収入で無料動画を配信する
- コネクテッドTVでは、アマゾンやグーグルを抑え米国1位のシェア
- 前年比27%増で加入者が増え、20年末には5120万人に到達
- 有料TVからシェアを奪い、コネクテッドTVは24年に2倍になる
- 20年に黒字化に成功し、利益率が高くPERは4倍と割安水準にある
- コロナが終息する21年は、成長率が鈍化する可能性が高い
個人的には、ロクは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、ストリーミング配信は競合が多く、長期的には利益が得にくいからです。Netflix、Disney+、HBO、Amazon、Apoleなど競合が参入する分野です。20年4Qに黒字化に成功し、21年度の営業利益率は9.6%と高いが楽観的にはなれません。
また、21年前半に経済再開が活発化し、短期的には成長が重そうです。
21年4Qは前年比+33%に減速、22年1Q予想も+25%と弱いです。人々が外出し始めると必然的にビジネスに迎え風ですね。そのため、22年2月時点の予想PER81倍は割高だと思います。
試聴時間で広告収入を得るため、競合はネットフリックス(NFLX)などのネットTVですね。ネットフリックスは会員数が2億人を超える世界最大のネットTVです。
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