タイドウォーター(TDW)四半期決算|23年1Qは+83%に加速

海上支援船のオーナー企業であるタイドウォーターは、コロナで最も悪影響を受けた企業のひとつです。しかしながら、原油市況が上向いたことで、海上投資も活発化しています。マイナス成長が続いていたが、22年1Qの売上は前年比+26%に加速しています。

  • 「コロナの影響で、20年の高値から79%も暴落した…」
  • 「原油市況は回復しており、北南米や西アフリカで投資が再開…」
  • 「市況が回復しつつあり、売上成長率は+6%に反転している…」

タイドウォーター(TDW)は、最多の海上支援船を保有する米国オーナー企業です。北南米や西アフリカ、欧州や地中海、中東やアジア地域などで活動しています。売上高の大半は米国で、22年は北米や西アフリカで新規プロジェクトが開始します。

個人的には、タイドウォーターは投資したい銘柄のひとつですね。

なぜならば、原油市況が回復したことで、洋上エネルギーの投資が活発化しているからです市況が回復しても米国シェールの生産量は増えず、再び海底油田の投資が増えています。21年に西アフリカなどで活動量が増え、22年は新規プロジェクトも立ち上がります。

21年3Qの売上前年比は+6%に転換しています。

タイドウォーターは財政的に健全で、営業CFも回復基調にあります。そのため、原油市況が回復し、海洋エネルギーの投資が増えれば、最も恩恵を受けられる銘柄です。22年に市況は引き続き回復すると見ているため、投資したい銘柄です。

TDWの投資判断したい人向け
  1. タイドウォーターの4半期決算(23年1-3月)は?
  2. タイドウォーターの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 21年に原油価格は70ドルに回復、22年も好調は続くか?

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ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

タイドウォーター(TDW)の四半期決算は?

タイドウォーター(TDW)の四半期決算を紹介します。

22年3Q決算(22年12月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:1.92億ドル(前年比+107
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:0.05億ドル(+120%)
  4. 1株当たり利益:—ドル(—%)

22年4Q決算(22年12月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:1.87億ドル(前年比+77
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:0.10億ドル(+128%)
  4. 1株当たり利益:0.30ドル(+190%)

23年1Q決算(23年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:1.93億ドル(前年比+83)◯
  2. 営業利益:0.24億ドル(前年度−0.07億ドル
  3. 純利益:0.10億ドル(前年度−0.12億ドル)
  4. 1株当たり利益:0.21ドル(前年度−0.29ドル)✖️

1Qの売上高は前年比+83%で1.93億ドル、営業利益は0.24億ドルでした。22年3Qや4Qに続き、23年1Qも好調です。営業利益率は12.4%と大幅に上向いています。

優先担保付債券の乗り換えで、債務の削減に成功しています。

23年通期の売上予想は、9億ドルと強気です。

ヒューストン–(BUSINESS WIRE)–タイドウォーター社(NYSE:TDW)は本日、2023年3月31日までの3か月の収益が1億9,310万ドルだったと発表しました。これに対し、2022年3月31日までの3か月は1億570万ドルでした。 2023年3月31日までの3か月の純損失は1,070万ドル(普通株1株あたり0.21ドル)でしたが、2022年3月31日までの3か月の純損失は1,220万ドル(普通株1株あたり0.29ドル)でした。3期の純利益には含まれています。 2023 年 3 月 31 日に終了した各月の合併および退職費用は 140 万ドルでした。 この項目を除くと、2023 年 3 月 31 日までの 3 か月の純利益は 1,220 万ドル (普通株 1 株あたり 0.23 ドル) と報告されていたはずです。 2022年3月31日までの3か月間の純損失には、長期資産の減損クレジット、バーゲン購入および合併による利益、50万ドルの退職金が含まれています。 これらの項目を除くと、2022 年 3 月 31 日までの 3 か月間に 1,170 万ドル (普通株 1 株あたり 0.28 ドル) の純損失が報告されることになります。

タイドウォーターの社長兼最高経営責任者であるクインティン・ニーン氏は次のようにコメントしています。 特定の市場では季節性があるため、四半期ごとに異なります。 連結された世界の平均 1 日料金は、2022 年を通じて見られた上昇傾向を継続し、平均 1 日料金は連続して 1 日あたり 1,100 ドル近く増加しました。 さらに、各地理的地域ごとに、当四半期中の 1 日の平均料金が増加しました。 また、4~8,000 AHTS クラスを除くすべての個々の船舶クラスでは、当四半期中の平均日率が増加しました。 北海と地中海での活動が連続して減少したため、当四半期には季節性が要因となりましたが、特に、当四半期中にこれらの市場で純日レートの改善が見られました。

「第 1 四半期は、より厳しい気象条件、暦年の予算、一部の世界の顧客の契約傾向により、通常、年間で最も遅い暦四半期となります。 今年は、通常、第 2 四半期と第 3 四半期に見られる活動が活発になる期間中の稼働率と収益性を最大化できるよう、この期間を船舶の位置を変更し、できるだけ多くの乾ドックを実施するために使用しました。 ちなみに、当社は第 4 四半期が第 3 四半期よりも好調になると予想しています。これは異例ですが、典型的な暦年の季節性を超えて市場が強化されていることを表しています。 第 1 四半期の配置変更により、乾ドックのコストとアイドル時間が不釣り合いに増加しました。 乾ドックの日数は第 4 四半期から約 41.0% 増加し、乾ドックの支出は約 3,100 万ドルでした。 年間の乾ドック支出予想は 7,700 万ドルで変更ありません。 今年の第 4 四半期の予想と同様に、世界の平均日料金の 1,100 ドルの増加が、アクティブなフリート稼働率の 1.9 パーセント ポイントの減少を上回ったため、第 1 四半期の収益は第 4 四半期よりも実際に増加しました。

「第 1 四半期中に、当社は Solstad Offshore から 37 台の PSV を取得する契約を発表しました。 私たちは、この高品質の PSV フリートが Tidewater フリートに追加されることに興奮しています。 当社は第 2 四半期末までに買収を完了する予定であり、資本コストと財務の柔軟性を最適化することを目的として、商業銀行および債券資本市場によるさまざまな資金調達の代替案を引き続き評価していきます。

「当社の地域の営業成績に目を向けると、米州は稼働率が 5 パーセント向上し、1 日当たりの料金が 1,500 ドル以上増加したため、好調な四半期となりました。 この改善は南北アメリカ大陸セグメント内のほぼすべての小地域に広がり、特にカリブ海地域で顕著でした。 アジア太平洋地域でも、オーストラリアと乾ドックを出入りする船舶が利用に大きな影響を与えたものの、連続日料金が 1 日あたり約 5,700 ドルと大幅に拡大するなど好調な四半期となりました。 アジア太平洋地域の船舶営業利益率は、日中料金の拡大により 16 パーセント近く増加し、43.0% 強となりました。 西アフリカでの利用は、同地域内で多数の船舶が航行中だったことと、前述の乾ドック日数の増加により、当四半期中に減少しましたが、それにもかかわらず、同地域の平均日料金は 1 日あたり 800 ドル近く改善しました。

「当社は市場を調査し、当四半期中に構築された勢いを評価していますが、特に季節的に低迷した四半期を超えて移行したため、引き続き2023年の見通しに自信を持っていますそのため、当社は2023年の年間見通しを9億ドルとすることを改めて表明します。」 従来のタイドウォーター事業の売上高は10億3,000万ドル、船舶営業利益率は約50.0%であり、2023年第2四半期末までにソルスタッドPSVの買収を完了することを想定した、売上高10億3,000万ドルと船舶営業利益率約50.0%という最新の2023年試算ガイダンスを繰り返し述べています。

参考:Tidewater Reports Results Ended Q1 2023

23年2Q決算(23年6月…)

23年2Q決算は、8月7日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

タイドウォーター(TDW)の損益計算書は?

タイドウォーターは1984年に556ドルで上場しました。原油高騰時代の08年に最高値2204ドルをつけたあと長く低迷しています。23年5月は46ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は15年をピークに下落しています。米国シェールの台頭により、洋上エネルギーの需要が低下したからです。20年と21年はコロナの影響で、さらに需要が縮小していますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は65%と高く倒産の心配はありません。ただし、EPSは赤字で長く低迷していますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、事業規模の縮小で低下しています。最近のトレンドを見ると、営業CFは19年が底値で20年と21年は持ち直しています。市況が回復したことで、洋上船の需要が増しているからです。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

タイドウォーター(TDW)の注目ポイントは?

タイドウォーター(TDW)の注目ポイントを紹介します。

注目1:海上支援船の業界1位で198隻を保有する?

参考:Tidewater: Expectations For 2020

19年時点の海洋支援船オーナーの世界シェアです。

タイドウォーターは、海洋支援船の最大手で198船を保有しています。海洋支援船業界は、米国シェールの台頭により長く低迷しています。これを受けて、業界7番手のホーンベックオフショアは債務危機に陥っています。

さらには、20年3月のコロナによる市況悪化で多くの競合が打撃を受けていますタイドウォーターはこの時期に債務の借換を実行し、他企業と比較して潤沢な資金を持ちます。また、21年2Qに業績が反転してる点も好感できます。

債務超過で潰れる企業が増えるほど、市況が反転した時に利益を得られます。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:タイドウォーター(TDW)の決算は?

TDWの注目ポイントは...
  1. 1984に上場した、海上支援船を保有する米国企業
  2. 19年時点で保有船数は最大で、198隻を保有する
  3. 北南米や西アフリカ、地中海や中東、アジアで広く活動
  4. 22年は北米や西アフリカで、新規プロジェクトが開始
  5. 原油生産企業の投資が活発化し、営業CFは黒字化に成功
  6. 原油価格は70ドルに回復、22年も市況は引き続き強い

個人的には、タイドウォーターは投資したい銘柄のひとつですね。

なぜならば、原油市況が回復したことで、洋上エネルギーの投資が活発化しているからです市況が回復しても米国シェールの生産量は増えず、再び海底油田の投資が増えています。21年に西アフリカなどで活動量が増え、22年は新規プロジェクトも立ち上がります。

21年3Qの売上前年比は+6%に転換しています。

タイドウォーターは財政的に健全で、営業CFも回復基調にあります。そのため、原油市況が回復し、海洋エネルギーの投資が増えれば、最も恩恵を受けられる銘柄です。22年に市況は引き続き回復すると見ているため、投資したい銘柄です。

海底油田に投資するならば、オーシャニアリング(OII)が最適です。同社の業績も21年2Qにプラスに転換しています。米国シェールの生産量が増えないならば、米国外の原油生産は恩恵を受けそうです。

参考:オーシャニアリング(OII)四半期決算|21年3Qは+6%に減速

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