トランスオーシャン(RIG)四半期決算|22年3Qは+10%に加速

海洋油田掘削リグを提供するトランスオーシャンは、原油市況の回復で恩恵を受ける銘柄です。21年後半は原油高が続くも、米国シェールは生産量を増やしていないですね。ただ、海洋油田の投資が回復するには至らず、業績はまだ上向いていません。

  • 「世界各国の経済再開で、原油価格は21年に70ドルになる…」
  • 「米国シェールの生産が増えず、海洋油田の投資は増えている…」
  • 上場廃止や破綻した企業も多く、同社は利益を得られる銘柄だ…」

トランスオーシャン(RIG)は、海洋油田掘削リグ艦隊を保有する企業です。超深海艦隊44隻を保有し、過酷な環境でも耐えられる3隻も含めて47隻と世界最大規模です。ただし、長く低迷していた業界で14年の90隻よりも大幅に縮小しています。

個人的には、トランスオーシャンは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、原油市況が上向く中で米国シェールの生産量は増えず、再び海底油田の投資が注目されているからです。海底油田は14年から低迷していた業界で、上場廃止や破綻した企業が数多く存在します。

そのため、再び海洋油田が盛り上がるならば、同社の業績は急回復します。

Seeking Alphaのレポートによると、深海の海底油田はシェールよりもコストが低いといいます。また、米国シェールの生産量が増えず、少しずつ海底油田の投資が増えているともいいます。いつ反転するか不明だが、競合が少なく期待できる環境ですね。

RIGの投資判断したい人向け
  1. トランスオーシャンの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. トランスオーシャンの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 原油市況は21年に回復し、海底油田の投資は増えている?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

トランスオーシャン(RIG)の四半期決算は?

トランスオーシャン(RIG)の四半期決算を紹介します。

22年3Q決算(22年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:6.91億ドル(前年比+10)◯
  2.  Ultra-deepwater floaters:4.33億ドル(+1.1%
  3.  Harsh environment floaters:2.58億ドル(+30%
  4. 営業利益:0.53億ドル(—%
  5. 純利益:−0.28億ドル(前年度−1.30億ドル)
  6. 1株当たり利益:−0.04ドル(前年度−0.20ドル)◯

22年4Q決算(22年12月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:6.06億ドル(前年比−2.4%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:−3.50億ドル(−34%)
  4. 1株当たり利益:−0.49ドル(−157%)

23年1Q決算(23年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:6.49億ドル(前年比+10)◯
  2.  Ultra-deepwater floaters:4.84億ドル(+24%
  3.  Harsh environment floaters:1.65億ドル(−16%)
  4. 営業利益:−1.57億ドル(前年度−0.50億ドル
  5. 純利益:−4.65億ドル(前年度−1.75億ドル)
  6. 1株当たり利益:−0.64ドル(前年度−0.26ドル)◯

1Qの売上高は前年比+10%で6.49億ドル、営業利益は−1.57億ドルでした。22年4Qと比較して、23年1Qの売上は上向いています。ただし、営業利益率は−24.1%の赤字ですね。

同社は海洋油田掘削を業界大手ですね。

そのため、海底油田の投資が増えれば、業績が上向く銘柄です。14年以降は米国シェール台頭により、海底油田の投資は長く抑制されています。しかし、21年後半に原油市況が上向いたこと、シェール企業の増産が増えないことで状況は変わりつつあります。

同社CEOは海底油田の持続的なアップサイクルについて強気の姿勢です。Seeking Alphaの21年のレポートは、今後について強気に予想しています。

海洋掘削業界に重くのしかかっている最大の要因の1つは、米国のさまざまなシェールプレイからの生産量の増加です。ほとんどの場合、エネルギー会社は、シェール生産の増加による供給過剰のために、オフショア生産の増加と石油価格の引き下げに消極的です。しかし、私が過去に論じたように、シェールオイルの生産量の伸びは持続不可能であると信じる理由があります。この最大の理由の1つは、シェールオイルの井戸の減少率が非常に高いことです。実際、ここで見ることができるように、シェール油井の生産量は1年目だけで69%減少し、2年目の終わりまでに、この油井は最初に掘削したときの約10%の量の石油しか生産しません。

これは、生産を維持するために、この地域のオペレーターは常に新しい井戸を掘削する必要があることを意味します。これにより、シェールオイルの生産は非常に高価になります。実際、多くの場合、北米のシェールプレイで生産するよりも、超深海の井戸から石油を生産する方が安価です。ここでこれを見ることができます:

結論として、トランスオーシャンは、海洋掘削産業の最終的な回復を利用するのに適した位置にあるようです。同社は過去50年間、艦隊の高度化に多大な努力を注いできましたが、これは素晴らしいことです。残念ながら、この回復が短期間で発生することはないようであり、日次レートが最後のアップサイクル中にレベルに近いものに戻る可能性は低いと思われます。このように、トランスオーシャンは、この物語が展開する間、おそらく今後数年間苦労し続けるでしょう。

参考:Well Positioned For A Deepwater Recovery

23年2Q決算(23年6月…)

23年2Q決算は、8月2日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

トランスオーシャン(RIG)の損益計算書は?

  

リグは93年に14ドルで上場しています。株価は07年に最高値153ドルを付けるも、その後は長く低迷しています。23年5月は6ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上と利益は14年をピークに長く低迷しています。低迷している原因は、価格競争力がある米国シェールの台頭によるものです。しかし、21年後半は原油が高い状況でもシェールの生産が増えず、再び海底油田の需要が高まりつつあります。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは減少し続け、EPSは赤字が長く続いています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、黒字の年が多いですね。ただし、営業CFも投資CFも小さく、事業規模は縮小しています。海洋油田の投資が増えるならば、21年は再び営業CFは上向きそうですね。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

トランスオーシャン(RIG)の注目ポイントは?

トランスオーシャン(RIG)の注目ポイントを紹介します。

注目1:深海海底油田の需要は年率15%で拡大?

参考:Well Positioned For A Deepwater Recovery

大手原油生産企業による深海底油田の需要ですね。

トランスオーシャンによると、17年以降は大手原油企業は投資を増やしていますね。この分野は年率15%で成長しています。浅瀬の投資環境は過去1、2年で以前よりも増しています。浅海セクターは、契約期間が短く、コストが低いため、掘削サイクル業界では最初に動く指標です。

これは、深海油田にとって前向きな兆候ですね。

注目2:世界最大の超深海艦隊47隻を所有する?

参考:Well Positioned For A Deepwater Recovery

世界的な掘削企業の超深海艦隊のフロート数です。

トランスオーシャンは、世界最大の超深海艦隊47隻を落ちます。2位は上場廃止されたシードリル(SDRL)、3位はENSCOインターナショナル(VAL)、4位は上場廃止のダイアモンドオフショア(DO)と続きます。

長い市況悪化で多くの企業が上場廃止や撤退を経験しています。

注目2:深海底ドリルで高い市場シェアを持つ?

参考:Deepwater Drilling Market Is Going To Boom

深海ドリルの市場シェアです。

トランスオーシャンは、深海ドリルでも上位企業ですね。競合には、米国シュルンベルジェ(SLB)、ハリバートン(HAL)、ベーカーヒュージ(BKR)も並びます。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:トランスオーシャン(RIG)の四半期決算は?

RIGの注目ポイントは...
  1. 1993年に上場した、海底掘削リグを保有する企業
  2. 業界最大規模で、超深海艦隊47隻を保有している
  3. 14年から業界が低迷し、90隻から大幅に縮小してる
  4. 原油市況は上向くも、米国シェールの生産量は増えてない
  5. 14年から低迷するも、深海油田はシェールよりコストが低い
  6. 西アフリカ、北米、ブラジルで深海油田の投資が増えている

個人的には、トランスオーシャンは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、原油市況が上向く中で米国シェールの生産量は増えず、再び海底油田の投資が注目されているからです。海底油田は14年から低迷していた業界で、上場廃止や破綻した企業が数多く存在します。

そのため、再び海洋油田が盛り上がるならば、同社の業績は急回復します。

Seeking Alphaのレポートによると、深海の海底油田はシェールよりもコストが低いといいます。また、米国シェールの生産量が増えず、少しずつ海底油田の投資が増えているともいいます。いつ反転するか不明だが、競合が少なく期待できる環境ですね。

海底油田の動向は、米国のシェール次第だと言えそうです。ヘルマリックは、米国シェール向けに陸上リグを提供する企業です。ヘルマリックの動向を見ることで、米国シェールの投資状況を確認できますね。

参考:ヘルマリック(HP)四半期決算|21年3Qは+65%で加速

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です