原油企業のキャロン・ペトロリウムは、経済再開の最も恩恵を受ける銘柄ですね。原油価格は21年6月時点で68ドルまで回復し、営業利益は前年比3.2倍です。株価が急落した20年3月と比較して、現在の株価は10倍にも高騰しています。
- 「経済再開で原油企業は加速、株価は1年で10倍に上昇した…」
- 「営業利益は前年比3.2倍、原油価格はまだ上昇するはずだ…」
- 「売上高2.5倍の純損失があるが、予想PER7倍は割安なのか…」
キャロン・ペトロリウムは、石油および天然ガスの生産会社です。パーミアン盆地地域で掘削し、リースや資産スワップを通じて、鉱区を獲得しながら資産を増やしています。21年前半に業績が急回復し始め、営業利益率は42%まで上昇しています。
個人的には、キャロン・ペトロリウムは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、レバレッジを掛けていたことで、巨額の純損失額を計上してるからです。20年の純損失額は25.3億ドル、21年は28.3億ドル、売上高の2.5倍に及ぶほど大きいです。損失額は価格暴落による資産の再評価とデリバティブ取引による損失です。
ただし、短中期的には同社の業績と株価は大きく上昇すると思います。
なぜならば、財務的に悪化していた同社は、他の原油銘柄よりも反発が期待できるからです。すでに、21年6月に株価は10倍にも高騰していますね。22年5月の予想PER2.6倍と低く、まだまだ上昇余地は大きいですね。
- CPEの4半期決算(22年7-9月)は?
- CPEの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 営業は好調だが、売上高の2.5倍の純損失額を抱えている?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
キャロン・ペトロリウム(CPE)の四半期決算は?

キャロン・ペトロリウム(CPE)の過去四半期の決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:6.64億ドル(前年比+107%)◯
- Oil:5.53億ドル(+107%)
- Natural gas:0.43億ドル(+81%)
- Natural gas liquids:0.67億ドル(+130%)
- 営業利益(EBITDA):3.93億ドル(—%)
- 純利益:3.97億ドル(前年度−8.04億ドル)
- 1株当たり利益:0.64ドル(前年度−1.89ドル)✖️
22年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:9.14億ドル(前年比+107%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:3.48億ドル(+3075%)
- 1株当たり利益:3.68ドル(+146%)
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:8.35億ドル(前年比+51%)◯
- Oil:5.75億ドル(+40%)
- Natural gas:0.81億ドル(+125%)
- Natural gas liquids:0.67億ドル(+15%)
- sales of purchased oil:1.11億ドル(+131%)
- 営業利益:4.40億ドル(+41%)
- 純利益:5.49億ドル(+221%)
- 1株当たり利益:8.88ドル(+143%)✖️
3Qの売上高は前年比+51%で8.35億ドル、営業利益は4.40億ドルでした。22年1Qと2Qに続き、3Qの売上は減速していますね。営業利益率は52%と引き続き高いですね。
昨年に利益が急落した理由は、デリバティブ取引の損失で2.1億ドルを計上したからです。また、20年2Qも原油と天然ガス資産が再評価されたことで、12.7億ドルの損失額を計上してます。
ただ、コロナ禍で原油価格が暴落するも、業績は徐々に回復傾向にありますね。シェール生産量が多いパーミヤン地域で活動してる同社は、さらに業績が上向きでそうです。
1 日あたりの石油生産量が 8% 連続して増加し、1 日あたりの総生産量が 7% 連続して増加しました (それぞれ 66.4 MBbls/d および 107.3 MBoe/d)。2022 年の Midland Basin 油井の生産性向上は、2019 年と比較して 25% を超えました – 2021年の平均
第 3 四半期の営業活動による純キャッシュは 4 億 7,530 万ドル、調整済みフリー キャッシュ フローは 1 億 4,840 万ドル
今年の最初の 9 か月間で、営業活動によって提供された純キャッシュは 11 億ドル、調整後のフリー キャッシュ フローは 4 億 5,730 万ドルでした。
第 3 四半期の Callon の報告によると、純利益は 5 億 4,960 万ドル (希薄化後 1 株あたり 8.88 ドル)、調整後 EBITDA は 4 億 5,850 万ドル、調整後収入は 2 億 4,980 万ドル (希薄化後 1 株あたり 4.04 ドル) です。
今年の最初の 9 か月間で、キャロンは純利益 9 億 3,730 万ドル (希薄化後 1 株あたり 15.14 ドル)、調整済み EBITDA 13 億ドル、調整後収入 6 億 9,030 万ドル (希薄化後 1 株あたり 11.15 ドル) を報告しました。
四半期中、総負債対調整後 EBITDA の比率を 1.5 倍未満に削減し、総負債を約 1 億 5,000 万ドル削減
リボルビング信用枠の満期を 2027 年 10 月まで延長し、借入ベースは 20 億ドル、選択されたコミットメントは 15 億ドル
持続可能性イニシアチブの継続的な進歩の包括的な概要を提供する、当社の 3 回目の年次持続可能性レポートを発行しました。
社長兼最高経営責任者(CEO)のジョー・ガットは、次のように述べています。 「トップラインの成長と、ユニットあたりのリース運営費の削減と資本コストの管理が相まって、石油と NGL のベンチマーク価格が下落したにもかかわらず、営業活動によって提供されたネット キャッシュが 28% 増加し、フリー キャッシュ フローが 18% 増加しました。今年の最初の9か月で4億5,000万ドルを超えるフリーキャッシュフローがあり、第4四半期はこの重要な指標にとって年間で最高の四半期になると予想しています.将来を見据えて、再現性を確保するために、2023年の主要な油田サービスの確保に積極的に取り組んできました時間の経過とともにより一貫した井戸の生産性を促進する大規模な共同開発の運用モデルの実行.”
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Q決算は、23年2月3日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
キャロン・ペトロリウム(CPE)の損益計算書は?

キャロン・ペトロリウムは90年に86ドルで上場しました。株価は08年に最高値274ドルをつけるも、その後は長く低迷します。20年3月に5ドルまで下落するも、22年11月は43ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に上昇しています。営業利益率はコロナ禍で11%まで下落するも、21年には18%まで回復していますね。ただし、20年は原油や天然ガスの再評価やデリバティブ取引で損失を計上しています。
20年と21年の純損失額は、売上高の2.5倍にも及びます。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは18年をピークに右肩下がりです。EPSも20年と21年に大きく下落しています。ただし、自己資本比率は17%と、すぐに倒産を危険視する水準ではないです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、常に赤字が続いています。営業CFは上昇しているが、それ以上に投資CFが拡大しています。同社は既存の土地の新興地域を掘削するだけでなく、賃貸借、リース、資産スワップを通じて鉱区を獲得しています。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
キャロン・ペトロリウム(CPE)の注目ポイントは?

キャロン・ペトロリウム(CPE)の注目すべきポイントを紹介します。キャロン・ペトロリウムは、石油および天然ガスの生産会社です。パーミアン盆地地域で掘削し、リースや資産スワップを通じて、鉱区を獲得しながら資産を増やしています。
注目1:原油価格は21年6月に68ドルに回復?
WTI原油価格の週足チャートの推移です。
20年4月に原油価格は20ドルまで暴落しました。しかしながら、21年6月には68ドルと、最安値よりも3.4倍も上昇していますね。21年6月時点では、ワクチン普及が進み米国と英国が経済活動を再開しています。
インドの変異株も収まり、世界的にも経済活動を再開する地域が増えていますね。そのため、原油価格はまだ上昇する可能性が高いです。
では、原油の需要はどれくらい回復するのでしょうか?
注目2:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?
21年以降の原油の供給と需要予測です。
世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新する見込みです。
キャロン・ペトロリウムの業績が上向いたのは、原油の需給が回復してるからです。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:キャロン・ペトロリウムの四半期決算は?

- 90年に上場した、石油を開発生産する米国企業である
- 原油が売上の82%、天然ガス液体が8%、天然ガスが5%
- パーミアン盆地地域で掘削、鉱区を獲得して資産を増やす
- 売上高は上昇するも、20年の営業利益率は11.5%
- 21年1Qは営業利益が前年比3.2倍、利益率は42%
- レバレッジをかけたことで、純損失額は売上高の2.5倍
- 原油価格が上昇し、1年で株価は10倍に高騰している
個人的には、キャロン・ペトロリウムは投資したい銘柄ではないです。
個人的には、キャロン・ペトロリウムは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、レバレッジを掛けていたことで、巨額の純損失額を計上してるからです。20年の純損失額は25.3億ドル、21年は28.3億ドル、売上高の2.5倍に及ぶほど大きいです。損失額は価格暴落による資産の再評価とデリバティブ取引による損失です。
ただし、短中期的には同社の業績と株価は大きく上昇すると思います。
なぜならば、財務的に悪化していた同社は、他の原油銘柄よりも反発が期待できるからです。すでに、21年6月に株価は10倍にも高騰していますね。11月時点で予想PERは3.8倍と低く、まだまだ上昇余地は大きいと思います。
個人的には、純損失額が気になるため投資したい銘柄ではないです。安全に投資するならば、同じく生産量が多いパーミヤン地区に油田を持つパイオニア・ナチュラル(PXD)に投資します。
21年2Qは前年比+274%、3Qは+157%に急回復しています。
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