コロナによる原油やガス価格の暴落で、エネルギー株に投資する人が増えています。エネルギーは割安株が多く、原油価格の力強い回復は続きます。21年3Qは売上前年比+157%、4Qは+132%、22年1Qは+152%と強いですね。
しかしながら、22年後半から売上は急減速しています。
- 「世界各国の経済活動再開で、シェール株は必ず利益を得られる…」
- 「破綻するシェール株もあるが、原油が上昇すれば大きく儲けられる…」
- 「予想PER9.5倍と割安で、安全にバリュー株投資ができるはず…」
パイオニア・ナチュラル・リソーシズは、1997年に創業したシェール系の石油会社です。シェールオイルの生産量が多い、テキサス州のパーミアンやイーグルフォードに拠点を持ちます。埋蔵量は11億3500万バレルで、石油が53%、天然ガス液が25%、天然ガスが22%です。
パイオニア・ナチュラル・リソーシズは、投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、積極的に設備投資していて、15年以降も大きく売上を伸ばしている数少ない石油企業だからです。21年後半は原油と天然ガス価格の高騰により、3Qは+157%、4Qも+132%と好調です。しかしながら、22年後半から景気減速により、原油価格も下落しています。
ただ、個人的には23年も強気相場は続くと見ています。23年5月時点の予想PER9.4倍は割安です。
- PXD株の4半期決算(23年1-3月)は?
- PXD株の過去10年間の売上高や営業利益は?
- シェール革命ブーム後もで、PXD株に投資できる理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
パイオニア・ナチュラル(PXD)の四半期決算は?

パイオニアナチュラルリソーシズ(PXD)の四半期決算を紹介します。
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:60.57億ドル(前年比+22%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:19.84億ドル(+89%)
- 1株当たり利益:7.48ドル(+81%)
22年4Q決算(22年12月30日)
- 売上高:51.74億ドル(前年比−7.2%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:14.81億ドル(+94%)
- 1株当たり利益:5.91ドル(+29%)
23年1Q決算(22年3月30日)
- 売上高:45.41億ドル(前年比−27%)✖️
- Oil and gas:31.66億ドル(−20%)
- Sales:14.31億ドル(−36%)
- 営業利益:15.57億ドル(−40%)
- 純利益:12.22億ドル(−40%)
- 1株当たり利益:5.00ドル(−37%)○
1Qの売上高は−27%で45.41億ドル、営業利益は15.57億ドルでした。22年3Qや4Qに続き、23年1Qも売上と利益は減速しています。しかし、営業利益率は34.2%と高いですね。
同社は引き続き株主還元に力を入れています。
第 1 四半期の石油生産は、ガイダンスの上限近くで、1 日あたり平均 361,000 バレルの石油 (MBOPD) でした
第 1 四半期の総生産量は、ガイダンスの上限に近い、1 日あたりの石油換算で平均 68 万バレル (MBOEPD) でした。
9 億 4,800 万ドルという強力な第 1 四半期のフリー キャッシュ フロー 1 を生み出しました
2023 年 6 月に支払われる 1 株あたり 3.34 ドルの四半期ごとの基本プラス変動配当を宣言しました。これは、基本配当コンポーネントの 14% の増加を反映しています
第 1 四半期に 5 億ドルの株式を買い戻しました (240 万株)。
以前のプログラムを置き換えて、新しい40億ドルの承認で更新された株式買戻しプログラム
最高経営責任者のスコット D. シェフィールドは、次のように述べています。 生産はガイダンスの上限近くに達し、約 9 億 5,000 万ドルのフリー キャッシュ フローを生み出しました1. このフリー キャッシュ フローは、当社の強力なバランスシートと相まって、第 2 四半期の 1 株あたり 3.34 ドルの基本プラス変動配当を通じて、13 億ドルの株主利益を支えました。 第 1 四半期に日和見的に 5 億ドルの自社株買いを実施。
「強力で成長している基本配当を維持するというパイオニアのコミットメントと一致して、基本配当を14%増やしました。さらに、新しい40億ドルの承認により、自社株買いプログラムを更新しました。これらの強化と資本フレームワークの洗練されたリターンにより、 フリー キャッシュ フローの少なくとも 75% は、当社の長期的な財務体質を改善し続けながら、株主に多額の資本を還元するという当社のコミットメントを示しています. このフレームワークの下で、当社は現在の時価総額の約 40% を 80 ドルのウェスト テキサス インターミディエート オイル価格を仮定すると、今後 5 年間の
「パイオニアの堅調な経営成績と比類のない高収益の連続した土地面積は、当社のトップティアの利益率を支え、パイオニアが株主に大きな価値を提供し続ける立場を支えています。」
23年2Q決算(23年6月…)
23年2Q決算は、7月28日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
パイオニア・ナチュラル(PXD)の損益計算書は?

2008年の原油価格高騰で77ドル、14年のシェール革命で最高値232ドルを付けています。第二シェール革命時も好調で株価は200ドルでした。20年3月は56ドルに下落するも、23年4月は213ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、15年以降も力強く売上が伸びている数少ない原油企業です。20年はコロナ危機で落ち込むも、21年は大幅に上昇していますね。収益性が低い油田を売却したことで、利益率は大幅に改善しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とPS(1株あたり純利益)です。BPSは順調に拡大しているが、EPSは伸び悩んでいますね。どれくらい収益性を改善できるか注目したいですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。21年3Qの営業CFは200億ドルで、20年度と同程度の収益を得ています。
では、私たちはどのように投資判断すればいいのでしょうか?
パイオニア・ナチュラル(PXD)の注目ポイントは?

パイオニアナチュラルリソーシズで注目すべきポイントを紹介します。同社はシェールオイルの生産割合が高く、原油の需要が増えれば株価も上昇します。
注目1:米国は45年ぶりに世界最大の産油国になった?
米国は2018年に世界最大の産油国になりました。
1日当たりの石油生産量は、2013年にサウジアラビアやロシアを抜いています。2018年の年間平均生産量は1095万BDとなり、45年ぶりに世界1位の産油国です。2019年も勢いは止まらず、生産量は増加を続けています。
生産量が急増した理由は、2010年代に始まったシェール革命の影響が大きいです。シェール層から天然ガスを取り出す技術は、石油にも応用する事で生産量を増やしています。
また、天然ガスの生産量は、米国とロシアが中東諸国の4倍以上の生産量があります。シェール革命で天然ガスの生産量が増え続けている米国は、世界2位のロシアとも差を広げつつあります。
意外と知られてない事実だが、米国はすでに世界4番手の天然ガス輸出大国です。米国内で余った天然ガスは、液体化(LNG)して海外に輸出しています。
米国の原油や天然ガスの生産量増を支えているのは、シェールオイルやガスですね。
注目2:シェールオイルの生産量は右肩上がりで増加?
シェールオイルの生産量は、一貫して上昇傾向にあります。
米国の原油生産量の60%が、シェールオイルの生産地からです。特に生産量を伸ばしているのは、テキサス州にあるPermian地域ですね。15年の原油暴落で一部の地域で生産量が鈍化したが、コスト削減に成功した事で18年に再び上昇傾向にあります。
パイオニアナチュラルリソーシズは、生産量が多いPermianやEagle Fordを拠点にしています。そのため、他の地域よりもオイルの生産量が多く、業績も他のシェール企業よりも安定しています。
18年の原油価格低迷では、多くのシェール企業の19年に売上が減少しています。その中でも、パイオニアナチュラルリソーシズは売上増を達成しています。
米国のシェール事業が18年に復活したのは、生産コストを大きく改善できたからです。では、具体的には生産コストはどれくらい下がったのでしょうか?
注目3:生産コストは半分以下の35ドルまで減少?
シェール革命以前と比較して、北米シェールの採算性は大幅に向上しています。
リーマンショックで原油価格が40ドルまで暴落するも、2011年は110ドルまで急上昇していました。この時のシェールガスの生産コストは、80〜120ドルと言われていましたね。しかしながら、技術革新によりコスト削減が進み、17年には35ドル前後まで落ちています。
これだけ生産コストが低いと、ロシアやインドネアシアと大差がない水準です。
シェールガスやオイルは、生産コストが高いから競争力がないと言われてたのは昔の時代です。ハイテクによる技術革新と効率化経営が進めば、さらに削減できる余地もあります。米国は天然ガスの輸出量を今後も増やす事が見込まれます。
注目4:21年の配当利回りは1.18%で増配傾向にある?

20年のコロナ危機で、減配するエネルギー会社が増えていますね。米国株全体では、上場企業の175社が50%以上を減配しています。
同社は安心して配当を期待できる銘柄です。21年の配当性向は205%、配当利回りは2.56%あります。配当性向は一時的に上昇しているが、今後の収益を考えると特に高い訳ではありません。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:パイオニア・ナチュラル(PXD)決算は?

- 1997年に創業、シェール系の新興石油会社である
- 生産量が多い、パーミヤンとイーグルフォードに拠点を持つ
- 確認埋蔵量は11億バレル、石油の割合が53%を占める
- 15年の原油暴落で悪化するも、その後は業績を回復してる
- 19年初の原油低迷でも、売上高は上昇し利益も改善している
- 営業利益率が高く、原油価格が不調な19年でも20%と高い
- 15年と16年で低迷するも、17年以降のEPSは改善してる
パイオニア・ナチュラル・リソーシズは、投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、積極的に設備投資していて、15年以降も大きく売上を伸ばしている数少ない石油企業だからです。21年後半は原油と天然ガス価格の高騰により、3Qは+157%、4Qも+132%と好調です。
また、3Qは収益性が低いデラウェア盆地を売却しています。
利益率が高いミッドランド盆地に集中投資することで、より利益率を改善できます。21年3Qの営業利益率は29%と過去最高に高い水準です。また、22年2の予想PER10倍は割高ではありません。利回り6%の特別配当など積極的に株主還元しています。
原油価格は22年半頃に、100ドルを超えると予想しています。
EOGリソーシズも収益性が高いシェール企業です。21年2Qは前年比+240%で拡大し、営業利益率は29%と過去最高に高いですね。
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