アパッチエナジー(APA)四半期決算|21年Q3は+83%に減速

コロナによる原油やガス価格の暴落で、エネルギー株に投資する人が増えています。エネルギーは割安株が多く、資源価格が戻れば確実に利益を得られる低リスクの投資かもしれませんでは、私たち投資家は、シェール生産社であるアパッチエナジーに投資すべきでしょうか?

  • 「世界各国の経済活動再開で、シェール株は必ず利益を得られる…」
  • 「破綻するシェール株もあるが、原油が上昇すれば大きく儲けられる…」
  • PERが10倍未満と割安で、安全にバリュー株投資ができるはず…」

アパッチエナジーは、1954年に創業した老舗のエネルギー会社です。米国内外に生産拠点を持ち、米国ではメキシコ湾やテキサス州付近で活動しています。米国内の原油生産量は51%、エジプトは36%、英国北海は13%です。推定埋蔵量は米国外を含めて11億7500万バレルです。

個人的には、アパッチエナジー株は保有したい銘柄ではありません。

なぜならば、コロナで業績が悪化し、債務超過の水準にあるからです20年に自己資本比率は−13%まで悪化し、21年も−7%と債務超過にあります。売上高は21年2Qに前年比+137%、3Qに+83%まで回復しています。

他の石油企業と比べると、利益率も低く投資する利点はありません。

アパッチエナジー株の投資判断したい人向け
  1. アパッチエナジー株の4半期決算(21年7-9)は?
  2. アパッチエナジー株の過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. アパッチエナジー株は、債務超過で破綻する可能性が高い?

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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

アパッチエナジー(APA)の四半期決算は?

アパッチエナジー(APA)の四半期決算を紹介します。

21年1Q決算(21年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:19.32億ドル(前年比+42
  2. 営業利益:7.45億ドル(+906%
  3. 純利益:3.88億ドル(+108%
  4. 1株当たり利益:1.02ドル(+108%

21年2Q決算(21年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:18.30億ドル(前年比+137
  2. 営業利益:5.10億ドル(+218%
  3. 純利益:3.16億ドル(+181%
  4. 1株当たり利益:0.82ドル(+180%

21年3Q決算(21年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:20.59億ドル(前年比+83
  2.  Oil revenues:11.82億ドル(+50%
  3.  Natural gas:2.93億ドル(+78%
  4.  Natural gas liquids:2.10億ドル(+116%
  5.  Oil and gas sales:3.74億ドル(+405%
  6. 営業利益:1.22億ドル(+69%
  7. 純利益:−1.13億ドル(前年度−0.04億ドル)
  8. 1株当たり利益:−0.30ドル(前年度−0.02ドル)

3Qの売上高は前年比+83%で20.59億ドル、営業利益は+69%で1.22億ドルでした。2Qと比較して、売上と利益は大きく減速していますね。営業利益率は5.9%と直近決算では急落しています。

メキシコ湾の債務の調整で、赤字に陥ったと述べています。

APAは、1億1,300万ドル、つまり希薄化後の普通株1株あたり0.30ドルの損失を報告しました。結果の比較可能性に影響を与える項目、主に以前に売却されたメキシコ湾の資産に関連する資産除去債務について認識された4億4600万ドルの割引前の正味偶発事象を調整すると、APAの第3四半期の収益は3億7200万ドル、つまり希薄化後1株あたり0.98ドルでした。営業活動による純現金収入は7億7,100万ドル、調整後EBITDAXは11.6億ドルで、四半期ごとの業績としては最強でした。同社は、第4四半期がさらに強力になると予想しています。

APAのCEO兼社長であるジョンJ.クリストマンIVは、次のように述べています。 「2021年の最初の3四半期に13億ドルのフリーキャッシュフローを生み出しました。現在のストリップ価格では、通年で約20億ドルを見込んでいます。バランスシートの大幅な強化、合理化された収益性の高い企業、長期的に生産を維持またはわずかに成長させる計画された資本プログラムにより、当社はフリーキャッシュフローの最低60%を株主に還元することを約束します。これは1470万の買い戻しから始まりました

参考:APA Corporation Announces 3Q 2021 Results

21年4Q決算(21年12月…)

21年4Q決算は、22年2月4日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

アパッチエナジー(APA)10年間の損益計算書は?

アパッチエナジー の株価は、原油価格が暴騰した2008年に最高値133ドルを付けています。その後は、株価は回復する事なく低迷しています。コロナ危機後の21年11月は、28ドル前後で推移していますね。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、原油価格が暴落した15年から業績が悪化しています。21年は売上と利益が上向いています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、21年に黒字化に成功しています。

では、私たち投資家はどのように判断すればいいのでしょうか?

アパッチエナジー(APA)の注目ポイントは?

アパッチエナジーに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。アパッチエナジーは、原油生産量の割合が高く、原油の需要が増えれば株価も上昇します。

注目1:米国は45年ぶりに世界最大の産油国になった?

参考:米国のエネルギー政策の動向とその行方

米国は2018年に世界最大の産油国になりました。

1日当たりの石油生産量は、2013年にサウジアラビアやロシアを抜いています。2018年の年間平均生産量は1095万BDとなり、45年ぶりに世界1位の産油国です。2019年も勢いは止まらず、生産量は増加を続けています。

生産量が急増した理由は、2010年代に始まったシェール革命の影響が大きいですシェール層から天然ガスを取り出す技術は、原油にも応用する事でシェールオイルの生産量も増やしています。意外と知られてない事実だが、米国は原油の輸出額ランキングで世界6位、天然ガスは世界4位の輸出大国です。

エネルギーを輸出する事で、貿易赤字額を縮小しています。

参考:世界の石油輸出額 国別ランキング・推移

米国の原油や天然ガスの生産量の増加を支えているのは、シェールオイルやガスです。

注目2:シェールオイルの生産量は右肩上がりで増加?

参考:米国のエネルギー政策の動向とその行方

シェールオイルの生産量は、一貫して上昇傾向にあります。

米国の原油生産量の60%が、シェールオイルの生産地からです。特に生産量を伸ばしているのは、テキサス州にあるPermian地域ですね。15年の原油暴落で一部の地域で生産量が鈍化したが、コスト削減に成功した事で18年に再び上昇傾向にあります

アパッチエナジーは、米国内外に幅広く油田の生産拠点を持ちます。

米国ではメキシコ湾、テキサス州、ニューメキシコ州東部(Permian)、オクラホマ州西部(Anadarko)です。米国の生産量が全体の51%を占めるが、米国以外ではエジプトで36%、イギリスの北海でも13%もあります。

米国のシェール事業が18年に復活したのは、生産コストを大きく改善できたからです。では、具体的には生産コストはどれくらい下がったのでしょうか?

注目3:生産コストは半分以下の35ドルまで減少?

参考:米国のエネルギー政策の動向とその行方

シェール革命以前と比較して、北米シェールの採算性は大幅に向上しています。

リーマンショックで原油価格が40ドルまで暴落するも、2011年は110ドルまで急上昇していました。この時のシェールガスの生産コストは、80〜120ドルと言われていましたね。しかしながら、技術革新によりコスト削減が進み、17年には35ドル前後まで落ちています

これだけ生産コストが低いと、ロシアやインドネアシアと大差がない水準です。

シェールガスやオイルは、生産コストが高いから競争力がないと言われてたのは昔の時代です。ハイテクによる技術革新と効率化経営が進めば、さらに削減できる余地もあります。米国は原油や天然ガスの輸出量を今後も増やす事が見込まれます。

米国のエネルギー事情については、かなり楽観的な見通しが立てられますね。しかしながら、シェール事業jへの投資はリスクが高いので注意が必要です。なぜならば、大量に社債(借金)を発行し、自転車操業の会社も少なくないからです。

注目4:エネルギーの社債総額は1.5倍以上に膨らむ?

参考:Oil and debt – BIS

15年に原油価格が暴落して以降、苦境に陥っているシェール企業は多いです。

左図を見ると、シェール革命ブームの09年以降、エネルギーの社債額が膨らんでいる事が分かります。右図を見ると、負債額を増やした企業は、資産総額が25兆ドル未満の中小企業だと分かりますね。つまりは、借金が膨らんでいる原因は、シェールブームで積極的に借入を行う中小企業が増えたからです。

そのため、15年の原油価格暴落や20年のコロナ危機で、経営破綻するシェール企業が増えています(参考:米石油企業破綻、29社に倍増、シェール苦境続く)。そのため、私たち投資家は財務状況を見た上で投資判断する必要がありますね。

アパッチエナジーは、自己資本比率がマイナスに落ち込み、20年2Qに債務超過にあります。

まとめ:アパッチエナジー(APA)の決算は?

アパッチエナジー株の特徴は...
  1. 1954年に創業、天然ガスや原油の生産や開発を行う
  2. 原油生産量は米国で51%、エジプトで36%、英国で13%ある
  3. 米国内の活動拠点は、メキシコ湾やテキサス州付近に多い
  4. 確認埋蔵量は11億バレル、生産量は石油の割合が多い
  5. 業績が15年に悪化して以降、まだ回復傾向にはない
  6. 15年以降、営業利益率は−5〜26%と安定していない
  7. 20年のコロナ危機で、自己資本比率は−13%まで落ち込む

個人的には、アパッチエナジー株は保有したい銘柄ではありません。

なぜならば、コロナで業績が悪化し、債務超過の水準にあるからです20年に自己資本比率は−13%まで悪化し、21年も−7%と債務超過にあります。売上高は21年2Qに前年比+137%、3Qに+83%まで回復しています。

他の石油企業と比べると、利益率も低く投資する利点はありません。

EOGリソーシズも収益性が高いシェール企業です。21年2Qは前年比+240%で拡大し、営業利益率は29%と過去最高に高いですね。

参考:EOGリソーシズの四半期決算|21年2Qは前年比+240%に急回復

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