ディーア(DE)四半期決算|22年2Qは+11%に加速

世界最大の農業機械メーカーであるディーアは、食料品価格高騰の恩恵を受ける銘柄です。世界の食料品価格は10年ぶりの高水準で、21年2Qの営業利益は前年比+187%に加速しています。ただ、22年1Qの売上は前年比+5%、2Qは+11%に加速していますね。

  • コロナで急落するも、株価は1年で4倍に高騰してる…」
  • 「世界的な食料品高騰で、2Qの営業利益は2倍に加速する…」
  • 「21年6月の食料価格指数は、10年ぶりの高値を記録…」

ディーアは、世界最大の農業機械メーカーです。農業機械の売上比率が68%で、世界市場の13%を持ちます。20年にコロナで業績が悪化するも、穀物価格の上昇で急回復しています。21年6月の食料価格指数は、10年ぶりの高値を記録してます

個人的には、ディーアは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、短期的には商品価格高騰で恩恵を受けてるが、長期的にも人口増で需要が拡大すると思うからです16年に中国経済の減速で売上が減少するも、その後は力強く成長しています。21年1Qの営業利益は、前年比+168%で加速してます。

穀物価格が上昇すると農家の作付面積は増え、農機具の需要も増えます。新興国の中産階級による需要増と世界的な天候不良による農産物需給の逼迫で、21年後半も好業績は続きそうですね。

ただ、22年1Qの業績は予想外に大きく減速しています。同社CEOは22年も引き続き強気の見通しだが、注視すべき展開ですね。22年5月の予想PERは16倍と割高ではありません。

ディーアの投資判断したい人向け
  1. ディーアの4半期決算(22年1-3月)は?
  2. ディーアの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 食料価格指数(FPI)が高騰で、業績は急回復する?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ディーア(DE)の四半期決算は?

ディーア(DE)の過去四半期の決算を紹介します。

21年4Q決算(21年10月30日)

第4Q決算の内容は...
  1. 売上高:113.27億ドル(+16%
  2.  Production and Precision Agriculture:46.61億ドル(+23%
  3.  Small ag and turf:28.09億ドル(+17%
  4.  Construction and forestry:28.06億ドル(+14%
  5. 営業利益:16.92億ドル+30%
  6. 純利益:12.83億ドル+69%
  7. 1株当たり利益:4.12ドル(+72%

22年1Q決算(22年1月31日)

1Q決算の内容は...
  1. 売上高:95.69億ドル(+5%)○
  2.  Production and Precision Agriculture:33.56億ドル(+9%
  3.  Small ag and turf:26.31億ドル(+5%
  4.  Construction and forestry:25.44億ドル(+3%
  5. 営業利益:11.51億ドル(−25%)
  6. 純利益:9.03億ドル(−26%
  7. 1株当たり利益:2.92ドル(−25%)○

22年2Q決算(22年4月30日)

2Q決算の内容は...
  1. 売上高:133.70億ドル(+11%)○
  2.  Production and Precision Agriculture:51.17億ドル(+13%
  3.  Small ag and turf:35.70億ドル(+5%
  4.  Construction and forestry:33.47億ドル(+9%
  5. 営業利益:26.70億ドル+9%
  6. 純利益:20.98億ドル(+16%
  7. 1株当たり利益:6.81ドル(+19%)○

2Qの売上高は前年比+11%で133.70億ドル、営業利益は+9%で26.70億ドルでした。22年1Qと比較して、2Qの売上は加速していますね。営業利益率は19%と過去10年で最も高い数値です。

農業機械や建設機械のディーアは、景気敏感株として知られます。

経済再開後の業績は好調だったが、1Qは大きく減速していますね。これまで好調だった理由は、穀物価格の世界的な上昇によるものです(参考:食料価格10年ぶり高水準 穀物と植物油が高騰)。サプライ問題やインフレ懸念はあるも、2Qの業績は加速していますね。

22年の見通しは、1Q時点と同じく次の通りです。

  • Production AG:+25-30%
  • Small Ag:+15%
  • Construction Forestry:+10-15%

イリノイ州モリーン(2022年5月20日)— Deere&Companyは、2022年5月1日に終了した第2四半期の純利益が20億9,800万ドル、1株あたり6.81ドルであったのに対し、四半期の純利益は17億9,000万ドル、1株あたり5.68ドルでした。今年の上半期のDeere&Companyに帰属する純利益は、前年同期の30億1,300万ドル(1株あたり9.55ドル)に対し、30億1,000万ドル(1株あたり9.72ドル)でした。

純売上高と収益は、2022年の第2四半期に11%増加して133億7000万ドルになり、6か月間で8%増加して229億3900万ドルになりました。当四半期の純売上高は120億3400万ドル、6か月間は205億6500万ドルでしたが、昨年は109億9800万ドルと190億4900万ドルでした。

「ディアの第2四半期の業績は、生産レベルと納期に影響を与えるサプライチェーンの圧力に直面しているにもかかわらず、強い需要が続いていることを反映しています」と、会長兼最高経営責任者のジョンC.メイは述べています。 「ディアの従業員、サプライヤー、ディーラーは、これらの課題に取り組むために懸命に取り組んでいます。困難な状況下でできるだけ早くお客様に製品を届けるための彼らの並外れた努力を誇りに思います。」

会社の見通しと概要:

Deere&Companyに帰属する2022年度の純利益は、70億ドルから74億ドルの範囲になると予測されています。これには、2022年第2四半期の特別項目からの2億2,000万ドルの純利益が含まれます。特別項目の詳細については、注を参照してください。 プレスリリース財務諸表の1つ。

「将来的には、利用可能性の懸念や顧客の投入コストに影響を与えるインフレ圧力にもかかわらず、農機具の需要は前向きなファンダメンタルズの恩恵を受け続けると信じています」とメイ氏は述べています。 「同社のスマートな産業戦略と最近発表されたLeapAmbitionsは、統合されたテクノロジーを使用して、顧客がより高いコストとますます不足するインプットを管理し、歩留まりを向上させることに重点を置いています。」

参考:Deere Reports 2 Quarter Net Income

22年3Q決算(22年7月…)

22年3Q決算は、8月21日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか

ディーア(DE)の損益計算書は?

ディーアは72年に2.7ドルで上場しました。株価は好景気や後退を繰り返しながら、緩やかに上昇していますね。20年3月は111ドルまで急落するも、22年5月は313ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は16年と20年に大きく下落しています。16年は中国経済の減速で、20年はコロナによる景気後退ですね。ただし、景気後退の後も力強く売上高が伸びていることが分かります。

16年に8.4%だった営業利益率は、21年に15.7%まで上昇してますね。穀物価格の高騰は、21年後半も続きそうです。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも順調に上昇していますね。は横ばいが続き、EPSは景気動向に左右されます。自社株買いと配当に積極的で、配当金は10年で2倍、配当利回りは1%前後です。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、20年に大きく上昇しています。機械重機購入などの設備投資が、それなりに必要な業種ですね。しかし、農業価格の高騰もあり、20年は営業CFが加速しています。

では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?

ディーア(DE)の注目ポイントは?

ディーア(DE)の注目すべきポイントを紹介します。ディーアは、世界最大の農業機械メーカーです。農業機械の売上比率が68%で、世界市場の13%を持ちます。20年にコロナで業績が悪化するも、穀物価格の上昇で急回復しています。

注目1:世界1位の農業メーカで市場シェア13%?

参考:農機(農業機器)業界の世界市場シェアの分析

20年の農機メーカーの世界市場シェアです。

1位はディーアで市場シェアの13%を獲得しています。2位は日本のクボタで9.5%、3位は伊国の7.3%、4位は米国のアグコ(AGCO)で6.1%、5位は日本のヤンマーで5%です。

ディーアは建設機械でも世界3位のシェアを持ちます。建設機械1位はキャタピラーで、世界シェアの31%を保有しています。

参考:キャタピラー(CAT)四半期決算|中国向けが前年比+72%で加速

では、ディーアの事業別の売上高はどうでしょうか?

注目2:農業機械の売上比率が68%と高い?

参考:長らく停滞していた新興国経済に、復活の兆しが!

16年時点のディーアの事業別の売上高です。

売上比率が最も大きいのは農業機械で69%、建設機械は19%、金融サービスが10%と続きます。金融部門は、農業機械を割賦で販売するサービスです。米国の農家は事業規模が大きく、金融部門の債券は比較的に健全であるといえます。

では、世界の農業機械の市場はどのように拡大するのでしょうか?

注目3:世界市場は626億ドルで年率4.8%で拡大?

参考:Agricultural Equipment Market

農業機械の地域別の市場シェアです。

世界の農業機械の市場は、西アジアが最も大きく24.2%を占めます。次いで、同じくらいの規模で欧州、北米、南アジア地域と続き、南米と中東やアフリカ地域と続きます。20年の世界市場は626億ドルで、年率4.8%で拡大すると言います。

人口密集地帯であるアジア地域で、農業の生産が増えそうですね。

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ディーア(DE)の四半期決算は?

ディーア株の特徴は...
  1. 72年に上場した、世界最大の農業機械メーカである
  2. 農業機械の売上比率は68%で、世界1位のシェア13%
  3. 中国減速で16年に売上は縮小するが、以降は好調に推移
  4. 16年の営業利益率は8%は、21年に15%まで上昇
  5. 21年6月の食料価格指数は、10年ぶりの高値を記録
  6. 短期的には食料価格の恩恵、長期的には人口増で需要増

個人的には、ディーアは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、短期的には商品価格高騰で恩恵を受けてるが、長期的にも人口増で需要が拡大すると思うからです16年に中国経済の減速で売上が減少するも、その後は力強く成長しています。21年1Qの営業利益は、前年比+168%で加速してます。

穀物価格が上昇すると農家の作付面積は増え、農機具の需要も増えます。新興国の中産階級による需要増と世界的な天候不良による農産物需給の逼迫で、21年後半も好業績は続きそうですね。

ただ、22年1Qの業績は予想外に大きく減速しています。同社CEOは22年も引き続き強気の見通しだが、注視すべき展開ですね。22年2月の予想PERは17倍と割高ではありません。

ディアーは建築機械の売上比率が19%、建築機械でも世界3位のシェアを持ちます。この業界で世界1位は市場32%を独占しているキャタピラーです。ディアーもキャタピラーも、景気回復局面で強い、景気敏感株として知られています。

参考:キャタピラー(CAT)四半期決算|中国向けが前年比+72%で加速

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