コロナ危機を機に、鉄鉱石、銅、プラチナ、穀物などの商品が高騰しています。アルミニウムを加工するアルコニックも、20年3月から5倍も高騰しています。21年4Qの売上は前年比+51%、1Qも+33%と好調です。
- 「アルミ価格が上昇し、株価は20年3月から5倍に高騰…」
- 「コロナから経済回復するなら、アルミ市況は好調だ…」
- 「鉄鉱石、プラチナ、穀物など、あらゆる商品が高騰している…」
アルコニックは、航空機や自動車向けにアルミ合金製品を製造する米国企業です。世界8位のアルミ精錬企業であるアルコア(AA)は、同社からスピンオフした会社です。同社は付加価値が高い航空機向けに特化しています。
個人的には、アルニックは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、アルミ価格が高騰している中では、同社の収益性は低いからです。20年の営業利益率は4.7%まで低下し、アルミ市況が好調でも5.6%と低いです。アルミ価格や調達費の高騰は、同社にとっては好ましい環境ではないです。
ただし、長期的なアルミの需要に対しては強気に見ています。
なぜならば、脱炭素化を背景に、航空機や自動車業界でアルミの需要が増えているからです。鉄鋼よりも軽量なアルミを使用することで、燃料費を低く抑えることができます。特に航空機向け需要が高く、CEOは年率15%で拡大するとしています。
22年5月時点の予想PERは9倍と低く、投資しやすい局面ですね。
- ARNCの4半期決算(22年1-3月)は?
- ARNCの過去10年間の売上高や営業利益は?
- アルミ市況の好調は、22年も継続するのか?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
アーコニック(ARNC)の四半期決算は?

アルコア(AA)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:18.90億ドル(前年比+33%)
- Ground Transportation:7.06億ドル(+36%)
- Building and Construction:3.27億ドル(+15%)
- Packaging:3.25億ドル(+64%)
- Aerospace:1.62億ドル(+7%)
- Industrial Products:3.70億ドル(+39%)
- 営業利益:0.63億ドル(+31%)
- 純利益:0.16億ドル(+220%)
- 1株当たり利益:0.15ドル(+200%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:21.38億ドル(前年比+46%)
- 営業利益:0.82億ドル(+485%)
- 純利益:−0.38億ドル(+40%)
- 1株当たり利益:−0.36ドル(+38%)
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:21.92億ドル(前年比+30%)◯
- Rolled Product:18.04億ドル(+32%)
- Building and Construction:2.91億ドル(+23%)
- Extrusions:0.97億ドル(+29%)
- 営業利益:0.96億ドル(−16%)
- 純利益:0.42億ドル(−20%)
- 1株当たり利益:0.39ドル(−16%)✖️
1Qの売上高は前年比+30%で21.92億ドル、営業利益は前年比−16%で0.96億ドルでした。4Qと比較して、22年1Qの売上は減速しています。営業利益率は4.3%と依然として低いです。
脱炭素化もあり、世界的にもアルミニウムの需要は増えています。ただし、アルミ価格が上昇すると、同社の利益率を押し下げます。また、EV車に鉄鋼を採用したテスラのように、価格が上昇しすぎると鉄に回帰しますね。
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、8月4日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
アーコニック(ARNC)の10年間の損益計算書は?

アルコニックは20年4月に6ドルで上場しました。株価は順調に上昇し、22年5月は26ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、20年を抜かすと売上は緩やかに上昇しています。航空機や自動車でアルミを採用する企業が増え、需要は伸びています。ただし、21年の営業利益率は5.6%と低く、市況が良くても収益性は低いです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。アルミ価格が高騰したことによるコスト増で、EPSは赤字に陥っています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、21年に大きく下落しています。アルミ製品の需要は好調でも、コスト増が経営に悪影響を与えていますね。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
アーコニック(ARNC)の注目ポイントは?

アルコアに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。
注目1:アルコアは世界8位のアルミニウム精錬会社?
アルミニウム製錬会社の市場シェアです。
中国は世界最大のアルミニウム生産国で、2位ロシアの10倍規模もあります。そのため、上位10社の多くは中国企業で、1位は中国アルミニウムで10%を占めます。世界最大のアルミ鉱山企業であるリオティントは4.8%で5位です。
米国アルコアは世界8位で3.48%の精錬会社です。
アルコアは、アルコニックから精錬事業とスピンオフしたきた企業です。アルコニックは付加価値の高い航空機や自動車部品向けの精錬に特化しています。
参考:アルコア(AA)四半期決算|21年3Qは前年比+31%で好調
注目2:生産量1位の鉱山企業はリオ・ティント?
アルミニウムは2番目に多い鉱物資源で、生産量は7522万トンです。
アルミニウムの生産量1位は、オーストラリアのリオ・ティント(RIO)です。リオ・ティントの売上高の10%は、アルミニウム採掘によるものです。
国別生産量の1位は中国で2330万トン/年、世界全体の50%を占めます。次いで、ロシアが350万トン、カナダが294万トン、アラブが240万トン、インドが210万トンと続きます。
アルミニウムは、常温常圧で高い熱伝導性・電気伝導性を持ち、軽量なため広く用いられています。主な用途は輸送用機械、建材、導電体、粉末などです。
では、アルミニウムの価格はどのように推移してるでしょうか?
注目3:アルミニウムは20年4月から33%も上昇?
21年11月時点のアルミ価格は2636ドル/トンです。
最高値は08年の3000ドルで、11年来の高値になりますね。20年4月のコロナから、アルミ価格は2倍にも高騰しています。しかし、短期的は21年10月から下落が続いていますね。
住友商事の予測によると、22年以降には再び供給不足になると言います。アルミ価格が上昇すると、アルコニックの収益性は低くなりますね。
世界需要は前年比9・3%増の6828万9千トン、供給は同6・1%増の6871万2千トンと見通した。需要・供給とも成長が見通されるも、需要の伸び率が供給に対し一段加速。製錬所の主な新規立ち上げはアジア圏に多い一方、欧米では大きな供給の伸びは見られない。主な新規立ち上げ予定は21年以降、中国で438万トン、ロシアで56万トン、イランで32万トン、インドで31万トンが予定される。
注目4:航空業界向けは前年比+15%で拡大する?
アルコニックの決算資料です。
同社によると、全エンドマーケットでアルミの需要が増加すると見ています。最も上昇率が大きいのは、コロナで影響を受けた航空業界ですね。燃料費を削減するために、鉄鋼よりも軽量なアルミ製品を材料に使う企業が増えているからです。
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:アーコニック(ARNC)の四半期決算は?

- 1961年にNYSEに上場、アルミニウム加工の米国大手
- 加工した製品は、航空機、自動車、輸送機器などで利用される
- 精錬企業であるアルコアは、同社からスピンオフした会社である
- アルミ加工企業は景気動向の影響を受け、利益率は高くない
- アルミ価格は07年から低迷し、他商品と比較して伸びていない
- 20年4月のコロナ以降に、アルミ価格は2倍に高騰している
なぜならば、アルミ価格が高騰している中では、同社の収益性は低いからです。20年の営業利益率は4.7%まで低下し、アルミ市況が好調でも5.6%と低いです。アルミ価格や調達費の高騰は、同社にとっては好ましい環境ではないです。
ただし、長期的なアルミの需要に対しては強気に見ています。
なぜならば、脱炭素化を背景に、航空機や自動車業界でアルミの需要が増えているからです。鉄鋼よりも軽量なアルミを使用することで、燃料費を低く抑えることができます。特に航空機向け需要が高く、CEOは年率15%で拡大するとしています。
21年11月時点の予想PERは10倍と低く、投資しやすい局面ですね。
アルミ市況が好調な環境下では、精錬会社であるアルコアの方が業績はいいです。21年3Qの売上は前年比+31%、営業利益は+494%と好調です。
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