ビスタ・オイルガス(VIST)四半期決算|23年1Qは+46%に減速

メキシコの原油企業であるビスタ・オイルガスは、原油市況の回復で恩恵を受ける銘柄ですね。同国の原油生産量は先細るも、米国シェール技術の導入で生産量は増えています。22年4Qの売上前年比は+57%、23年1Qは+46%に減速しています。

  • 「世界各国の経済再開で、原油価格は21年に70ドルになる…」
  • 「アルゼンチンの原油生産は減るも、天然ガスは回復してる…」
  • 米国シェールよりも生産コストが低く、世界4位の油田を持つ…」

ビスタ・オイルガス(YPF)は、メキシコの原油生産企業です。シェール開発に積極的でメキシコとアルゼンチンで主に活動しています。メキシコのバハダデルパロ開発で原油生産量は前年比+77%で拡大し、世界2位の天然ガス埋蔵量を持つアルゼンチンのバカムエルタ鉱区でもガス生産量を増やしています。

個人的には、ビスタ・オイルガスは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、コロナ以前からシェール開発に力を入れており、原油市況が上向いたことで業績が急回復しているからです。21年3Qは売上前年比+150%で拡大し、営業利益率は20年の−19%から30%まで上昇しています。

特に原油生産量の伸びが大きく、前年比+77%で急拡大しています

メキシコやアルゼンチン国内の原油や天然ガスの生産量は、減少し続けています。しかし、米国シェールの技術を取り入れることで、持ち直そうとしています。米国シェールよりもコスト競争力が高く、南米のシェール開発は活発化しています。

23年5月時点の予想PERは4.7倍と低く割安ですね。

VISTの投資判断したい人向け
  1. ビスタの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. ビスタの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 原油市況は21年に回復し、シェールの生産量が急増?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ビスタ・オイルガス(VIST)の四半期決算は?

ビスタ・オイルガス(VIST)の四半期決算を紹介します。

22年3Q決算(22年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:3.336億ドル前年比+91%
  2.  Oil:3.120億ドル(+103%
  3.   Export:1.756億ドル(+446%
  4.   Domestic:1.364億ドル(+12%
  5.  Natural Gas:0.201億ドル(+2%
  6.  NGL:0.014億ドル(+3%
  7. 営業利益:1.668億ドル(+159
  8. 純利益:0.767億ドル(+19倍
  9. 1株当たり利益:0.92ドル(+4.3

22年4Q決算(22年12月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:3.08億ドル前年比+57%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:0.75億ドル(+112%
  4. 1株当たり利益:11.18ドル(+31%

23年1Q決算(23年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:3.03億ドル前年比+46%
  2.  Oil:2.80億ドル(+45%
  3.   Export:1.69億ドル(+119%
  4.   Domestic:1.10億ドル(−5%)
  5.  Natural Gas:0.21億ドル(+68%
  6.   Export:0.12億ドル(+420%
  7.   Domestic:0.09億ドル(−14%)
  8.  NGL:0.014億ドル(+11%
  9. 営業利益:2.26億ドル(+146
  10. 純利益:1.28億ドル(+113%
  11. 1株当たり利益:0.80ドル(+81%

1Qの売上高は前年比+46%で3.03億ドル、営業利益は+146%で2.26億ドルでした。22年3Qや4Qに続き、23年1Qの売上と利益も好調ですね。営業利益率は74%と高いです。

同社はメキシコとアルゼンチンでシェール開発に投資しています。

前年比+77%の原油生産の大幅な上昇は、バハダデルパロ開発における生産量の伸びです。また、天然ガスの生産量が増えているアルゼンチンのバカムエルタ鉱区にも油田を持ちます。アルゼンチンでは209本のシェール油井が立てられており、同社はヤシミエントス(YPF)に次ぐ2番手です。

2023年第1四半期の総生産量は52,207バレル/日で、2022年第1四半期と比較して19%増加しました。2023年第1四半期の石油生産量は、主にヴァーカ・ムエルタにあるビスタの開発拠点(バハダ・デル・パロ・オエステ、アグアダ・フェデラル、バハダ・デル・パロ・エステ)での好調な業績により、前年同期比24%増の44,048バレル/日となりました。 ブロック)。

2023 年第 1 四半期のシェール生産量は 41,499 boe/日で、5 油井パッド BPO-15 と油井 BPE-2301h の組み合わせによって増加しました。 シェール生産量は2022年第1四半期と比較して40%増加した。

▪ 2023 年第 1 四半期の収益は 3,032 万ドルで、生産量の増加と実現価格により、2022 年第 1 四半期の 2,079 万ドルを 46% 上回りました。 2023 年第 1 四半期の石油およびガス輸出からの収益は 181.7 百万ドルで、前年比 128% 増加し、総収益の 60% を占めました。 石油輸出は 169.0 百万ドルで、石油収入の 60% を占めました。

▪ 2023 年第 1 四半期の平均実現原油価格は 66.6 ドル/バレルで、2022 年第 1 四半期の平均実現原油価格と比較して 4% 上昇しました。

▪ 2023 年第 1 四半期の実現天然ガス価格は 4.7 ドル/MMBtu で、チリへの 8.9 ドル/MMBtu (総ガス販売量の 30%) への輸出により前年比 54% 増加しました。

▪ 2023年第1四半期の原価上昇率は6.4ドル/BOEで、2022年第1四半期と比較して18%の減少に相当します。これは、2023年3月1日時点でシェールオイル事業に完全に焦点を当てるための取引によるものです。

▪ 2023 年第 1 四半期の調整後 EBITDA は 204.4 百万ドルで、吊り上げコストの低下による収益の増加により、2022 年第 1 四半期と比較して 61% 増加しました。 調整後EBITDAマージンは67%となり、6ポイント増加しました。 2022 年第 1 四半期との比較。

▪ 2023 年第 1 四半期の調整後純利益は、2022 年第 1 四半期の 39.1 百万ドルと比較して、合計 72.0 百万ドルとなりました。これは主に調整後 EBITDA の増加によるもので、法人税費用の増加 (繰延所得税控除後) および減価償却費、減損償却費の増加により部分的に相殺されました。 償却。 調整後 EPS は、2022 年第 1 四半期の 0.44 ドル/株に対し、2023 年第 1 四半期は 0.80 ドル/株でした。

▪ 2023 年第 1 四半期の設備投資は 16,180 万ドルで、主に当社の Vaca Muerta 鉱区の 9 つの井戸の掘削と 8 つの井戸の完成によってもたらされました。

▪ 2023 年第 1 四半期に、当社は 347 万ドルのプラスのフリー キャッシュ フローを記録しました。 当四半期の営業活動により生み出されたキャッシュフローは158.8百万ドル、投資活動に使用されたキャッシュフローは124.0百万ドルに達しました。 財務活動によって生み出されたキャッシュフローは合計 71.1 百万ドルで、主に 135.0 百万ドルの借入による収入によってもたらされ、タームローンの 22.5 百万ドルの分割払いの支払いによって一部相殺されました。

参考:Vista Results of the 3 Quarter of 2022

23年2Q決算(23年6月…)

23年2Q決算は、8月11日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ビスタ・オイルガス(VIST)の損益計算書は?

ビスタ・オイルガスは19年7月に9ドルで上場しています。20年3月はコロナで2.1ドルに下落するも、23年4月は21ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。20年は需要減少により低下するも、21年は大きく反発しています。原油市況は急回復したことで、中南米の原油開発が活発化していますね。

21年の営業利益率は20.6%と大幅に上昇しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は33%と高いが、EPSは赤字が続いていますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、21年に大きく上昇しています。シェール開発に設備投資しており、21年は市況の回復で営業CFが伸びていますね。原油市況は22年も継続して好調が予想されています。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

ビスタ・オイルガス(VIST)の注目ポイントは?

ビスタ・オイルガス(VIST)の注目ポイントを紹介します。同社は米国シェール技術を活用して、メキシコとアルゼンチンでシェール開発をしています。これらの国々は在来型の生産量が減少しているため、シェール投資で持ち直すことを期待しています。

注目1:メキシコ原油生産量は01年から半分に減少?

参考:原油生産統計

メキシコの原油生産量の推移です。

メキシコは世界11位の原油生産量を持ちます。しかし、01年の191Mtをピークに、20年は95Mtまで低下していますね原油生産を持ち直すために、メキシコでは米国シェール技術を取り入れています。

また、天然ガスの生産量も10年をピークに半分近く減少しています。同様のことは、南米のアルゼンチンでも言えます。

注目2:アルゼンチン原油生産量は3割も減少?

参考:原油生産統計

アルゼンチンの過去30年間の原油生産量です。

アルゼンチンの原油生産量も98年の46Mtをピークに、20年は29Mtまで低下していますね原油生産を持ち直すために、アルゼンチンでも同様に米国シェール技術を取り入れています。原油生産は減少する一方だが、天然ガスは回復傾向にあります。

ビスタ・オイルガスは、メキシコとアルゼンチンでシェール開発に取り組んでいます。

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ビスタ・オイルガス(VIST)の決算は?

VISTの注目ポイントは...
  1. 19年に上場した、メキシコの原油生産企業である
  2. アルゼンチンとメキシコで、シェール開発を行っている
  3. 事業規模はPBRの6分の1、SUの3分の1と大きくはない
  4. バハダデルパロ開発で、原油生産量は前年比+77%に拡大
  5. アルゼンチンのバカムエルタ鉱区で、シェール油井数は2位
  6. 21年の営業利益率は30%、20年の−19%から回復

個人的には、ビスタ・オイルガスは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、コロナ以前からシェール開発に力を入れており、原油市況が上向いたことで業績が急回復しているからです。21年3Qは売上前年比+150%で拡大し、営業利益率は20年の−19%から30%まで上昇しています。

特に原油生産量の伸びが大きく、前年比+77%で急拡大しています

メキシコやアルゼンチン国内の原油や天然ガスの生産量は、減少し続けています。しかし、米国シェールの技術を取り入れることで、持ち直そうとしています。米国シェールよりもコスト競争力が高く、南米のシェール開発は活発化しています。

21年12月時点の予想PERは3倍と低く割安ですね。

アルゼンチンでもシェール開発が活発化しています。アルゼンチン最大のエネルギー企業であるヤシミエントス(YPF)は、バカムエルタ鉱区で最大の油井数を持ちます。南米のシェール開発は活発化しており、ビスタ・オイルガスと同様に業績を急回復しています。

参考:ペトロブラス(PBR)四半期決算|21年3Qは+71%に減速

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