バオズン (NYSE:BZUN、HKG:9991)は、成長する中国のEC市場でブランド向けにECサイトを代行する会社です。国内や海外ブランド向けに、中国のEC市場の開拓を後押ししていますね。では、中国のEC市場が拡大を続けるならば、BZUN株を購入すれば利益を得られるのでしょうか?
- 「世界最大の中国EC市場で、ブランド会社向けにECを代行する…」
- 「27年に米国GDPを超えるなら、間違いなく中国株は買いだ…」
- 「米中対立や反資本主義など、中国株に投資するのはリスクが高い...」
中国のEC市場は世界最大規模で1兆9348億ドル、米国よりも4倍大きく、成長率も米国の2倍速で拡大している市場ですね。国内や海外ブランド社のEC代行業者であるバオズンは、EC市場拡大と共に売上を大きく伸ばす事が予想できますね。
しかしながら、個人的にはバオズンは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、EC代行事業は利益率が低く、全体的に儲かりにくいビジネスモデルだからです。2006年の創業以来、営業利益率は1桁台で19年度は5.3%だけです。また、EC業界2番手のJDが倉庫の無人化やドローン配送を行うなど、競争優位性は高いとは言えません。
中国のECコマース関連は、アリババと比較するとどうしても劣ります。アリババのECコマースの営業利益率は33%と高く、さらに利益率が高いクラウドに先行投資しているからです。中国のEC市場では、アリババとJDの2強を崩すのが難しいですね。
- バオズンの4半期決算(2020年7-9月)は?
- バオズンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- アリババやJDと比較して、バオズンの競争優位性が低い理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
バオズン(BZUN)の四半期決算は?
バオズンの四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月31日)
- 売上高:15.2億元(前年比+18%)
- Product sales:7.0億元(+13%)
- Service:8.2億元(+22%)
- 営業利益:1.27億元(−73%)
- 純利益:0.22億元(−94%)
- 1株当たり利益:0.01元(−95%)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:21.5億元(前年比+26%)
- Product sales:9.2億元(+9%)
- Service:12.2億元(+43%)
- 営業利益:1.60億元(+88%)
- 純利益:1.19億元(+77%)
- 1株当たり利益:0.67元(+76%)
06年に創業したバオズンは、中国のECサイト全般の運用を代行する会社です。国内や海外のブランド向けに、ECサイトから店舗運営、それから倉庫や配送も代行します。扱うブランド品は多岐に渡り、アパレル、家電、エレクトロニクス、家庭用品、食料品、化粧品、ヘルスケア用品です。
20年2Qの売上高は26%増で21.5億元、営業利益率は88%増で1.60億元です。
20年1Qはコロナの影響で売上高成長率が減速するも、2Qには持ち直した事になります。中国のEC市場が拡大を続けるならば、バオズンの売上高も伸びる事が予想できます。
20年3Q決算(2020年10月末)
2020年10月に公開予定。
では、バオズンの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
バオズン(BZUN)の10年間の損益計算書は?
2015年に10ドルで上場したバオズンは、18年に最高値62ドルを付けています。しかしながら、その後は株価が失速し、コロナ後の20年10月は37ドル前後で推移していますね。
では、バオズンの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の売上高を見ると、順調に売上高が拡大している事が分かりますね。売上高は過去8年間で、7.6倍にも急拡大しています。しかしながら、売上高に対して、営業利益率は高いとは言えません。改善傾向にあるものの営業利益率は5.3%と低いです。
ブランド社のEC代行業は、利益が出ないビジネスモデルかもしれないですね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)も、順調に成長軌道にあると言えますね。ただし、1株当たりの資産も純利益も決して高いとは言えません。例えば、バオズンのEPS4.7ドルに対して、EC最大手のアリババのEPSは55ドルです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、まだまだ好調とは言えないですね。フリーCFの黒字化に成功したのは19年ですね。倉庫や配送の設備投資も必要とするため、ある程度の投資CFが必要になりますね。
では、私たち投資家はバオズン株をどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
バオズンに投資する上で注目ポイントは?
バオズンに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。バオズンの事業は、ECサイトの運用を代行する企業です。そのため、中国国内のEC市場が拡大すれば、バオズンの売上高も伸びますね。
注目1:バオズンは中国最大のECサイト運行事業者?
参考:https://www.baozun.com/index.html
バオズンは、ECサイトの運用をサポートする会社です。
具体的にいうと、Eコマースのバリューチェーンにおいて、ブランド会社向けにITソリューション、店舗運営、デジタルマーケテング、カスタマーサービス、倉庫・配送センターなどの物流を提供します。オンラインだけではなく、オフラインでもサービスを提供していますね。
バオズンが手掛ける事業は多岐に渡ります。主に、アパレル、家電、エレクトロニクス、家庭用品、食料品、化粧品、ヘルスケア用品、保険、自動車です。顧客には、オランダの家電大手PHILIPS、米国のNikeやディズニーなど海外ブランドも含まれます。
では、中国のEC市場規模はどれくらいあるのでしょうか?
注目2:中国のEC市場は米国の4倍、成長率は2倍?
GDP世界1位の米国を抜いて、実は中国は世界最大のEC市場大国です。
中国のEC市場規模は1兆9348億ドル、2位の米国は5869億ドルと大きく離している事が分かりますね。前年比でも中国は27%増、アメリカは14%増と成長率でも負けています。
経済大国である日本のEC市場は1154億ドルとかなり小さいです。中国のEC市場と比較して、16分の1の大きさしかありません。また、前年比でも6%増など、今後もEC化が進まない事が分かっています。
2023年の中国のEC市場は、2倍の4兆1000億ドルにも拡大すると予測されています。
中国は農村部を中心にオンラインショッピンが活発化すると見られています。また、経済成長が7%前後で進み、1人あたりのGDPは米国の6分の1しかありません。そのため、EC市場の伸び代はまだまだ大きいのが実情ですね。
EC市場が拡大を続ける限りは、バオズンの売上高も伸びると予想できますね。では、実際にバオズンはどのようにして売上高を伸ばしてきたのでしょうか?
注目3:コロナ後の売上成長率は26%まで回復?
バオズンの四半期毎の売上高と成長率の推移です。
過去4年間は年率20〜47%の範囲で、売上高が拡大していますね。中国のEC市場の成長率27%と相関して伸びている事がわかりますね。ただし、19年は中国の景気後退により成長率も鈍化傾向にあります。20年1Qはコロナの影響で一時的に落ち込み、2Qで持ち直したと言えそうですね。
20年3Q以降は中国の景気が回復すれば伸びる、コロナの影響で回復しなければバオズンの売上高も落ちると予想できますね。個人的には、20年後半と21年の中国経済は強いと予想しているので、再び成長軌道に乗るではないかと思っています。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
投資家はバオズン株を購入するべきか?
- 売上高は安定して拡大するも、全体的に営業利益率は低い
- 過去最高の利益率は6.6%、19年度は5.3%で推移してる
- BPSもEPSも拡大傾向にあるが、5ドル未満で大きくはない
- フリーCFの黒字化は19年、以前のCFは赤字経営である
- EC事業者のJDが、無人倉庫やドローンなど最先端で配送を行う
- EC市場が成熟した後も、生き残れる業務かは分からない
中国のEC市場は世界最大規模で1兆9348億ドル、米国よりも4倍大きく、成長率も米国の2倍速で拡大している市場ですね。国内や海外ブランド社のEC代行業者であるバオズンは、EC市場拡大と共に売上を大きく伸ばす事が予想できますね。
しかしながら、個人的にはバオズンは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、EC代行事業は利益率が低く、全体的に儲かりにくいビジネスモデルだからです。2006年の創業以来、営業利益率は1桁台で19年度は5.3%だけです。また、EC業界2番手のJDが倉庫の無人化やドローン配送を行うなど、競争優位性は高いとは言えません。
急拡大する中国のEC市場で需要が高くても、今後も必要とされるかは分からないですね。バオズンに投資するならば、営業利益率が改善される事を見極めた上で購入するべきだと思います。
まとめ:バオズン(BZUN)の四半期決算は?
- 2006年に創業した、ECサイトの運用を代行する会社
- 国内や海外のブランド向けに、EC販売全般をサポートする
- ECサイトやリアル店舗運営、倉庫や配送も代行する
- アパレル、家電、家庭用品、食料品、化粧品など多岐にわたる
- 売上高は安定して拡大するも、全体的に営業利益率は低い
- 過去最高の利益率は6.6%、19年度は5.3%で推移してる
- EC市場が成熟した後も、生き残れる事業かは分からない
個人的には、バオズンは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、EC代行事業は利益率が低く、全体的に儲かりにくいビジネスモデルだからです。2006年の創業以来、営業利益率は1桁台で19年度は5.3%だけです。また、EC業界2番手のJDが倉庫の無人化やドローン配送を行うなど、競争優位性は高いとは言えません。
中国のECコマース関連は、アリババと比較するとどうしても劣ります。アリババのECコマースの営業利益率は33%と高く、さらに利益率が高いクラウドに先行投資しているからです。中国のEC市場では、アリババとJDの2強を崩すのが難しいですね。
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。
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